官能男子

aika

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セフレと下僕、どっちがいい?③ ※R-18 完

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高倉君と関係を持ってから、あの興奮がずっと忘れられなかった。

僕はやっぱり自覚通りの変態で、高倉君は僕に一番興奮を与えてくれる相手なのだ。
そう確信してしまうと、彼の身体が欲しくて欲しくて毎日が辛い。

自分から誘うなんてことは出来るはずもないから、僕は持て余した熱をセフレの木下と発散し合う。

「吉野、2次会が終わったら今日泊めてもらえない?」

海外支社から戻ってきた課長の歓迎会。
お酒に弱い木下はすでにかなり酔っていて、僕にそう耳打ちしてきた。
彼は酔うとエッチな気分になるタイプで、会社の飲み会の後はホテルか僕の部屋で求め合うのがいつもの流れだった。

「うん。いいよ。」

高倉君に抱かれてから1週間。
僕は、セックスしたくてたまらなかった。


ちらりと高倉君の方を見ると、バッチリ目があって驚いた。
ぎくり、と身体が強張る。

彼の顔を見ているだけで、下半身がうずく。

あの夜の激しい情事の感覚が鮮明に蘇ってきた。



トイレに立つと、木下が後ろからついてくる。
誰も居ないのを良いことに、彼は突然キスしてきた。

身体に触れられて、思わず甘い声が漏れる。

「や・・・だめ、こんなとこで・・木下・・・っ」

「いいじゃん。吉野がそんなエロい顔してるのが悪い。」

舌を深く絡めるキス。
狭い個室の中で、身体を激しく弄られる。

「ダメ・・木下・・・ぁ」

ガタン、と物音が聞こえて心臓が跳ね上がった。


振り返ると、後ろに高倉君が立っていた。

「た・・高倉君・・・っ」

「吉野、お前俺の下僕の分際で、他の男に何自由にさせてんだよ。」

睨み付ける彼の顔は、珍しく余裕がないように見えて、僕はゾクゾクする。

「課長・・・?下僕・・・?」

事態をまるで把握できていない酔っ払いの木下が、高倉君を見上げた。


「木下、こいつは俺の下僕なんだよ。勝手に触んな。」

「はぁ・・?吉野は、俺のセフレなんすけど。」

酔っ払いに怖いものはないらしい。
いつもは爽やかな営業マンの木下が、上司である高倉君を睨み付けながらそう言った。


「ちょっと、木下・・・っ」

「吉野。お前・・セフレと下僕・・・どっちがいいんだよ?」

「え・・?」

酔っ払いの木下と、高倉君に挟まれて俺は思わぬ事態に困り果ててしまった。

「こいつはなぁ、下僕扱いされて興奮する変態なんだよ。見ててわかんねぇか?」

高倉君が勝ち誇ったように、木下を見下ろす。

酔ってすっかり出来上がっている木下も、上司である高倉君に負けじと反論した。

「セフレだって充分ひどい扱いでしょうが。性欲のはけ口として使ってるだけなんだから。」

二人とも好き勝手にひどいことを言っている。


「おい、吉野。お前が選べ。」

高倉君との激しいセックスを思い出す。

「セフレと下僕だったら、セフレの方がいいよね?ってか、俺の方がいいでしょ。」

木下とも何度も何度も肌を重ねてきた。


「「どっちがいいんだよ?」」

二人の声が重なった。


僕の本心は・・・??

「僕は・・・・、」

ゴクリと喉が鳴る。
深呼吸。覚悟を決めて、口にした。



「奴隷、がいいです。」



もっと激しく、もっと乱暴に扱われたいという欲望が、僕の中を暴れ回っていた。

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