ゆうみお R18 お休み中

あまみや。

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鳳未来斗

本当にただただ幸せなみくかい

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今回はレイプなし鬱なしのあまあまなみく←かいです。
海斗が未来斗に甘える話。



ーーー


とある土曜日。


「海斗、それ何の勉強?」
「ん?数学だけど……」


海斗はいつも難しい事を勉強してる。



(俺の知ってる数学じゃない……)


する事がなくて暇で海斗の家にいるけど、受験勉強ばっかで全然構ってくれない。


「……疲れないの?」
「疲れるけど……まあ、受験生だし」



無表情のまま少し眉を下げて、また手を動かす。

海斗はあんまり感情表現が豊かでは無いけど、割と顔には出やすいタイプ。




(………息抜きしたいだろうな)






………




それなら、





「海斗!」
「…わっ、何?」


後ろから呼びかけた。




そして………






「1時間……休憩しない?」





そう言うと、海斗は少しだけ嬉しそうな顔をした。

まあ、眉が上がるだけだけど。





「………する」




席を立ってぽすん、と俺に寄りかかる。



「……お疲れ様!」
「ん……」



こうやって甘やかしてあげるのが俺の仕事。

海斗……頑張ってるし。




「……撫でて欲しい」



勿論言われた通りにする。




「はい、いい子だなー…」



気持ち優しめに頭を撫でて、優しい言葉も付け足してみる。




「………」




目を細めてぼーっとする海斗を見て、これがいいんだなって分かる。



腰を引き寄せるように抱きしめて、そのままベッドに移動した。




「ん……」
「眠いのか?今日はやけにおっとりしてるな」



最近あんまり寝てないから眠いらしい。


これじゃ勉強なんてしても無駄だろうに………





「いっぱい甘えていいから、今度は何したい?」



そう宥めるように言うと、




「じゃあ………ほっぺた、触らせて」




今度はそんな要求をされた。





「ん…、ん……、」
「……落ち着く」



高校生にしては柔らかいらしい頬をひたすらつねったり伸ばしたりして弄ばれた。


くすぐったいし恥ずかしい………




「かいひょ…っへ、へんなひゅみあふほな」
「何言ってんのかわかんないよ……」




これを5分くらいやられて、離してもらった頃には頬が赤くてヒリヒリする。



「ん…ふぅぅ……」
「何その気の抜けた声………可愛い」



疲れて大きめに息を吐くと、海斗に笑われた。




「ね………次は太もも触りたい、いい?」




………海斗ってやっぱり変態臭い。





「……いいけど」
「やった……!」




可愛いからいいケド………



言われるがままにズボンを脱いだ。



「……やっぱ柔らかくて落ち着く」
「あんまべたべた触るなよ………」



変態臭いなぁ…………


……とりあえず今日はパーカーが大きめで下着が隠せるからいいけど。




太ももの肉に指が沈んでいくのが割と嫌いじゃない。





「こうやって未来斗が甘やかさせてくれて助かってるよ……」
「それならいいけど……」



甘やかすって言ったのは俺なのにこれは少し緊張する。



だってなんか………そのまま、友達以上のことも、できそう……だし。



………一応まだそういうことはしてないんだけど。

ただの友達だから。





「ん……、ふぁッ!?」




そんなことを考えていたら、いきなり体に電流が走った。




「っ……や…、やめ、それは」
「……なんで?」




下着越しにソレを甘噛みされてた。




「恥ずかし……」
「甘やかしてあげるって言ったじゃん………」




でも、それはなんか違う。

海斗はむぅ……と頬を膨らませてそこから離れた。




「うぅ……う」
「………他には何してくれるの?」





………!





「えっと…えっとな……」



まだ海斗が甘えてくれると思うと嬉しくて、必死に考えた。


そして思い付いたのは、




「あ……!海斗、ここに寝て!」



ベッドの上で正座して、太ももをぽんぽんと叩く。



「……?」
「膝枕!……あ、ズボンは履いた方いいよな」



流石に履いてないと恥ずかしい。



けど、




「……ひぅっ?」
「いい…履いてない方がいい。」




履く前に座られてしまった。





「や……っ、でもそれじゃ」
「こっちの方が直に柔らかさに触れられるし………」
「へ…変態……!!」




海斗はちょっと変態すぎる………!!




「このまま寝たい………」
「1時間終わっちゃうぞー」
「それはやだ……」




………




「じゃあ………このまま褒めて欲しい」



……!

それなら得意。





「よし!海斗はいつも勉強とかいろいろ頑張っててすごいぞ!」



人のいい所に注目して褒めてあげるのは、唯一出来る特技だったりする。




「……他にないの?」
「勿論ある!大人だしその癖可愛いし、……苦いコーヒー飲めるし!」
「それは普通だよ………」


海斗は苦いブラックコーヒーが飲める。



「俺は砂糖入れないと飲めないぞ!無糖で飲めるなんてすごい!」
「……何その着目点………」



変わった着目点がくすぐったいのか恥ずかしそうに目を逸らされた。


………可愛い。




「海斗はいつも頑張ってるからな……!こんなに難しい勉強出来るのも、絶対諦めないのも、全部海斗が努力家ですごい人だからだぞ……!


俺は、そんな海斗の事応援したいし一緒にいたい……。」




本心でそう言うと、海斗は目を逸らしたまま体制をうつ伏せにした。



「……なっ」



何をするのかと思いきや………




「なんでこのタイミングで変態臭いことしてるんだよ!!」


太ももと太ももの間に顔を埋めて何も喋らない。


なんで…このタイミングで……?





「………ていうか海斗、なんかあつくない?大丈夫?」





返事は無かった。




……でも、




(あ………、耳赤い)




髪の毛に隠れ隠れな耳が少し赤くなってた。




(ふぅん………)




やっぱり可愛い。






「ずっと離さないから………これからも、よろしくな…?」





うつ伏せになって動かない海斗に、目を細めて微笑んだ。








ーーー



その後3時間はこの調子だった。





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