俺にはラブラブな超絶イケメンのスパダリ彼氏がいるので、王道学園とやらに無理やり巻き込まないでくださいっ！！

本編

堂山レオンの昔話⑥

それから毎日放課後は中学校に向かった

今まで作ってきたクラスメイトとの関係性が崩れるのも厭わないほどに

チャイムがなってすぐ走り出せば周りは何も言わずにほっといてくれた
翌朝には『放課後、何かあったの？』とか聞いてくる奴もいたけど

うまく会話を変えることは僕にとって造作はなかった










毎日小学校の方が早く終わるから僕が先に中学校に着く
小太郎くんが待ち時間を気にして

「､､､レオン、これ俺のお古なんだけど､､､いやかもしれないけど持ってて欲しい！」
って、カエルの防犯ブザーを渡してきた

「あっ！ねぇちゃんのプリ◯ュアのもあるよ！」
「､､､いえ、カエルかわいいです」

ちょっと子供扱いされた感じが気になったけど
小太郎くんが僕のことを考えてくれて、対策してくれたって言うことに浮かれた











小太郎くんは僕のために一番に校門から出てくる
正直､､､小太郎くんの友達がいないって言うことの8割ぐらいはこの時代の僕のせいだと思ってる

転校したてのクラスメイトが一番に足早く教室から出ていくんだから
とっつく島もないよな､､､って言う

僕のことを優先してくれている事実にちょっとだけ優越感を持ってたのは墓場まで持っていこう




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一緒に歩いて
たくさん話した


たまに僕の家で話して､､､でも基本的には小太郎くんは僕を送って帰る


お互いの家がそんなに遠くなかったのはよかったな
小太郎くんは出会いがあの時だったから、僕が1人になるのを最初は異様に心配してたと思う
､､､僕が健気なか弱い雰囲気を出してたのも関係してるけど








ちなみに母との初対面は一緒に帰り出して二ヶ月ほどすぎた頃だったと思う

僕が小太郎くんのことを独占したかったから、意図的に合わせないようにはしてたけど

家に入る限りいつかは出会ってしまうわけで､､､


「まぁ！あなたがレオンちゃんのヒーローね！
まぁまぁ！可愛いわね～
お肌もぴちぴち！！

あの時はレオンちゃんを助けてくれて本当にありがとうっ！私のことはマミーって呼んでちょうだい！」


と、小太郎くんのことをめちゃくちゃ気に入ってた
僕のクラスメイトにはそんなテンション見せないのに､､､




母は、僕の線引きの中にいる人とどうでもいい人の違いがわかってるのだろう
なんたって僕の母だし

ロシア生まれロシア育ちの母は、日本に行く父について行くため、執念の日本語学習によって難なく生活していたから小太郎くんも話しやすかったみたい

最初の頃はちょっと顔を赤くしてたのはムッとしたけどね