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第二章 元・魔王四天王 シモン・セルバンデスの転職後の初陣
第14話 行商人 ウィロー
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「倒したぜ」
「お疲れさまでした、モン・バン」
どうにか、しぶとい神様を撃退した。
疲労感で、俺はぐったりと倒れる。もう、起き上がる力もない。
けっこう、ギリギリだったな。強い部類ではないが、タフすぎた。あのしぶとさは、さすが神様というところか。
「殺せたわけじゃないよな? 神様だからな。追っ払ったってのが近いんだろ、どうせ?」
「はい。さすがに、百戦錬磨のシモン・セルバンデス。あれの正体を、見破りましたか」
ヒナ王女によると、アレはただの幻影らしい。
やはりというか、俺の想像通りだった。デカい割に緊張感がなかったからな。
「ですが当分は、こちらの世界にちょっかいはかけてこないでしょう」
「そう願いたいよ、まったく」
今日もう一度あんなのとファイトしろ、って言われてもコリゴリだ。鼻血も出ないぜ。
「これほど大規模な戦闘は、だいたい月に一度きりです」
「そうなのか?」
「はい。ザコの大部隊のときもありますし、あのようなボスキャラ単体のときもあります」
あれだけのパワーを持った相手は、月に一度現れるかどうからしい。
「じゃあ、あのクラスの敵は当分現れないってのは、そういう意味か?」
「はい。本日の業務は、これで終了です。お疲れ様でした」
よかったぁ。お役御免だと言ってくれて。
またあんなのと戦えって言われたら、ブレンダかピーザンにお譲りするところだったぜ。
「見事な戦いぶりでした。今回の功績を祝して、次のお相手もあなたにお任せしますね」
「ええ!? さっき門番の役目は終わったって言ったばかりじゃん!」
「門番のお仕事は終わりました。次はビジネスのお話です。ほら、来ましたよ」
ゴロゴロと、リアカーを引っ張る太っちょの男性が現れた。微笑んでいる様子から、戦闘しに来たわけではないみたいだが。
「まいど、お姫様。今日もまいりましたで」
西オーサー語で、男性は語りかけてきた。
「はて。見慣れへん方がご一緒ですなあ。とうとう世帯を持ちはったんでっか?」
「いえいえ。新しい門番を雇ったのです」
「こちらのかたが、門番になりますねんな」
俺に向かって、男性はペコリと頭を下げた。
「ごきげんさん。ワイはウィロー。行商人ですわ」
ああ、この人が。そういえば、行商人が来るって言っていたな。
「俺はモン・バン。新しく雇われた、門番だ。あんたは、何族だ?」
「こう見えて、エルフですねん」
デブのエルフか。あまり見ないな。
「ワイは、シティエルフですねん。この世界の油にまみれたメシがうまいこと、うまいこと。それでブクブクになりましてん。とにかく、姫さんの作るメシがまた格別ですねんよ。酒にもライスにも合う」
「わかる」
「でっしゃろ? そんなあんさんのために、ビジネス、はじめましょな」
「わかった」
「お疲れさまでした、モン・バン」
どうにか、しぶとい神様を撃退した。
疲労感で、俺はぐったりと倒れる。もう、起き上がる力もない。
けっこう、ギリギリだったな。強い部類ではないが、タフすぎた。あのしぶとさは、さすが神様というところか。
「殺せたわけじゃないよな? 神様だからな。追っ払ったってのが近いんだろ、どうせ?」
「はい。さすがに、百戦錬磨のシモン・セルバンデス。あれの正体を、見破りましたか」
ヒナ王女によると、アレはただの幻影らしい。
やはりというか、俺の想像通りだった。デカい割に緊張感がなかったからな。
「ですが当分は、こちらの世界にちょっかいはかけてこないでしょう」
「そう願いたいよ、まったく」
今日もう一度あんなのとファイトしろ、って言われてもコリゴリだ。鼻血も出ないぜ。
「これほど大規模な戦闘は、だいたい月に一度きりです」
「そうなのか?」
「はい。ザコの大部隊のときもありますし、あのようなボスキャラ単体のときもあります」
あれだけのパワーを持った相手は、月に一度現れるかどうからしい。
「じゃあ、あのクラスの敵は当分現れないってのは、そういう意味か?」
「はい。本日の業務は、これで終了です。お疲れ様でした」
よかったぁ。お役御免だと言ってくれて。
またあんなのと戦えって言われたら、ブレンダかピーザンにお譲りするところだったぜ。
「見事な戦いぶりでした。今回の功績を祝して、次のお相手もあなたにお任せしますね」
「ええ!? さっき門番の役目は終わったって言ったばかりじゃん!」
「門番のお仕事は終わりました。次はビジネスのお話です。ほら、来ましたよ」
ゴロゴロと、リアカーを引っ張る太っちょの男性が現れた。微笑んでいる様子から、戦闘しに来たわけではないみたいだが。
「まいど、お姫様。今日もまいりましたで」
西オーサー語で、男性は語りかけてきた。
「はて。見慣れへん方がご一緒ですなあ。とうとう世帯を持ちはったんでっか?」
「いえいえ。新しい門番を雇ったのです」
「こちらのかたが、門番になりますねんな」
俺に向かって、男性はペコリと頭を下げた。
「ごきげんさん。ワイはウィロー。行商人ですわ」
ああ、この人が。そういえば、行商人が来るって言っていたな。
「俺はモン・バン。新しく雇われた、門番だ。あんたは、何族だ?」
「こう見えて、エルフですねん」
デブのエルフか。あまり見ないな。
「ワイは、シティエルフですねん。この世界の油にまみれたメシがうまいこと、うまいこと。それでブクブクになりましてん。とにかく、姫さんの作るメシがまた格別ですねんよ。酒にもライスにも合う」
「わかる」
「でっしゃろ? そんなあんさんのために、ビジネス、はじめましょな」
「わかった」
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