145 / 300
祖父母
しおりを挟む
ガラガラと言う音の感覚がだんだんと長くなっていき、とうとう聞こえなくなった。それと同時にそれまで跳ねていた体は急に静かになった。
「着いたね」
クリスがこそこそっとそう言う。今朝あの村を出て、今は午後三時頃。ばきばきに固まった体を小さく伸ばして、私は背筋を伸ばした。
とうとう着いてしまった。フロレンツのお父さんと、私のお父様の実家。貴族らしく振舞うことが求められるであろう場所。昨日平民の宿に泊まり、礼儀など気にしなくてもいい場所だったから体が怠けているのかもしれない。背筋を伸ばすのも億劫だ。
「クリス、振る舞いには気を付けてちょうだいね」
「うん、分かってるよ」
外で話声が聞こえ、少しして馬車の扉が開かれた。もうすっかり慣れた馬車の乗り降り。アリアの手を借りずに外に出ると、あまりの眩しさに一瞬クラっと視界が揺れた。
すぐに汗が噴き出てきたが、それを無視して目を細めて前を見る。屋敷の前にはたくさんの人が立っていた。すぐに分かった。一番前に立っている年配の男の人と女の人。あの二人が私のおじい様とおばあ様だ。
すっと私の横を通り過ぎる姿。前に出たのはフロレンツだった。
「ご無沙汰しております。おじい様、おばあ様。お元気ですか?」
「ああ、久しぶりだな。フロレンツ」
おじい様がフロレンツへと笑いかける。その顔はお父様の笑顔にそっくりだった。
おじい様もおばあ様も優しそうな人。フロレンツとおじい様とおばあ様。三人でにこやかに話をしているその姿を見るだけで頬が緩んだ。ふとおばあ様と目が合った。そしてそれに気が付いたフロレンツがこちらを振り返り、私とカミラに手招きをする。
挨拶はちゃんとしとかないといけないもんね。あ、エレナがここに来たことあるのか聞くの忘れてた。……まあどうにかなるか。
前に進み出て、おじい様とおばあ様と向かい合う。二人はまず私の顔を見て微笑んだ。
「いらっしゃい、エレナ。大きくなったわね」
おばあ様の柔らかな表情。やはり以前に会ったことはあるようだ。私が微笑むとおばあ様は懐かしそうに私を見た。
「前に来た時は歩き始めた頃だったもの。あなたは覚えていないわね。とても綺麗になったわ。お母様、エルマさんにそっくり」
「ありがとうございます。以前来た時のことを思い出せないのがとても残念ですわ。ここはとてもいいところですもの」
辺りを見回して私がそう言うと二人は笑った。
青くて広い空にどこまでだって見渡せそうな自然。そして気温が高いのに吹き抜ける風は冷たくて心地良い。向こうに見える村からはニワトリや人の声が風にのって届いて来る。静かすぎずうるさくもなく。もうこのままここに寝転がってしまいたいくらいの場所だ。
「何度孫の顔を見せてと言ってもヘルムートは忙しいの一点張りよ。来てくれてとても嬉しいわ」
「ここでは思う存分ゆっくりしてくれ。足りないものがあったら何でも言うといい」
「はい、お言葉に甘えてゆっくりさせていただきますわ。ありがとう存じます」
お父様らしいと言えばお父様らしい。仕事一筋で休みもなし。家にいた頃、同じ家に住む娘の私ですら数日に一回程度しか会わないのだ。わざわざ仕事を休んでまで実家に帰る気はないのだろう。実際、宰相という仕事は忙しいのだろうけど。
おじい様とおばあさまは次に私の隣に立つカミラへと視線を向けた。もしかしなくてもカミラは初めてだよね。
「妹のカミラですの」
私の言葉に合わせてカミラが礼をする。二人は目を丸くしてカミラと私を交互に見た。
「あら、じゃあこの子が……」
なんだか戸惑いが見える。そして私を気遣っているような視線。
母親は違うけど父親は同じなんだから、孫であるのは変わらないはずなんだけどな。もしかして私達の仲が悪いと思っているのかな。
「おじい様、おばあ様、カミラは心優しくて、とても可愛いわたくしの妹ですわ」
だから余計な心配はしなくていいよ。
それが伝わったのか、あからさまにほっとした表情になる二人。学校でもよく聞くが、前妻の娘と後妻の娘って微妙な関係のようだ。私はあまりそれがピンとは来ないけど。
まあお義母様も最初カミラと私の接触をなくすためにカミラを別の館に入れてたくらいだもんね。
カミラの背を軽く押して、おじい様とおばあ様の前に立たせる。カミラはちょっとだけ強張った顔で笑った。
「おじい様、おばあ様、初めまして。カミラと申します。本日よりお世話になります」
恐らく最初から考えていたのだろう。緊張で声が少し硬いのが分かった。
「会えて嬉しいよ、カミラ」
お父様によく似た声でそう言うおじい様。おばあ様も「ええ、本当に」と続けた。そしてそっとカミラの頭に手を置いた。
「とても可愛いわ。あなたの顔を見ることができて幸せよ」
ええ、そうでしょうそうでしょう。カミラはすごく可愛いんだよ。褒められているのはカミラなのになぜか私がとても嬉しくなった。
……そう言えばクリスも紹介しておかないと。
クリスの存在を思い出して後ろを振り返ると、いつの間にかすぐ後ろにいた。ちょっと驚いて飛び上がりそうになってしまった。そんな私を見てクリスは可笑しそうに笑う。
「おじい様、おばあ様、彼女はクリスです。僕とエレナちゃんの友達で、今回はぜひこの場所を見てもらいたくて一緒に来てもらいました」
フロレンツが紹介し、クリスもおしとやかに「クリスティーナ・クレヴィングと申します」と頭を下げた。ああ、そう言えばクリスってクリスティーナだったな。
「いらっしゃい。遠慮せずに自分の家だと思ってくつろいでちょうだいね」
「はい、ありがとうございます」
「さ、とりあえず中に入りましょう。後でまたゆっくりお話ししましょうね」
そう言うおばあ様に反応して、扉の前に立っていた使用人がばっと屋敷への扉を開けた。というか人の量がすごい。うちにいるときでもちょっと多すぎるんじゃないかと思っていたけどここはそれ以上だ。……本家ってやっぱりすごい。
「着いたね」
クリスがこそこそっとそう言う。今朝あの村を出て、今は午後三時頃。ばきばきに固まった体を小さく伸ばして、私は背筋を伸ばした。
とうとう着いてしまった。フロレンツのお父さんと、私のお父様の実家。貴族らしく振舞うことが求められるであろう場所。昨日平民の宿に泊まり、礼儀など気にしなくてもいい場所だったから体が怠けているのかもしれない。背筋を伸ばすのも億劫だ。
「クリス、振る舞いには気を付けてちょうだいね」
「うん、分かってるよ」
外で話声が聞こえ、少しして馬車の扉が開かれた。もうすっかり慣れた馬車の乗り降り。アリアの手を借りずに外に出ると、あまりの眩しさに一瞬クラっと視界が揺れた。
すぐに汗が噴き出てきたが、それを無視して目を細めて前を見る。屋敷の前にはたくさんの人が立っていた。すぐに分かった。一番前に立っている年配の男の人と女の人。あの二人が私のおじい様とおばあ様だ。
すっと私の横を通り過ぎる姿。前に出たのはフロレンツだった。
「ご無沙汰しております。おじい様、おばあ様。お元気ですか?」
「ああ、久しぶりだな。フロレンツ」
おじい様がフロレンツへと笑いかける。その顔はお父様の笑顔にそっくりだった。
おじい様もおばあ様も優しそうな人。フロレンツとおじい様とおばあ様。三人でにこやかに話をしているその姿を見るだけで頬が緩んだ。ふとおばあ様と目が合った。そしてそれに気が付いたフロレンツがこちらを振り返り、私とカミラに手招きをする。
挨拶はちゃんとしとかないといけないもんね。あ、エレナがここに来たことあるのか聞くの忘れてた。……まあどうにかなるか。
前に進み出て、おじい様とおばあ様と向かい合う。二人はまず私の顔を見て微笑んだ。
「いらっしゃい、エレナ。大きくなったわね」
おばあ様の柔らかな表情。やはり以前に会ったことはあるようだ。私が微笑むとおばあ様は懐かしそうに私を見た。
「前に来た時は歩き始めた頃だったもの。あなたは覚えていないわね。とても綺麗になったわ。お母様、エルマさんにそっくり」
「ありがとうございます。以前来た時のことを思い出せないのがとても残念ですわ。ここはとてもいいところですもの」
辺りを見回して私がそう言うと二人は笑った。
青くて広い空にどこまでだって見渡せそうな自然。そして気温が高いのに吹き抜ける風は冷たくて心地良い。向こうに見える村からはニワトリや人の声が風にのって届いて来る。静かすぎずうるさくもなく。もうこのままここに寝転がってしまいたいくらいの場所だ。
「何度孫の顔を見せてと言ってもヘルムートは忙しいの一点張りよ。来てくれてとても嬉しいわ」
「ここでは思う存分ゆっくりしてくれ。足りないものがあったら何でも言うといい」
「はい、お言葉に甘えてゆっくりさせていただきますわ。ありがとう存じます」
お父様らしいと言えばお父様らしい。仕事一筋で休みもなし。家にいた頃、同じ家に住む娘の私ですら数日に一回程度しか会わないのだ。わざわざ仕事を休んでまで実家に帰る気はないのだろう。実際、宰相という仕事は忙しいのだろうけど。
おじい様とおばあさまは次に私の隣に立つカミラへと視線を向けた。もしかしなくてもカミラは初めてだよね。
「妹のカミラですの」
私の言葉に合わせてカミラが礼をする。二人は目を丸くしてカミラと私を交互に見た。
「あら、じゃあこの子が……」
なんだか戸惑いが見える。そして私を気遣っているような視線。
母親は違うけど父親は同じなんだから、孫であるのは変わらないはずなんだけどな。もしかして私達の仲が悪いと思っているのかな。
「おじい様、おばあ様、カミラは心優しくて、とても可愛いわたくしの妹ですわ」
だから余計な心配はしなくていいよ。
それが伝わったのか、あからさまにほっとした表情になる二人。学校でもよく聞くが、前妻の娘と後妻の娘って微妙な関係のようだ。私はあまりそれがピンとは来ないけど。
まあお義母様も最初カミラと私の接触をなくすためにカミラを別の館に入れてたくらいだもんね。
カミラの背を軽く押して、おじい様とおばあ様の前に立たせる。カミラはちょっとだけ強張った顔で笑った。
「おじい様、おばあ様、初めまして。カミラと申します。本日よりお世話になります」
恐らく最初から考えていたのだろう。緊張で声が少し硬いのが分かった。
「会えて嬉しいよ、カミラ」
お父様によく似た声でそう言うおじい様。おばあ様も「ええ、本当に」と続けた。そしてそっとカミラの頭に手を置いた。
「とても可愛いわ。あなたの顔を見ることができて幸せよ」
ええ、そうでしょうそうでしょう。カミラはすごく可愛いんだよ。褒められているのはカミラなのになぜか私がとても嬉しくなった。
……そう言えばクリスも紹介しておかないと。
クリスの存在を思い出して後ろを振り返ると、いつの間にかすぐ後ろにいた。ちょっと驚いて飛び上がりそうになってしまった。そんな私を見てクリスは可笑しそうに笑う。
「おじい様、おばあ様、彼女はクリスです。僕とエレナちゃんの友達で、今回はぜひこの場所を見てもらいたくて一緒に来てもらいました」
フロレンツが紹介し、クリスもおしとやかに「クリスティーナ・クレヴィングと申します」と頭を下げた。ああ、そう言えばクリスってクリスティーナだったな。
「いらっしゃい。遠慮せずに自分の家だと思ってくつろいでちょうだいね」
「はい、ありがとうございます」
「さ、とりあえず中に入りましょう。後でまたゆっくりお話ししましょうね」
そう言うおばあ様に反応して、扉の前に立っていた使用人がばっと屋敷への扉を開けた。というか人の量がすごい。うちにいるときでもちょっと多すぎるんじゃないかと思っていたけどここはそれ以上だ。……本家ってやっぱりすごい。
14
あなたにおすすめの小説
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
『二流』と言われて婚約破棄されたので、ざまぁしてやります!
志熊みゅう
恋愛
「どうして君は何をやらせても『二流』なんだ!」
皇太子レイモン殿下に、公衆の面前で婚約破棄された侯爵令嬢ソフィ。皇妃の命で地味な装いに徹し、妃教育にすべてを捧げた五年間は、あっさり否定された。それでも、ソフィはくじけない。婚約破棄をきっかけに、学生生活を楽しむと決めた彼女は、一気にイメチェン、大好きだったヴァイオリンを再開し、成績も急上昇!気づけばファンクラブまでできて、学生たちの注目の的に。
そして、音楽を通して親しくなった隣国の留学生・ジョルジュの正体は、なんと……?
『二流』と蔑まれた令嬢が、“恋”と“努力”で見返す爽快逆転ストーリー!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる