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就職先は適職のようです
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しおりを挟む「おいで。ボクにキスして?」
着物の裾から手が入ってくる。ひんやりした指がふくらはぎを伝う。
怖い、気持ち悪いと脳で感じながらも、身体がルナさんの淡い唇に吸い寄せられていく。
半開きになりかけた唇で、ふとルナさんの瞳に魅入られた。
翡翠の奥に住む闇に堕ちていくように。彼の右目は光を失っているような帷が広がっていた。
(光を、失って……?)
あれ?と彼の左目に目がいく。なんだろう。右目よりも左目の方が翡翠色の光が宿っているように感じる。
まだ午前中のこの時間帯。外からの光が反射しているのだろうか?
いや――――違う。
「る、なさん……」
「…………」
「さっき、私とスキュラさんがキスしてたのを見たっていってましたけど、本当ですか?」
「ああ。本当だよ。」
「それに、スキュラさんの魔力が増強したのを感じたって。」
「ああ。それが、なに?」
初めて監視小屋で会った時、彼がなぜ私の顔を見て『小汚い』と言ったのか、なんとなくわかった気がした。
「ルナさん、私、スキュラさんとはキスしていませんよ。」
「は?」
「それに、『魔力が増強したのを感じた』って、どう見たって目に見えてスキュラさんの魔力は凄かったです。」
「…………」
「わざわざキスしているのを『見た』と言っているなら、魔力だって感じるよりも『見た』と言った方が自然じゃありませんか?」
あの時、スキュラさんは絶対絶命の状況だったというのに、黒く光った槍のような魔法を発動させ360度を取り囲んでいた。
背中を撃ったスキュラさんから突如として魔法が発動され、ルナさんとグレコさんは八方塞がりとなった。あれほど2人は驚いていたのだ。魔力が増強するのを『見た』と言えばいいはずだ。
きっと普段からルナさんは、『見る』よりも『感じる』ことが多いのだろう。
「もしかしてルナさん、どちらかの目が悪いんじゃないですか?」
「…………」
「私はスキュラさんの指を舐めただけです。本当にキスなんてしていません。」
関節キスのことを『キスした』ということに違和感があった。
それにルナさんとこれだけ距離を詰められたからわかったこと。右目と左目の色素がわずかに違うのだ。
頭上にタメ息が落ちた。ルナさんの指が着物の中から後ずさっていく。
私もようやく自由に身体を動かすことができた。慌てて着物の裾を整えて、正座し直す。
「ボクの右目が悪いことは、ボクとグレコしか知らない。団長ですら知らない事実だ。」
「そう、なんですね……」
「お前、嫌な奴だね。」
「う"っ」
「これでもボク、色んな女にキスされる方だってのに。まさかキスしてこなかったお前が気付くなんてね。」
ルナさんが口角を持ち上げた。
言葉とは裏腹に、少しだけ嬉しそうに見えるのは気の所為? なんて、そう見えたのは杞憂らしい。
「取引に応じてもいいよ。ただし条件がある。」
「条件……もしかして、ルナさんの右目を治す件?」
「いや。カルミの腎臓の代わりにお前の腎臓を一個ちょうだいよ。それならカルミの腎臓は売らないでいてあげる。」
「え。えぇぇえええ!!!」
体液から一気にハードルが上がり過ぎではないだろうか?!
でもよくよく考えてみれば、私の体液はお金になるとは思えないけれど、腎臓なら臓器売買の業者に売ってお金にすることが出来るということかもしれない。
腎臓一つ無くなるってどういう感覚なのだろう? 全く未知の世界で、怖いという感情まで到底追いつかない。
「わ、私の腎臓売って、カルミさんの故郷が復興するのであれば、それはそれで……」
「ばぁか。カルミの故郷のためにカルミの腎臓は売れないのに自分の腎臓は売れるって? 自己犠牲も甚だしいねえ。」
そうはいっても、私の腎臓を取引に持ち出したのはルナさんの方だ。
「それにお前の腎臓だったら売らないよ。ダンピールにとって、『歪血者』の臓器は極上のご馳走だからね。ボクが美味しくいただくよ。」
「お、美味しく??」
「だって臓器にはお前の体液がびっしりついてる上に血液までついてるんだよ? それに『歪血者』の臓器を食べたらこの先一生魔力が増強されるかもしれない。」
「それも、文献に書かれているんですか?」
「いいや? せっかくだからここで試してみる?」
「え――――なあっ、」
思わず後ずさりしそうになる。でも正座していた足が痺れて動けない。
すぐにルナさんに押し倒された。後頭部が畳に打ちつけられて、顔をしかめる中ルナさんの顔が眼前に迫る。
「おかしいよね。監視小屋の時から『魅了』の力は使っていたはずなのにねえ。」
「え……」
『魅了』? 私にある『癒し』の力のようなものだろうか。
「そう簡単には絆されないなら、もう力づくしかないよねえ。」
着物の襟に手がかけられる。
左右に裂かれるようにして開かれた。
「ま、待ってくださ」
「ねえ。お前のこの身体は誰に抱かせたの?」
「や……いえ。本当に私、誰にも抱かれてなんかいなくて、」
「本当に?」
じっとルナさんの瞳に見つめられて、私の思考が困惑する。
私の胸はさらけ出されたまま。外気にさらされ、ルナさんにも自分の心臓の動きが見えていることだろう。
顔を寄せられ、鼻先が触れる。ぎゅっと目をつむる。
キスされるのかと思った。でもルナさんは私の頬に頬を寄せ、耳元で囁いた。
「ボクから女を求めたことはない。でも、お前には触れてみたいと思った。」
「ルナさん……」
「正直、お前のおっぱいを揺さぶりたい。揉みしだきたいし、むしゃぶりついて嬲り回したい。」
「(げんなり)」
「でも、自ら触れようとすることに抵抗がある。これがモテる男のプライドってやつかな?」
ねえ。なぜ急に、おっぱいとプライドの話なの?
私の腎臓をどうこうするって話しじゃなかったの??
もっと乱暴にされるものだと思っていたから呆気にとられる。あの、なんのために私の着物開いたんですか?
グっとなにかに堪えるような、苦渋の表情になるルナさん。
ここまでしておきながら躊躇われると、こちらもなんだか気を赦してしまいそうになる。
とりあえず腎臓を売る話は置いておくことにしよう。今、この場で私に出来ることをしようと思った。
ミレーヌさんも言っていたように、私はあくまでセラピストだ。闇取引のバイヤーじゃない。
「ルナさん、今は腎臓のことよりもルナさんのことの方が先決です。」
「自分からカルミの話を持ち出してきた癖にねえ。」
「ルナさんの目が悪いことを知った以上、ルナさんの目を治すことの方が先決だと思います。」
耳元で聞こえていた吐息が一瞬消える。ルナさんが躊躇いながらもささやいた。
「ボクの右目はお前の血でも治らないよ。先天性のものだからね。」
「遺伝ですか?」
「ヤなこと言うねえ。母親はボクを産んですぐに死んだ。父親は誰かわからない。」
「わからない?」
「母親は遊女だったんだよ。父親がダンピールってこと以外は知らないし、知りたくもないね。」
この人、もしかして――。
カルミさんを本気で救おうとしてたの?
お母さんが遊女だったならカルミさんを蔑む道理はない。
『身体を売っている奴が腎臓の一つくらい失くしたって気にならない』。そう言っていたのは本心じゃないかもしれない。
どうしよう。話せば話すほど私、ルナさんのことをいい人だと思いたくなっている。これってもしかして、ルナさんの『魅了』の力のせい?
「あ、あの。先天性なら確かに、私の血の力では治せないかもしれません。だったら、その……。た、体液で試してみるのはどうでしょう?」
「だからさあ。言ったんだよ。ボクの部隊でお前の体液を使いたいって。」
「それとこれとは話が別です! 私は今、ルナさんの目を少しでも良くするために体液を使いたいって言っているんです。『第3部隊で』とは言っていません。」
そういえば、小学生の時のことを思い出す。先天性の網膜症だった同級生の子が、完治させることはできなくとも、緩和させることは出来ると言っていたのを。
細胞を活性化させる内服薬を飲んでいると言っていた。
ということは、魔力を増強させれば、視力の回復にも繋がるのではないか。
「いいよ。お前からキスしてくれるなら、試してみようか。」
「う……。わ、私、キスとかしたことなくって……」
「で? だから?」
「だから。その、初めてで――」
ふわりとルナさんの銀髪が頬を撫でる。
気付けばルナさんにキスをされていた。
私からするつもりが、結局ルナさんからキスしてきた。
「んっ」
唇で唇を半開きにされた。
唇のキス自体が初めてで、やり方がこれで合っているのかわからない。
痺れていた脚が堕落する。思考が、全身が溶かされていく。
さっきまで気持ち悪いと思っていたのに。ルナさんのキスがあまりにも優しいから、心のざわめきが取り除かれていく。
なぜか頭の中にダンさんの顔が思い浮かんだ。私の手を取り、指のあかぎれを労ってくれたことが鮮明に記される。
そうだ。これはキスじゃない。ルナさんに体液を取り入れてもらうためのセラピーに過ぎない。
ルナさんの視力を回復させるためのものだ。
「ふっ、んん」
「舌、もっと絡めてごらん?」
「ん――」
「うん、上手上手」
素肌がルナさんの逞しい身体に当たる。
ルナさんは、思っていたよりずっと優しくて魅惑的だった。
何度も舌ごと吸われて、まるで私の唾液を無我夢中で吸い取るかのように。柔らかいのに、あまりに官能さを極めていた。
それは長いひとときだった。
「なんで、涙目になってるの?」
「え……」
「まさか、ボクとのキスがショックだったとか言わないよねえ?」
「そ、そんなつもりじゃ。ただわたし、本当にこんなこと、初めてで……」
長いキスだったせいか、呼吸が途切れ途切れになる。
妖艶そうに私を見つめるルナさんの喉が上下に動く。私を見る彼の瞳が光を描くように、弧を描いた。
「お前、綺麗な顔してんだね。」
「…………」
「おっぱいも、うん。おっぱいは最初から好みだわ。」
「も、もう着物整えていいですか?!」
「駄目。もうちょっとお前のぬくもり、感じさせてよ。」
私の胸元に頬を寄せてくる。
一瞬、心臓が引き裂かれそうになるも、ルナさんはゆっくりと目を閉じた。
「魔力が湧き上がってくるっていうのに、なんでだろうね。魔力の増強とかどうでもよくなってくるよ。」
「ルナさん、目、目はどうですか? よく見えますか?」
「うん。お前の綺麗な顔がよく見えて、よかったよ……」
吐息が素肌にかかる。
くすぐったくって上体を起こした。ルナさんはすでに寝息を立てて眠ってしまっていた。
お布団でも敷くべきかと迷ったけれど、ルナさんの両手が私の腰に巻き付いている。
とりあえず着物の襟だけ整えて、膝枕で眠ってもらうことにした。
(ダンさんはフワフワな髪の毛だったけど、ルナさんはサラサラだな。)
銀髪の髪に指を滑らせる。いつもどんな手入れをしているのかと思うほど綺麗な指通りだった。
あっという間に夕方になってしまった。
私はミレーヌさんから渡されていた薬剤に関する専門書を読みふけっていた。
(さすがに冷えてきたかな。お布団、出したほうがいいよね?)
それにしてもダンさんといいルナさんといいよく眠る。ルナさんが午前中ここに来てから、すでに5時間は経っている。
外からドアを叩く音が聞こえて、声で招き入れた。
「おやおや珍しいこともあるもんだね。ダンピールが人様の前で眠るなんて。」
ミレーヌさんが様子を見に来てくれたのだ。
部屋に入るなり、鼻から吸い込むようにしてなにかの匂いを嗅ぎ取っている。
「ほう。ジャスミンの香りがいい仕事をしておる。ワシがやった苗から育てたやつか?」
「はい、ジャスミンには『安らぎ』の効能があるというので、茶葉をアロマにしてみたんです。」
「なるほど。いや、これは参った。ワシでも一瞬気をやられかけたよ。」
「はい?」
ミレーヌさんが、膝枕で眠るルナさんから私に視線を移す。そして座布団の上に正座した。
「お主が育てた植物は、お主の持つ能力を存分に発揮させている。ハルの『癒し』の効果が植物に伝染したんだよ。」
「伝染?」
「『癒し』の効果が植物にも適用されることがよお~くわかった。」
「そうなんですか? 自分じゃよくわかりませんが、」
「いつもの倍以上にこの部屋が『癒し』で満たされておる。それに、見てみい。シロエドリの籠の中を。」
鳥籠の方を見てみれば、シロちゃんは巣の中で眠っていて、籠の中にはいくつかの小さな卵がある。
「あれ? 金色の卵じゃない。なんだろうあれ。」
北国で『白ユリの芽』を食べていたシロちゃんは金色の卵を産んだ。
でも、ミレーヌさんが籠の中からそっと取り出した卵は、朱色だ。なんとも珍しい。
卵を置いたミレーヌさんの手の平が光りを放つ。どうやら卵の鑑定をしているらしい。
「……お、おいっ。最近シロはなにを食べとった?!」
驚いた様子のミレーヌさんに、慌てて返す。
「ええっと。よくジャスミンの葉を食べているのと、あ、それとハチミツが大好きなんです!」
「ハチミツ?」
「はい。ジャスミンの花に群がるハチが多くって、シロちゃんが一度蜂の巣を見つけて落としたことがありました。それから蜂を食べたり、ハチミツをよく舐めています。」
さすが魔物というだけあり、シロちゃんは蜂にも果敢に向かっていく。フラフラと飛び回る蜂が面白いらしい。蜂を食べることもあるのだ。
「これは……恐らくだが。抗ガン剤に似た効能を感じる!」
「抗ガン剤? 凄いじゃないですか!」
「凄いなんてもんじゃないさ。抗ガン剤なんて1錠だけでも1万リルする! もし本当に抗ガン剤としての効果があれば、とんだ大儲けだよ?!」
ミレーヌさんの目が$を描くようにキラキラと輝く。
たまたま偶然にも合わさったジャスミンの葉とハチミツ、そしてシロちゃんの能力がとんでもない特効薬になるかもしれないなんて。
「シロちゃん! 凄い! 凄いよ!!」
まだ眠っているシロちゃんを思わず褒め称えた。でもミレーヌさんは私をじっと見て真面目な顔でつぶやいた。
「ハルの持つ能力はとんでもないものだね。果たしてワシで守れるかどうか……」
ふと、膝に違和感を感じて視線を落とす。
すると寝ぼけ眼のルナさんと目が合った。
「……お前、危機管理は怠らない方がいいよ。」
「ルナさん! おはようございます。」
「ボクみたいに、いや。ダンピール以外にもお前を狙う奴が出てくるだろうね。」
「はい?」
ミレーヌさんとルナさんがヒリヒリとした空気を醸し出す。
私は言われた意味が、まるで理解できていなかった。
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