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2-4 街作りミッション。回転寿司屋さんを建てよう。
ゴッコ(魚)
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「ネウロータくんは、何かお店を作ってるの?」
「オ、スシ? とか作っているそうよ!」
やはり、ネウロータくんもお寿司か。
「エドマエズジとか言っていたわ!」
なるほど、トシコさんが関東出身だから、江戸前寿司にしたのか。
回転寿司にしたボクたちとは、発想が違う。
娯楽施設という観点ではなく、あくまで向こうは本格的に味を追求していくようだ。
「ウチの流しそうめんも食べていったのよ! まあまあ、って感想しかもらえなかったけど!」
まあ、そうめんだけじゃ物足りないだろうね。
「流れてくるそうめん、楽しい」
「でしょ? きっとチサなら、この楽しさを理解してくれると思っていたわ!」
大親友に認められて、マミちゃんも鼻が高そうだ。
「そうそう。あいつらヌシを釣り上げたのよ!」
え? ヌシって海を既に持っている人もやるの?
「ネウロータくんの標的は、山のカードじゃんか。山のヌシって、トナカイさんだよね?」
ボクたちも、山のヌシさんには会ったことがある。
「そうよ! でも、ヌシ釣りのイベントは共通なの!」
てっきり、別イベントが用意されているのかと。
「なんでもね。一メートルの『ゴッコ』を釣ったのよ!」
「え、一メートルってすごいね!」
ヌシの正体って、ゴッコだったんだ。
そういえば、ヌシ様の顔もゴッコに似ていたような。
大型でも六〇センチなのに、一メートルって。
さすが異世界だなぁ。
「ゴッコって?」
「北海道産で採れる魚だよ。全身プリプリの、ゼラチン体質なんだ」
ボクが説明すると、チサちゃんが目を輝かせた。
「スライムみたいな感じ?」
「イメージ的に言うと、そうかな?」
まあ、スライムほどベタベタじゃないだろうけど。
「大変、美味でした。実に濃厚で。マミ様も、おいしくいただいておりました」
「でもあいつ、変なの! 『ハズレだ!』とかいって怒ってたし。あんなおいしいお魚を釣ってハズレはないでしょ!」
マミちゃんが、プンプンとむくれた。
美味しいモノに敬意を払わないネウロータくんに怒っているみたい。
でも、「ハズレ」って、どういう意味だろう?
「まあまあ。本来ゴッコって冬の魚だし」
一二月から、産卵期が始まるんだって。
「鮮度も大事だから、お寿司屋さんで出したら即完売したそうよ! あなたたちに分けるゴッコがなくなっちゃったんだって! 残念がっていたわ!」
「構わない。お客の方を優先してくれれば。音ロータの判断は正しい」
「優しいのね、チサは! 今度会ったら、直接言ってあげてね!」
ボクたちも張り切って、頑張ろう。
「オ、スシ? とか作っているそうよ!」
やはり、ネウロータくんもお寿司か。
「エドマエズジとか言っていたわ!」
なるほど、トシコさんが関東出身だから、江戸前寿司にしたのか。
回転寿司にしたボクたちとは、発想が違う。
娯楽施設という観点ではなく、あくまで向こうは本格的に味を追求していくようだ。
「ウチの流しそうめんも食べていったのよ! まあまあ、って感想しかもらえなかったけど!」
まあ、そうめんだけじゃ物足りないだろうね。
「流れてくるそうめん、楽しい」
「でしょ? きっとチサなら、この楽しさを理解してくれると思っていたわ!」
大親友に認められて、マミちゃんも鼻が高そうだ。
「そうそう。あいつらヌシを釣り上げたのよ!」
え? ヌシって海を既に持っている人もやるの?
「ネウロータくんの標的は、山のカードじゃんか。山のヌシって、トナカイさんだよね?」
ボクたちも、山のヌシさんには会ったことがある。
「そうよ! でも、ヌシ釣りのイベントは共通なの!」
てっきり、別イベントが用意されているのかと。
「なんでもね。一メートルの『ゴッコ』を釣ったのよ!」
「え、一メートルってすごいね!」
ヌシの正体って、ゴッコだったんだ。
そういえば、ヌシ様の顔もゴッコに似ていたような。
大型でも六〇センチなのに、一メートルって。
さすが異世界だなぁ。
「ゴッコって?」
「北海道産で採れる魚だよ。全身プリプリの、ゼラチン体質なんだ」
ボクが説明すると、チサちゃんが目を輝かせた。
「スライムみたいな感じ?」
「イメージ的に言うと、そうかな?」
まあ、スライムほどベタベタじゃないだろうけど。
「大変、美味でした。実に濃厚で。マミ様も、おいしくいただいておりました」
「でもあいつ、変なの! 『ハズレだ!』とかいって怒ってたし。あんなおいしいお魚を釣ってハズレはないでしょ!」
マミちゃんが、プンプンとむくれた。
美味しいモノに敬意を払わないネウロータくんに怒っているみたい。
でも、「ハズレ」って、どういう意味だろう?
「まあまあ。本来ゴッコって冬の魚だし」
一二月から、産卵期が始まるんだって。
「鮮度も大事だから、お寿司屋さんで出したら即完売したそうよ! あなたたちに分けるゴッコがなくなっちゃったんだって! 残念がっていたわ!」
「構わない。お客の方を優先してくれれば。音ロータの判断は正しい」
「優しいのね、チサは! 今度会ったら、直接言ってあげてね!」
ボクたちも張り切って、頑張ろう。
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