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2-5 回転寿司屋さん完成!
I○E○のサメならぬ、【ケーノ・メサイア】
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装備が完成したというので、チサちゃんとゴマトマへ。
「お待ちしていました」
お城の中で、ベルガが待っていてくれた。
「ベルガ、LOが出たんですって?」
「はい、ダイキさん! クラゲの怪物クラーケンが、漁船を襲っていて」
クラーケンが海を荒らしているせいで、船を出せないらしい。
「大変だ。はやく退治しに行きましょう」
「よろしくお願いします。こちらへ」
一直線に、ボクたちは鍛冶場へ。
「ご覧下さい、これがダイキ様に用意された、新しい鎧でございます」
ベルガに紹介された装備を見て、ボクは呆然となる。
ボクに用意された装備は、どうみてもサメの着ぐるみだった。
口から頭を出すタイプの。
「ねえベルガ、これが新しい装備?」
ウエットスーツの上に、サメを着る感じと言えばいいか。
「これぞまさしく、王者しか装備できないという幻のヨロイ、『ケーノ・メサイア』ですわ!」
「どう見ても【I○○Aのサメ】だよね!?」
やけにカッコイイ名前にしてるけど!
「着てみて、ダイキ」
ボクが呆れているのをよそに、チサちゃんは新装備を来て欲しいと催促している。
そんなチサちゃんを無視することはできない。
ボクは覚悟を決めて、○KE○のサメに身を包む。
着心地いいのが、逆に腹立つなぁ。
すごくジャストフィットじゃないか。なんの不快感もない。
装備としては最高なのだ。見た目以外は。
「どうかな、チサちゃん?」
「かわいい」
「ありがとう。変じゃない?」
「ちっとも」
天使のような笑顔で、チサちゃんはボクを褒めてくれる。
かわいいよね。ボクが着ない方がもっと。
こういうファッションこそさ、チサちゃんが着るべきなんだよ。
「よく似合ってるよ、ダイキ」
「間違いない。実に愛らしい」
オンコとエィハスは、笑わないでまともに受け答えしてきた。それが逆に怖いんだけど。
プププーとでも笑ってくれた方が、いいなぁ。
そしたら、「やっぱりおかしいじゃん」と怒れるというのに。
「うむ。『水を得た魚』とは、まさにこのこと」
ゼーゼマンのマジレスほど、怖いものはない。不安になってきた。
「素晴らしいです、ダイキさん。まさに二層の勇者【エレクチオン】そのもの!」
最もボクを賞賛したのは、二層の住人であるベルガだ。
両手を胸の前で重ねて、お祈りまでしている。
神様なの、ボク?
「それにしても勇者エレクチオンって。スゴイ名前だね」
「伝承では、そう呼ばれています。古くはトリトン、イクティオとも呼ばれていたそうですわ」
「でも、素晴らしい装備なのは確かだよ。ありがとうベルガ、オンコも」
ボクが言うと、ベルガが「まあ!」と、涙を流さんばかりに喜ぶ。
「お役に立てて何よりです!」
「えへへ。ビントバーとゴマトマの友好を象徴する装備を、って発注したからね!」
得意げに、オンコも鼻を指で拭く。
「お待ちしていました」
お城の中で、ベルガが待っていてくれた。
「ベルガ、LOが出たんですって?」
「はい、ダイキさん! クラゲの怪物クラーケンが、漁船を襲っていて」
クラーケンが海を荒らしているせいで、船を出せないらしい。
「大変だ。はやく退治しに行きましょう」
「よろしくお願いします。こちらへ」
一直線に、ボクたちは鍛冶場へ。
「ご覧下さい、これがダイキ様に用意された、新しい鎧でございます」
ベルガに紹介された装備を見て、ボクは呆然となる。
ボクに用意された装備は、どうみてもサメの着ぐるみだった。
口から頭を出すタイプの。
「ねえベルガ、これが新しい装備?」
ウエットスーツの上に、サメを着る感じと言えばいいか。
「これぞまさしく、王者しか装備できないという幻のヨロイ、『ケーノ・メサイア』ですわ!」
「どう見ても【I○○Aのサメ】だよね!?」
やけにカッコイイ名前にしてるけど!
「着てみて、ダイキ」
ボクが呆れているのをよそに、チサちゃんは新装備を来て欲しいと催促している。
そんなチサちゃんを無視することはできない。
ボクは覚悟を決めて、○KE○のサメに身を包む。
着心地いいのが、逆に腹立つなぁ。
すごくジャストフィットじゃないか。なんの不快感もない。
装備としては最高なのだ。見た目以外は。
「どうかな、チサちゃん?」
「かわいい」
「ありがとう。変じゃない?」
「ちっとも」
天使のような笑顔で、チサちゃんはボクを褒めてくれる。
かわいいよね。ボクが着ない方がもっと。
こういうファッションこそさ、チサちゃんが着るべきなんだよ。
「よく似合ってるよ、ダイキ」
「間違いない。実に愛らしい」
オンコとエィハスは、笑わないでまともに受け答えしてきた。それが逆に怖いんだけど。
プププーとでも笑ってくれた方が、いいなぁ。
そしたら、「やっぱりおかしいじゃん」と怒れるというのに。
「うむ。『水を得た魚』とは、まさにこのこと」
ゼーゼマンのマジレスほど、怖いものはない。不安になってきた。
「素晴らしいです、ダイキさん。まさに二層の勇者【エレクチオン】そのもの!」
最もボクを賞賛したのは、二層の住人であるベルガだ。
両手を胸の前で重ねて、お祈りまでしている。
神様なの、ボク?
「それにしても勇者エレクチオンって。スゴイ名前だね」
「伝承では、そう呼ばれています。古くはトリトン、イクティオとも呼ばれていたそうですわ」
「でも、素晴らしい装備なのは確かだよ。ありがとうベルガ、オンコも」
ボクが言うと、ベルガが「まあ!」と、涙を流さんばかりに喜ぶ。
「お役に立てて何よりです!」
「えへへ。ビントバーとゴマトマの友好を象徴する装備を、って発注したからね!」
得意げに、オンコも鼻を指で拭く。
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