260 / 300
パーティーの始まりと終わり
しおりを挟む
いつものメンバーでわいわいと話をしていると、段々と人の量が増え、会場はすぐに人で埋め尽くされた。
もうそろそろ始まるかな。そう思った時、扉の方から大きな声が聞こえた。
「皇帝陛下、並びに殿下のご入場でございます!」
お、来た来た。辺りが急に静かになる。一応そちらを見てみたが、目の前の人の壁によって陛下の姿もカイの姿も全く見えない。なんとなく厳かな雰囲気を感じるだけ。
前回のパーティーを思い出す。これから陛下の挨拶があるはずだ。
あの退屈な時間がまた来ることが辛い。何年経っても偉い人の話を聞くのは苦手だ。
陛下の後に続いてカイとリリーが壇上に上がったのが見えた。にっこりと笑顔を浮かべて前を見ているリリーはとても堂々としている。
うん、やっぱりリリーはヒロインだ。
陛下の話が始まる。右から左へと聞き流していると、カイとリリーの婚約についても話が触れた。私も詳しいことは何も知らないけど、どうやら二人の婚約はまだされてはいないけど、ほぼ決定状態にあるそうだ。
順調なようでなにより。
その後、退屈な話が少しあり、ボーっとしている間にパーティーは始まった。
あー、お腹空いたな。なんて思いながらクラスの子達と喋る。前はお兄様の同級生ばかりでとても退屈だったけど、今回は同じクラス子の達なのでもちろん皆知っているし、まあまあ仲の良い子達もいる。
しかしこういうパーティーの場では身分の低い人から話しかけるのはマナー違反だ。面倒くさい。こちらから話しかけたり、話しかけられたり。
仲の良い子達とは大体話をしたかな、と思っていたその時だった。
「エレナ・フィオーレ」
とても聞き覚えのある、冷たい声が聞こえた。同じ冷たい声でもヘンドリックお兄様の方がはるかにマシだ。こいつに名前を呼ばれるだけでも鳥肌が立つ。
顔を上げるとそこには案の定、ラルフが仁王立ちしていた。偉そうなその態度に思わず舌打ちをしたくなる。お前が偉いんじゃなくて家がすごいんだっつの。
「なんでしょう?」
にっこりと微笑んで見せると、ラルフは私にさげすむような視線を向け、そして言った。
「お前との婚約はなかったことにする」
はい、来た! とうとうこの日が来た!
本来ならラルフ側のカミラがこちらにいるのだ。無事にイベントが発生するかちょっと不安だったけどこれで安心だ。
内心喜びでいっぱい。しかし頭の片隅でこんなおめでたい場で、しかも色々な人がいる前でこんな話をするなんて、と呆れる。自分から恥をさらすなんてやはりラルフは馬鹿だ。
……まあいっかぁ! これで婚約が解消されるのなら私に悪いことは何もない。別に婚約破棄されたからって恥ずかしくもなんともないし。まあご飯を食べた後にしてくれたらもっとよかったけど。
辺りが静まり返り、すぐにまたざわざわとする。聞こえてくるのは驚きの声、やはり、といった声、様々だ。
少なくとも私達二人の関係を知っているクラスの子達は全く驚いていない。どころか婚約破棄を聞いて安堵している子までもいる。そういう子は皆私のことを心配してくれていた子達だ。
隣に立つクリスは驚いた表情を浮かべている。しかし、それは婚約破棄を驚いているというよりも、「今言うの!?」と言いたそうだ。
「何か言ったらどうだ?」
冷静に周りの様子を見ていると、ラルフがとても不機嫌そうに言った。何か言うも何も、別に私が言うことは何もない。嫌だと言ったところで、侯爵家がそう言うなら仕方がないし、正直に嬉しい、なんて言えるはずがない。
私は令嬢モードの笑みを浮かべる。
「分かりました。ラルフ様がそうおっしゃるのでしたら、わたくしは大人しく身を引きましょう」
今後関わりがなくなると思えばせいせいするわ! 大体婚約を望んだ私の本当のお母様はもういないんだし。うちとしては別にそこまで婚約を望む理由はない。
「どうかラルフ様にこの先、たくさんの幸福が訪れますよう、お祈りすることはお許しくださいませ」
優雅に礼をして踵を返す。周りの雰囲気があまり良くない。このままここにいるのもちょっとよろしくないだろう。
こんなおめでたい場なのだ。婚約破棄された女がいるなんて周りは気を遣うだろうし。別に今じゃなくても皆に会おうと思えば会うことはできる。
今日はこの辺で退場しよう。そう思って歩き出すと、後ろから私を呼ぶ鋭い声が聞こえた。
こっそりとため息を吐いて振り返る。
「何でしょう、ラルフ様。お話は終わったのでは?」
私が泣いて縋るとでも思っていたのだろうか。そうなって欲しかったのだろうか。
ラルフがとても屈辱そうな表情で私を睨みつける。だからって別になんとも思わないけど。
「お前の代わりに、妹のカミラ・フィオーレを私の婚約者とする」
「はい?」
思わず出てしまったのはとても気の抜けた声だった。
もしかしてこいつはカミラに避けられていることを知らないのだろうか。普通に考えれば、婚約者の姉妹につきまとうような男は誰だってごめんだろう。
カミラが戸惑った表情で私を見ている。巻き込まれた一番の被害者はカミラだろう。可哀そうに。
「そういうことはまた後日、お父様を通してお話くださいませ」
私との婚約破棄も、カミラとの婚約もラルフに決定権があるわけではない。どちらにしろ親同士で話してもらうしかない。まあ私との婚約は破棄して、カミラとは婚約しない方向に持って行くつもりだけど。
出口の方へと向かって歩く。その途中カミラの腕を引いて一緒に会場を出た。カミラにはぜひともパーティーを楽しんでもらいたかった。だけどあそこに置いておくわけにはいかない。きっと周りから色々と聞かれるだろうし、言われるだろうから。
ああ、望んでいた展開だけど、なんかすごい疲れた。
「あの、お姉さま……」
カミラが心配そうに私を見上げてくる。カミラが巻き込まれたのは予想外だけど、それ以外は文句なしだ。
「大丈夫よ、心配しないで頂戴」
そう言って笑うとカミラの表情が少しほぐれた。そして控えめな笑顔が浮かぶ。
こんな可愛いカミラをラルフの婚約者に、なんて冗談じゃない。絶対に阻止してやる!
もうそろそろ始まるかな。そう思った時、扉の方から大きな声が聞こえた。
「皇帝陛下、並びに殿下のご入場でございます!」
お、来た来た。辺りが急に静かになる。一応そちらを見てみたが、目の前の人の壁によって陛下の姿もカイの姿も全く見えない。なんとなく厳かな雰囲気を感じるだけ。
前回のパーティーを思い出す。これから陛下の挨拶があるはずだ。
あの退屈な時間がまた来ることが辛い。何年経っても偉い人の話を聞くのは苦手だ。
陛下の後に続いてカイとリリーが壇上に上がったのが見えた。にっこりと笑顔を浮かべて前を見ているリリーはとても堂々としている。
うん、やっぱりリリーはヒロインだ。
陛下の話が始まる。右から左へと聞き流していると、カイとリリーの婚約についても話が触れた。私も詳しいことは何も知らないけど、どうやら二人の婚約はまだされてはいないけど、ほぼ決定状態にあるそうだ。
順調なようでなにより。
その後、退屈な話が少しあり、ボーっとしている間にパーティーは始まった。
あー、お腹空いたな。なんて思いながらクラスの子達と喋る。前はお兄様の同級生ばかりでとても退屈だったけど、今回は同じクラス子の達なのでもちろん皆知っているし、まあまあ仲の良い子達もいる。
しかしこういうパーティーの場では身分の低い人から話しかけるのはマナー違反だ。面倒くさい。こちらから話しかけたり、話しかけられたり。
仲の良い子達とは大体話をしたかな、と思っていたその時だった。
「エレナ・フィオーレ」
とても聞き覚えのある、冷たい声が聞こえた。同じ冷たい声でもヘンドリックお兄様の方がはるかにマシだ。こいつに名前を呼ばれるだけでも鳥肌が立つ。
顔を上げるとそこには案の定、ラルフが仁王立ちしていた。偉そうなその態度に思わず舌打ちをしたくなる。お前が偉いんじゃなくて家がすごいんだっつの。
「なんでしょう?」
にっこりと微笑んで見せると、ラルフは私にさげすむような視線を向け、そして言った。
「お前との婚約はなかったことにする」
はい、来た! とうとうこの日が来た!
本来ならラルフ側のカミラがこちらにいるのだ。無事にイベントが発生するかちょっと不安だったけどこれで安心だ。
内心喜びでいっぱい。しかし頭の片隅でこんなおめでたい場で、しかも色々な人がいる前でこんな話をするなんて、と呆れる。自分から恥をさらすなんてやはりラルフは馬鹿だ。
……まあいっかぁ! これで婚約が解消されるのなら私に悪いことは何もない。別に婚約破棄されたからって恥ずかしくもなんともないし。まあご飯を食べた後にしてくれたらもっとよかったけど。
辺りが静まり返り、すぐにまたざわざわとする。聞こえてくるのは驚きの声、やはり、といった声、様々だ。
少なくとも私達二人の関係を知っているクラスの子達は全く驚いていない。どころか婚約破棄を聞いて安堵している子までもいる。そういう子は皆私のことを心配してくれていた子達だ。
隣に立つクリスは驚いた表情を浮かべている。しかし、それは婚約破棄を驚いているというよりも、「今言うの!?」と言いたそうだ。
「何か言ったらどうだ?」
冷静に周りの様子を見ていると、ラルフがとても不機嫌そうに言った。何か言うも何も、別に私が言うことは何もない。嫌だと言ったところで、侯爵家がそう言うなら仕方がないし、正直に嬉しい、なんて言えるはずがない。
私は令嬢モードの笑みを浮かべる。
「分かりました。ラルフ様がそうおっしゃるのでしたら、わたくしは大人しく身を引きましょう」
今後関わりがなくなると思えばせいせいするわ! 大体婚約を望んだ私の本当のお母様はもういないんだし。うちとしては別にそこまで婚約を望む理由はない。
「どうかラルフ様にこの先、たくさんの幸福が訪れますよう、お祈りすることはお許しくださいませ」
優雅に礼をして踵を返す。周りの雰囲気があまり良くない。このままここにいるのもちょっとよろしくないだろう。
こんなおめでたい場なのだ。婚約破棄された女がいるなんて周りは気を遣うだろうし。別に今じゃなくても皆に会おうと思えば会うことはできる。
今日はこの辺で退場しよう。そう思って歩き出すと、後ろから私を呼ぶ鋭い声が聞こえた。
こっそりとため息を吐いて振り返る。
「何でしょう、ラルフ様。お話は終わったのでは?」
私が泣いて縋るとでも思っていたのだろうか。そうなって欲しかったのだろうか。
ラルフがとても屈辱そうな表情で私を睨みつける。だからって別になんとも思わないけど。
「お前の代わりに、妹のカミラ・フィオーレを私の婚約者とする」
「はい?」
思わず出てしまったのはとても気の抜けた声だった。
もしかしてこいつはカミラに避けられていることを知らないのだろうか。普通に考えれば、婚約者の姉妹につきまとうような男は誰だってごめんだろう。
カミラが戸惑った表情で私を見ている。巻き込まれた一番の被害者はカミラだろう。可哀そうに。
「そういうことはまた後日、お父様を通してお話くださいませ」
私との婚約破棄も、カミラとの婚約もラルフに決定権があるわけではない。どちらにしろ親同士で話してもらうしかない。まあ私との婚約は破棄して、カミラとは婚約しない方向に持って行くつもりだけど。
出口の方へと向かって歩く。その途中カミラの腕を引いて一緒に会場を出た。カミラにはぜひともパーティーを楽しんでもらいたかった。だけどあそこに置いておくわけにはいかない。きっと周りから色々と聞かれるだろうし、言われるだろうから。
ああ、望んでいた展開だけど、なんかすごい疲れた。
「あの、お姉さま……」
カミラが心配そうに私を見上げてくる。カミラが巻き込まれたのは予想外だけど、それ以外は文句なしだ。
「大丈夫よ、心配しないで頂戴」
そう言って笑うとカミラの表情が少しほぐれた。そして控えめな笑顔が浮かぶ。
こんな可愛いカミラをラルフの婚約者に、なんて冗談じゃない。絶対に阻止してやる!
17
あなたにおすすめの小説
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
『二流』と言われて婚約破棄されたので、ざまぁしてやります!
志熊みゅう
恋愛
「どうして君は何をやらせても『二流』なんだ!」
皇太子レイモン殿下に、公衆の面前で婚約破棄された侯爵令嬢ソフィ。皇妃の命で地味な装いに徹し、妃教育にすべてを捧げた五年間は、あっさり否定された。それでも、ソフィはくじけない。婚約破棄をきっかけに、学生生活を楽しむと決めた彼女は、一気にイメチェン、大好きだったヴァイオリンを再開し、成績も急上昇!気づけばファンクラブまでできて、学生たちの注目の的に。
そして、音楽を通して親しくなった隣国の留学生・ジョルジュの正体は、なんと……?
『二流』と蔑まれた令嬢が、“恋”と“努力”で見返す爽快逆転ストーリー!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる