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都市崩壊編
ホネミンの警告
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「ギイイッ!!」
『おっと、まずはこいつらを何とかせねばな』
「くっ……今だけ共闘してあげるわ」
「シズネ、気持ちは分かるけど俺達の方が助けられてるんだからさ……」
「……別に私達だけならどうにでもなったでしょう」
ゴウライが加わった事により、形成は一気に逆転した。厄介な重装兵が全滅した事で残ったホブゴブリン達を一掃するためにレナ達も動く。厄介な相手ではあるが、剣聖クラスの実力を持つ3人の相手ではなかった。
「加速剣撃……回転!!」
「刺突!!」
『ぬんっ!!』
『ギィアアアアッ……!?』
三人の剣士が剣を振る度にホブゴブリンの死体が出来上がり、城壁に存在した全ての魔獣兵を全滅させた。並のトロールやオーガよりも強敵だったために倒すのに時間が掛かったが、一応は安全は確保する。
「ふうっ……どうにかなったな。ダイン、生きてる?」
「か、辛うじて……誰か魔力回復薬をくれよぉっ」
「仕方ないわね……ほら、私の分を分けてあげるから元気になりなさい」
『ふはははっ!!久しぶりに骨のある奴等だったな!!』
ダインに肩を貸しながらレナはゴウライに顔を向け、助けてくれた事を礼を言おうとした時、城壁に新たな人物が姿を現す。
『レナさ~ん!!無事ですか~?』
「ぷるりんっ」
「この声は……ホネミン?」
城壁に現れたのはフードを脱いだ状態のホネミンが現れ、彼女の肩の上には黄色のスライムのプルミンも存在した。どうして彼女がここにいるのかレナは不思議に思うと、ホネミンが背中に抱えていた布袋を地面に置く。
『ふう、無事だったんですね。結構探しましたよ』
「どうしたのホネミン?何かあったの?」
『何かあったもなにも、大変な事が起きてるんですよ!!都市中が大パニックです!!』
「……何が起きたというの?」
ホネミンの言葉に全員が視線を向け、彼女の話を促す。闘技場からレナ達よりも一足先に戻ったホネミンによると現在の冒険都市では各所で騒動が起きているという。
『街のあちこちで鎧を装備したホブゴブリンが暴れまわっているんですよ!!そのせいで各ギルドの冒険者が動いているんですけど、闘技祭のせいで冒険者の中の大半の実力者はまだ戻っていませんし、何故か街の東西南北の城門は王国兵に閉鎖されて外への出入りが出来なくなっているんです!!』
「ホブゴブリン……魔獣兵の事か?」
『それだけじゃありません!!実はさっきから私の魔力感知のスキルが強烈で嫌な魔力を感じてるんです……おそらく、強力な死霊使いが街の中に紛れ込んでいるはずです』
「死霊使い……キラウか!!」
「キラウ?まさか、賞金首の?」
キラウの名前が出るとシズネは驚いた表情を浮かべ、傭兵の間でも悪逆非道な犯罪者として有名な人物だった。ホネミンの話が事実ならば現在の都市は閉鎖されており、街のあちこちで魔獣兵が暴れている。冒険者も魔獣兵の対応のために動いているらしいが、闘技祭に出場した選手の殆どはまだ帰還していない。
「おいこら!!お前等の隠している事を全部教えろよっ!!今更言い逃れ出来ると思うなよ!?」
「ま、待ってくれ……我々は本当に何も知らないんだ!!ただ、この城壁を閉鎖するようにとしか……」
「ふざけんなっ!!お前等状況を理解しているのか!?」
「ほ、本当に分からないんだ!!」
ダインが生き残った兵士を問い詰めて彼等から情報を得ようとするが、本当に何も知らないのか兵士は顔色を青くして首を振る。レナはアイリスと交信して情報を得ようかと考えたが、ホネミンが傍に居る間は彼女とは交信できない。
『落ち着け小僧、こ奴等は本当に何も知らんようだ』
「でも……」
『一流の冒険者ならばどんな時でも平常心を忘れるな。まずは現状を確認するのだ』
「わ、分かったよ……」
ゴウライの言葉にダインは冷静になり、兵士を手放す。まずは現在の状況を整理するため、レナは知りえた情報を頼りにまとめる。
「……情報を纏めると、まずはこの南門以外の城壁は未だに王国兵に閉鎖されている。これは間違いない?」
『ですね。つまり、この都市は王国兵に隔離されています』
「それに街のあちこちで魔獣兵が暴れている。そして街の何処かに死霊使いのキラウも存在する……街に残っている冒険者達は市民の避難や魔銃兵の相手に動いている」
「だけどさ……正直、こいつらの強さは並のゴブリンの比じゃないぞ?多分、AやBランクの冒険者でも苦戦は強いられると思う。しかも武装しているから更に厄介だし……」
「ひとまずは氷雨のギルドに向かうべきよ。途中で見つけた魔獣兵は出来る限り討伐して向かうしか方法はないと思うわ」
『私はどうしたらいいんですかね?邪魔になるようなら避難しますけど……』
「ごめん、ホネミンは闘技場の様子を調べてくれる?街がこの状態だと、闘技場でも何か起きているかもしれないし……」
ホネミンの言葉にレナは暗に彼女が都市から離れるように指示を出し、ホネミンはレナがアイリスと連絡を取るために自分を離れさせようとしている事に気付き、素直に従う。
『おっと、まずはこいつらを何とかせねばな』
「くっ……今だけ共闘してあげるわ」
「シズネ、気持ちは分かるけど俺達の方が助けられてるんだからさ……」
「……別に私達だけならどうにでもなったでしょう」
ゴウライが加わった事により、形成は一気に逆転した。厄介な重装兵が全滅した事で残ったホブゴブリン達を一掃するためにレナ達も動く。厄介な相手ではあるが、剣聖クラスの実力を持つ3人の相手ではなかった。
「加速剣撃……回転!!」
「刺突!!」
『ぬんっ!!』
『ギィアアアアッ……!?』
三人の剣士が剣を振る度にホブゴブリンの死体が出来上がり、城壁に存在した全ての魔獣兵を全滅させた。並のトロールやオーガよりも強敵だったために倒すのに時間が掛かったが、一応は安全は確保する。
「ふうっ……どうにかなったな。ダイン、生きてる?」
「か、辛うじて……誰か魔力回復薬をくれよぉっ」
「仕方ないわね……ほら、私の分を分けてあげるから元気になりなさい」
『ふはははっ!!久しぶりに骨のある奴等だったな!!』
ダインに肩を貸しながらレナはゴウライに顔を向け、助けてくれた事を礼を言おうとした時、城壁に新たな人物が姿を現す。
『レナさ~ん!!無事ですか~?』
「ぷるりんっ」
「この声は……ホネミン?」
城壁に現れたのはフードを脱いだ状態のホネミンが現れ、彼女の肩の上には黄色のスライムのプルミンも存在した。どうして彼女がここにいるのかレナは不思議に思うと、ホネミンが背中に抱えていた布袋を地面に置く。
『ふう、無事だったんですね。結構探しましたよ』
「どうしたのホネミン?何かあったの?」
『何かあったもなにも、大変な事が起きてるんですよ!!都市中が大パニックです!!』
「……何が起きたというの?」
ホネミンの言葉に全員が視線を向け、彼女の話を促す。闘技場からレナ達よりも一足先に戻ったホネミンによると現在の冒険都市では各所で騒動が起きているという。
『街のあちこちで鎧を装備したホブゴブリンが暴れまわっているんですよ!!そのせいで各ギルドの冒険者が動いているんですけど、闘技祭のせいで冒険者の中の大半の実力者はまだ戻っていませんし、何故か街の東西南北の城門は王国兵に閉鎖されて外への出入りが出来なくなっているんです!!』
「ホブゴブリン……魔獣兵の事か?」
『それだけじゃありません!!実はさっきから私の魔力感知のスキルが強烈で嫌な魔力を感じてるんです……おそらく、強力な死霊使いが街の中に紛れ込んでいるはずです』
「死霊使い……キラウか!!」
「キラウ?まさか、賞金首の?」
キラウの名前が出るとシズネは驚いた表情を浮かべ、傭兵の間でも悪逆非道な犯罪者として有名な人物だった。ホネミンの話が事実ならば現在の都市は閉鎖されており、街のあちこちで魔獣兵が暴れている。冒険者も魔獣兵の対応のために動いているらしいが、闘技祭に出場した選手の殆どはまだ帰還していない。
「おいこら!!お前等の隠している事を全部教えろよっ!!今更言い逃れ出来ると思うなよ!?」
「ま、待ってくれ……我々は本当に何も知らないんだ!!ただ、この城壁を閉鎖するようにとしか……」
「ふざけんなっ!!お前等状況を理解しているのか!?」
「ほ、本当に分からないんだ!!」
ダインが生き残った兵士を問い詰めて彼等から情報を得ようとするが、本当に何も知らないのか兵士は顔色を青くして首を振る。レナはアイリスと交信して情報を得ようかと考えたが、ホネミンが傍に居る間は彼女とは交信できない。
『落ち着け小僧、こ奴等は本当に何も知らんようだ』
「でも……」
『一流の冒険者ならばどんな時でも平常心を忘れるな。まずは現状を確認するのだ』
「わ、分かったよ……」
ゴウライの言葉にダインは冷静になり、兵士を手放す。まずは現在の状況を整理するため、レナは知りえた情報を頼りにまとめる。
「……情報を纏めると、まずはこの南門以外の城壁は未だに王国兵に閉鎖されている。これは間違いない?」
『ですね。つまり、この都市は王国兵に隔離されています』
「それに街のあちこちで魔獣兵が暴れている。そして街の何処かに死霊使いのキラウも存在する……街に残っている冒険者達は市民の避難や魔銃兵の相手に動いている」
「だけどさ……正直、こいつらの強さは並のゴブリンの比じゃないぞ?多分、AやBランクの冒険者でも苦戦は強いられると思う。しかも武装しているから更に厄介だし……」
「ひとまずは氷雨のギルドに向かうべきよ。途中で見つけた魔獣兵は出来る限り討伐して向かうしか方法はないと思うわ」
『私はどうしたらいいんですかね?邪魔になるようなら避難しますけど……』
「ごめん、ホネミンは闘技場の様子を調べてくれる?街がこの状態だと、闘技場でも何か起きているかもしれないし……」
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