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憎奪戦争編
ハチマン砦 防衛戦
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【ハチマン砦防衛戦】
30匹のウルフと5体のヴォィドルフを従え、砦を攻める魔人ランドルフとその部下レキシントンだが…周囲の村から総動員された守備隊の善戦に苦戦を強いられていた
「くっそー!コイツらちょこまかとっ!」
砦側は6人の騎兵弓がつかず離れずでランドルフを囲み、馬上から彼を目掛けて弓を放っている
「流石に馬に追いつくには全速力を出さなきゃなんねー…だが、そうしたら動きが直線的になって良い標的になっちまうぜ!」
「みんな!ヤレてるわ!この調子よ……当たれっ!」
砦側の精神的な支えになっている彼女(ジャンナル・ダルク)は、テラスの上から新兵器のボーガンで足の早いウルフを狙い撃ちしていた
そして6人の騎兵弓隊を率いて指示しているのが彼女の父親だった
「どうやら砦のあの女が奴らの司令塔みたいだな。レキシントン、イカついのを見舞わせてやれ!」
「はっ、お任せを…あの水溜まりが良いわね」
「ドボン」
スグ近くに、ここ数日で窪んだ土地に雨が溜まり自然に出来た水溜まりを見付けたレキシントンは、無造作にその中へ飛び込み呪文の詠唱を始めた
「我が名はレキシントン。魔界の水を司りし者。地上の水分よ、敵を穿つ槍となれ!【水槍砲台(ウッシャラーム)】!」
「バシュン!!」
レキシントンが精製した水の槍が、砲台から飛び出した弾丸のように砦目掛けて飛んで行った
「ジャンナルお嬢様!そんなに身を乗り出したら危険です!自重してください!」
「貴方の提供してくれた、このボーガンは強力だわ。コレを借りたのに私も戦わない訳にはイキません!」
10代後半のジャンナルは、狼魔人(ランドルフ)の率いる狼軍団に恐れることなく必死に戦っている
「バッゴーン!!」
「きゃあああ!」
「なんですとぉ!?」
レキシントンが放った水槍が、ジャンナルの足元から少し離れた砦の壁を貫き穴を開けた!
「狼魔人(ランドルフ)に近づき過ぎるなよ!奴の間合いに入ったら即座に狩られると思え!馬に乗って距離を取っている限り、迂闊には近寄れないハズだ!」
(あの男、優秀な指揮官だな。奴を倒さないとランドルフでも厳しいわね…)
【砦に近い平原】
「前を見るピョン!砦が襲われてるピョン!」
獣人族ウサギ科のペコランは、かなり視力が良いので1番に砦の姿を視界に捉えた
「もう少し近づいたら馬から降ります!マリリンは僕の援護をしてね」
ヨシュアとの3日間の稽古で確かな成長を遂げたカナタンは、自信に満ちた目をしていた
「キミらが下馬したら俺達も降りる。ペコランさん、コッチの馬も頼みます。俺は魔法攻撃するカルーアを死守しますので!」
「分かったピョン。お馬さんは任せておけピョン!」
ヒイロ、カルーアとホロワーズの3人は的確に役割分担をし急いで砦に近付いていた
【アルバート工房】
「ふぅ…若いミルくんに無理させちゃったかな?…回復魔法を使ってあげるね…」
片付けが終わったリキュールは、ミルの疲労を心配し回復魔法を掛け始めた頃だった
「ドンドンドン!」
けたたましく叩かれる玄関のドア
「ちょっとヒイロ居る?居たら開けて!」
「誰かな?…あっ!この声は知ってる…」
リキュールは聞いた覚えがある声なので、鍵を開け玄関のドアを解放した
「あれ?エルフっ娘だけなの?」
「カルーアお姉さんの事を言ってる?お姉さんはヒイロさんと外泊デートに行ってますよ」
「という事はリキュールちゃんね?他の人は…誰か居ないの?」
「ミルくんが奥の部屋で寝てるけど…どうかしたの?」
駆けつけて来たのはAランク美人姉妹冒険者のシェリーとシャルルだった
「ヒイロもカルーアも居ないのっ!?…どうしよう姉さん。私達だけで行く?」
「うーん…カルーアちゃんの魔法支援が得られないのは厳しいわね。かなりの大群らしいし…」
「何かあったのですか?」
リキュールは美人姉妹から、冒険者ギルドに通信魔法で狼魔人(ランドルフ)が率いる大群に襲われているハチマン砦から、緊急救援要請が入った事を聞かされた
どうやら守備隊に、かなりの被害が出ているようで美人姉妹はそのクエストを受け、カルーアに協力を求めに来たようだ
(この街からかなり西にある砦らしいけど…ソコが魔人たちの物になったら、この街の平和が脅かされるわ。それは困る…私にはまだまだ経験が足りないのだから、ここでの生活は死守しなければ……)
「私が付いて行きます!…大丈夫です。カルーアお姉さんと、ほぼ同じ魔法が使えますから」
「えっ?そうなの?見た目だけじゃなくて、魔法攻撃も同じくらいなの?じゃ、じゃぁ一緒に救援に向かいましょう!」
リキュールは砦救援に自ら志願した
それは、超人類として先輩であり姉とも言えるカルーアと同じ位置まで迫りたい気持ちがあるからだ。カルーアと同じくらい良い女に育てば…ヒイロないしは、ヒイロと近い良い男と幸せな関係を持てる機会が得られるハズと考えての行動だったが…
【砦防衛戦】
「コイツらー…うぜーんだよ!」
個人的な戦闘能力では明らかに格下の寄せ集め兵たちに阻まれ、思うように攻めきれない事にイライラが我慢の限界に達したランドルフが吠えた
「気を付けろ!何かしてくるぞ!」
元騎士であるジャンナルの父親が、自分と共にランドルフを牽制している騎兵弓隊に檄を飛ばした!のだが…
「WOWーん!」
ランドルフが遠吠えをあげると、彼のスキルである体温調節による発火能力が発動し、手の肉球の中心に火炎球が発生した
「喰らいやがれっ!」
野球ボールを投げるかの様に、騎兵弓隊に目掛けて火炎球を投げたが…ソレは騎兵弓には当たらず馬の脚元で炸裂した。が…
「ヒヒーンっ!?」
野生動物は炎を嫌う。突然、脚元で炸裂した炎に馬は驚き立ち上がってしまう
「くははっ!動きを止めたな…頂きだぜぃ!」
動きを止めた馬上の兵の胴体を、ランドルフの炎を纏った長い爪が真っ二つに斬り裂いた!
彼を取り囲む騎兵弓隊の陣形が崩れたのを合図に、遠巻きに様子見していたヴォィドルフ達が襲いかかる
「うわあああっ!」
「く、来るなぁぁ!」
包囲網を突破したランドルフと、ヴォィドルフに畳み掛けられ騎兵弓隊は一気に窮地に追い込まれた
「お父さまっ!当たれっ!」
砦の2階のテラスからジャンナルがボーガンでランドルフを狙い撃った
「ぐあっ!?……女ぁ…やるじゃねーか…」
ボーガンの矢を左肩に受けたランドルフは倒した騎兵弓から弓を奪い、ソレに炎を纏わせ凄まじい勢いでジャンナル目掛け投げた
「がはっ!?」
炎を纏った弓はテラスの床をぶち抜き、そのままジャンナルの腹に刺さった。あまりの痛みに床に倒れるジャンナル
「後は任せてランドルフ!」
レキシントンは水溜まりの残りの水を一気に吸い上げ、生み出した水の槍を構えジャンナルにトドメを刺そうとしたが……
「バッゴーン!!!」
砦とは違う東の方向から太い雷の矢が、レキシントンの目の前の地面に刺さった。その衝撃で彼女が生成した水槍はあさっての方向に逸れて行った
「何だぁ…もう増援が来やがったのか!?」
ランドルフもレキシントンが見詰めている東の方向を凝視した。その先には…
「はぁはぁ…外れちゃったか…」
まだ1km近く離れた位置から【雷龍(ジャムルフィン)】を放ったカルーアと、ミスリルソードを構えるヒイロの姿があった
続く
30匹のウルフと5体のヴォィドルフを従え、砦を攻める魔人ランドルフとその部下レキシントンだが…周囲の村から総動員された守備隊の善戦に苦戦を強いられていた
「くっそー!コイツらちょこまかとっ!」
砦側は6人の騎兵弓がつかず離れずでランドルフを囲み、馬上から彼を目掛けて弓を放っている
「流石に馬に追いつくには全速力を出さなきゃなんねー…だが、そうしたら動きが直線的になって良い標的になっちまうぜ!」
「みんな!ヤレてるわ!この調子よ……当たれっ!」
砦側の精神的な支えになっている彼女(ジャンナル・ダルク)は、テラスの上から新兵器のボーガンで足の早いウルフを狙い撃ちしていた
そして6人の騎兵弓隊を率いて指示しているのが彼女の父親だった
「どうやら砦のあの女が奴らの司令塔みたいだな。レキシントン、イカついのを見舞わせてやれ!」
「はっ、お任せを…あの水溜まりが良いわね」
「ドボン」
スグ近くに、ここ数日で窪んだ土地に雨が溜まり自然に出来た水溜まりを見付けたレキシントンは、無造作にその中へ飛び込み呪文の詠唱を始めた
「我が名はレキシントン。魔界の水を司りし者。地上の水分よ、敵を穿つ槍となれ!【水槍砲台(ウッシャラーム)】!」
「バシュン!!」
レキシントンが精製した水の槍が、砲台から飛び出した弾丸のように砦目掛けて飛んで行った
「ジャンナルお嬢様!そんなに身を乗り出したら危険です!自重してください!」
「貴方の提供してくれた、このボーガンは強力だわ。コレを借りたのに私も戦わない訳にはイキません!」
10代後半のジャンナルは、狼魔人(ランドルフ)の率いる狼軍団に恐れることなく必死に戦っている
「バッゴーン!!」
「きゃあああ!」
「なんですとぉ!?」
レキシントンが放った水槍が、ジャンナルの足元から少し離れた砦の壁を貫き穴を開けた!
「狼魔人(ランドルフ)に近づき過ぎるなよ!奴の間合いに入ったら即座に狩られると思え!馬に乗って距離を取っている限り、迂闊には近寄れないハズだ!」
(あの男、優秀な指揮官だな。奴を倒さないとランドルフでも厳しいわね…)
【砦に近い平原】
「前を見るピョン!砦が襲われてるピョン!」
獣人族ウサギ科のペコランは、かなり視力が良いので1番に砦の姿を視界に捉えた
「もう少し近づいたら馬から降ります!マリリンは僕の援護をしてね」
ヨシュアとの3日間の稽古で確かな成長を遂げたカナタンは、自信に満ちた目をしていた
「キミらが下馬したら俺達も降りる。ペコランさん、コッチの馬も頼みます。俺は魔法攻撃するカルーアを死守しますので!」
「分かったピョン。お馬さんは任せておけピョン!」
ヒイロ、カルーアとホロワーズの3人は的確に役割分担をし急いで砦に近付いていた
【アルバート工房】
「ふぅ…若いミルくんに無理させちゃったかな?…回復魔法を使ってあげるね…」
片付けが終わったリキュールは、ミルの疲労を心配し回復魔法を掛け始めた頃だった
「ドンドンドン!」
けたたましく叩かれる玄関のドア
「ちょっとヒイロ居る?居たら開けて!」
「誰かな?…あっ!この声は知ってる…」
リキュールは聞いた覚えがある声なので、鍵を開け玄関のドアを解放した
「あれ?エルフっ娘だけなの?」
「カルーアお姉さんの事を言ってる?お姉さんはヒイロさんと外泊デートに行ってますよ」
「という事はリキュールちゃんね?他の人は…誰か居ないの?」
「ミルくんが奥の部屋で寝てるけど…どうかしたの?」
駆けつけて来たのはAランク美人姉妹冒険者のシェリーとシャルルだった
「ヒイロもカルーアも居ないのっ!?…どうしよう姉さん。私達だけで行く?」
「うーん…カルーアちゃんの魔法支援が得られないのは厳しいわね。かなりの大群らしいし…」
「何かあったのですか?」
リキュールは美人姉妹から、冒険者ギルドに通信魔法で狼魔人(ランドルフ)が率いる大群に襲われているハチマン砦から、緊急救援要請が入った事を聞かされた
どうやら守備隊に、かなりの被害が出ているようで美人姉妹はそのクエストを受け、カルーアに協力を求めに来たようだ
(この街からかなり西にある砦らしいけど…ソコが魔人たちの物になったら、この街の平和が脅かされるわ。それは困る…私にはまだまだ経験が足りないのだから、ここでの生活は死守しなければ……)
「私が付いて行きます!…大丈夫です。カルーアお姉さんと、ほぼ同じ魔法が使えますから」
「えっ?そうなの?見た目だけじゃなくて、魔法攻撃も同じくらいなの?じゃ、じゃぁ一緒に救援に向かいましょう!」
リキュールは砦救援に自ら志願した
それは、超人類として先輩であり姉とも言えるカルーアと同じ位置まで迫りたい気持ちがあるからだ。カルーアと同じくらい良い女に育てば…ヒイロないしは、ヒイロと近い良い男と幸せな関係を持てる機会が得られるハズと考えての行動だったが…
【砦防衛戦】
「コイツらー…うぜーんだよ!」
個人的な戦闘能力では明らかに格下の寄せ集め兵たちに阻まれ、思うように攻めきれない事にイライラが我慢の限界に達したランドルフが吠えた
「気を付けろ!何かしてくるぞ!」
元騎士であるジャンナルの父親が、自分と共にランドルフを牽制している騎兵弓隊に檄を飛ばした!のだが…
「WOWーん!」
ランドルフが遠吠えをあげると、彼のスキルである体温調節による発火能力が発動し、手の肉球の中心に火炎球が発生した
「喰らいやがれっ!」
野球ボールを投げるかの様に、騎兵弓隊に目掛けて火炎球を投げたが…ソレは騎兵弓には当たらず馬の脚元で炸裂した。が…
「ヒヒーンっ!?」
野生動物は炎を嫌う。突然、脚元で炸裂した炎に馬は驚き立ち上がってしまう
「くははっ!動きを止めたな…頂きだぜぃ!」
動きを止めた馬上の兵の胴体を、ランドルフの炎を纏った長い爪が真っ二つに斬り裂いた!
彼を取り囲む騎兵弓隊の陣形が崩れたのを合図に、遠巻きに様子見していたヴォィドルフ達が襲いかかる
「うわあああっ!」
「く、来るなぁぁ!」
包囲網を突破したランドルフと、ヴォィドルフに畳み掛けられ騎兵弓隊は一気に窮地に追い込まれた
「お父さまっ!当たれっ!」
砦の2階のテラスからジャンナルがボーガンでランドルフを狙い撃った
「ぐあっ!?……女ぁ…やるじゃねーか…」
ボーガンの矢を左肩に受けたランドルフは倒した騎兵弓から弓を奪い、ソレに炎を纏わせ凄まじい勢いでジャンナル目掛け投げた
「がはっ!?」
炎を纏った弓はテラスの床をぶち抜き、そのままジャンナルの腹に刺さった。あまりの痛みに床に倒れるジャンナル
「後は任せてランドルフ!」
レキシントンは水溜まりの残りの水を一気に吸い上げ、生み出した水の槍を構えジャンナルにトドメを刺そうとしたが……
「バッゴーン!!!」
砦とは違う東の方向から太い雷の矢が、レキシントンの目の前の地面に刺さった。その衝撃で彼女が生成した水槍はあさっての方向に逸れて行った
「何だぁ…もう増援が来やがったのか!?」
ランドルフもレキシントンが見詰めている東の方向を凝視した。その先には…
「はぁはぁ…外れちゃったか…」
まだ1km近く離れた位置から【雷龍(ジャムルフィン)】を放ったカルーアと、ミスリルソードを構えるヒイロの姿があった
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