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第8話 言葉ではなく
結末 Episode:03
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けど誰がどう言おうと、シーモアの言ったことは正しい。
どうせこの騒ぎが終われば、みんなばっちり忘れてスラムは置き去りだろう。
「結局は、あたしら自身でやるしかないからね」
このシーモアの言葉が、全てを物語ってるってやつだ。
もっとも凄いって点では、今回はナティエスのヤツのほうが上だったかもしんない。
こいつがスラムの生まれじゃないのは言動見ても分かっけど、今回放送されたのでも見たんだろう、けっこういい身なりの「親戚」って名乗る連中が彼女を引き取りに来た。
――それも、報道陣引き連れて。
動影映って有名になったナティを、引き取るとこでも報道させて、自分の利になるようにしたかったらしい。
とはいえナティエス、その大人しげな外見からは、想像つかねぇ毒持ってるやつだ。
あの時は悪かった、昔のことも家出したのももう言わないから戻って来いっていうその「親戚」連中に対して、あいついきなり言ってのけやがった。
「お父さんとお母さんの遺産、返しなさいよね!」
当然放映中。
親戚連中のうろたえぶりときたら、笑う以外にない。
しかもナティエス、その「親戚」が引き取った自分にした仕打ちを、片っ端から言いたてたんだからたいしたもんだ。
遺産の横取りとか預かってからの虐待とかは、まぁありがちな話だ。
ただマトモなフリをしてる奴ほど、明るみに出ると困る話ってやつでもある。
もう親戚連中はほうほうの体で逃げ帰って、ついでに放送見てたスラムの連中から、生ゴミ投げつけられてた。
どっちにしろあの親戚連中は、これからめいっぱい後ろ指さされるハメになるのは間違いない。
あの親戚とやら、事業やってるっぽいけど、それもどうなることやら。
武器も使わなきゃ血も見ちゃいないけど、ナティエスの復讐はある意味完璧だ。
――気が付いちゃいないだろうけどな。
言いたいこと言ってすっきりしたんだろう、当人ははもう、ンな話忘れちまってるらしい。
遺産だなんだにも未練ないらしくて、スラムの連中と笑いあってた。
どうせこの騒ぎが終われば、みんなばっちり忘れてスラムは置き去りだろう。
「結局は、あたしら自身でやるしかないからね」
このシーモアの言葉が、全てを物語ってるってやつだ。
もっとも凄いって点では、今回はナティエスのヤツのほうが上だったかもしんない。
こいつがスラムの生まれじゃないのは言動見ても分かっけど、今回放送されたのでも見たんだろう、けっこういい身なりの「親戚」って名乗る連中が彼女を引き取りに来た。
――それも、報道陣引き連れて。
動影映って有名になったナティを、引き取るとこでも報道させて、自分の利になるようにしたかったらしい。
とはいえナティエス、その大人しげな外見からは、想像つかねぇ毒持ってるやつだ。
あの時は悪かった、昔のことも家出したのももう言わないから戻って来いっていうその「親戚」連中に対して、あいついきなり言ってのけやがった。
「お父さんとお母さんの遺産、返しなさいよね!」
当然放映中。
親戚連中のうろたえぶりときたら、笑う以外にない。
しかもナティエス、その「親戚」が引き取った自分にした仕打ちを、片っ端から言いたてたんだからたいしたもんだ。
遺産の横取りとか預かってからの虐待とかは、まぁありがちな話だ。
ただマトモなフリをしてる奴ほど、明るみに出ると困る話ってやつでもある。
もう親戚連中はほうほうの体で逃げ帰って、ついでに放送見てたスラムの連中から、生ゴミ投げつけられてた。
どっちにしろあの親戚連中は、これからめいっぱい後ろ指さされるハメになるのは間違いない。
あの親戚とやら、事業やってるっぽいけど、それもどうなることやら。
武器も使わなきゃ血も見ちゃいないけど、ナティエスの復讐はある意味完璧だ。
――気が付いちゃいないだろうけどな。
言いたいこと言ってすっきりしたんだろう、当人ははもう、ンな話忘れちまってるらしい。
遺産だなんだにも未練ないらしくて、スラムの連中と笑いあってた。
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