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外伝 ~ヨツバ王国編~
西聖将との決着
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――精霊薬の回収を果たし、王都の軍隊が動き出す前に東壁街へ帰還するためにレナ達は引き返そうとするが、その途中で先行していた西聖将が立ち止まるように告げる。彼女を乗せたバイコーンは不思議そうに主人に顔を向け、レナ達も疑問を抱く。
「止まれ、ここでいいだろう」
「ヒヒンッ?」
「……ここでいい?どういう意味?」
「キュロロッ?」
「ぷるんっ?」
バイコーンから降り立ったホムラは周囲の様子を調べ、森の中でも開けた場所である事を確認すると、彼女は背中に装着していた薙刀を取り出す。急に武器を構えたホムラにレナは驚き、周辺に魔物の気配を感じないが武器を取り出した彼女の行動の意図を尋ねる。
「ホムラ?」
「ここで決着を着ける。最初の戦闘の続きだ、ここで私と戦え」
「キュロッ!?」
「ぷるぷるっ!?」
勝負の再開を求めてきたホムラに対してアインとスラミンは驚き、そんな彼女に対してレナは黙ってアインから降り立つ。どうやら本気で戦うつもりらしく、彼女は手にしていた薙刀に真紅の炎を想像させる魔力を纏わせた。
薙刀に魔刀術を発動させたホムラに対してレナは戦闘は避けられないと判断し、仕方なく自分も退魔刀に手を伸ばしかけたが、ここである事を思い出して反鏡剣に手を伸ばす。大剣ではなく長剣を装備したレナに対してホムラは訝しむ表情を浮かべるが、レナはホムラに尋ねる。
「勝負の決着は相手に降参か、あるいは気絶させる。それでいい?」
「……まあ、いいだろう。お前を殺せば他の奴等がうるさそうだ」
「キュロロロッ……」
「ぷるぷるっ……」
「ヒヒンッ!!」
アインとスラミンはおろおろと首を両者に向け、一方でバイコーンは主人の意思を尊重するかの様に鼻を鳴らす。魔獣達を安全な場所に避難させた後、レナは反鏡剣を両手で構えるとホムラと向き合う。
「どうしても俺と決着を付けたいの?」
「そうだ。これまでの人生で私が勝てなかった男はいない……お前を除いてな」
「なるほど……じゃあ、来い」
レナが剣を構えるとホムラは薙刀を上空に掲げ、刀身に魔力を集中させて「火柱」を発生させる。魔刀術を極めると武器全体に魔力を纏わせるだけではなく、魔力の形状その物を変化する事が出来るらしく、彼女はレナに向けて薙刀を振り下ろす。
「猛火!!」
「くっ!?」
「キュロロロッ!?」
「ぷるるんっ!?」
「ヒヒンッ!?」
ホムラが薙刀を振り下ろした瞬間に彼女の前方に存在した物が焼き払われ、レナが回避すると背後に存在した巨大な樹木が焼き払われる。その様子を見て魔獣達も悲鳴をあげ、被害を受けないようにもっと遠くへ離れる。
「甘い!!」
「うわわっ!?」
薙刀の刃に魔力を集中させる事で攻撃範囲を拡大化したホムラは更に薙刀を振り払い、今度は横向きに炎を放つ。慌ててレナは瞬動術を発動させて上空へ跳躍を行い、炎を回避すると剣を構えてホムラに向き合う。砲撃魔法と異なり、流動体である炎を回避する事は難しく、更にホムラは新たな技を繰り出す。
「火蛇!!」
「炎の蛇……!?」
今度は炎の形を大蛇に変化させたホムラは薙刀を突き出すと、刀身から放たれる蛇の形をした炎が縦横無尽に動き回ってレナに襲いかかる。軌道が不規則のために避ける事は難しいと判断したレナは反鏡剣を構え、加速剣撃を発動させて迎え撃つ。
右手に紅色の魔力を纏わせ、最大限にまで攻撃速度を加速させた状態でレナは炎の大蛇に向けて反鏡剣の刃を構えると、勢いよく振り払う。
「はああっ!!」
「何っ……!?」
反鏡剣の刃は魔法を跳ね返す性質を持ち、それが魔刀術で構成された高密度の魔力であろうと例外ではなく、反鏡剣によって炎の大蛇は切り払われる。切り裂かれた大蛇は消散して消えてなくなり、それを目撃したホムラが驚いている隙にレナは駆け出す。
両手で剣を構えた状態でレナは意識を集中させるために瞼を閉じ、ホムラはレナが最大の一撃を放つと判断し、薙刀を構える。そして次にレナが瞼を開いた瞬間、反鏡剣の刃が薙刀に放たれた。
「一刀両断!!」
「ぐうっ!?」
強烈な金属音が鳴り響き、薙刀と反鏡剣の刃が衝突すると、両者の武器の刃が砕け散ってしまう。空中に飛んだ刃の残骸を見てレナとホムラは目を見開き、お互いに刃が砕けた武器を見て呆然とする。
「……引き分け、でいいかな」
「……いいだろう」
お互いに大切にしていた武器の刃が砕けた事で戦意が削がれ、レナはこれまでに幾度も窮地を救ってくれた反鏡剣がもう武器としては機能しない事に大きな喪失感を味わう。それはホムラも同じであり、先代から受け継いだ薙刀が破壊されるとは思わず、黙って二人は刃の破片を拾い上げる。
反鏡剣は魔法を受け付けないため、いくらレナでも錬金術師の能力を使用しても修復する事は出来ない。手元に乗った反鏡剣の刃を見てレナは血が滲むのも構わずに握り締めると、心の中で自分をこれまで支えてきてくれた事に礼を言う――
「止まれ、ここでいいだろう」
「ヒヒンッ?」
「……ここでいい?どういう意味?」
「キュロロッ?」
「ぷるんっ?」
バイコーンから降り立ったホムラは周囲の様子を調べ、森の中でも開けた場所である事を確認すると、彼女は背中に装着していた薙刀を取り出す。急に武器を構えたホムラにレナは驚き、周辺に魔物の気配を感じないが武器を取り出した彼女の行動の意図を尋ねる。
「ホムラ?」
「ここで決着を着ける。最初の戦闘の続きだ、ここで私と戦え」
「キュロッ!?」
「ぷるぷるっ!?」
勝負の再開を求めてきたホムラに対してアインとスラミンは驚き、そんな彼女に対してレナは黙ってアインから降り立つ。どうやら本気で戦うつもりらしく、彼女は手にしていた薙刀に真紅の炎を想像させる魔力を纏わせた。
薙刀に魔刀術を発動させたホムラに対してレナは戦闘は避けられないと判断し、仕方なく自分も退魔刀に手を伸ばしかけたが、ここである事を思い出して反鏡剣に手を伸ばす。大剣ではなく長剣を装備したレナに対してホムラは訝しむ表情を浮かべるが、レナはホムラに尋ねる。
「勝負の決着は相手に降参か、あるいは気絶させる。それでいい?」
「……まあ、いいだろう。お前を殺せば他の奴等がうるさそうだ」
「キュロロロッ……」
「ぷるぷるっ……」
「ヒヒンッ!!」
アインとスラミンはおろおろと首を両者に向け、一方でバイコーンは主人の意思を尊重するかの様に鼻を鳴らす。魔獣達を安全な場所に避難させた後、レナは反鏡剣を両手で構えるとホムラと向き合う。
「どうしても俺と決着を付けたいの?」
「そうだ。これまでの人生で私が勝てなかった男はいない……お前を除いてな」
「なるほど……じゃあ、来い」
レナが剣を構えるとホムラは薙刀を上空に掲げ、刀身に魔力を集中させて「火柱」を発生させる。魔刀術を極めると武器全体に魔力を纏わせるだけではなく、魔力の形状その物を変化する事が出来るらしく、彼女はレナに向けて薙刀を振り下ろす。
「猛火!!」
「くっ!?」
「キュロロロッ!?」
「ぷるるんっ!?」
「ヒヒンッ!?」
ホムラが薙刀を振り下ろした瞬間に彼女の前方に存在した物が焼き払われ、レナが回避すると背後に存在した巨大な樹木が焼き払われる。その様子を見て魔獣達も悲鳴をあげ、被害を受けないようにもっと遠くへ離れる。
「甘い!!」
「うわわっ!?」
薙刀の刃に魔力を集中させる事で攻撃範囲を拡大化したホムラは更に薙刀を振り払い、今度は横向きに炎を放つ。慌ててレナは瞬動術を発動させて上空へ跳躍を行い、炎を回避すると剣を構えてホムラに向き合う。砲撃魔法と異なり、流動体である炎を回避する事は難しく、更にホムラは新たな技を繰り出す。
「火蛇!!」
「炎の蛇……!?」
今度は炎の形を大蛇に変化させたホムラは薙刀を突き出すと、刀身から放たれる蛇の形をした炎が縦横無尽に動き回ってレナに襲いかかる。軌道が不規則のために避ける事は難しいと判断したレナは反鏡剣を構え、加速剣撃を発動させて迎え撃つ。
右手に紅色の魔力を纏わせ、最大限にまで攻撃速度を加速させた状態でレナは炎の大蛇に向けて反鏡剣の刃を構えると、勢いよく振り払う。
「はああっ!!」
「何っ……!?」
反鏡剣の刃は魔法を跳ね返す性質を持ち、それが魔刀術で構成された高密度の魔力であろうと例外ではなく、反鏡剣によって炎の大蛇は切り払われる。切り裂かれた大蛇は消散して消えてなくなり、それを目撃したホムラが驚いている隙にレナは駆け出す。
両手で剣を構えた状態でレナは意識を集中させるために瞼を閉じ、ホムラはレナが最大の一撃を放つと判断し、薙刀を構える。そして次にレナが瞼を開いた瞬間、反鏡剣の刃が薙刀に放たれた。
「一刀両断!!」
「ぐうっ!?」
強烈な金属音が鳴り響き、薙刀と反鏡剣の刃が衝突すると、両者の武器の刃が砕け散ってしまう。空中に飛んだ刃の残骸を見てレナとホムラは目を見開き、お互いに刃が砕けた武器を見て呆然とする。
「……引き分け、でいいかな」
「……いいだろう」
お互いに大切にしていた武器の刃が砕けた事で戦意が削がれ、レナはこれまでに幾度も窮地を救ってくれた反鏡剣がもう武器としては機能しない事に大きな喪失感を味わう。それはホムラも同じであり、先代から受け継いだ薙刀が破壊されるとは思わず、黙って二人は刃の破片を拾い上げる。
反鏡剣は魔法を受け付けないため、いくらレナでも錬金術師の能力を使用しても修復する事は出来ない。手元に乗った反鏡剣の刃を見てレナは血が滲むのも構わずに握り締めると、心の中で自分をこれまで支えてきてくれた事に礼を言う――
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