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第11話 魔除けの草を採取しにダンジョンに行きます。
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「お待たせしました。じゃー行きましょう!」
すごい!馬に乗ってきてる!それに、2人ともいつもと服が違うし、剣を身につけてると、雰囲気違うな。これはこれで格好いい。
「サトさん、どっちに乗りますか?」
急に!?これは決められないやつじゃないか?
「こらリュカ。サトさんを困らせるな。失礼しました。よろしければ、行きはリュカの馬、帰りは僕の馬でよろしいですか?」
「あ、はい。よろしくお願いします。」
「じゃ手をこっちに。」
「はい。失礼します。」
すごい。初めて乗った。
「大丈夫?」
「落ちそうで怖いですね。」
「大丈夫です!俺ががっちりホールドするので!落としませんよ。」
「ありがとうございます。」
「では行きましょう!」
「あ、最後にひとつ。」
「何ですかーリアムさん。今いい感じに行こうとしてたんですよー」
「サトさん。僕たちが体を張ってお守りするのでご安心ください。」
相変わらずのストレートだな。でもすごく安心する。
「ありがとうございます。」
「あぁそういうこと!リアムさんすっごい強いから安心して大丈夫ですよ!ダンジョンまでの間、武勇伝でも話しましょ!」
うわ!馬早い!でも本当落ちないようにリュカさんが支えてくれてる。
「リュカ。もっと緊張感を持ちなさい。」
「すみません。でもこの辺は魔物出ないし、出たとしても弱いから大丈夫ですよ!」
なんか、この2人のやり取り好きだな。
「お2人はよく一緒に戦っていたのですか?」
「まー同じギルドなんで、よくパーティーは組んでましたよ!」
そういえばお城で会ったシオンさんだっけ?もギルドがどうこう言ってたな。
「ギルドって皆さん入られるものなんですか?」
「そうですね。ソロでやられている方もいますが、やはり敵が強くなるにつれて一人で狩るには限界がありますからね。そうなるとギルドに入ってパーティーを組むのが多くなります。」
「なるほど。」
確かにリアムさんの言う通りかも。
「それにギルドにもよりますけど、みんな家族みたいで楽しいですよっ!」
楽しそうだもんなーリュカさんは。ギルドか…良さそうだな。
「でもどうやったら入れるんですか?」
「入り方は2つあります。1つは入りたいギルドに入りたい旨を伝えて、そのギルド独自の基準をクリアして入る。もう1つは紹介や、スカウトですね。」
「ちなみに俺は試験受けて入りました!その時の試験官がリアムさんでしたよね。そういえばリアムさんはどうやって入ったんです?」
「サブマスと知り合いでしたのでそのツテで。」
「ええ!幻のサブマスですか!?」
幻ってどーゆーこと?
「幻のサブマス?」
「そそ!ギルドには、ギルドマスターとサブマスターがいて、俺らのところにもいるんですけど、サブマスは本当に限られた人しか知らないんですよね。だから幻のサブマス。」
「そんなことあるんですね。で、リアムさんはサブマスを知ってるけどリュカさんは知らないってことですか?」
「いや、俺も会ったことはあります。ただ、どんな人かってまではわからなかったんですよねー」
「それは気になりますね。」
「僕らと変わらないですよ。」
幻のサブマスとリアムさんか。謎が多い人だな。
「どうしてリアムさんは知り合いだったんですか?」
「それはまた今度話しましょう。」
ま、人には言えないこともあるか。あんまりこの話題は出さない方がいいのかな。
「ええー俺も気になったのにー!」
「リュカさん。また今度聞きましょ。」
「そうする。」
ちょっと子供がふてくされたっぽくてかわいいな。
そういえば全然魔物に会わないな。
「けっこう走ってますけど魔物と会わないもんですね。」
「あぁ、魔物は基本的には整備された道には出てこないんですよ。それぞれ縄張りを持っているのでその中に入ると襲ってきます。」
「そうだったんですね。ところであとどれくらいで着きそうですか?」
「そうですね、今半分くらいですかね。少し休憩します?辛くないですか?」
「いえ、大丈夫です。このままお願いします。」
「あの、1ついいですか?」
「リュカさん?どうしました?」
「敬語じゃなくていいですよ!俺と同じくらいですよね?」
いや、多分私の方が上な気がする。むしろリアムさんと同じくらいな感じが。
「そういうリュカさんも敬語じゃないですか。」
「わかった。サト。俺敬語やめるわ!だからサトも!リュカでいいから。」
「うん。わかった。」
なんか満足そう。リュカ、見えなくても笑みがこぼれてるのがわかるよ。
「そういえば、準備してるときに聞いたんだけと、俺らのギルドのパーティーも、魔除けの草をとりに行ってるらしい。」
「え、そうなの?」
「うん。昨日出発したらしい。もしかしたらもう採り終わってすれ違いになるかもなって。」
「他にも死の魔物にかかった子が居たってこと?」
「噂によると、貴族の子供がそうらしい。ギルドに直接依頼が来たんだって。でもさ、ここだけの話、魔除けの草をゲットしてもそれを薬にする技術者があんまりいないんだよね。合成しても失敗することも多いし。あっ、けして無理って訳じゃないよ?ただ、大量に素材はゲットしておかないとって。」
「そうなんだ。」
合成か。私のやつも素材がないと成功率が表示されないからなんとも言えないな。素材の質にもよりそうだし。
「着いたよ。」
結局魔物には出くわさずに来ちゃった。出くわさないようにルートを考えてくれたのかな?それにしても、
「ここ、なんか不気味な感じだね。」
森のなかに洞窟がある。そこが入り口なんだろうな。
「ダンジョンはそんなもんだよ。先に降りられる?」
「多分大丈夫。」
「どうぞ。」
「あ、リアムさん。ありがとうございます。」
「いえ。」
ありがとう。お馬さん。
「リアムさん、結局昨日出たパーティーと会いませんでしたね。」
「そうですね。無事だといいのですが。」
「でもAランク4人ですよね?それだけいれば大丈夫な気もするんですけど。」
「ダンジョンは何があるか分かりませんからね。気を引き閉めて行きましょう。」
「そうですね。サト、覚悟はできてる?」
「もちろん。」
「よし。じゃ行きますか。」
すごい!馬に乗ってきてる!それに、2人ともいつもと服が違うし、剣を身につけてると、雰囲気違うな。これはこれで格好いい。
「サトさん、どっちに乗りますか?」
急に!?これは決められないやつじゃないか?
「こらリュカ。サトさんを困らせるな。失礼しました。よろしければ、行きはリュカの馬、帰りは僕の馬でよろしいですか?」
「あ、はい。よろしくお願いします。」
「じゃ手をこっちに。」
「はい。失礼します。」
すごい。初めて乗った。
「大丈夫?」
「落ちそうで怖いですね。」
「大丈夫です!俺ががっちりホールドするので!落としませんよ。」
「ありがとうございます。」
「では行きましょう!」
「あ、最後にひとつ。」
「何ですかーリアムさん。今いい感じに行こうとしてたんですよー」
「サトさん。僕たちが体を張ってお守りするのでご安心ください。」
相変わらずのストレートだな。でもすごく安心する。
「ありがとうございます。」
「あぁそういうこと!リアムさんすっごい強いから安心して大丈夫ですよ!ダンジョンまでの間、武勇伝でも話しましょ!」
うわ!馬早い!でも本当落ちないようにリュカさんが支えてくれてる。
「リュカ。もっと緊張感を持ちなさい。」
「すみません。でもこの辺は魔物出ないし、出たとしても弱いから大丈夫ですよ!」
なんか、この2人のやり取り好きだな。
「お2人はよく一緒に戦っていたのですか?」
「まー同じギルドなんで、よくパーティーは組んでましたよ!」
そういえばお城で会ったシオンさんだっけ?もギルドがどうこう言ってたな。
「ギルドって皆さん入られるものなんですか?」
「そうですね。ソロでやられている方もいますが、やはり敵が強くなるにつれて一人で狩るには限界がありますからね。そうなるとギルドに入ってパーティーを組むのが多くなります。」
「なるほど。」
確かにリアムさんの言う通りかも。
「それにギルドにもよりますけど、みんな家族みたいで楽しいですよっ!」
楽しそうだもんなーリュカさんは。ギルドか…良さそうだな。
「でもどうやったら入れるんですか?」
「入り方は2つあります。1つは入りたいギルドに入りたい旨を伝えて、そのギルド独自の基準をクリアして入る。もう1つは紹介や、スカウトですね。」
「ちなみに俺は試験受けて入りました!その時の試験官がリアムさんでしたよね。そういえばリアムさんはどうやって入ったんです?」
「サブマスと知り合いでしたのでそのツテで。」
「ええ!幻のサブマスですか!?」
幻ってどーゆーこと?
「幻のサブマス?」
「そそ!ギルドには、ギルドマスターとサブマスターがいて、俺らのところにもいるんですけど、サブマスは本当に限られた人しか知らないんですよね。だから幻のサブマス。」
「そんなことあるんですね。で、リアムさんはサブマスを知ってるけどリュカさんは知らないってことですか?」
「いや、俺も会ったことはあります。ただ、どんな人かってまではわからなかったんですよねー」
「それは気になりますね。」
「僕らと変わらないですよ。」
幻のサブマスとリアムさんか。謎が多い人だな。
「どうしてリアムさんは知り合いだったんですか?」
「それはまた今度話しましょう。」
ま、人には言えないこともあるか。あんまりこの話題は出さない方がいいのかな。
「ええー俺も気になったのにー!」
「リュカさん。また今度聞きましょ。」
「そうする。」
ちょっと子供がふてくされたっぽくてかわいいな。
そういえば全然魔物に会わないな。
「けっこう走ってますけど魔物と会わないもんですね。」
「あぁ、魔物は基本的には整備された道には出てこないんですよ。それぞれ縄張りを持っているのでその中に入ると襲ってきます。」
「そうだったんですね。ところであとどれくらいで着きそうですか?」
「そうですね、今半分くらいですかね。少し休憩します?辛くないですか?」
「いえ、大丈夫です。このままお願いします。」
「あの、1ついいですか?」
「リュカさん?どうしました?」
「敬語じゃなくていいですよ!俺と同じくらいですよね?」
いや、多分私の方が上な気がする。むしろリアムさんと同じくらいな感じが。
「そういうリュカさんも敬語じゃないですか。」
「わかった。サト。俺敬語やめるわ!だからサトも!リュカでいいから。」
「うん。わかった。」
なんか満足そう。リュカ、見えなくても笑みがこぼれてるのがわかるよ。
「そういえば、準備してるときに聞いたんだけと、俺らのギルドのパーティーも、魔除けの草をとりに行ってるらしい。」
「え、そうなの?」
「うん。昨日出発したらしい。もしかしたらもう採り終わってすれ違いになるかもなって。」
「他にも死の魔物にかかった子が居たってこと?」
「噂によると、貴族の子供がそうらしい。ギルドに直接依頼が来たんだって。でもさ、ここだけの話、魔除けの草をゲットしてもそれを薬にする技術者があんまりいないんだよね。合成しても失敗することも多いし。あっ、けして無理って訳じゃないよ?ただ、大量に素材はゲットしておかないとって。」
「そうなんだ。」
合成か。私のやつも素材がないと成功率が表示されないからなんとも言えないな。素材の質にもよりそうだし。
「着いたよ。」
結局魔物には出くわさずに来ちゃった。出くわさないようにルートを考えてくれたのかな?それにしても、
「ここ、なんか不気味な感じだね。」
森のなかに洞窟がある。そこが入り口なんだろうな。
「ダンジョンはそんなもんだよ。先に降りられる?」
「多分大丈夫。」
「どうぞ。」
「あ、リアムさん。ありがとうございます。」
「いえ。」
ありがとう。お馬さん。
「リアムさん、結局昨日出たパーティーと会いませんでしたね。」
「そうですね。無事だといいのですが。」
「でもAランク4人ですよね?それだけいれば大丈夫な気もするんですけど。」
「ダンジョンは何があるか分かりませんからね。気を引き閉めて行きましょう。」
「そうですね。サト、覚悟はできてる?」
「もちろん。」
「よし。じゃ行きますか。」
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