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答え合わせ
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「そなたはそれを知ってどうしようと言うのだ」
それを知ってどうしようと? 改めて聞かれると答えるのは難しい。別に目的があってしていたことではない。あえていうのなら、あの本の作者が何をしたいのかが気になる、と言ったところだろうか。
「魔法学校の図書室に置いてある本のことは陛下もご存じですよね?」
「ああ、私もどうにか読もうと頑張ってみたものだ。読めなかったがな」
「わたくしはあの読めない本が何のためにあそこに置かれているのかが気になるのです」
細かく言うのならあの本で全属性持ちを見つけて何をしたいのか、ということだが。だけど私があの本を読めたということはまだ言わない。目的がはっきりしてからだ。
「例えば読める人が見つかったとして、何がしたいのかよく分からないよね」
クリスがうんうん、と頷く。
「だから、その人を探し出して、その目的を拝聴したいのです」
「……一つ聞くが、そなたはあの本を読めたのか?」
「いいえ」
陛下の問いにはっきりとそう言うと、陛下はふーと長い息を吐いた。その表情は先ほどまでの厳しい顔ではない。だけどなんだか少し疲れているような、そんな顔だった。
もしかしたら陛下自身、その人を探してきたのかもしれない。
「そうか。そなたに読めないなら誰にも読めないのかもしれないな、あの本は」
私の質問に答えてくれる気があるのかないのか分からない。
「先ほど言った方なのですが、わたくし、それが第一皇子ではないかと考えているのです」
正直に言うと勘だ。もうばちっばちの勘。だけど他に思いつかない。あっていたら万々歳。陛下が間違いを指摘してくれるならそれでもいい。
「……それで?」
言葉の先を陛下が促す。教えてくれる気があるのかは分からないが、少なくとも私の言葉を聞いてくれるようだ。
「第一皇子は複数の属性を持って生まれ、とても優秀なお方。入学前よりたくさんの教育を受け、授業に出ることなく卒業。その間何をしていたかと言うと図書室へ行って本を読んだり、自ら本を書いたり。そしてその後、どこかへ姿を消した、と」
はい、これも勘です! ただ、はっきりしているのは、複数の属性を持ち、魔法学校を卒業しているということ。そして図書室のベルメール先生とはそれなりの関係を築いていたことだ。
まあ全部が同じ人だって言うのなら、だけど。これが皆別々の人だよって言われたらもうほんっとうに意味が分からなくなるけど。
「わたくしが考えたのはこんな感じですわ」
堂々と笑顔を見せると、陛下はじっと私の目を見た。うわあああ、ごめんなさい、当てずっぽうです。状況証拠から適当に考えただけです! 自信なんてこれっぽっちもありません!
目を逸らさずにじっと陛下を見つめ返す。あああ、私今すっごい無礼なことしてる! お父様がいたら殴られていたかもしれない。お兄様がいたら呆れられていたかもしれない。一緒にいるのがクリスで良かった!
少しすると陛下は目を逸らして何度目か分からないため息を吐いた。私は緊張で喉がカラカラになり、お茶を飲んだが、冷めていてあまりおいしく感じなかった。
「まるで見ていたかのように言うな」
ポツリと陛下が言った。どうやら私の言葉が勘だってことはばれていないようで、こっそりと胸をなでおろす。
「正解だ。全てそなたの言った通りだ。第一皇子、ユリウスは四つの属性に加え、もう一つ持っていた。石が黒く光ることなんて前例もない。名前もない属性だ。小さい頃から大人びた子供で、記憶力も頭の切れも良い、ある意味恐ろしい子供だった」
へえ、ユリウス皇子、か。うん、ゲームには名前すら出てこなかったキャラだね。
「授業に出ずに図書室で本ばかり読んでいたことは知っていた。だが本を書いていることは知らなかった。私がそれを知ったのはユリウスがいなくなってからだ。ユリウスは、学校卒業後のある日、忽然と姿を消した」
うわあ、本当に私の考えたとおりだった。うっわ、これはこれで怖いな。勘ってこんなに当たるものなの? 現実ってこんなに想像通りなものなの?
「どこへ行ったかなど知らない。何かヒントがあるんじゃないかと思ってユリウスの残した本を読もうともしたが読めなかった。国中を探したが見つからない。そして私は探すことを止めた」
「お待ちください」
思わず私はそう言っていた。だけど腑に落ちない。意味が分からない。
「陛下にとっては子供が、この国にとっては皇子が消えているのですよ。そう簡単に捜索を止めるようなことではありませんよね?」
自分の子供が消えているのに探すのを止めるなんて考えられない。もし危ない目に遭っていたら、と考えたら気が狂いそうだ。子供のいない私でもそのくらいは分かる。
「……何か魔法の力が働いているのかもしれぬ。探してはいけないような、ユリウスのことを口に出してはいけないような気分なのだ。今もそれに抗って話している」
探してはいけない、口に出してはいけない気分。そんなことがあるのか分からない。きょとんとしてクリスを見ると、クリスは頷いた。
「うん、私もずっとそんな気がしてる。エレナに言われるまで第一皇子のことなんて全く考えたこともなかったし。油断したら今でも忘れてしまいそうな感じだもん。エレナはよく普通に話せるなって思ってたんだけど、もしかしてそんなこと全くなかった?」
……まじか。全然知らなかった。もしかして皆これなの? だから皆話してくれなかったの? 話せなかったの?
「わたくし、全然感じたことありませんわ」
私が複数の属性を持っているからなのか、それともそもそもこっちの世界の人間ではないからなのか。分からないけど、心当たりが全くないことはない。
……さすがファンタジーの世界だ。
それを知ってどうしようと? 改めて聞かれると答えるのは難しい。別に目的があってしていたことではない。あえていうのなら、あの本の作者が何をしたいのかが気になる、と言ったところだろうか。
「魔法学校の図書室に置いてある本のことは陛下もご存じですよね?」
「ああ、私もどうにか読もうと頑張ってみたものだ。読めなかったがな」
「わたくしはあの読めない本が何のためにあそこに置かれているのかが気になるのです」
細かく言うのならあの本で全属性持ちを見つけて何をしたいのか、ということだが。だけど私があの本を読めたということはまだ言わない。目的がはっきりしてからだ。
「例えば読める人が見つかったとして、何がしたいのかよく分からないよね」
クリスがうんうん、と頷く。
「だから、その人を探し出して、その目的を拝聴したいのです」
「……一つ聞くが、そなたはあの本を読めたのか?」
「いいえ」
陛下の問いにはっきりとそう言うと、陛下はふーと長い息を吐いた。その表情は先ほどまでの厳しい顔ではない。だけどなんだか少し疲れているような、そんな顔だった。
もしかしたら陛下自身、その人を探してきたのかもしれない。
「そうか。そなたに読めないなら誰にも読めないのかもしれないな、あの本は」
私の質問に答えてくれる気があるのかないのか分からない。
「先ほど言った方なのですが、わたくし、それが第一皇子ではないかと考えているのです」
正直に言うと勘だ。もうばちっばちの勘。だけど他に思いつかない。あっていたら万々歳。陛下が間違いを指摘してくれるならそれでもいい。
「……それで?」
言葉の先を陛下が促す。教えてくれる気があるのかは分からないが、少なくとも私の言葉を聞いてくれるようだ。
「第一皇子は複数の属性を持って生まれ、とても優秀なお方。入学前よりたくさんの教育を受け、授業に出ることなく卒業。その間何をしていたかと言うと図書室へ行って本を読んだり、自ら本を書いたり。そしてその後、どこかへ姿を消した、と」
はい、これも勘です! ただ、はっきりしているのは、複数の属性を持ち、魔法学校を卒業しているということ。そして図書室のベルメール先生とはそれなりの関係を築いていたことだ。
まあ全部が同じ人だって言うのなら、だけど。これが皆別々の人だよって言われたらもうほんっとうに意味が分からなくなるけど。
「わたくしが考えたのはこんな感じですわ」
堂々と笑顔を見せると、陛下はじっと私の目を見た。うわあああ、ごめんなさい、当てずっぽうです。状況証拠から適当に考えただけです! 自信なんてこれっぽっちもありません!
目を逸らさずにじっと陛下を見つめ返す。あああ、私今すっごい無礼なことしてる! お父様がいたら殴られていたかもしれない。お兄様がいたら呆れられていたかもしれない。一緒にいるのがクリスで良かった!
少しすると陛下は目を逸らして何度目か分からないため息を吐いた。私は緊張で喉がカラカラになり、お茶を飲んだが、冷めていてあまりおいしく感じなかった。
「まるで見ていたかのように言うな」
ポツリと陛下が言った。どうやら私の言葉が勘だってことはばれていないようで、こっそりと胸をなでおろす。
「正解だ。全てそなたの言った通りだ。第一皇子、ユリウスは四つの属性に加え、もう一つ持っていた。石が黒く光ることなんて前例もない。名前もない属性だ。小さい頃から大人びた子供で、記憶力も頭の切れも良い、ある意味恐ろしい子供だった」
へえ、ユリウス皇子、か。うん、ゲームには名前すら出てこなかったキャラだね。
「授業に出ずに図書室で本ばかり読んでいたことは知っていた。だが本を書いていることは知らなかった。私がそれを知ったのはユリウスがいなくなってからだ。ユリウスは、学校卒業後のある日、忽然と姿を消した」
うわあ、本当に私の考えたとおりだった。うっわ、これはこれで怖いな。勘ってこんなに当たるものなの? 現実ってこんなに想像通りなものなの?
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「お待ちください」
思わず私はそう言っていた。だけど腑に落ちない。意味が分からない。
「陛下にとっては子供が、この国にとっては皇子が消えているのですよ。そう簡単に捜索を止めるようなことではありませんよね?」
自分の子供が消えているのに探すのを止めるなんて考えられない。もし危ない目に遭っていたら、と考えたら気が狂いそうだ。子供のいない私でもそのくらいは分かる。
「……何か魔法の力が働いているのかもしれぬ。探してはいけないような、ユリウスのことを口に出してはいけないような気分なのだ。今もそれに抗って話している」
探してはいけない、口に出してはいけない気分。そんなことがあるのか分からない。きょとんとしてクリスを見ると、クリスは頷いた。
「うん、私もずっとそんな気がしてる。エレナに言われるまで第一皇子のことなんて全く考えたこともなかったし。油断したら今でも忘れてしまいそうな感じだもん。エレナはよく普通に話せるなって思ってたんだけど、もしかしてそんなこと全くなかった?」
……まじか。全然知らなかった。もしかして皆これなの? だから皆話してくれなかったの? 話せなかったの?
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……さすがファンタジーの世界だ。
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