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憎奪戦争編
超人類が望む幸せ
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【アルバート工房】
「あっ…あつ…ああっ!」
「サーシャさん…ボクは…ボクは!」
最近、増設された部屋で身体を重ねるリキュールとミル。だがミルは、リキュールの魅了の魔法に掛かって幻覚を見させられているので、合体している相手がサーシャだと思っていた
(んっ……もしかしたら…と思って身体を重ねてみたけど…やっぱり違う!ヒイロさんとした時の様な興奮が足りないな…
ミルくんが若くて身体が小さいから?入ってるキカン棒のサイズも小さいから?………違う、何かが違う気がする…何かが足りない気がする…それは何!?)
リキュールはミルと恋人のように「はい、あーん」や「合体」をしてみたものの…それらをヒイロとした時に感じた興奮や、幸福感を得られなかったが…付き合わせてしまったミルの為に最後まで腰を振るリキュール
「んあっ…あっ…良いよミル…もっと激しくして良いよ…はあっ!?」
まだ男女経験を深めるには若いミルだったが…リキュールに掛けられた魔法のせいで、まだ少量しか精製されない男汁をありったけリキュールの中に噴出した
……………………………………………
「はぁはぁ…お姉さん達が帰るまでに…後片付けしないと…」
リキュールはタオルを濡らして自分の身体とミルの身体を拭き、におい草で合体した時の匂いを消し彼を布団に寝かせた
【自然公園】
の中にはたくさんの花が敷き詰められたエリアがあった。ソコを歩くカルーアとヒイロ
「おぉ…綺麗な花畑だな!」
「うん。コレは凄いね!植えられた花達がみんな綺麗に咲き誇っているね…いいなぁココ。凄く気持ちが安らぐよ。また一緒に来ようね!」
森に住み草木と共に過ごすエルフ族のひとりであるカルーアは、ここ【ヘルメスの街】の中で1番自然豊かなこの公園を、本当に気に入ったようだ
しかし…その平和なひと時を打ち砕く声が、彼らを呼んだ!
「ヒイロさん!カルーアちゃん!」
街の中心部…両ギルドがある方から【ホロワーズ】の3人が走って来る。彼女たちの表情から、ただ事ではない何かが起きている事が予想された
「どうしたんですか?そんなに息を切らせて…」
「大変なんですよ!魔人が西の砦を襲っているって報告がっ!」
「何だって!?それは本当かい?」
昨日までヨシュアに鍛えられていたカナタンの口から語られた話に、驚くヒイロとカルーア
「ヒイロ。ヘルメスの街の西方向に砦なんてあったのかい?この街に住んで半年過ぎたけど…わたし初めて聞いたよ…」
「カルーアが知らないのも無理はないな…その砦は20年前の魔族との決戦にあわせて造られたらしいが…戦いの最中に半壊し、それ以降使われていないらしいからな…」
「それがさ、最近の魔物の凶暴化に対抗する為に、付近の集落の人達がソコを拠点にして戦っているんだって、ソコを…」
「この前、ペコラン達が【聖騎士勇者隊】と一緒に戦った魔人たちが襲っているらしいピョン!ギルドは大騒ぎになってるピョン!」
ヒイロとカルーアは現時点では知らないが、ふたりが昨日出会って手助けしてあげた女性こそが…その魔人の部下なのだ
「その【聖騎士勇者隊】は今、何処に居るんだい?」
「ソレが…別クエストで北北東に今朝出発したから…予定では明日の夕方まで帰らないらしいんです!」
「………カルーア!俺たちで救援に向かおう!集落の寄せ集めの戦闘員じゃ、いくら砦に籠ったところで魔人相手には長くはもたないだろう」
ふたりを見ていたマリリンが、ある事に気が付き質問をした
「ねぇ…今日は2人だけなんですか?獣人族の子と天使族の子は居ないんですか?あと、あのムチャ強の男の子は?」
「彼らも別クエストでエルドラ山脈に向かっているんです。あと数時間もすれば帰って来るかも知れませんが……」
「それじゃあ間に合わないピョン!マリリン、カナタン。ヒイロさん達と一緒に砦の救援に向かおうピョン!」
「【聖騎士勇者隊】が居ないのに、私達だけで行くのかい?」
慎重派のマリリンは戦力的な事を気にしている
「何を怖気付いてるピョン!ハイエルフのカルーアちゃんも居るし、魔眼持ちのマリリンも居るんだから、頑張ればどうにかなるピョン!」
「そうだよ!悩んでいる場合じゃない!僕たちだけでも十分な戦力になるはずさ!ヨシュア君に鍛えられた成果を見せてあげるよ!」
正義心の強いカナタンは、ヨシュアに鍛えられたチカラを振るう機会を前にし、ヤル気が漲(みなぎ)っているようだ
「そうだね…ヒイロ行こうよ!わたし頑張るからさ!」
昨夜、宿屋で論争したカルーアが強くなりエルドラド王国の亡霊少女から生き延びる為に戦う。その覚悟を問われる出来事が早くも訪れていた
「良し!みんな急ごう!」
ヒイロは貸し馬屋さんで2頭の馬を借り、5人は馬で移動して西の砦を目指した
ヒイロが手綱を握っているその背中にしがみつくカルーア。その手はチカラ強くヒイロの身体を抱きしめていた
(行こう!と言ってしまったが…なんだ?悪い予感がしてならないな…いや!何が起きても俺はカルーアを守るだけだ!)
不安を吹き飛ばし馬を走らせるヒイロ
併走する体格の大きい馬の手綱は、カナタンが握っている。その彼女にしがみつくペコラン。更に後ろからしがみつくマリリンだが…
「ちょっとマリリン、ドサクサに紛れて変な所を触ってるんじゃないピョン!良い加減にするピョン!変態がっ!」
「え~、なんの事かなぁ?マリリンわっかんないなぁ…落ちないようにしがみついてるだけなんだけどなぁ…」
「ほら!2人とも暴れないで!3人乗りしてるんだから、暴れると落ちちゃうよw」
相変わらずの2人の漫才のような、やり取りに呆れているカナタンだった
【ハチマン砦】
「お父さん!ヤツらが少しづつ接近して来ます!」
「くそっ!地底の魔界野郎どもめ、何だってこんな田舎の砦を……」
狼魔人のランドルフは、野生の狼やヴォィドルフ達を大量に傘下に収め、数にものを言わせて襲撃していた。彼の目的は…この半壊している砦を、自分たち魔獣族の拠点にする為に襲いかかっていた
武装した周辺の集落の民、約100人は砦に籠り必死の防衛戦を繰り広げていた
続く
「あっ…あつ…ああっ!」
「サーシャさん…ボクは…ボクは!」
最近、増設された部屋で身体を重ねるリキュールとミル。だがミルは、リキュールの魅了の魔法に掛かって幻覚を見させられているので、合体している相手がサーシャだと思っていた
(んっ……もしかしたら…と思って身体を重ねてみたけど…やっぱり違う!ヒイロさんとした時の様な興奮が足りないな…
ミルくんが若くて身体が小さいから?入ってるキカン棒のサイズも小さいから?………違う、何かが違う気がする…何かが足りない気がする…それは何!?)
リキュールはミルと恋人のように「はい、あーん」や「合体」をしてみたものの…それらをヒイロとした時に感じた興奮や、幸福感を得られなかったが…付き合わせてしまったミルの為に最後まで腰を振るリキュール
「んあっ…あっ…良いよミル…もっと激しくして良いよ…はあっ!?」
まだ男女経験を深めるには若いミルだったが…リキュールに掛けられた魔法のせいで、まだ少量しか精製されない男汁をありったけリキュールの中に噴出した
……………………………………………
「はぁはぁ…お姉さん達が帰るまでに…後片付けしないと…」
リキュールはタオルを濡らして自分の身体とミルの身体を拭き、におい草で合体した時の匂いを消し彼を布団に寝かせた
【自然公園】
の中にはたくさんの花が敷き詰められたエリアがあった。ソコを歩くカルーアとヒイロ
「おぉ…綺麗な花畑だな!」
「うん。コレは凄いね!植えられた花達がみんな綺麗に咲き誇っているね…いいなぁココ。凄く気持ちが安らぐよ。また一緒に来ようね!」
森に住み草木と共に過ごすエルフ族のひとりであるカルーアは、ここ【ヘルメスの街】の中で1番自然豊かなこの公園を、本当に気に入ったようだ
しかし…その平和なひと時を打ち砕く声が、彼らを呼んだ!
「ヒイロさん!カルーアちゃん!」
街の中心部…両ギルドがある方から【ホロワーズ】の3人が走って来る。彼女たちの表情から、ただ事ではない何かが起きている事が予想された
「どうしたんですか?そんなに息を切らせて…」
「大変なんですよ!魔人が西の砦を襲っているって報告がっ!」
「何だって!?それは本当かい?」
昨日までヨシュアに鍛えられていたカナタンの口から語られた話に、驚くヒイロとカルーア
「ヒイロ。ヘルメスの街の西方向に砦なんてあったのかい?この街に住んで半年過ぎたけど…わたし初めて聞いたよ…」
「カルーアが知らないのも無理はないな…その砦は20年前の魔族との決戦にあわせて造られたらしいが…戦いの最中に半壊し、それ以降使われていないらしいからな…」
「それがさ、最近の魔物の凶暴化に対抗する為に、付近の集落の人達がソコを拠点にして戦っているんだって、ソコを…」
「この前、ペコラン達が【聖騎士勇者隊】と一緒に戦った魔人たちが襲っているらしいピョン!ギルドは大騒ぎになってるピョン!」
ヒイロとカルーアは現時点では知らないが、ふたりが昨日出会って手助けしてあげた女性こそが…その魔人の部下なのだ
「その【聖騎士勇者隊】は今、何処に居るんだい?」
「ソレが…別クエストで北北東に今朝出発したから…予定では明日の夕方まで帰らないらしいんです!」
「………カルーア!俺たちで救援に向かおう!集落の寄せ集めの戦闘員じゃ、いくら砦に籠ったところで魔人相手には長くはもたないだろう」
ふたりを見ていたマリリンが、ある事に気が付き質問をした
「ねぇ…今日は2人だけなんですか?獣人族の子と天使族の子は居ないんですか?あと、あのムチャ強の男の子は?」
「彼らも別クエストでエルドラ山脈に向かっているんです。あと数時間もすれば帰って来るかも知れませんが……」
「それじゃあ間に合わないピョン!マリリン、カナタン。ヒイロさん達と一緒に砦の救援に向かおうピョン!」
「【聖騎士勇者隊】が居ないのに、私達だけで行くのかい?」
慎重派のマリリンは戦力的な事を気にしている
「何を怖気付いてるピョン!ハイエルフのカルーアちゃんも居るし、魔眼持ちのマリリンも居るんだから、頑張ればどうにかなるピョン!」
「そうだよ!悩んでいる場合じゃない!僕たちだけでも十分な戦力になるはずさ!ヨシュア君に鍛えられた成果を見せてあげるよ!」
正義心の強いカナタンは、ヨシュアに鍛えられたチカラを振るう機会を前にし、ヤル気が漲(みなぎ)っているようだ
「そうだね…ヒイロ行こうよ!わたし頑張るからさ!」
昨夜、宿屋で論争したカルーアが強くなりエルドラド王国の亡霊少女から生き延びる為に戦う。その覚悟を問われる出来事が早くも訪れていた
「良し!みんな急ごう!」
ヒイロは貸し馬屋さんで2頭の馬を借り、5人は馬で移動して西の砦を目指した
ヒイロが手綱を握っているその背中にしがみつくカルーア。その手はチカラ強くヒイロの身体を抱きしめていた
(行こう!と言ってしまったが…なんだ?悪い予感がしてならないな…いや!何が起きても俺はカルーアを守るだけだ!)
不安を吹き飛ばし馬を走らせるヒイロ
併走する体格の大きい馬の手綱は、カナタンが握っている。その彼女にしがみつくペコラン。更に後ろからしがみつくマリリンだが…
「ちょっとマリリン、ドサクサに紛れて変な所を触ってるんじゃないピョン!良い加減にするピョン!変態がっ!」
「え~、なんの事かなぁ?マリリンわっかんないなぁ…落ちないようにしがみついてるだけなんだけどなぁ…」
「ほら!2人とも暴れないで!3人乗りしてるんだから、暴れると落ちちゃうよw」
相変わらずの2人の漫才のような、やり取りに呆れているカナタンだった
【ハチマン砦】
「お父さん!ヤツらが少しづつ接近して来ます!」
「くそっ!地底の魔界野郎どもめ、何だってこんな田舎の砦を……」
狼魔人のランドルフは、野生の狼やヴォィドルフ達を大量に傘下に収め、数にものを言わせて襲撃していた。彼の目的は…この半壊している砦を、自分たち魔獣族の拠点にする為に襲いかかっていた
武装した周辺の集落の民、約100人は砦に籠り必死の防衛戦を繰り広げていた
続く
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