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外伝 ~ヨツバ王国編~
シュンとリンダの復活
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「て、敵か!?」
「いや、あれは……」
屋根から飛び降りてきた人物にダインは慌てふためくが、すぐに全員が下りてきた二人組の正体を把握すると、デブリ国王が喜びの声を上げた。
「おお、リンダにシュンよ!!お主たちは無事であったか!!」
「はっ!!国王様も無事で何よりです!!」
「よう、坊主共……お前等も来たのか」
――姿を現したのはキラウによって石像にされていたシュンとリンダであり、二人は王族の護衛としてデブリの護衛役として同行していた時、キラウによって石像にされた。その後はレナが空間魔法を使用してデブリたちと共に異空間に保管しており、先日に精霊薬を手に入れた時に復活を果たす。
二人は復活を果たした直後に王都の様子を調べるために動き出し、斥候の役目を担う。レナ達よりも半日程早く城下町に辿り着いた二人はここで何が起きたのかを報告を行う。
「国王様……恐らく、この城下町の住民は我々を除いて全員が石化されたました」
「街中を隈なく探したが、生き残っているのは俺達だけのようだな」
「ど、どう言う事だ?いったいここで何が起きた!!」
「城下町の人間全員が石化されただと……!?」
「信じられませんわ!!」
城下町の住民が全員が石像にされたという話にデブリたちは戸惑い、いくらキラウが石化の魔眼を所持しているといっても、王都には数万人の民衆と多数の兵士が配置されているはずである。それをキラウがたった一人で彼等を石像に変化させたなど信じられるはずがない。
石化の魔眼は相手と視線を交わさなければ効果を発揮せず、ほんの短い間にキラウが城下町の住民と視線を交わした等と考えられない。しかも味方であるはずの王都の兵士まで石像に変化させている事に違和感を抱いたレナは率直に訪ねる。
「キラウはどうやって住民と兵士を石像に変化させたんですか?」
「……聞いて驚くなよ」
「奴は恐るべき能力を開眼させたようです。それは……」
「……死霊人形に石化の魔眼を宿させたんだろ?」
リンダとシュンが結論を言う前にダインが口を挟み、レナ達は驚いた表情をダインに向けるが、彼の隣に立っていたハンゾウとコトミンも頷く。
「拙者たちは既にキラウが大勢の人間を一瞬にして石像に変化させる姿を見ているでござる」
「私も石化させかけられたけど、スラミンに助けられた」
「ぷるぷるっ」
「僕達は知ってるんだよ、キラウは自分の操った死霊人形にも自分の魔眼の力を宿す事が出来る事をな」
魔の草原にて東聖将軍と守備将軍が激戦を繰り広げた後、唐突に乱入したキラウは両軍の兵士の死体を利用して死霊人形を生み出す。その際、彼女が作り出した兵士達はキラウの「魔眼」と同じ輝きを誇り、その瞳を見た両軍の生き残った兵士達は石像に変えられてしまう。
ダインは闇の聖痕が疼いた事で半ば意識を失った状態で倒れたので視線を合わせる事はなく、コトミンの場合は精霊薬を体内に保管していたスラミンの機転によって石化を免れ、ハンゾウはカゲマルに庇われて石像になる事は免れた。しかし、3人が助かったのはあくまでも運が良かったに過ぎず、王都の住民や兵士には魔眼に対して抵抗する術はなかった。
「大方、キラウが死霊術を利用して何かを復活させたんだろ?そいつらを利用して王都の人達を全員石化させた……その証拠にこの人達が怯えている表情を浮かべているのは、死霊人形の姿を見て怖がったんだ」
「驚いたな……その通りだよ坊主」
「お察しの通り、キラウは死霊術を利用して城下町の住民と兵士を石像に変化させました……但し、補足させてもらうと、キラウが死霊術で復活させたのは人間ではありません」
「人間ではないだと?では、いったい何を……」
「赤色の体毛で覆われたコボルトの集団です。恐らく、亜種だと思われますが……」
「赤色の体毛!?」
「もしかして……赤獣か!?」
南聖将が自分の領地の管理するため、吸血鬼であるキラウの血液を利用して作り出したコボルトの亜種である「赤獣」その赤獣の死体を利用してキラウは死霊人形を作り出して住民達を襲わせたという話に驚く。まさか赤獣の死体がキラウの元に渡っていたなど予想さえもできず、わざわざ南聖将の領地に移動して運んだのか、あるいはキラウが手元に置いていたのかは不明だが、これで街の住民と兵士が成す術もなく石像に変えられた原因が判明する。
普通の人間を死霊術で操作して襲わせるよりも、コボルトのように身体能力が高く、どんな場所でも忍び込める身軽さを兼ね備えた魔獣に石化の魔眼を与える方が効率よく城下町の住民を石像に変える事が出来るのだろう。建物に立てこもった所でコボルトならば簡単に侵入し、動きも素早いのでほんの短時間で城下町の住民全員が石化されたという。
しかし、ここで気になるのはどうして斥候に向かったリンダとシュンは石化を免れたのかであり、彼女達は事前にキラウが死霊術で操作した死霊人形も石化の魔眼を宿すという情報は知らなかった。それにも関わらずに石化される事なく無事に戻って来た事にレナは疑問を抱く。
「いや、あれは……」
屋根から飛び降りてきた人物にダインは慌てふためくが、すぐに全員が下りてきた二人組の正体を把握すると、デブリ国王が喜びの声を上げた。
「おお、リンダにシュンよ!!お主たちは無事であったか!!」
「はっ!!国王様も無事で何よりです!!」
「よう、坊主共……お前等も来たのか」
――姿を現したのはキラウによって石像にされていたシュンとリンダであり、二人は王族の護衛としてデブリの護衛役として同行していた時、キラウによって石像にされた。その後はレナが空間魔法を使用してデブリたちと共に異空間に保管しており、先日に精霊薬を手に入れた時に復活を果たす。
二人は復活を果たした直後に王都の様子を調べるために動き出し、斥候の役目を担う。レナ達よりも半日程早く城下町に辿り着いた二人はここで何が起きたのかを報告を行う。
「国王様……恐らく、この城下町の住民は我々を除いて全員が石化されたました」
「街中を隈なく探したが、生き残っているのは俺達だけのようだな」
「ど、どう言う事だ?いったいここで何が起きた!!」
「城下町の人間全員が石化されただと……!?」
「信じられませんわ!!」
城下町の住民が全員が石像にされたという話にデブリたちは戸惑い、いくらキラウが石化の魔眼を所持しているといっても、王都には数万人の民衆と多数の兵士が配置されているはずである。それをキラウがたった一人で彼等を石像に変化させたなど信じられるはずがない。
石化の魔眼は相手と視線を交わさなければ効果を発揮せず、ほんの短い間にキラウが城下町の住民と視線を交わした等と考えられない。しかも味方であるはずの王都の兵士まで石像に変化させている事に違和感を抱いたレナは率直に訪ねる。
「キラウはどうやって住民と兵士を石像に変化させたんですか?」
「……聞いて驚くなよ」
「奴は恐るべき能力を開眼させたようです。それは……」
「……死霊人形に石化の魔眼を宿させたんだろ?」
リンダとシュンが結論を言う前にダインが口を挟み、レナ達は驚いた表情をダインに向けるが、彼の隣に立っていたハンゾウとコトミンも頷く。
「拙者たちは既にキラウが大勢の人間を一瞬にして石像に変化させる姿を見ているでござる」
「私も石化させかけられたけど、スラミンに助けられた」
「ぷるぷるっ」
「僕達は知ってるんだよ、キラウは自分の操った死霊人形にも自分の魔眼の力を宿す事が出来る事をな」
魔の草原にて東聖将軍と守備将軍が激戦を繰り広げた後、唐突に乱入したキラウは両軍の兵士の死体を利用して死霊人形を生み出す。その際、彼女が作り出した兵士達はキラウの「魔眼」と同じ輝きを誇り、その瞳を見た両軍の生き残った兵士達は石像に変えられてしまう。
ダインは闇の聖痕が疼いた事で半ば意識を失った状態で倒れたので視線を合わせる事はなく、コトミンの場合は精霊薬を体内に保管していたスラミンの機転によって石化を免れ、ハンゾウはカゲマルに庇われて石像になる事は免れた。しかし、3人が助かったのはあくまでも運が良かったに過ぎず、王都の住民や兵士には魔眼に対して抵抗する術はなかった。
「大方、キラウが死霊術を利用して何かを復活させたんだろ?そいつらを利用して王都の人達を全員石化させた……その証拠にこの人達が怯えている表情を浮かべているのは、死霊人形の姿を見て怖がったんだ」
「驚いたな……その通りだよ坊主」
「お察しの通り、キラウは死霊術を利用して城下町の住民と兵士を石像に変化させました……但し、補足させてもらうと、キラウが死霊術で復活させたのは人間ではありません」
「人間ではないだと?では、いったい何を……」
「赤色の体毛で覆われたコボルトの集団です。恐らく、亜種だと思われますが……」
「赤色の体毛!?」
「もしかして……赤獣か!?」
南聖将が自分の領地の管理するため、吸血鬼であるキラウの血液を利用して作り出したコボルトの亜種である「赤獣」その赤獣の死体を利用してキラウは死霊人形を作り出して住民達を襲わせたという話に驚く。まさか赤獣の死体がキラウの元に渡っていたなど予想さえもできず、わざわざ南聖将の領地に移動して運んだのか、あるいはキラウが手元に置いていたのかは不明だが、これで街の住民と兵士が成す術もなく石像に変えられた原因が判明する。
普通の人間を死霊術で操作して襲わせるよりも、コボルトのように身体能力が高く、どんな場所でも忍び込める身軽さを兼ね備えた魔獣に石化の魔眼を与える方が効率よく城下町の住民を石像に変える事が出来るのだろう。建物に立てこもった所でコボルトならば簡単に侵入し、動きも素早いのでほんの短時間で城下町の住民全員が石化されたという。
しかし、ここで気になるのはどうして斥候に向かったリンダとシュンは石化を免れたのかであり、彼女達は事前にキラウが死霊術で操作した死霊人形も石化の魔眼を宿すという情報は知らなかった。それにも関わらずに石化される事なく無事に戻って来た事にレナは疑問を抱く。
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