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2-6 海底神殿のボスとは?

マミちゃんの加勢

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「ねえチサちゃん、キュラちゃんの身体、大きくなってない?」

「ヤバい。この世界の魔力を吸収して、要塞化している!」

 地震で、海が荒れている。

「ネウロータくん、今のうちに!」
 トシコさんが、弓を構えた。

「でも」

「私だって、キュラちゃんを傷つけたくないわ! なんとかするから!」

 今の言葉を聞いて、キュラちゃんがさらに激しく唸る。
「お前なんかに、なんとかできるわけないもん!」

 イソギンチャクが、ネウロータくんを吸い取ろうとしていた。

「取り込もうとしている?」
「身体に入れて、ネウロータの魔力を奪うつもり」

「危険だ。助けないと!」
 ボクは、ネウロータくんを救出に向かう。

「邪魔しないでほしいもん!」

 イソギンチャクの触手が、ボクたちに絡みつこうとした。

 触手のことごとくを、トシコさんの矢が潰していく。

「援護します、ダイキさん!」
「こざかしいもん!」

 触手の照準が、トシコさんへと変わった。

 いけない。

 いくらトシコさんの矢が四方を攻撃するといっても、あそこまで囲まれたら。

「サンダーストーム!」

 ボクは槍を天にかざして、雷の渦を作り出す。

 雷撃は触手を焼き払った。

 しかし、今度はボクたちの周りを触手が取り囲む。

「てややああああああああ!」
 かと思えば、触手は何者かの手によって斬り捨てられた。

「助けに来たぞ、ダイキ!」
「エィハス!?」

 なんと、ボクを助けてくれたのは、エィハスである。


「てええええ!」



 無数のナイフが、ネウロータくんを守るように周りを旋回した。ネウロータくんを囲んでいた触手が晴れる。

 ナイフを投げたのはオンコ、魔法で竜巻を作っているのは、ゼーゼマンとベルガだった。


「みんな無事でよかった。もっと苦戦しているかと思ったよ」

 あの配下モンスターは、かなり手強いと思っていたから。

「一体は倒したんだ。しかし、同種に囲まれてな。そこに、この方が現れた」

 パーティメンバーに紹介されたのは、ボクたちのよく知っているタンクトップとショートパンツの魔王だ。

「マミちゃん!」

「話は全部、パパから聞かせてもらったわ!」
 マミちゃんが、ケイスさんに乗って現れた。

「どうしてマミちゃん?」

「特例よ! チサの世界が崩壊しそうって聞かされて、召還されたの!」

 亜神の力によって、マミちゃんがここへ喚ばれたらしい。


 やはり、ボクたちだけで解決しようというのは甘かったか。

「調査の結果、重大なエラーが発生したんですって! 解決して欲しいって、パパからの依頼なの!」

 それほどまでに、キュラちゃんの登場は異常な現象だったのだ。

 よその魔王を引っ張り出すくらい。
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