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都市崩壊編
久々の交信
『分かりました。なら、私は闘技場の様子を調べてきますね……あ、そうだ。ついでにこれを渡して置きます』
「……なにこれ?」
ホネミンは思い出したように自分のフードから白色に光り輝く液体が詰められた小瓶をレナに渡す。不思議そうにホネミンに視線を向けると、彼女はレナだけに聞こえるように囁く。
『実はこれ、私が改良を加えた聖水なんです。普通の回復薬よりも効果は高いし、魔力の回復速度を一時的に高めます。ここに来る途中でどうにか作っていたんですけど、もしも大怪我を負ったらこれを使ってください』
「分かった。ありがとう……ホネミンも気を付けなよ」
『大丈夫ですよ。最悪の場合、死体のふりして乗り切りますから』
半ば冗談混じりのホネミンの返事にレナは苦笑し、彼女は城壁を離れるために下の階段に降りる。残されたレナ達は街に向かう前に南門の城門だけでも解放するために行動を移す。
「おい、すぐに城門を開け!!町の人達の逃げ道を作れ!!」
「そ、そんな事をすれば我々が……!?」
「お前、まだ状況を分かっていないのか?俺達が助けなけなればお前等全員死んでいたんだぞ?」
近くにいた兵士の袖を掴み、レナは「威圧」のスキルを発動させて兵士を睨みつける。レナのあまりの迫力に兵士は怯えた表情を浮かべるが、そんな彼等に容赦せずにレナは怒鳴りつける。
「魔獣兵がお前等の命を奪った時点で王妃はお前達の事を捨て駒としか認識していないんだよ!!そんな奴に忠誠をまだ誓うのか?」
「ぐっ……」
「おい、レナの言うとおりだぞ?早く城門を開かないと今度はお前等がぶっ飛ばされるぞ!?」
「そ、そんな……!?」
命が助かったと思った矢先に助けてくれた人間から脅される事になった兵士達は泣きそうな表情を浮かべるが、言い争っている間にも街中では大勢の人間が危機に晒されている。やがて観念したのか兵士達は立ち上がり、城門を開くために行動を開始した。
「わ、分かった……城門を開く。だが、こんな事をしても無駄だぞ……」
「いいから早くやれ!!」
『レナよ、吾輩は先に向かうぞ!!市民を守るのが冒険者の務めだからな!!』
「なっ!?待ちなさいっ!!」
兵士を叱咤して城門を開かせていると、痺れを切らしたのかシズネの制止を無視してゴウライが城壁を飛び降りて先に街中に入る。その姿を見たシズネも続けて彼女の後を追いかけるように走り去り、残されたダインは慌ててレナに声を掛ける。
「お、おい!!……二人とも行っちゃったぞ!?」
「ああ、もう……面倒臭い!!まだ開かないの!?」
「ま、待ってくれ!!まずは扉を封鎖する閂を取り外さなければ……」
鋼鉄製の城門を兵士達が操作して開こうとするが、完全に扉が開かれるまで時間が掛かりそうであり、仕方なくレナは強硬手段を取ることにした。
「しょうがない……退いて!!」
「レナ!?」
兵士達を下がらせるとレナは退魔刀を両手で握りしめ、鋼鉄の門と対峙する。扉を開くためには巨大な鋼鉄の閂を取り外す必要があるのだが、閂を確認したレナは意識を集中させ、扉に向けて跳躍する。
「――鬼刃!!」
次の瞬間、空中に浮きあがったレナの退魔刀が紅色に光り輝き、直後に鋼鉄の閂を切断するのと同時に地面にクレーターが発生する程の勢いで地面を叩きつける。その結果、閂が破壊された扉は剣圧によって内側から押し開かれ、城門が解放された。
「嘘ぉっ……!?」
「あ、あの頑丈な閂を一振りで……!?」
「ば、化物かっ!?」
「うるさい!!誰がアイリスだ!!」
『いや、化物=私というのは酷くないですか!?』
兵士達の驚愕の言葉にレナは怒鳴り返すと、彼の脳内にアイリスの声が響き渡る。どうやらホネミンが離れた事で再び彼女と交信が可能になったらしく、レナは即座にアイリスと本格的な更新を行う。
『アイリス!!状況を説明して!!』
『ちょっとちょっと、連絡できない間にとんでもない事態に陥っているじゃないですか!!』
レナが交信を遮断している間もアイリスはこちらの世界の状況を把握しており、冒険都市と闘技場の間で何が起きているのかレナに説明する。
『色々と報告すべき事があるんですが、簡単に説明すると現在の都市は大混乱に陥っています。各所で魔獣兵と呼ばれる軍団が暴れて市民に大きな被害が出ていますね』
『くそ、やっぱりか……こいつらの正体は?』
『ご存じの通りに王国の新しい戦力として飼育されていたゴブリン達です。大分昔になりますけど、冒険都市近辺に現れた武装ゴブリンの事を覚えていますか?』
アイリスの言葉にレナは冒険都市に訪れたばかりの頃を思い出し、旧帝国に所属する「魔物使い」の人間達が支配していたゴブリンの集団を思い出す。力は弱いが知能が高い事を利用して旧帝国はゴブリンを調教し、自分達の戦力にするために武装させたゴブリンを生み出していた。
※今回の投稿10秒前
レナ「これが公開ボタンか……1回押してみたかったんだよな」(´・ω・)ノポチッ
「……なにこれ?」
ホネミンは思い出したように自分のフードから白色に光り輝く液体が詰められた小瓶をレナに渡す。不思議そうにホネミンに視線を向けると、彼女はレナだけに聞こえるように囁く。
『実はこれ、私が改良を加えた聖水なんです。普通の回復薬よりも効果は高いし、魔力の回復速度を一時的に高めます。ここに来る途中でどうにか作っていたんですけど、もしも大怪我を負ったらこれを使ってください』
「分かった。ありがとう……ホネミンも気を付けなよ」
『大丈夫ですよ。最悪の場合、死体のふりして乗り切りますから』
半ば冗談混じりのホネミンの返事にレナは苦笑し、彼女は城壁を離れるために下の階段に降りる。残されたレナ達は街に向かう前に南門の城門だけでも解放するために行動を移す。
「おい、すぐに城門を開け!!町の人達の逃げ道を作れ!!」
「そ、そんな事をすれば我々が……!?」
「お前、まだ状況を分かっていないのか?俺達が助けなけなればお前等全員死んでいたんだぞ?」
近くにいた兵士の袖を掴み、レナは「威圧」のスキルを発動させて兵士を睨みつける。レナのあまりの迫力に兵士は怯えた表情を浮かべるが、そんな彼等に容赦せずにレナは怒鳴りつける。
「魔獣兵がお前等の命を奪った時点で王妃はお前達の事を捨て駒としか認識していないんだよ!!そんな奴に忠誠をまだ誓うのか?」
「ぐっ……」
「おい、レナの言うとおりだぞ?早く城門を開かないと今度はお前等がぶっ飛ばされるぞ!?」
「そ、そんな……!?」
命が助かったと思った矢先に助けてくれた人間から脅される事になった兵士達は泣きそうな表情を浮かべるが、言い争っている間にも街中では大勢の人間が危機に晒されている。やがて観念したのか兵士達は立ち上がり、城門を開くために行動を開始した。
「わ、分かった……城門を開く。だが、こんな事をしても無駄だぞ……」
「いいから早くやれ!!」
『レナよ、吾輩は先に向かうぞ!!市民を守るのが冒険者の務めだからな!!』
「なっ!?待ちなさいっ!!」
兵士を叱咤して城門を開かせていると、痺れを切らしたのかシズネの制止を無視してゴウライが城壁を飛び降りて先に街中に入る。その姿を見たシズネも続けて彼女の後を追いかけるように走り去り、残されたダインは慌ててレナに声を掛ける。
「お、おい!!……二人とも行っちゃったぞ!?」
「ああ、もう……面倒臭い!!まだ開かないの!?」
「ま、待ってくれ!!まずは扉を封鎖する閂を取り外さなければ……」
鋼鉄製の城門を兵士達が操作して開こうとするが、完全に扉が開かれるまで時間が掛かりそうであり、仕方なくレナは強硬手段を取ることにした。
「しょうがない……退いて!!」
「レナ!?」
兵士達を下がらせるとレナは退魔刀を両手で握りしめ、鋼鉄の門と対峙する。扉を開くためには巨大な鋼鉄の閂を取り外す必要があるのだが、閂を確認したレナは意識を集中させ、扉に向けて跳躍する。
「――鬼刃!!」
次の瞬間、空中に浮きあがったレナの退魔刀が紅色に光り輝き、直後に鋼鉄の閂を切断するのと同時に地面にクレーターが発生する程の勢いで地面を叩きつける。その結果、閂が破壊された扉は剣圧によって内側から押し開かれ、城門が解放された。
「嘘ぉっ……!?」
「あ、あの頑丈な閂を一振りで……!?」
「ば、化物かっ!?」
「うるさい!!誰がアイリスだ!!」
『いや、化物=私というのは酷くないですか!?』
兵士達の驚愕の言葉にレナは怒鳴り返すと、彼の脳内にアイリスの声が響き渡る。どうやらホネミンが離れた事で再び彼女と交信が可能になったらしく、レナは即座にアイリスと本格的な更新を行う。
『アイリス!!状況を説明して!!』
『ちょっとちょっと、連絡できない間にとんでもない事態に陥っているじゃないですか!!』
レナが交信を遮断している間もアイリスはこちらの世界の状況を把握しており、冒険都市と闘技場の間で何が起きているのかレナに説明する。
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『くそ、やっぱりか……こいつらの正体は?』
『ご存じの通りに王国の新しい戦力として飼育されていたゴブリン達です。大分昔になりますけど、冒険都市近辺に現れた武装ゴブリンの事を覚えていますか?』
アイリスの言葉にレナは冒険都市に訪れたばかりの頃を思い出し、旧帝国に所属する「魔物使い」の人間達が支配していたゴブリンの集団を思い出す。力は弱いが知能が高い事を利用して旧帝国はゴブリンを調教し、自分達の戦力にするために武装させたゴブリンを生み出していた。
※今回の投稿10秒前
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