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蛇足編
デュランダルに認められた男
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「……馬鹿な、我が聖剣の一撃を受け止めただと」
「受け止めたんじゃない……弾き飛ばしたんだよ」
「戯言を!!」
ギランはデュランダルの攻撃を正面から受けて生き延びたレナに動揺するが、そんな彼にレナは不敵な笑みを浮かべる。それを見たギランは激しく憤り、彼に目掛けてデュランダルを繰り出す。
退魔刀を再現したレナはデュランダルの攻撃を正面から受けると、今度は弾かれる事もなく受け切れた。先ほどのようにギランは能力は使用せず、正面から切り合う。
「はあああっ!!」
「おりゃあっ!!」
「ギ、ギラン様!?これはいったい……」
「ちょっと、貴女はギランさんの恋人でしょ!?早く何とかして下さい!!」
ミズネは起きて早々にギランが見知らぬ少年と切り合う姿を見て動揺し、そんな彼女にホネミンは早く二人を止める様に頼む。しかし、二人の戦いは更に激化していく。
「ふんっ!!」
「おっと、何度も引っかかるか!!」
「何だと!?」
縮地を発動させて背後に回ろうとしたギランに対し、それを先読みしてレナも縮地を発動して移動を行う。縮地は瞬間移動の如く高速で場所を移動する事ができるが、大柄なギランよりも小柄なレナの方が扱いこなせる。
背後に回ろうとしたギランの更に背後にレナは移動を行い、彼の背中に目掛けて蹴りを喰らわせた。思わぬ一撃を受けたギランは地面に倒れそうになるが、咄嗟にデュランダルを地面に突き刺して阻止する。一方でレナは退魔刀の効果時間がもう少しで切れる事に気が付く。
(物質変換は長くは持たない……次の攻撃でどうにかしないと)
物質変換の能力はせいぜいが数十秒しか継続せず、効果が切れると退魔刀は元の大剣に戻ってしまう。しかし、アダマンタイトで構成されたデュランダルに対抗できるのは同じくアダマンタイト製の退魔刀以外にはあり得ない。
「おのれ小僧……今度こそ吹き飛ばしてやる!!」
「……またか」
ギランはデュランダルを構えると、刃を振動させてレナに向けた。デュランダルの能力を解放すると刃が振動し、その振動が早いほどに強烈な衝撃波を繰り出す。しかし、それならばどうしてギランは最初から能力を使用しなかったのか、それは場所の問題だった。
(ここは建物がたくさんあるから聖剣の力を完全に解放したら大勢の被害が生まれる。だから聖剣を自由に扱えないんだ)
最初からギランが聖剣の力を解放させていた場合、城下町には大きな被害が生まれる。下手をしたら大勢の住民が死んでしまうかもしれず、だからこそギランはデュランダルを扱えなかった。実際の所は理由はそれだけではなく、レナのような少年に対して聖剣の力を使うなど彼の武人としての誇りも傷つく。しかし、得体のしれない能力を見せたレナを警戒してギランも本気で戦う。
現在のレナは一本道の街道に立っており、彼の後方には数十メートル先までは建物は存在しない。だからこそ聖剣で攻撃する絶好の機会ではあったが、レナは聖剣が繰り出される前に自分の退魔刀に蒼炎を再び纏う。
「来いっ!!」
「ふんっ!!今度は止められんぞ!!」
「や、止めてください!!ギラン様!!」
「危ない!?離れてください!!」
ミズネは慌てて二人の間に割り込んで止めようとしたが、それを見たホネミンが彼女に抱きついて止めた。ここまで来たらもう二人は止める事はできず、ギランはデュランダルを振りかざす。
「はぁあああっ!!」
「……不動!!」
聖剣が振り下ろされた瞬間、強烈な衝撃波がレナに向けて放たれた。それを見たレナは正面から受けるために防御の戦技を発動させ、更に退魔刀を地面に深く突き刺す。そして衝撃波を受ける寸前に自分自身も魔鎧を纏う。
退魔刀をしっかりと掴んだ状態でレナは魔鎧を纏い、衝撃波を正面から受け止めた。彼の身体が10メートルほど後退したが、それでも衝撃波を耐え凌ぐ。
『ぐぎぎっ……耐えたぁっ!!』
「ば、馬鹿なっ!?」
正拳の攻撃を受けて尚も立っているレナを見てギランは衝撃の表情を浮かべ、一方でレナの方は魔鎧と魔刀術を解除して膝を着く。流石に聖剣の攻撃を受けた影響でかなり身体に無茶をしたが、それでも生き延びる事に成功した。
――聖剣デュランダルが繰り出す衝撃波は強烈だが、カラドボルグのような雷撃やエクスカリバーの光の衝撃波程の威力はない。厳密に言えばデュランダルの衝撃波はそもそもが遠距離用の攻撃ではなく、接近戦用の攻撃に適している。相手に接近して衝撃波を直に叩き込むのがデュランダルの正しい使い方であり、距離がある相手に衝撃波を繰り出したとしても本来の威力は発揮しない。
ギランは聖剣を扱えるまでの力量を持ち合わせながら、聖剣の使い道を誤ってしまった。だが、それも仕方がない話であり、彼の人生で聖剣の能力を解放して戦う相手など何人もいない。レナという規格外の力を持つ存在だからこそ彼は聖剣を使ったが、今までに何度も聖剣所有者と戦った事があるレナは全ての聖剣の性質を理解し、有利に戦う事ができた。
「受け止めたんじゃない……弾き飛ばしたんだよ」
「戯言を!!」
ギランはデュランダルの攻撃を正面から受けて生き延びたレナに動揺するが、そんな彼にレナは不敵な笑みを浮かべる。それを見たギランは激しく憤り、彼に目掛けてデュランダルを繰り出す。
退魔刀を再現したレナはデュランダルの攻撃を正面から受けると、今度は弾かれる事もなく受け切れた。先ほどのようにギランは能力は使用せず、正面から切り合う。
「はあああっ!!」
「おりゃあっ!!」
「ギ、ギラン様!?これはいったい……」
「ちょっと、貴女はギランさんの恋人でしょ!?早く何とかして下さい!!」
ミズネは起きて早々にギランが見知らぬ少年と切り合う姿を見て動揺し、そんな彼女にホネミンは早く二人を止める様に頼む。しかし、二人の戦いは更に激化していく。
「ふんっ!!」
「おっと、何度も引っかかるか!!」
「何だと!?」
縮地を発動させて背後に回ろうとしたギランに対し、それを先読みしてレナも縮地を発動して移動を行う。縮地は瞬間移動の如く高速で場所を移動する事ができるが、大柄なギランよりも小柄なレナの方が扱いこなせる。
背後に回ろうとしたギランの更に背後にレナは移動を行い、彼の背中に目掛けて蹴りを喰らわせた。思わぬ一撃を受けたギランは地面に倒れそうになるが、咄嗟にデュランダルを地面に突き刺して阻止する。一方でレナは退魔刀の効果時間がもう少しで切れる事に気が付く。
(物質変換は長くは持たない……次の攻撃でどうにかしないと)
物質変換の能力はせいぜいが数十秒しか継続せず、効果が切れると退魔刀は元の大剣に戻ってしまう。しかし、アダマンタイトで構成されたデュランダルに対抗できるのは同じくアダマンタイト製の退魔刀以外にはあり得ない。
「おのれ小僧……今度こそ吹き飛ばしてやる!!」
「……またか」
ギランはデュランダルを構えると、刃を振動させてレナに向けた。デュランダルの能力を解放すると刃が振動し、その振動が早いほどに強烈な衝撃波を繰り出す。しかし、それならばどうしてギランは最初から能力を使用しなかったのか、それは場所の問題だった。
(ここは建物がたくさんあるから聖剣の力を完全に解放したら大勢の被害が生まれる。だから聖剣を自由に扱えないんだ)
最初からギランが聖剣の力を解放させていた場合、城下町には大きな被害が生まれる。下手をしたら大勢の住民が死んでしまうかもしれず、だからこそギランはデュランダルを扱えなかった。実際の所は理由はそれだけではなく、レナのような少年に対して聖剣の力を使うなど彼の武人としての誇りも傷つく。しかし、得体のしれない能力を見せたレナを警戒してギランも本気で戦う。
現在のレナは一本道の街道に立っており、彼の後方には数十メートル先までは建物は存在しない。だからこそ聖剣で攻撃する絶好の機会ではあったが、レナは聖剣が繰り出される前に自分の退魔刀に蒼炎を再び纏う。
「来いっ!!」
「ふんっ!!今度は止められんぞ!!」
「や、止めてください!!ギラン様!!」
「危ない!?離れてください!!」
ミズネは慌てて二人の間に割り込んで止めようとしたが、それを見たホネミンが彼女に抱きついて止めた。ここまで来たらもう二人は止める事はできず、ギランはデュランダルを振りかざす。
「はぁあああっ!!」
「……不動!!」
聖剣が振り下ろされた瞬間、強烈な衝撃波がレナに向けて放たれた。それを見たレナは正面から受けるために防御の戦技を発動させ、更に退魔刀を地面に深く突き刺す。そして衝撃波を受ける寸前に自分自身も魔鎧を纏う。
退魔刀をしっかりと掴んだ状態でレナは魔鎧を纏い、衝撃波を正面から受け止めた。彼の身体が10メートルほど後退したが、それでも衝撃波を耐え凌ぐ。
『ぐぎぎっ……耐えたぁっ!!』
「ば、馬鹿なっ!?」
正拳の攻撃を受けて尚も立っているレナを見てギランは衝撃の表情を浮かべ、一方でレナの方は魔鎧と魔刀術を解除して膝を着く。流石に聖剣の攻撃を受けた影響でかなり身体に無茶をしたが、それでも生き延びる事に成功した。
――聖剣デュランダルが繰り出す衝撃波は強烈だが、カラドボルグのような雷撃やエクスカリバーの光の衝撃波程の威力はない。厳密に言えばデュランダルの衝撃波はそもそもが遠距離用の攻撃ではなく、接近戦用の攻撃に適している。相手に接近して衝撃波を直に叩き込むのがデュランダルの正しい使い方であり、距離がある相手に衝撃波を繰り出したとしても本来の威力は発揮しない。
ギランは聖剣を扱えるまでの力量を持ち合わせながら、聖剣の使い道を誤ってしまった。だが、それも仕方がない話であり、彼の人生で聖剣の能力を解放して戦う相手など何人もいない。レナという規格外の力を持つ存在だからこそ彼は聖剣を使ったが、今までに何度も聖剣所有者と戦った事があるレナは全ての聖剣の性質を理解し、有利に戦う事ができた。
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