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4-2 今度は団体戦だ!

おやつタイムと、応援合戦

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 第一回戦が終了し、小休止となった。

 各自、おやつを持ち寄って食べる。チサちゃんとマミちゃんは駄菓子、ククちゃんはクッキーだ。ネウロータくんはきなこモチである。

「みなさん、コーヒーが入りました」

 ヨアンさんが、全員分のアイスコーヒーを淹れてくれた。

「コーヒーフロートね!」

 うれしそうに、マミちゃんがコーヒーフロートを飲む。

 みんなのコーヒーには、ソフトクリームが乗っている。

「おいしい!」

 ソフトクリームで口の周りを真っ白にしながら、チサちゃんがコーヒーフロートを絶賛した。

「ホントだ。すごく甘い」

 火照った身体に、ちょうどいい甘さと苦味だ。
 おいしいだけじゃない。体力の回復機能まであった。 
 ヨアンさんは、ヒーラーでもあるのか。
 疲労を回復できる魔王って、ある意味で最強なのでは?

「いやあ、それにしてもキツイね」
「玉座は特に、辛いわね」

 お菓子を挟んで、トシコさんと話し合う。

 ボクたち玉座は、魔王から魔力を供給されている。といっても、動くのはボクたちだ。

「次は、わたしたちが身体を動かす番」

 鼻息を荒くしながら、チサちゃんが胸の前で拳を握りしめる。

「次は、チサちゃんたちが戦うの?」
「そうよ! 次の種目からは、団体戦になるのよ! 腕が鳴るわ!」

 解説しながら、マミちゃんがボクの手にラムネをのせてくれた。

 チサちゃんたちが、メインで戦うそうな。

 ボクたちは、どうなるんだろ?
 見学かな? 撮影とかかも?
 自身が受け持つ魔王をキレイに撮れてれていたら採点、とかかな? 

 マミちゃんからもらったラムネを口に入れながら、ボクは思案する。

『続いては、応援合戦でーす! 得点には加算されませんが、各チームにバフがつきまーす!』

 ポンポンを持ったチアガールたちが、グラウンドに集まってきた。
 笑顔で、ワイワイと踊っている。

「エィハス、オンコ、ベルガに……セーラさん?」

 ボクは、おモチをノドにつまらせそうになった。

「なんでLOがいるの!?」

 マミちゃんが、セーラさんを指差す。

 L.O(Lost Ownership)とは、魔王レースに堕ちてモンスターになってしまった者たちだ。
 セーラさんは、魔王になりそこなった邪神「ハメルカバー」の代理天使である。
 こんな余興に参加するとは思わなかったなぁ。

 和太鼓の音がする。ああ、相棒のソーもいるのか。

「あれは、ウチの妹じゃないか!?」

 ネウロータくんの妹であるキュラちゃんが、隅っこの方で恥ずかしげに踊っている。
 頬を膨らませながら、一人だけ笑顔を見せない。

「センターは、ママだ」

 なんと、中央で意気揚々と踊っているのは、主催のロイリさんである。
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