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case4. 略奪◇24

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 アーチも初めは婚約者と聞いて動揺するばかりだったが、アーサの"尋問"という企みに気付くと同じように反対の胸周りを一本の指で撫で始めた。

「...ねえ、その昔から仲の良い男とはどこまでいったの?」
「っだ、誰のことかよく分からないわ....」

「つまり、馴染みの男が沢山いるってこと?」
「わ、私はずっと訓練してきたから...教官や仲間の兵士ならいるけど...」

「へえ...?そいつらと恋仲になったことは?」
「な、ないわ....んっ....」

 アーチとアーサに交互に質問されながら胸周りばかりを指で責められていく。もどかしい指の動きにエルミーユは自ら乳首を指に触れにいこうとするも見透かされているように2人に避けられていく。

 自分の婚約者と名乗る男が現れたというのに双子に触れられることばかりを考えてしまうエルミーユ。裏庭で散々嬲られた身体の奥がもっとぐちゃぐちゃにして欲しいと悲鳴を上げていた。

 今まで意識をなくすほど犯され続けた刺激を身体が求めてしまっている。それなのに一本の指だけで撫でられるのはエルミーユにとって拷問のようなものだった。

「足をさっきからずっと擦り合わせてるけどどうしたの?さっきあんなにいったのにまたいきたいの??」
「あっ...」

「ダメだよ、ちゃんと婚約者のこと話すまではいかせないからね?」
「んっ···でも、婚約者なんて私、ほんとに知らないっ····」

 アーサが乳首に触れないまま指を下ろしていくと、今度は臍を優しく押しながらくるくると撫で回す。

「あっま、まって、そこダメっ···くすぐったい···!」

 臍の周りに幾度か輪を描き、エルミーユが足の指を動かすタイミングで中心を指の腹で押す。「ふっ」とエルミーユが笑う姿を見て2人が思わず息を呑んだ。

 初めて見た彼女の笑顔。インハルトでも婚約者でもなく、自分たちがエルミーユを笑顔にしているのかと思うとアーチとアーサは胸を熱くした。

「....エルミーユ、愛してるよ。」
「愛してる、エルミーユ。」

 2人の吐息混じりの言葉にエルミーユも顔を熱くする。

 しかしインハルトの存在がエルミーユの応えを躊躇わせた。双子を愛しているのかどうかは分からない。身体は求めてしまっても頭にはいつもブレーキがかかる。

 双子はその状況をよく理解していた。彼女が自ら血を差し出したとなれば、墜ちるのはもうあと一歩かもしれないということも。

 しばらく臍を触っていたアーサが今度は指を下腹部に這わせ、ちょうど子宮あたりを撫で始めた。エルミーユがまた足を擦り合わせ、アーサの指を下へと促すように腰を反った。

「そいつは何度かエルミーユと社交場で顔を合わせるうちに好きになったって言ってたんだよねぇ。」
「っんん」
「知らないうちに男誑かしてるなんて悪い子だなあエルミーユ。」

「あっん...ほんとに、知らないのよ....」
「そんな悪い子はこれで責めてあげようかなあ~。」

 アーサがベッドに隣合わせる小さな棚から二本の羽根ペンを取り出し、一本をアーチに渡す。

 アーチがエルミーユのワンピースの肩紐を外すとその膨らみを空気に晒させた。無抵抗のエルミーユに嫌でも微笑が浮かぶ。

「白鳥の羽根で作られたペンだよ?これで沢山責めてあげるからね?」
「この先端のふわふわなフェザーでエルミーユの敏感なとこ沢山撫でてあげるからね?」

「あっああっ....」

 その羽根の先は糸よりもずっと細く、しかし綿のような繊維の塊でもない、ふわりと時間差で浮かぶような軽いフェザーだった。あまりの柔らかさに撫でられている感触があるのかどうかさえ分からない。

 アーサがフェザーでエルミーユの乳首に触れる。自分の乳首をゆっくりと撫でるアーサの手の動きにエルミーユの喉が鳴った。

「どお?ここ、ずっと触って欲しかったんでしょ?」
「んっ...んんっ───」
「ほらほら、もっとよがりなよ~」

 アーチも反対の乳首を撫で、ペンを持つ手を小刻みに動かす。視的感覚によるものなのか、エルミーユの背中がフェザーに擦り付ける度にしなるが、どんなに手を動かされても微かな感触しか得られない。

 足の爪先に力を込め、太ももを固く擦り付けてみてもシーツを波立たせるばかりでエルミーユの求める刺激はやってこない。

 指でくすぐられていた方がずっと快楽を得られていたかもしれない。

 アーチが下へ移動するとワンピースを捲り上げ彼女の下半身を露にする。

 先程まで大きく開かされていた格好とは違い、ただ腰から真っ直ぐに伸びる足をシーツに投げ出さている。エルミーユは自ら膝を立てようとするも、アーチにぐっと膝を抑えられた。

「足ずっと開きっぱなしで疲れちゃったでしょ?マッサージしてあげるからね。」

 アーチが片方の掌で太ももを擦り、ペンを持つ手で足の付け根の際を撫でた。

「んんっっ」
「そんな力入れると足つるよ??もっと僕らに身を委ねてゆっくり眠りなよ。」

 アーチがクリトリスをわざと避けるようにしてフェザーで撫でていくとエルミーユの愛液がじっとりとシーツを濡らした。

 アーサが愛液の匂いを嗅ぎとるように鼻から吸い込むと、フェザーをくるくると回し乳首を責め立てた。

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