144 / 170
化け物たちとの遭遇編
揺れる想い
しおりを挟む
【ヘルメスの繁華街】
美人姉妹たちと別れたリキュールとヒイロ。彼らが次に向かったのは商業ギルド。これはヒイロの用事である
「おっ!ヒイロとカルーアちゃん、よく来たな。今日は2人か?」
「珍しいですね。ジュリアンさんが受け付けで業務しているなんて」
商業ギルドマスターのジュリアンが受け付けをしており、彼らを出迎えてくれた
「本当はよ、裏で踏んぞりがえっていたんだがな…お前達なら知ってるだろ?魔物の活性化。その調査にスタッフ総出になっていてな、俺も休んでられねーんだ…」
「また、カルーアお姉さんを知ってる人だ…」
カルーアは今やこの街の…いや、この世界の英雄と言われているので、カルーアの身体をコピーしたリキュールが出歩けば、どこに行っても彼女と間違えられるのは仕方ないことだった
「カルーア…お姉さん?」
職業柄、会話の中の重要そうなワードは聞き逃さないジュリアン。リキュールの言葉に違和感を感じていた
「えっと、その…まだ説明するのは難しいんですよ…もう少ししたら…」
「なるほどな、訳ありか。分かった。深くは聞かないでおこう。で、何用で脚を運んだんだ?依頼品なら昨日寄ってくれたミル君たちに渡したハズだが?」
ヒイロは街の周辺の変化を調べたかったのだが、人馴れしてないリキュールを人の多い冒険者ギルドに連れていくのを避けたかったので、情報通の彼の居る人の少ない商業ギルドの方を選んだのだ
……………………………………………
「やはり大変な事になってるんですね…まだまだ妹たちは忙しくなりそうだなぁ…」
「なんだ?三姉妹たちにクエストに行かせるのが心配になったのか?」
「えぇ、彼女たちは獣神との戦いを始め、色々なゴタゴタに巻き込まれ過ぎだと思うんです…もっと、年齢に合った楽しい日々を送らせてあげたいんです…」
ヒイロは大きな戦いに巻き込まれ過ぎている三姉妹、特にカルーアの身を案じているのが顔に出ていた
(ヒイロさんは優しい人だな。その辺がお姉さんが1番に気に掛けている理由なのだろうか?)
まだまだ人付き合いや、一般的な教養に関する知識が致命的に少ないリキュールは、色々な情報を集めようとしている
それが単なる好奇心なのか?人の可能性を追い求める超人類ゆえに起きている感情なのか?本人も分からなかった
再び繁華街に戻った2人だが、何処へ行ってもリキュールはカルーアとして見られてしまうので、彼女が望むデートの醍醐味は理解出来ていなかった
昼も回った頃、昼飯を食べに食堂に入った2人。しかし、ここでも彼女はカルーアと間違われてしまう
超人類の事はまだ一般的には秘匿されている事なので、ろくな説明も出来ず誤魔化すしかなかった
「疲れちゃったかな?」
「うん…少しね…ねぇヒイロ。あそこの2人、アレは何をしているの?」
食事を済ませ彼女の要望でデザートを食べていた時、彼女は離れたテーブルの若いカップルの行動に注目した
「はい、あーん」
「ありがとう、美味しいぃ!」
男が彼女らしき相手に、スプーンですくったアイスを食べさせていた。2人は周りから見ても分かるほどラブラブしていた
「あの行為は…食事が美味しくなる儀式みたいなモノなのか?」
【恋人】の付き合いなど知らないリキュールからすれば、その行為の意味など理解出来なかった
「仲の良い者同士がたまにやる…うーん、なんて言うか…信頼関係の表現のひとつ。かな?」
「ふーん…そうなの?ねぇヒイロ、私にもしてください。その気持ちを知りたいの」
「そ、そうか?分かった…はい、アーン」
「ぱくっ、もぐもぐ………」
(うーん…何だろ、別に食べ物の味自体に影響は無い……無いんだけど、何なの?この感情…少しドキドキしてる?)
若いカップルの真似をしてみたリキュール。明確な答えは分からなかったが、ひとりで食べる時とは気分的な部分に相違点がある事を認識した
「ご馳走様でした」
「ありがとうございました!またのお越しを!」
そのカップルが食事を済ませ店から出ていく。仲の良い2人は腕組みをして笑顔で退店して行った。その様子も観察しているリキュール
【帰り道】
「ねぇヒイロ…」
「今度は何かな?」
「帰るまで腕組みして!」
ヒイロとのデートとに、カルーアがどんな気持ちになっているのか知りたくて外出したリキュールだったが…ずっとカルーアと見られてしまい、その目的を果たせそうになかったのだが…
食堂で見たカップルの行動に妙に興味を惹かれたリキュールは、彼らがしていた事をトコトン自分もやりたいようだ
「さっきの2人、凄く幸せそうな笑顔をしてたわ。食べさせ合うのもそうだけど、腕を組んで歩いていく姿も眩しく見えたわ。私もアレやってみたいの♪」
「分かったよ。はい、じゃあ一緒にかえるぞ。背の高さが違うから少し歩きにくいと思うけど、コケたりしないように注意するんだよ」
快くリキュールの要求に応えるヒイロ。彼女は終始笑顔でアルバート家まで歩いた
【アルバート家】
夕方も近づき空が赤みを帯び出した頃に帰宅したリキュールとヒイロ
「どうした、もうおしまいか?」
「ゼハーゼハー…」
「はにゅにゅ~」
今日もヨシュアの訓練にバテて倒れている、コハラコとカナタン。2人は、まともに返事も出来ないようだ
「今日も頑張ってるな」
「おっ!帰ったのか?……ん?なんだ、腕組みなんかして…随分仲良くなってるじゃねーかよ」
リキュールの要望で、本当に家まで腕組みしていたので、それを見たヨシュアに質問されたヒイロ
【室内】
「はいヒイロ、あーん…」
「ぱくっ…恥ずかしいw」
「えへへへへ…なんか、嬉しいぞ」
帰った途端、急にヒイロにデレているリキュールの反応に驚くエルデスとミル
「なるほど~リキュールちゃんは~知りたがり屋さんでしたか~何でも楽しい時期ですね~♪」
「ぼ、ボクも今度…サーシャちゃんと…あっ…やっぱりボクにはハードル…高いよ!」
自分の立ち振る舞いが分からずに、やや無愛想な感じが目立っていたリキュールが、帰ってから上機嫌だったので皆の視線を集めていた。彼女自身もソレを嬉しく感じていた
【帰宅】
「みんなぁ、帰ったよぉ!」
「やっと帰れましたの!」
「サーシャママ!」
バテていたコハラコが大好きなサーシャの顔を見た途端、急に元気になり飛びついている
「やれやれ、相変わらず懐かれているね。ヒイロただいま、帰ったよ……えっ!?」
ようやく帰宅してホッとしたカルーアだが…目の前でリキュールから「はい、あーん」をされて照れているヒイロの姿に衝撃を受ける
「ふーん…少し留守にしてた間に…随分と仲良くなったんだねー…へぇー、そうなんだ…」
照れるヒイロの表情を見て喜ぶリキュールの姿は…仲良しカップルの姿にしか見えない。生命からがら生き延びての帰宅になったカルーアからすれば、帰った直後に恋人のヒイロが他の女と仲良くしているシーンを観させられたら…気分良くないに決まっている
「わたし達はヒイロの為に、危険なエルドラ山脈の山頂にまで出掛けていた。というのに、ヒイロはリキュールとヨロシクしてたんだね…ふぅーん…」
「いや、カルーア。これはだな…」
ようやく帰宅したカルーアだったが、家でもまた別の問題に遭遇していた。彼女の前途は、まだまだ多難のようだ
続く
美人姉妹たちと別れたリキュールとヒイロ。彼らが次に向かったのは商業ギルド。これはヒイロの用事である
「おっ!ヒイロとカルーアちゃん、よく来たな。今日は2人か?」
「珍しいですね。ジュリアンさんが受け付けで業務しているなんて」
商業ギルドマスターのジュリアンが受け付けをしており、彼らを出迎えてくれた
「本当はよ、裏で踏んぞりがえっていたんだがな…お前達なら知ってるだろ?魔物の活性化。その調査にスタッフ総出になっていてな、俺も休んでられねーんだ…」
「また、カルーアお姉さんを知ってる人だ…」
カルーアは今やこの街の…いや、この世界の英雄と言われているので、カルーアの身体をコピーしたリキュールが出歩けば、どこに行っても彼女と間違えられるのは仕方ないことだった
「カルーア…お姉さん?」
職業柄、会話の中の重要そうなワードは聞き逃さないジュリアン。リキュールの言葉に違和感を感じていた
「えっと、その…まだ説明するのは難しいんですよ…もう少ししたら…」
「なるほどな、訳ありか。分かった。深くは聞かないでおこう。で、何用で脚を運んだんだ?依頼品なら昨日寄ってくれたミル君たちに渡したハズだが?」
ヒイロは街の周辺の変化を調べたかったのだが、人馴れしてないリキュールを人の多い冒険者ギルドに連れていくのを避けたかったので、情報通の彼の居る人の少ない商業ギルドの方を選んだのだ
……………………………………………
「やはり大変な事になってるんですね…まだまだ妹たちは忙しくなりそうだなぁ…」
「なんだ?三姉妹たちにクエストに行かせるのが心配になったのか?」
「えぇ、彼女たちは獣神との戦いを始め、色々なゴタゴタに巻き込まれ過ぎだと思うんです…もっと、年齢に合った楽しい日々を送らせてあげたいんです…」
ヒイロは大きな戦いに巻き込まれ過ぎている三姉妹、特にカルーアの身を案じているのが顔に出ていた
(ヒイロさんは優しい人だな。その辺がお姉さんが1番に気に掛けている理由なのだろうか?)
まだまだ人付き合いや、一般的な教養に関する知識が致命的に少ないリキュールは、色々な情報を集めようとしている
それが単なる好奇心なのか?人の可能性を追い求める超人類ゆえに起きている感情なのか?本人も分からなかった
再び繁華街に戻った2人だが、何処へ行ってもリキュールはカルーアとして見られてしまうので、彼女が望むデートの醍醐味は理解出来ていなかった
昼も回った頃、昼飯を食べに食堂に入った2人。しかし、ここでも彼女はカルーアと間違われてしまう
超人類の事はまだ一般的には秘匿されている事なので、ろくな説明も出来ず誤魔化すしかなかった
「疲れちゃったかな?」
「うん…少しね…ねぇヒイロ。あそこの2人、アレは何をしているの?」
食事を済ませ彼女の要望でデザートを食べていた時、彼女は離れたテーブルの若いカップルの行動に注目した
「はい、あーん」
「ありがとう、美味しいぃ!」
男が彼女らしき相手に、スプーンですくったアイスを食べさせていた。2人は周りから見ても分かるほどラブラブしていた
「あの行為は…食事が美味しくなる儀式みたいなモノなのか?」
【恋人】の付き合いなど知らないリキュールからすれば、その行為の意味など理解出来なかった
「仲の良い者同士がたまにやる…うーん、なんて言うか…信頼関係の表現のひとつ。かな?」
「ふーん…そうなの?ねぇヒイロ、私にもしてください。その気持ちを知りたいの」
「そ、そうか?分かった…はい、アーン」
「ぱくっ、もぐもぐ………」
(うーん…何だろ、別に食べ物の味自体に影響は無い……無いんだけど、何なの?この感情…少しドキドキしてる?)
若いカップルの真似をしてみたリキュール。明確な答えは分からなかったが、ひとりで食べる時とは気分的な部分に相違点がある事を認識した
「ご馳走様でした」
「ありがとうございました!またのお越しを!」
そのカップルが食事を済ませ店から出ていく。仲の良い2人は腕組みをして笑顔で退店して行った。その様子も観察しているリキュール
【帰り道】
「ねぇヒイロ…」
「今度は何かな?」
「帰るまで腕組みして!」
ヒイロとのデートとに、カルーアがどんな気持ちになっているのか知りたくて外出したリキュールだったが…ずっとカルーアと見られてしまい、その目的を果たせそうになかったのだが…
食堂で見たカップルの行動に妙に興味を惹かれたリキュールは、彼らがしていた事をトコトン自分もやりたいようだ
「さっきの2人、凄く幸せそうな笑顔をしてたわ。食べさせ合うのもそうだけど、腕を組んで歩いていく姿も眩しく見えたわ。私もアレやってみたいの♪」
「分かったよ。はい、じゃあ一緒にかえるぞ。背の高さが違うから少し歩きにくいと思うけど、コケたりしないように注意するんだよ」
快くリキュールの要求に応えるヒイロ。彼女は終始笑顔でアルバート家まで歩いた
【アルバート家】
夕方も近づき空が赤みを帯び出した頃に帰宅したリキュールとヒイロ
「どうした、もうおしまいか?」
「ゼハーゼハー…」
「はにゅにゅ~」
今日もヨシュアの訓練にバテて倒れている、コハラコとカナタン。2人は、まともに返事も出来ないようだ
「今日も頑張ってるな」
「おっ!帰ったのか?……ん?なんだ、腕組みなんかして…随分仲良くなってるじゃねーかよ」
リキュールの要望で、本当に家まで腕組みしていたので、それを見たヨシュアに質問されたヒイロ
【室内】
「はいヒイロ、あーん…」
「ぱくっ…恥ずかしいw」
「えへへへへ…なんか、嬉しいぞ」
帰った途端、急にヒイロにデレているリキュールの反応に驚くエルデスとミル
「なるほど~リキュールちゃんは~知りたがり屋さんでしたか~何でも楽しい時期ですね~♪」
「ぼ、ボクも今度…サーシャちゃんと…あっ…やっぱりボクにはハードル…高いよ!」
自分の立ち振る舞いが分からずに、やや無愛想な感じが目立っていたリキュールが、帰ってから上機嫌だったので皆の視線を集めていた。彼女自身もソレを嬉しく感じていた
【帰宅】
「みんなぁ、帰ったよぉ!」
「やっと帰れましたの!」
「サーシャママ!」
バテていたコハラコが大好きなサーシャの顔を見た途端、急に元気になり飛びついている
「やれやれ、相変わらず懐かれているね。ヒイロただいま、帰ったよ……えっ!?」
ようやく帰宅してホッとしたカルーアだが…目の前でリキュールから「はい、あーん」をされて照れているヒイロの姿に衝撃を受ける
「ふーん…少し留守にしてた間に…随分と仲良くなったんだねー…へぇー、そうなんだ…」
照れるヒイロの表情を見て喜ぶリキュールの姿は…仲良しカップルの姿にしか見えない。生命からがら生き延びての帰宅になったカルーアからすれば、帰った直後に恋人のヒイロが他の女と仲良くしているシーンを観させられたら…気分良くないに決まっている
「わたし達はヒイロの為に、危険なエルドラ山脈の山頂にまで出掛けていた。というのに、ヒイロはリキュールとヨロシクしてたんだね…ふぅーん…」
「いや、カルーア。これはだな…」
ようやく帰宅したカルーアだったが、家でもまた別の問題に遭遇していた。彼女の前途は、まだまだ多難のようだ
続く
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる


