257 / 300
パーティーの日
しおりを挟む
そして卒業パーティー当日の朝。
私は朝早くからアリアにたたき起こされた。
「おはようございます、エレナ様。本日はお忙しくなります。起きてください」
昨日のお昼、学校が終わった。それから寮の片づけをしたり、お世話になった先生方に挨拶をしたり、なぜか私を慕ってくれている後輩たちに囲まれたりして家に帰って来たのは夕方。
つまり、帰って来てもまだゆっくりできていないのだ。窓から差し込むのは微かな光。まだ太陽も登り切っていないのだ。もう少し寝かせて欲しい。
寝ぼけ眼でアリアを見上げるが、アリアは厳しかった。
「時間がありません。エレナ様が起きてくださらないと何もできないのです。ゆっくり眠るのは明日以降にしてください」
……パーティーは夕方からじゃないか。こんな朝っぱらから何をすると言うのだろう。
ヘンドリックお兄様の卒業パーティーに出席した時のことを思い出す。あの時はここまで早く起こされなかったはずだ。しかし朝から色々と準備をされたような気もする。よく覚えていないけど。
仕方がない。あの時と違って今日は私も卒業生、つまりは主役だ。恥をかかないような格好で行かないといけない。私が、というより、うちが。私が何かしたら家の恥になるのだ。
最近は結構好き勝手していて忘れていたけど、私は貴族の娘で、今日は卒業パーティー。生徒だけじゃなくて学校外からも人が来るのだ。
もぞもぞと起き上がると、そこには既に朝食の準備がされていた。
「食べたらまずは湯あみでございます。その後……」
アリアが今日することを順番に教えてくれる。しかし普段しないことは頭にも入って来ない。
「全てアリアに任せるわ。わたくしを誰もが見惚れるように仕上げてちょうだい」
にっこりと笑ってそう言っておく。こう言ってやる気を見せておけばアリアの機嫌が良くなることは分かっているから。
本当はそこそこでいいと思っているけど。恥をかかない程度。目立たない程度。そこそこでいい。本当に。私は婚約を解消される(予定の)女なのだから。着飾ったって別にいいことはないだろう。
しかしアリアはそんなこと知っているわけがない。私がそう思っていることは薄々気が付いているかもしれないけど。
「はい、お任せくださいませ。とびっきり綺麗に仕上げてみせます」
そう意気込んだアリアの目ははとてもやる気に満ちていた。そうして私はアリアを初めとした使用人たちの着せ替え人形と化した。
「お綺麗です。エレナ様」
満足げな笑みを浮かべたアリアが私の頭からつま先を眺める。準備が終わったのは本当に出発ギリギリの時間だった。
あんなに朝早くから準備を始めたのに……。
アリアに時間がないと急かされても、時間はまだまだあるんだから、なんて思っていたけど、本当に時間がなかったようだ。アリアたちはもうずっとバタバタしていた。
パーティーに出席するのは大変だ。
しかしそのおかげで自分でもびっくりするくらい綺麗になった。自惚れとかじゃなくて、本当に綺麗なのだ。あの鏡に映っているのは本当に自分なのかと疑うレベルで。
「馬車の準備もできております。どうぞ」
いつもよりもゆっくり歩くアリアの後について外に出ると、そこにはヘンドリックお兄様とカミラもいた。立派な馬車も二台並んでいる。普段使っているのよりはるかに豪華だ。
「お姉さま! とてもお綺麗ですわ!」
カミラが私を見てはしゃいだ声でそう言う。しかしそれを言いたいのは私の方だった。
控えめだけど華やかなメイク。カミラの可愛さを引き立てるのには最高の、ピンクと白のふりふりドレス。ここまでカミラの魅力を引き出すなんてすごすぎる。しかもあんな短い時間しかなかったのに。さすがは侯爵家。いい仕立て屋を抱えている。
「ありがとう。だけどそれはわたくしのセリフよ、カミラ。とても似合っていて可愛いわ」
「ありがとうございます」
はにかむカミラ。キュンと心臓が締め付けられた気がした。
……これは惚れる。いくらマクシミリアンでも可愛いと思わずにはいられないだろう。誰が見たって私と同じ気持ちになるに違いない。これは姉バカではない。
あまりの可愛さに頭がクラクラする。
「やはり女の支度は長い」
そこに聞こえたのはいつもの冷めた声だった。頭が急に冴えわたる。冷たい冷たいと思っていた声だけど、こういう時は冷静になれていいかもしれない。
「……待ってくださっていたのですか?」
別に私の支度が長かろうが短かろうがお兄様には関係ないだろう。今日は一緒に行くわけではないのだ。しかし文句を言いながらもまだここにいるということは私の支度が終わるのを待ってくれていたのかもしれない。
思わず出た言葉だった。ヘンドリックお兄様はいつもの無表情にかすかに驚いたような表情を浮かべ、そして私から視線を逸らした。
「別にそうではない」
「そうですか」
「私は先に出る」
そう言うとお兄様はさっさと馬車へと向かって歩いて行ってしまう。その背に向かって呼び止めると、お兄様は足を止めて振り返った。
「とっても素敵です。以前よりももっと、ずっと」
五年前、お兄様の卒業パーティーの時に見た正装。あの時もかっこよかったけど、今は年数が経って更にかっこよさに磨きがかかっていて、なんというか大人の魅力がある。
今日のパーティーは攻略対象達が何人もいるだろうけど、それに負けず劣らずだろう。
私の言葉にヘンドリックお兄様は満足そうな笑みを浮かべた。そして言う。
「お前も更に綺麗になった」
はい、お褒めの言葉をいただきました! 年に一回あるかないかの貴重な誉め言葉だ。しっかりと噛みしめておこう。
「ありがとうございます」
私のお礼が聞こえたのか、聞こえていないのか、お兄様は振り向くことなく馬車へと乗り込んだ。ガラガラと出発する馬車を見つめる。
すると、それと入れ違いにうちのよりもずっと豪華な馬車が入って来た。
「いらっしゃったようね、カミラ。また会場で会いましょう」
「はい、お姉さま」
カミラが頷くのを見て、私はもう一台の馬車へと乗り込んだ。
ヘンドリックお兄様はクリスと、カミラはマクシミリアンと。私はひとりぼっちで。
……ラルフと一緒に行くのも嫌だけど、一人で行くのも寂しいな。
私は朝早くからアリアにたたき起こされた。
「おはようございます、エレナ様。本日はお忙しくなります。起きてください」
昨日のお昼、学校が終わった。それから寮の片づけをしたり、お世話になった先生方に挨拶をしたり、なぜか私を慕ってくれている後輩たちに囲まれたりして家に帰って来たのは夕方。
つまり、帰って来てもまだゆっくりできていないのだ。窓から差し込むのは微かな光。まだ太陽も登り切っていないのだ。もう少し寝かせて欲しい。
寝ぼけ眼でアリアを見上げるが、アリアは厳しかった。
「時間がありません。エレナ様が起きてくださらないと何もできないのです。ゆっくり眠るのは明日以降にしてください」
……パーティーは夕方からじゃないか。こんな朝っぱらから何をすると言うのだろう。
ヘンドリックお兄様の卒業パーティーに出席した時のことを思い出す。あの時はここまで早く起こされなかったはずだ。しかし朝から色々と準備をされたような気もする。よく覚えていないけど。
仕方がない。あの時と違って今日は私も卒業生、つまりは主役だ。恥をかかないような格好で行かないといけない。私が、というより、うちが。私が何かしたら家の恥になるのだ。
最近は結構好き勝手していて忘れていたけど、私は貴族の娘で、今日は卒業パーティー。生徒だけじゃなくて学校外からも人が来るのだ。
もぞもぞと起き上がると、そこには既に朝食の準備がされていた。
「食べたらまずは湯あみでございます。その後……」
アリアが今日することを順番に教えてくれる。しかし普段しないことは頭にも入って来ない。
「全てアリアに任せるわ。わたくしを誰もが見惚れるように仕上げてちょうだい」
にっこりと笑ってそう言っておく。こう言ってやる気を見せておけばアリアの機嫌が良くなることは分かっているから。
本当はそこそこでいいと思っているけど。恥をかかない程度。目立たない程度。そこそこでいい。本当に。私は婚約を解消される(予定の)女なのだから。着飾ったって別にいいことはないだろう。
しかしアリアはそんなこと知っているわけがない。私がそう思っていることは薄々気が付いているかもしれないけど。
「はい、お任せくださいませ。とびっきり綺麗に仕上げてみせます」
そう意気込んだアリアの目ははとてもやる気に満ちていた。そうして私はアリアを初めとした使用人たちの着せ替え人形と化した。
「お綺麗です。エレナ様」
満足げな笑みを浮かべたアリアが私の頭からつま先を眺める。準備が終わったのは本当に出発ギリギリの時間だった。
あんなに朝早くから準備を始めたのに……。
アリアに時間がないと急かされても、時間はまだまだあるんだから、なんて思っていたけど、本当に時間がなかったようだ。アリアたちはもうずっとバタバタしていた。
パーティーに出席するのは大変だ。
しかしそのおかげで自分でもびっくりするくらい綺麗になった。自惚れとかじゃなくて、本当に綺麗なのだ。あの鏡に映っているのは本当に自分なのかと疑うレベルで。
「馬車の準備もできております。どうぞ」
いつもよりもゆっくり歩くアリアの後について外に出ると、そこにはヘンドリックお兄様とカミラもいた。立派な馬車も二台並んでいる。普段使っているのよりはるかに豪華だ。
「お姉さま! とてもお綺麗ですわ!」
カミラが私を見てはしゃいだ声でそう言う。しかしそれを言いたいのは私の方だった。
控えめだけど華やかなメイク。カミラの可愛さを引き立てるのには最高の、ピンクと白のふりふりドレス。ここまでカミラの魅力を引き出すなんてすごすぎる。しかもあんな短い時間しかなかったのに。さすがは侯爵家。いい仕立て屋を抱えている。
「ありがとう。だけどそれはわたくしのセリフよ、カミラ。とても似合っていて可愛いわ」
「ありがとうございます」
はにかむカミラ。キュンと心臓が締め付けられた気がした。
……これは惚れる。いくらマクシミリアンでも可愛いと思わずにはいられないだろう。誰が見たって私と同じ気持ちになるに違いない。これは姉バカではない。
あまりの可愛さに頭がクラクラする。
「やはり女の支度は長い」
そこに聞こえたのはいつもの冷めた声だった。頭が急に冴えわたる。冷たい冷たいと思っていた声だけど、こういう時は冷静になれていいかもしれない。
「……待ってくださっていたのですか?」
別に私の支度が長かろうが短かろうがお兄様には関係ないだろう。今日は一緒に行くわけではないのだ。しかし文句を言いながらもまだここにいるということは私の支度が終わるのを待ってくれていたのかもしれない。
思わず出た言葉だった。ヘンドリックお兄様はいつもの無表情にかすかに驚いたような表情を浮かべ、そして私から視線を逸らした。
「別にそうではない」
「そうですか」
「私は先に出る」
そう言うとお兄様はさっさと馬車へと向かって歩いて行ってしまう。その背に向かって呼び止めると、お兄様は足を止めて振り返った。
「とっても素敵です。以前よりももっと、ずっと」
五年前、お兄様の卒業パーティーの時に見た正装。あの時もかっこよかったけど、今は年数が経って更にかっこよさに磨きがかかっていて、なんというか大人の魅力がある。
今日のパーティーは攻略対象達が何人もいるだろうけど、それに負けず劣らずだろう。
私の言葉にヘンドリックお兄様は満足そうな笑みを浮かべた。そして言う。
「お前も更に綺麗になった」
はい、お褒めの言葉をいただきました! 年に一回あるかないかの貴重な誉め言葉だ。しっかりと噛みしめておこう。
「ありがとうございます」
私のお礼が聞こえたのか、聞こえていないのか、お兄様は振り向くことなく馬車へと乗り込んだ。ガラガラと出発する馬車を見つめる。
すると、それと入れ違いにうちのよりもずっと豪華な馬車が入って来た。
「いらっしゃったようね、カミラ。また会場で会いましょう」
「はい、お姉さま」
カミラが頷くのを見て、私はもう一台の馬車へと乗り込んだ。
ヘンドリックお兄様はクリスと、カミラはマクシミリアンと。私はひとりぼっちで。
……ラルフと一緒に行くのも嫌だけど、一人で行くのも寂しいな。
11
あなたにおすすめの小説
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
『二流』と言われて婚約破棄されたので、ざまぁしてやります!
志熊みゅう
恋愛
「どうして君は何をやらせても『二流』なんだ!」
皇太子レイモン殿下に、公衆の面前で婚約破棄された侯爵令嬢ソフィ。皇妃の命で地味な装いに徹し、妃教育にすべてを捧げた五年間は、あっさり否定された。それでも、ソフィはくじけない。婚約破棄をきっかけに、学生生活を楽しむと決めた彼女は、一気にイメチェン、大好きだったヴァイオリンを再開し、成績も急上昇!気づけばファンクラブまでできて、学生たちの注目の的に。
そして、音楽を通して親しくなった隣国の留学生・ジョルジュの正体は、なんと……?
『二流』と蔑まれた令嬢が、“恋”と“努力”で見返す爽快逆転ストーリー!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる