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『新婚初夜』
しおりを挟む「避妊した方がいい?」
コンドームをつけるかつけないか、挿入前に緑君がこちらの意思を確認する。
夫婦なのだから、問題ないだろう。
その上彼はAIなのだ。妊娠の心配はない。
夫婦とはいえきちんと事前に言葉で確認してくれる緑君に、好感を持つ。
男性主体ではなく、あくまでも商品ターゲットである女性ファースト。
(蒼のやつ・・・いい仕事するじゃん。少し見直したかも。)
「しなくていいよ。早く来て・・・♡)
相手が生身の男性ではなくAIだと思うと、どんな言葉も大胆に口にできるから不思議だ。
まさか精液は本物の副社長のモノだったり・・・・!?なんて、馬鹿な妄想を繰り広げてみる。
副社長はどんな顔で、女性を抱くのだろう。
どんな顔で、興奮の絶頂に達するのだろう。
次から次へと卑猥な妄想が湧き上がり、興奮を煽った。
「繭・・挿れるよ。」
「っ・・・!?・・・・あ・・・・あぁ・・ッ・・・」
(私・・・初めてなのに・・気持ちイイ・・・っ中ってこんなに気持ちイイものなの・・っ?!)
彼のペニスがグググと体内に入り込んでくる。
ただ挿入されただけで、気持ちイイ。
緑君はオーダーメイドだ。
私の身体に合わせて作っていると、蒼は言った。
幼馴染で私のことを知り尽くしていると言っても、さすがに私の体内についてまでは知らないだろう。
なのにどうしてか、ピッタリとイイところに、彼の先端が押し当てられていた。
初心者の私に合わせてくれているのか、彼の性格なのか、ゆっくりと焦らすように腰を動かす。
「繭・・最高に気持ちいいよ。君と繋がれて、嬉しい・・っ・・・」
彼の余裕のない表情が、私の興奮を煽る。
「あ・・・イ・・イク・・・っ」
唇から甘い声が漏れた。
絶頂が近づいてくる。
(初めてなのにイクなんて・・・私と副社長・・・こっちの相性良すぎない・・・・?!)
一気に駆け上がってくる快感の波に、私はそのまま身を委ねた。
「繭・・っ・・中に出すよ・・ッ・・うぅッ・・!!」
私の絶頂に合わせて、彼が低い声をあげ身体を震わせる。
お腹の中にビュッと温かい液体が広がるのがわかった。
(副社長とのエッチ・・・最高・・ぉ・・・・♡)
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