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第8話 魔石
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宝箱を開けて直接手に取ってみると手触りは石とガラスの中間くらい、重さも石と同じくらいだ。
「ククリ、これって何かわかるか?」
俺はククリに顔を向けた。
「それは魔石ですね」
「魔石?」
ゲームで聞いたことあるようなないような。
「はい。それをモンスターに当てると魔石は砕け散りますが当たったモンスターを即死させることが出来ます」
「へーそれはすごいな」
「ちなみにダンジョンの中にあるお店で売れば十万円で売れますよ」
「十万円っ!?」
「はい」
ククリは平然と返すが十万円といったら俺の一か月分の生活費と同じ額だぞ。
「ほ、本当にこんな石っころが十万円で売れるのかっ?」
「そうですよ。疑うのならお店を探して売ってみたらどうですか? 私ももちろん付き合いますよ」
「あ、ああ……」
俺はポチに視線を落とした。
こんな場所さっさとポチを連れて出たいところだがこの石一つで十万円という誘惑には正直惹かれる。
持ち帰ったところで使い道はないし……。
「わ、わかった。店を探してこいつを売るまでもう少しだけ世話になるよ」
「はいっ」
ポチは「くぅん?」と小さく鳴いた。
「ククリ、これって何かわかるか?」
俺はククリに顔を向けた。
「それは魔石ですね」
「魔石?」
ゲームで聞いたことあるようなないような。
「はい。それをモンスターに当てると魔石は砕け散りますが当たったモンスターを即死させることが出来ます」
「へーそれはすごいな」
「ちなみにダンジョンの中にあるお店で売れば十万円で売れますよ」
「十万円っ!?」
「はい」
ククリは平然と返すが十万円といったら俺の一か月分の生活費と同じ額だぞ。
「ほ、本当にこんな石っころが十万円で売れるのかっ?」
「そうですよ。疑うのならお店を探して売ってみたらどうですか? 私ももちろん付き合いますよ」
「あ、ああ……」
俺はポチに視線を落とした。
こんな場所さっさとポチを連れて出たいところだがこの石一つで十万円という誘惑には正直惹かれる。
持ち帰ったところで使い道はないし……。
「わ、わかった。店を探してこいつを売るまでもう少しだけ世話になるよ」
「はいっ」
ポチは「くぅん?」と小さく鳴いた。
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