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真・最終章 七魔将編
オオツチトカゲ
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――同時刻、レナ達は瀕死のアルドラと向かい合っていた。アルドラの声が聞こえた者達がギルドに押し寄せている事はレナ達も気配感知や魔力感知の技能で察したが、生憎と氷雨の冒険者ギルドは特殊な結界石で覆われているので中に入る事は容易ではない。
いくら腕利きの冒険者や傭兵が訪れたとしても正面玄関以外からでは簡単には侵入できず、そもそもアルドラの援軍が辿り着く前にレナ達はアルドラを仕留める時間は十分にあった。
「さあ……これでお終いだ、アルドラ!!」
「くっ……」
「おっと、逃がさないぞ!!」
アルドラが逃走行動に移る前にハルナが先回りして彼女の背後に回ると、力ずくで抑え付けて地面に押し倒す。いくらアルドラが吸血鬼と言えども、牛人族のハルナが相手では力で抵抗する事はできない。
「大人しくしろ!!」
「がはぁっ!?」
「ハ、ハルナちゃん!?ちょっとやり過ぎじゃ……」
「ティナ様、目を閉じてください!!」
「見ちゃ駄目……見ない方がいい」
「グルルルッ……」
ハルナの行動にティナは驚いた声を上げるが、すぐにリンダが彼女の両目を両手で塞ぎ、コトミンもこれから起きる事を察してティナには残酷な光景を見せないように配慮する。この状況下ではアルドラは生かすわけにはいかず、ここで確実に仕留めなければならない。
(躊躇するな、もたもたしたら他の奴がやってくる……ここでやるしかない)
レナは退魔刀を構えるとハルナに視線を向け、彼女はレナの気持ちを察して頷く。アルドラはここで討ち取らなければならず、彼女を見逃せば洗脳された者達は元に戻せない。
事前にアイリスから聞いた情報ではアルドラを倒せば洗脳されていた者達は元に戻り、他にアルドラの洗脳を解く方法があるとすれば現状では精霊薬を飲ませるぐらしかない。だからこそアルドラを生かして捕えるという選択肢は最初からなかった。
(ミレトの事も気になるし……ここで仕留めないと)
マリアの部屋に残してきたミレトの事も気がかりであり、レナはハルナを離れさせるとアルドラに目掛けて退魔刀を振り下ろそうとした。
「はああっ!!」
「くぅっ……!?」
アルドラは迫りくる大剣の刃に対して彼女は手にしていた夜叉を構えるが、弱り切ったアルドラではレナの退魔刀の一撃を受け切れず、夜叉の刃を押し込んでレナの退魔刀はアルドラの身体に食い込む。
「だああっ!!」
「がはぁっ!?」
「うわっ!?」
「いけない、離れてくださいっ!?」
身体に刃が食い込んだ瞬間にアルドラの身体から血飛沫が放たれ、慌ててアルドラの近くに立っていた者達は距離を取る。アルドラの血液が体内に入れば彼女の操り人形と化すため、攻撃を仕掛けたレナも血を浴びるのを躊躇して刃を止めてしまう。
その一瞬の隙を逃さず、アルドラは紅色の瞳を光らせながら口元に指を咥えて口笛を鳴らす。直後に地面に亀裂が走り、アルドラの足元に茶色のトカゲのような生物が出現した。
「シャアアッ!!」
「なっ!?」
「うわ、何だこいつ!?」
「まさか……オオツチトカゲ!?」
地面から現れたのは巨大な茶色の蜥蜴のような生物であり、アルドラの足元に現れた蜥蜴型の魔物はアルドラの身体に噛みつくと、退魔刀の刃から彼女を引き剥がして地面の中に潜り込む。
「シャアアッ!!」
「ぐふぅっ……!?」
「なっ……逃がすかっ!!」
「駄目です、追ってはいけません!!下手に潜り込めば返り討ちに合います!!」
レナはオオツチトカゲに引き寄せられて地面の中に消えていくアルドラを見て止めようとしたが、すぐにリンダが彼に注意する。オオツチトカゲはヨツバ王国にも生息する魔物であり、普段は地中に暮らす魔物だった。
オオツチトカゲは地竜と同様に滅多に地上には出現しない魔物だが、どうやらガーゴイルや牙竜の時の様にアルドラはオオツチトカゲさえも支配下に置いていたらしく、彼女はオオツチトカゲに引き寄せられて地中に逃げ込んでしまう。レナは追いかけようとしたが、リンダはもしも何の対策もなく地面に潜り込めば死ぬのはレナだと警告する。
「オオツチトカゲは地面を水中のように移動する魔物です!!追いかけたところで私達にはどうしようもできません!!」
「ならどうするんだよ!?このまま見逃すのか?」
「いえ、いくらオオツチトカゲと言ってもあれほどの怪我をしたアルドラを連れて遠くは逃げる事はできません!!ここは感知系の技能に集中して後を追いましょう!!」
「そ、それなら私に任せて!!さっきの魔物さんの気配を追えばいいんだよね!?そういうのは得意だから!!」
「ティナは魔物使い……なら、魔物の気配を感じとる事も得意のはず」
ここで意外な事にティナがアルドラの追跡を行う事を告げ、魔物使いであるティナは魔物の気配を感じとる力にも長けている事が判明し、言われてみればレナは魔獣達とティナが戯れる時に彼女は魔獣たちが何処に居ようと探し当てていた事を思い出す。
いくら腕利きの冒険者や傭兵が訪れたとしても正面玄関以外からでは簡単には侵入できず、そもそもアルドラの援軍が辿り着く前にレナ達はアルドラを仕留める時間は十分にあった。
「さあ……これでお終いだ、アルドラ!!」
「くっ……」
「おっと、逃がさないぞ!!」
アルドラが逃走行動に移る前にハルナが先回りして彼女の背後に回ると、力ずくで抑え付けて地面に押し倒す。いくらアルドラが吸血鬼と言えども、牛人族のハルナが相手では力で抵抗する事はできない。
「大人しくしろ!!」
「がはぁっ!?」
「ハ、ハルナちゃん!?ちょっとやり過ぎじゃ……」
「ティナ様、目を閉じてください!!」
「見ちゃ駄目……見ない方がいい」
「グルルルッ……」
ハルナの行動にティナは驚いた声を上げるが、すぐにリンダが彼女の両目を両手で塞ぎ、コトミンもこれから起きる事を察してティナには残酷な光景を見せないように配慮する。この状況下ではアルドラは生かすわけにはいかず、ここで確実に仕留めなければならない。
(躊躇するな、もたもたしたら他の奴がやってくる……ここでやるしかない)
レナは退魔刀を構えるとハルナに視線を向け、彼女はレナの気持ちを察して頷く。アルドラはここで討ち取らなければならず、彼女を見逃せば洗脳された者達は元に戻せない。
事前にアイリスから聞いた情報ではアルドラを倒せば洗脳されていた者達は元に戻り、他にアルドラの洗脳を解く方法があるとすれば現状では精霊薬を飲ませるぐらしかない。だからこそアルドラを生かして捕えるという選択肢は最初からなかった。
(ミレトの事も気になるし……ここで仕留めないと)
マリアの部屋に残してきたミレトの事も気がかりであり、レナはハルナを離れさせるとアルドラに目掛けて退魔刀を振り下ろそうとした。
「はああっ!!」
「くぅっ……!?」
アルドラは迫りくる大剣の刃に対して彼女は手にしていた夜叉を構えるが、弱り切ったアルドラではレナの退魔刀の一撃を受け切れず、夜叉の刃を押し込んでレナの退魔刀はアルドラの身体に食い込む。
「だああっ!!」
「がはぁっ!?」
「うわっ!?」
「いけない、離れてくださいっ!?」
身体に刃が食い込んだ瞬間にアルドラの身体から血飛沫が放たれ、慌ててアルドラの近くに立っていた者達は距離を取る。アルドラの血液が体内に入れば彼女の操り人形と化すため、攻撃を仕掛けたレナも血を浴びるのを躊躇して刃を止めてしまう。
その一瞬の隙を逃さず、アルドラは紅色の瞳を光らせながら口元に指を咥えて口笛を鳴らす。直後に地面に亀裂が走り、アルドラの足元に茶色のトカゲのような生物が出現した。
「シャアアッ!!」
「なっ!?」
「うわ、何だこいつ!?」
「まさか……オオツチトカゲ!?」
地面から現れたのは巨大な茶色の蜥蜴のような生物であり、アルドラの足元に現れた蜥蜴型の魔物はアルドラの身体に噛みつくと、退魔刀の刃から彼女を引き剥がして地面の中に潜り込む。
「シャアアッ!!」
「ぐふぅっ……!?」
「なっ……逃がすかっ!!」
「駄目です、追ってはいけません!!下手に潜り込めば返り討ちに合います!!」
レナはオオツチトカゲに引き寄せられて地面の中に消えていくアルドラを見て止めようとしたが、すぐにリンダが彼に注意する。オオツチトカゲはヨツバ王国にも生息する魔物であり、普段は地中に暮らす魔物だった。
オオツチトカゲは地竜と同様に滅多に地上には出現しない魔物だが、どうやらガーゴイルや牙竜の時の様にアルドラはオオツチトカゲさえも支配下に置いていたらしく、彼女はオオツチトカゲに引き寄せられて地中に逃げ込んでしまう。レナは追いかけようとしたが、リンダはもしも何の対策もなく地面に潜り込めば死ぬのはレナだと警告する。
「オオツチトカゲは地面を水中のように移動する魔物です!!追いかけたところで私達にはどうしようもできません!!」
「ならどうするんだよ!?このまま見逃すのか?」
「いえ、いくらオオツチトカゲと言ってもあれほどの怪我をしたアルドラを連れて遠くは逃げる事はできません!!ここは感知系の技能に集中して後を追いましょう!!」
「そ、それなら私に任せて!!さっきの魔物さんの気配を追えばいいんだよね!?そういうのは得意だから!!」
「ティナは魔物使い……なら、魔物の気配を感じとる事も得意のはず」
ここで意外な事にティナがアルドラの追跡を行う事を告げ、魔物使いであるティナは魔物の気配を感じとる力にも長けている事が判明し、言われてみればレナは魔獣達とティナが戯れる時に彼女は魔獣たちが何処に居ようと探し当てていた事を思い出す。
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