6 / 80
第一章 影打ちの魔剣に魅入られた少女
第6話 錬成でフロアボスを撃退
しおりを挟む
魔剣には本来、属性がある。
火・水・風・土・光と闇とか、そういうのだ。
属性がないのは、物理という特性がある。
『アタシ様は【レーヴァテイン】だから、炎の属性だな。その威力を犠牲にする代わりに、どんな奴にも通用する』
「つまり……」
レベッカちゃんの話が、本当だとすると。
『あんたの想像したとおりさ、キャル。原始の炎は、炎さえ斬る』
【原始の炎】とは、炎を越えた炎だという。
この力があれば、並の炎属性すら突き抜けて、ダメージを与えられるそうだ。
『ただ、この力は正式な属性に反する。もし扱えば、炎の剣としての威力は下がるんだ。せっかく覚えたファイアボールも、威力を捨てざるを得ない』
貫通能力のある【原始の炎】は、効果こそすぐには現れにくいけど、取り続けると強くなる大器晩成型、と。
『リザードの戦闘レベルは一一。今のあんたじゃ、逆立ちしても勝てない。紅蓮結晶を取り込んで力技で潰すか、原始の炎を用いて、ピンポイントで弱点を突くか』
「万能か。いいんじゃないかな。よし、万能で!」
『いいんだな? これを取り込んで』
「うん。わたし、ソロ狩りプレイを目指すので」
炎が通じない相手が出て来る可能性が高いと思っていたけど、今がその時だとは。
ぼっちなわたしは、ソロで対処するしかなくなる。だから弱点は、なるべく消しておきたいかな。
『とはいえ極小だから、あまり期待はするなよ』
「わかってる。もっと強い敵と戦って、強い装備や素材をゲットできれば、レベッカちゃんがもっと強くなれるんだね?」
『ああ。原始の炎だって、本来はアタシ様がレベルアップして覚えるもんさ。本物のレーヴァテインの力なのさ。だが、今のアタシ様だけの力じゃ、足りない』
本格的に最適化するには、錬金術師の力が必要になる。
しかし、わたしじゃまだまだポンコツだね。
「ごめんね。力になれなくて」
『キャルがあやまることじゃない。アタシ様を強くしたくて、そう考えているんだろ。それだけでもありがたい』
わたしはうなずいて、セーフゾーン内に道具をセッティングした。
「作業台はOK。素材と、魔剣を置いて、と。いくよ!」
レベッカちゃんを作業台の上に置く。紅蓮結晶は剣の上に設置し、黒い石は剣の隣に。
「錬金術師フランベ・ルージュが、命じる。魔剣レーヴァテイン六四七二改め、レベッカよ。【原始の炎】の力を宿し、我の刃となれ!」
呪文を詠唱し、錬成を開始する。
黒い石と紅蓮結晶を、レベッカちゃんが吸い込んでいく。
わたしはさらに、レベッカちゃんにありったけの魔力を注ぎ込む。
「錬・成!」
レベッカちゃんの炎が、紅から、黒の混じったオレンジ色へと変わった。
「すごい。さらにベッコウアメ感が増したよ」
『そのたとえが見事なのか、わからんけどな。でも……』
レベッカちゃんは、刀身から黒いオーラを放ち続けている。プロミネンスのようなゆらめきを、常時放つ。
『アイツを脅威と思わなくなったな』
自信に満ち溢れているレベッカちゃんを見て、わたしも覚悟を決めた。
「ほんとは、他の装備品も錬成で強くしてみたかったんだけど、剣で精一杯だった」
おかげでまだ、手がビリビリと痺れている。
『成果に見合う、仕事をこなしてやるよ』
「お願い!」
わたしは、レベッカちゃんを構えた。
ファイアリザードは、出待ちするでもなく初期位置で待機してくれている。「お前なんぞ、セーフゾーンから出た直後に攻撃しなくても倒せる」って、顔に書いていた。
そりゃあ、わたしはスライムとさえ互角のポンコツだけどさ。
その慢心を、後悔させてやる。
「ぬぁ!」
開幕から、わたしは跳躍した。紅蓮結晶をレベッカちゃんに取り込んだおかげか、ブーストがすさまじい。天井にさえ届きそうなほどに飛ぶ。
空中で無防備状態になったわたしに向けて、リザードが大きく口を開けた。ブレスが来る。
灼熱の炎が、わたしに放たれた。
「なんのぉ!」
わたしは構わず、剣を振り下ろす。
スケルトンの仲間入りになんて、なってやらないんだから!
オレンジ色の刃が、ブレスを斬り裂いた。
「おぅいええええ!?」
自分でも、驚いている。形がない炎を、ホントに斬っちゃうとは。さっすが【原始の炎】だね。
だが、リザードにまで負傷をさせられない。ちょっと口を切っただけ。それでも、怒り狂っているけど。後ろ足をハネさせて、わたしに向かってシッポで打撃を浴びせにかかる。
『やっちまいな!』
「おう!」
繰り出されたシッポを、スパっと切ってやった。
ドン、と極太のシッポが地面に落下する。
トカゲらしく、リザードは再生を試みた。しかし絶大な再生能力をもってしても、原始の炎で斬られた部分は生えてこない。
『炎の力を取り込んだのが、アダになったね!』
普通にリザードだったら、再生したものを。欲張って炎属性を取り込んでしまったために、原始の炎の作用をまともに受けてしまったのだ。
ブチギレたリザードが、なりふり構わずブレスを撒き散らす。
「弱点は!?」
『シッポの付け根さ』
さっき切ったところか。
「よし! ウニャニャニャニャ!」
相手のブレスを回避ししつつ、わたしはリザードの背後に回り込んだ。
リザードの後ろ足が、わたしを踏みつけようと降ってくる。
「うるっせえってんだよ!」
わたしは、リザードのカカトに切り込みを入れた。
軽く悲鳴を上げて、リザードが足を上げる。
「今だ!」
棒高跳びの要領で、わたしは飛び上がった。狙うは、リザードのシッポを斬った傷口である。
「くらえ、【プロミネンス・突き】!」
レベッカちゃんが所持する炎属性の技【プロミネンス】をまとわせ、突き攻撃をリザードに食らわせた。
リザードの身体が黒くなって、ガラスのように砕け散る。
本当ならシッポを切って、リザードの再生を食い止めつつ攻撃するのがセオリーだった。
しかし、このリザードはファイアリザードに変化している。原始の炎を食らったせいで、再生できなかった。
わたしを甘く見た、報いが来たね。
[フロアボス、【リザード亜種・炎】の討伐、完了しました]
リザードが黒いガラス片となった後、手の甲からアナウンスが。
さてさて、ドロップはなにかな……あれ?
ダンジョンの照明が、赤く点滅し始めた。
「うわあああ! 何事!?」
リザードが大量発生したんだけど!? ボスは、倒したはずだよね!?
[緊急事態発生。フロアボスが大量発生しました。【モンスターハウス】です]
モンスターハウスって、いわゆる魔物の大量発生現象のことだ。一部のフロアに魔力が異常に蓄積して、モンスターが魔力を食いにやってくる状態をいう。
今度は、普通のリザードだ。しかし、数が多すぎるだろ!
『まだやるのかい? 何匹来たって、同じことだよ!』
いや、レベッカちゃんはやる気満々だけどさぁ!
わたしはもう、疲れたよ。
呼吸を整えて再度戦闘態勢に、っと思っていたその時だ。
「【雷霆蹴り】」
雷光が縦横無尽に飛び交い、リザードたちの体組織を壊した。
リザードが、雷を帯びたキックを受けて、粉々になっていく。
「どわわ!」
その勢いに気圧されて、わたしは尻餅をついた。
雷の勢いは、止まらない。次々と湧いてくるリザードの群れを、一瞬で灰にしていった。
フロアボスを一撃で屠るほどの火力を放ち続けているのに、一向に威力が衰えない。
わたしは、この稲光に見覚えがある。ダンジョン攻略前日に、わたしはこれを見た。これは、伝説の聖剣をぶっ壊した技だ。
「あなた、ケガはない?」
雷撃を放った少女が、わたしの顔を覗き込む。
すべてのリザードを蹴散らしたのは、クレア姫だった。
火・水・風・土・光と闇とか、そういうのだ。
属性がないのは、物理という特性がある。
『アタシ様は【レーヴァテイン】だから、炎の属性だな。その威力を犠牲にする代わりに、どんな奴にも通用する』
「つまり……」
レベッカちゃんの話が、本当だとすると。
『あんたの想像したとおりさ、キャル。原始の炎は、炎さえ斬る』
【原始の炎】とは、炎を越えた炎だという。
この力があれば、並の炎属性すら突き抜けて、ダメージを与えられるそうだ。
『ただ、この力は正式な属性に反する。もし扱えば、炎の剣としての威力は下がるんだ。せっかく覚えたファイアボールも、威力を捨てざるを得ない』
貫通能力のある【原始の炎】は、効果こそすぐには現れにくいけど、取り続けると強くなる大器晩成型、と。
『リザードの戦闘レベルは一一。今のあんたじゃ、逆立ちしても勝てない。紅蓮結晶を取り込んで力技で潰すか、原始の炎を用いて、ピンポイントで弱点を突くか』
「万能か。いいんじゃないかな。よし、万能で!」
『いいんだな? これを取り込んで』
「うん。わたし、ソロ狩りプレイを目指すので」
炎が通じない相手が出て来る可能性が高いと思っていたけど、今がその時だとは。
ぼっちなわたしは、ソロで対処するしかなくなる。だから弱点は、なるべく消しておきたいかな。
『とはいえ極小だから、あまり期待はするなよ』
「わかってる。もっと強い敵と戦って、強い装備や素材をゲットできれば、レベッカちゃんがもっと強くなれるんだね?」
『ああ。原始の炎だって、本来はアタシ様がレベルアップして覚えるもんさ。本物のレーヴァテインの力なのさ。だが、今のアタシ様だけの力じゃ、足りない』
本格的に最適化するには、錬金術師の力が必要になる。
しかし、わたしじゃまだまだポンコツだね。
「ごめんね。力になれなくて」
『キャルがあやまることじゃない。アタシ様を強くしたくて、そう考えているんだろ。それだけでもありがたい』
わたしはうなずいて、セーフゾーン内に道具をセッティングした。
「作業台はOK。素材と、魔剣を置いて、と。いくよ!」
レベッカちゃんを作業台の上に置く。紅蓮結晶は剣の上に設置し、黒い石は剣の隣に。
「錬金術師フランベ・ルージュが、命じる。魔剣レーヴァテイン六四七二改め、レベッカよ。【原始の炎】の力を宿し、我の刃となれ!」
呪文を詠唱し、錬成を開始する。
黒い石と紅蓮結晶を、レベッカちゃんが吸い込んでいく。
わたしはさらに、レベッカちゃんにありったけの魔力を注ぎ込む。
「錬・成!」
レベッカちゃんの炎が、紅から、黒の混じったオレンジ色へと変わった。
「すごい。さらにベッコウアメ感が増したよ」
『そのたとえが見事なのか、わからんけどな。でも……』
レベッカちゃんは、刀身から黒いオーラを放ち続けている。プロミネンスのようなゆらめきを、常時放つ。
『アイツを脅威と思わなくなったな』
自信に満ち溢れているレベッカちゃんを見て、わたしも覚悟を決めた。
「ほんとは、他の装備品も錬成で強くしてみたかったんだけど、剣で精一杯だった」
おかげでまだ、手がビリビリと痺れている。
『成果に見合う、仕事をこなしてやるよ』
「お願い!」
わたしは、レベッカちゃんを構えた。
ファイアリザードは、出待ちするでもなく初期位置で待機してくれている。「お前なんぞ、セーフゾーンから出た直後に攻撃しなくても倒せる」って、顔に書いていた。
そりゃあ、わたしはスライムとさえ互角のポンコツだけどさ。
その慢心を、後悔させてやる。
「ぬぁ!」
開幕から、わたしは跳躍した。紅蓮結晶をレベッカちゃんに取り込んだおかげか、ブーストがすさまじい。天井にさえ届きそうなほどに飛ぶ。
空中で無防備状態になったわたしに向けて、リザードが大きく口を開けた。ブレスが来る。
灼熱の炎が、わたしに放たれた。
「なんのぉ!」
わたしは構わず、剣を振り下ろす。
スケルトンの仲間入りになんて、なってやらないんだから!
オレンジ色の刃が、ブレスを斬り裂いた。
「おぅいええええ!?」
自分でも、驚いている。形がない炎を、ホントに斬っちゃうとは。さっすが【原始の炎】だね。
だが、リザードにまで負傷をさせられない。ちょっと口を切っただけ。それでも、怒り狂っているけど。後ろ足をハネさせて、わたしに向かってシッポで打撃を浴びせにかかる。
『やっちまいな!』
「おう!」
繰り出されたシッポを、スパっと切ってやった。
ドン、と極太のシッポが地面に落下する。
トカゲらしく、リザードは再生を試みた。しかし絶大な再生能力をもってしても、原始の炎で斬られた部分は生えてこない。
『炎の力を取り込んだのが、アダになったね!』
普通にリザードだったら、再生したものを。欲張って炎属性を取り込んでしまったために、原始の炎の作用をまともに受けてしまったのだ。
ブチギレたリザードが、なりふり構わずブレスを撒き散らす。
「弱点は!?」
『シッポの付け根さ』
さっき切ったところか。
「よし! ウニャニャニャニャ!」
相手のブレスを回避ししつつ、わたしはリザードの背後に回り込んだ。
リザードの後ろ足が、わたしを踏みつけようと降ってくる。
「うるっせえってんだよ!」
わたしは、リザードのカカトに切り込みを入れた。
軽く悲鳴を上げて、リザードが足を上げる。
「今だ!」
棒高跳びの要領で、わたしは飛び上がった。狙うは、リザードのシッポを斬った傷口である。
「くらえ、【プロミネンス・突き】!」
レベッカちゃんが所持する炎属性の技【プロミネンス】をまとわせ、突き攻撃をリザードに食らわせた。
リザードの身体が黒くなって、ガラスのように砕け散る。
本当ならシッポを切って、リザードの再生を食い止めつつ攻撃するのがセオリーだった。
しかし、このリザードはファイアリザードに変化している。原始の炎を食らったせいで、再生できなかった。
わたしを甘く見た、報いが来たね。
[フロアボス、【リザード亜種・炎】の討伐、完了しました]
リザードが黒いガラス片となった後、手の甲からアナウンスが。
さてさて、ドロップはなにかな……あれ?
ダンジョンの照明が、赤く点滅し始めた。
「うわあああ! 何事!?」
リザードが大量発生したんだけど!? ボスは、倒したはずだよね!?
[緊急事態発生。フロアボスが大量発生しました。【モンスターハウス】です]
モンスターハウスって、いわゆる魔物の大量発生現象のことだ。一部のフロアに魔力が異常に蓄積して、モンスターが魔力を食いにやってくる状態をいう。
今度は、普通のリザードだ。しかし、数が多すぎるだろ!
『まだやるのかい? 何匹来たって、同じことだよ!』
いや、レベッカちゃんはやる気満々だけどさぁ!
わたしはもう、疲れたよ。
呼吸を整えて再度戦闘態勢に、っと思っていたその時だ。
「【雷霆蹴り】」
雷光が縦横無尽に飛び交い、リザードたちの体組織を壊した。
リザードが、雷を帯びたキックを受けて、粉々になっていく。
「どわわ!」
その勢いに気圧されて、わたしは尻餅をついた。
雷の勢いは、止まらない。次々と湧いてくるリザードの群れを、一瞬で灰にしていった。
フロアボスを一撃で屠るほどの火力を放ち続けているのに、一向に威力が衰えない。
わたしは、この稲光に見覚えがある。ダンジョン攻略前日に、わたしはこれを見た。これは、伝説の聖剣をぶっ壊した技だ。
「あなた、ケガはない?」
雷撃を放った少女が、わたしの顔を覗き込む。
すべてのリザードを蹴散らしたのは、クレア姫だった。
40
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる