Ray
ずっと思ってた。

大きすぎる海に飲み込まれてしまった。溺れてる。もがきながら必死で生きることにしがみついてる。その手を離すのはまだ早すぎることぐらいわかってる。
でもその波って激しくて怖くて冷たくて痛くて、もう手を離してしまいたい。
この手を離したら楽になる。もう疲れたよ。


28歳の冬、やっと聞こえた。「離してたまるか」。心はずっと叫んでた。私の心はずっと私の味方だった。

海みたいな私の人生の話。
24h.ポイント 0pt
0
小説 184,146 位 / 184,146件 エッセイ・ノンフィクション 7,788 位 / 7,788件