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S級冒険者編
ホネミンの再生
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「さっきも話しましたが、ホネミンさんの場合は治療カプセルの方で眠っていますよ」
「治療カプセル……?」
「本来は勇者のために作り出された装置なんですけどね。こちらです、付いてきてください」
「別の部屋にあるの?」
リーリスの言われるがままにレナは彼女の後に続くと、緑色の扉の前に立ち止まる。扉は自動開閉式らしく、近づいた瞬間に勝手に開いてしまう。扉の向こう側は通路が続き、その先には「治療室」という文字が刻まれた扉が存在した。
扉の傍には指紋認証機のような機器が埋め込まれているが、リーリスが近づいただけで勝手に扉は開いてしまい、特に何事もなくレナも扉を通り過ぎる事が出来た。そして扉の先に待ち構えていたのは緑色の液体が満たされた巨大な水槽が幾つも並んでいた。
「な、何ここ……バイオハ〇ードの研究所?」
「研究所というのはあってますが、安心してください。タイ〇ントは作ってませんから」
「うわぁっ……こんな場所、テレビゲームでよく見かけたよ」
レナは巨大な水槽型の機器に視線を向け、中身を覗き込むとここである事に気づく。ここでレナは鑑定眼の能力を発動させると、水槽の中に満たされている液体の正体を見抜く。
「え、これって……もしかして精霊薬!?」
「おや?よくご存じでしたね、地上でも見かけたんですか?」
「まさか、本当にこれ全部が精霊薬なの!?」
地上では伝説の回復薬として伝えられ、現在はヨツバ王国の西聖将が管理する地に残された施設しか製造されていないはずだが、部屋の中には大量の水槽が設置され、その全ての水槽に精霊薬と同じ液体が満たされていた。しかし、精霊薬の製造には世界樹の樹液が必要不可欠のはずだが、この大迷宮に世界樹が存在するのかと動揺を隠せない。
リーリスはレナの肩に手を置いて水槽の底の部分を指差すと、そこには黒色の魔石が大量に設置されている事が判明し、その全てが「収納石」である事を見抜く。
「これらの回復液は機器の底の部分に設置されている収納石から取り出しているんです。この大迷宮には世界樹が存在しませんが、万が一の場合を考えて大量の精霊薬を保存してるんですよ」
「保存……どうして?」
「全ては勇者のためですよ。この施設は勇者の手助けを行うために作り上げられた施設なんですからね。この部屋だって本来は勇者の治療を行うために作り出された場所なんです」
現在二人が立っている「治療室」は後の時代に召喚されるであろう勇者のために残された施設だという。万が一にも勇者が取り返しのつかない大怪我を負った時、肉体を直すために作り出された部屋だとリーリスは説明する。
「この場所では肉体の一部を完全に失った人でも完璧に再生する事が出来ます。まあ、結局は誰も使う機会はなく放置されていたんですが……だからホネミンさんが初めての実験体……いえ、被験者です」
「おい、言い直してもっとひどい言葉になってるぞ……って、被験者!?」
「はい、ほら。あそこのカプセルに入ってます」
部屋の一番奥の方をリーリスは指差すと、そこには先ほどレナが眠っていたピットと告示した卵型の機械が存在した。それを見たレナは慌てて機器に駆けつけるが、こちらのピットはレナが入っていた物と違って硝子ではなく金属板で覆われているので中身を覗く事が出来なかった。
しかし、近づいた時点でレナの「魔力感知」が反応して中にホネミンが存在する事は間違いなく、この中にホネミンがいるのは確かだった。遅れてやってきたリーリスは治療カプセルに掌を押し当てると、瞼を閉じる。
「ふむ……流石に皮膚や筋肉どころか、内臓や脳みそまで存在しない方の再生は初めてなので治療に手間取っていますね。目覚めるのには時間が掛かりそうです」
「という事は……この中でホネミンは治療を受けているの?」
「はい、今現在はホネミンさんの骨の一部を採取してDNAを把握し、死んだときの年齢と同程度の肉体の再生を行っています。けど、まさか骨だけの状態で生きている人間がいるなんて驚きましたよ。どういう原理で生きてるんですか?」
「さあ……気合い、かな?」
「精神論で人間というのは骨だけになっても生きられるんですか?」
実際の所はホネミンが所有していた過去の勇者が作り出したという聖遺物が関係しているらしいが、説明するのも難しいので適当にレナは誤魔化す。しかし、既に治療が始まっているという事は本当にホネミンは肉体を取り戻す事が出来るのかと尋ねる。
「この中でホネミンが治療を受けているといったけど、本当に肉体を取り戻す事なんて出来るの?」
「さあ?さっきも話しましたけど、この部屋の医療機器を使ったのはホネミンさんが初めてなんです。だから、本当に治療が上手くいくのかは私も分かりません」
「えっ!?それ、大丈夫なの!?」
「下手をしたら本当にバイオ〇ザードのように中途半端に肉体が再生したゾンビホネミンさんが誕生するかも……その時は可愛そうですが、私の胎内に内蔵されているロケットランチャーで葬ってあげます」
「いや、殺すなよ!!ちゃんと助けてやって!!」
何気にとんでもないことを言い出したリーリスにレナは冷や汗を流すが、とりあえずはホネミンの治療は始まっているらしく、もうしばらくの間は様子を見るしかないという。
「治療カプセル……?」
「本来は勇者のために作り出された装置なんですけどね。こちらです、付いてきてください」
「別の部屋にあるの?」
リーリスの言われるがままにレナは彼女の後に続くと、緑色の扉の前に立ち止まる。扉は自動開閉式らしく、近づいた瞬間に勝手に開いてしまう。扉の向こう側は通路が続き、その先には「治療室」という文字が刻まれた扉が存在した。
扉の傍には指紋認証機のような機器が埋め込まれているが、リーリスが近づいただけで勝手に扉は開いてしまい、特に何事もなくレナも扉を通り過ぎる事が出来た。そして扉の先に待ち構えていたのは緑色の液体が満たされた巨大な水槽が幾つも並んでいた。
「な、何ここ……バイオハ〇ードの研究所?」
「研究所というのはあってますが、安心してください。タイ〇ントは作ってませんから」
「うわぁっ……こんな場所、テレビゲームでよく見かけたよ」
レナは巨大な水槽型の機器に視線を向け、中身を覗き込むとここである事に気づく。ここでレナは鑑定眼の能力を発動させると、水槽の中に満たされている液体の正体を見抜く。
「え、これって……もしかして精霊薬!?」
「おや?よくご存じでしたね、地上でも見かけたんですか?」
「まさか、本当にこれ全部が精霊薬なの!?」
地上では伝説の回復薬として伝えられ、現在はヨツバ王国の西聖将が管理する地に残された施設しか製造されていないはずだが、部屋の中には大量の水槽が設置され、その全ての水槽に精霊薬と同じ液体が満たされていた。しかし、精霊薬の製造には世界樹の樹液が必要不可欠のはずだが、この大迷宮に世界樹が存在するのかと動揺を隠せない。
リーリスはレナの肩に手を置いて水槽の底の部分を指差すと、そこには黒色の魔石が大量に設置されている事が判明し、その全てが「収納石」である事を見抜く。
「これらの回復液は機器の底の部分に設置されている収納石から取り出しているんです。この大迷宮には世界樹が存在しませんが、万が一の場合を考えて大量の精霊薬を保存してるんですよ」
「保存……どうして?」
「全ては勇者のためですよ。この施設は勇者の手助けを行うために作り上げられた施設なんですからね。この部屋だって本来は勇者の治療を行うために作り出された場所なんです」
現在二人が立っている「治療室」は後の時代に召喚されるであろう勇者のために残された施設だという。万が一にも勇者が取り返しのつかない大怪我を負った時、肉体を直すために作り出された部屋だとリーリスは説明する。
「この場所では肉体の一部を完全に失った人でも完璧に再生する事が出来ます。まあ、結局は誰も使う機会はなく放置されていたんですが……だからホネミンさんが初めての実験体……いえ、被験者です」
「おい、言い直してもっとひどい言葉になってるぞ……って、被験者!?」
「はい、ほら。あそこのカプセルに入ってます」
部屋の一番奥の方をリーリスは指差すと、そこには先ほどレナが眠っていたピットと告示した卵型の機械が存在した。それを見たレナは慌てて機器に駆けつけるが、こちらのピットはレナが入っていた物と違って硝子ではなく金属板で覆われているので中身を覗く事が出来なかった。
しかし、近づいた時点でレナの「魔力感知」が反応して中にホネミンが存在する事は間違いなく、この中にホネミンがいるのは確かだった。遅れてやってきたリーリスは治療カプセルに掌を押し当てると、瞼を閉じる。
「ふむ……流石に皮膚や筋肉どころか、内臓や脳みそまで存在しない方の再生は初めてなので治療に手間取っていますね。目覚めるのには時間が掛かりそうです」
「という事は……この中でホネミンは治療を受けているの?」
「はい、今現在はホネミンさんの骨の一部を採取してDNAを把握し、死んだときの年齢と同程度の肉体の再生を行っています。けど、まさか骨だけの状態で生きている人間がいるなんて驚きましたよ。どういう原理で生きてるんですか?」
「さあ……気合い、かな?」
「精神論で人間というのは骨だけになっても生きられるんですか?」
実際の所はホネミンが所有していた過去の勇者が作り出したという聖遺物が関係しているらしいが、説明するのも難しいので適当にレナは誤魔化す。しかし、既に治療が始まっているという事は本当にホネミンは肉体を取り戻す事が出来るのかと尋ねる。
「この中でホネミンが治療を受けているといったけど、本当に肉体を取り戻す事なんて出来るの?」
「さあ?さっきも話しましたけど、この部屋の医療機器を使ったのはホネミンさんが初めてなんです。だから、本当に治療が上手くいくのかは私も分かりません」
「えっ!?それ、大丈夫なの!?」
「下手をしたら本当にバイオ〇ザードのように中途半端に肉体が再生したゾンビホネミンさんが誕生するかも……その時は可愛そうですが、私の胎内に内蔵されているロケットランチャーで葬ってあげます」
「いや、殺すなよ!!ちゃんと助けてやって!!」
何気にとんでもないことを言い出したリーリスにレナは冷や汗を流すが、とりあえずはホネミンの治療は始まっているらしく、もうしばらくの間は様子を見るしかないという。
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