元魔王様は今世こそ平凡スローライフを開拓したい､､､のですが、元勇者（今世王子）が離れません！！！〜ベタつき具合はスライム並みです〜

開拓計画2・少し前世を振り返ってみよう

いまだに周りは、急に生魚を吐き出した俺への対処にパニックを起こしているが、せっかく前世を思い出したのだから少し今のうちに整理しようと思う（俺、嘔吐中）








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うん。そうだったわ

俺の前世は、魔王だった


魔王、キリシュタイン

世界に存在する、人族と魔族のうち、魔族を統べる者､､､それが俺




かつての世界には、人族の他に魔族という、姿形が人族とは違い、攻撃的な思考をしており、人族に敵対する存在として魔族は在った

獣の形をしていて、意思疎通ができないものもいたけど、高い魔法力を持つものは人族に近い知能と姿を持っていて、俺の腹心やら、上の立場の上位魔族はほとんど人間と変わらない生活をしていた


だけれど、攻撃的な一部魔族は人族に対して並々ならぬ嫌悪を抱き、時に争い合っていた



いつの時代からそうなってしまったのは定かではないが
人族は明るみに
魔族は暗がりに


人族の集まりに魔族は参加してはならない
魔族の存在する地域に人族は侵入してはならない
人族と魔族は関わり合ってはならない
魔族を見つけ次第、討伐せねばならない

人族と変わらぬ生活を表立ってできない魔族たちは、明るみにいる人族を羨み、妬み、殺意を抱いた


 なぜ我々が日影に隠れて生きていかなければならない
なぜ、姿形が違うだけで、腫れ物にされ、虐げられなければならない


そんな鬱憤が連なって､､､いつしか敵対関係になってしまったのだろう




そんな人族と魔族、お互いが憎しみ合っている世界で、魔族を統べる王として存在していた俺は､､､

















「もーやだ！！戦いたくない！！！！！！！！！痛いのやだ！！！！！！」

ただただ平穏を望んでいた､､､