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【注意!】ここから下は女の子です
あすみゆ 温泉旅行
しおりを挟むあすみゆは恋が実らなそうなイメージがある
明日香…未来斗の妹、美優に片思い
美優…澪の妹、ノンケ、ブラコン
ーーー
(美優side)
高校3年生の夏。
「双葉ちゃん、温泉旅行、行かない?」
昼休み、友人に旅行に行こうと誘われた。
「旅行…ですか、お金はあるんですか?」
「ふふ……実はね、くじ引きでペア旅行チケットを貰ったのです!!」
………おぉ
「おめでとうございます。…でも、ペアって」
「明日香と双葉ちゃん、……駄目、かな」
………そんな特別な思い出を一緒に作るのが、果たして私で本当にいいのか、
「いや……でも」
「他に行く人もいないの。夏休み明けたらもう双葉ちゃん受験だし、明日香も夏休みなんとか予定作るからさ」
……まぁ、確かにもう3年生ということで最近忙しい。
(気分転換くらいなら……いいのかな)
その誘いを受けることにした。
ーーー
夏休み。
「わぁ……思ってたよりもすごいところです」
お土産屋や温泉旅館が立ち並ぶ温泉街。
「旅館に荷物預けて、早速温泉行こうよ!」
「はい…!旅館で浴衣を貸して貰えるんでしたよね。」
浴衣を着て温泉街を歩く………一度やって見たかった。
「うんうん、双葉ちゃんはどんな浴衣が着たい?」
「花柄が着てみたいです。明日香さんは?」
「私も一緒。お揃いのにしようよ。」
ーーー
桃色から赤色にグラデーションが入った、花柄の浴衣を借りた。
「綺麗な浴衣………汚さないようにしないとですね。」
「だねぇ……、…見て見て双葉ちゃん!すごいいい景色…!」
比較的高い階の部屋から眺める温泉街は、また綺麗だった。
「ここね、夜は街灯とかで街一面オレンジになるんだって。夜も街歩いてみようよ。」
「私も楽しみで調べて見ました、はい、行きましょう……!」
昔は澪がいないと人と上手く喋れなかったのに、この人にも気を許せるようになった。
成長したんだな、と思いつつ温泉に行く準備を始めた。
ーーー
とりあえず初めは旅館の中の温泉。
髪は団子にくくって、体を洗って湯に浸かる。
「「っふぁぁ~~~!」」
あまりに気持ち良い湯加減で、2人しておかしな声が重なってしまった。
「きもちぃ~~……!それに今、貸し切りだねっ」
「本当ですね、この景色にこの温泉、それが私達だけなん……………て」
ふと明日香さんを見た時、体が硬直した。
「…………双葉ちゃん?」
「明日香さん……なんか、成長してません???」
単刀直入に、胸が。
「…………そうかな?双葉ちゃんは……、…ささやかでいいね!」
「煽ってるんですか??」
未だAから抜け出せない私を………………
「ち…ちちちなみにカップは………」
「えっと……CかDくらいだったかな……」
「ヒグッ」
駄目だ、ダメージが大きすぎる
「どうして……毎日食事に気を使っているこの私が…………」
「こればかりは遺伝とかもあるからねー、……あ、でもうちは遺伝とかではなさそう」
……まぁ遺伝がどうとか言うのなら、少しは理解出来るかもしれない。
「………いいなぁ……」
「……触ってみる?」
「……え」
…………私は一体何を、
「じゃ……じゃあ、失礼致します」
つい丁寧語に拍車がかかってしまった。
「……」じ…
「っ……」
無言でじっとこっちを見つめないで欲しい、犯罪を犯している気分になる。
「……っえい!!」
「ひゃんっ!?」
………あ
「ご……ごめんなさい、」
「いや…明日香こそ…変な声出しちゃった」
お互い気まずくなった。
「……えへへ、…でも双葉ちゃんスレンダーで羨ましい、細くて、背が低いところも可愛いよ!」
この人はどうも褒め言葉だけで終わらせてはくれないらしい。
「せ、背が低いは余計です……!!」
「まぁ澪の妹だもんねぇ、仕方ないよねぇ」
……っ
「み、未来斗さんだって背そんなに高くないじゃないですか!!うちの兄を馬鹿にする前にご自分の兄も見てみてはいかがですか?!!」
「わ、双葉ちゃん必死、いいもーん、うちのお兄ちゃん160いってるからそこまで低くないもん♪」
そう言われると何も言えない。
「……卑怯、です。」
「双葉ちゃん……?…って、双葉ちゃん!!」
体が熱くて、途端にその場に倒れ込んでしまった。
(まずい…少し熱くなりすぎたかもしれません)
明日香さんに支えられて、肌が触れ合うのが少しだけ気持ちが良かった。
「大変……すぐあがらないと、「大丈夫です」…でも、……!」
もう少しだけ触れていたい。
「あの……もう少しだけ、このままでいさせてくれません…か?」
そう言ったのは無意識だった。
「…………ぁ、」
そこの居心地が良くて、ずっとここに浸っていたかった。
ーーー
しばらくして、具合が良くなってくる。
「ん……もう、大丈夫です。すみませんでした」
どれくらいそのままだったのか、体を離した途端お湯に触れていないところが肌寒かった。
「そう…良かった」
「ごめんなさい明日香さん、少しのぼせてしまって………」
「ううん!いいの。明日香サウナ行ってくる」
そう言って明日香さんの目を見る前に、サウナへ行ってしまった。
(もう少しだけここにいましょう………明日香さんが出てくるまで)
さっきのぼせた事もありサウナは気分じゃなかったので、大人しく待っている事にした。
ーーー
「……ずるいよ、双葉ちゃん。」
明日香さんの体が、のぼせた私よりも熱かった気がしたのは、きっと気の所為だと思う。
ーーー
温泉を出て浴衣で街を歩く事にした。
「温泉街の街って楽しい!コミケに行くのとは違った楽しさがある!」
「そうですね。…あ、このストラップ。澪に買ったら喜びそうです」
お土産屋さんや料理店。色々な物があって楽しかった。
「またいつか来ましょう、今度は他の皆さんも連れて!」
けど、私がそう言うと明日香さんは少しだけ辛そうな表情になった。
「……うん、そうだねぇ」
ーーー
一通りお店や温泉を回って、夜になった。
部屋で2人で出されたご飯を食べて、あまりの美味しさに2人とも表情が緩む。
「美味しいです…!食べたらお風呂に入りますか?」
「いや、もう流石に満足かな……さっきも入ったし、今日はいいかな」
「私もです、それじゃあ食べたら少し休んで、それから寝ましょう」
食べ終わって、その後は2人でお話したりテレビを見たり。
勉強や就活の事なんて忘れて、2人で楽しい時間を過ごした。
「双葉ちゃんの負け!いくよー?こちょこちょこちょこちょ~っ!」
「あ…ふふっ、やめ、あすかさん、そこよわいです…!」
寝る時間になっても布団で話していたら、いつの間にかゲームまで始めていた。
「って、あぁ……ごめん、浴衣はだけちゃった」
「大丈夫ですよ、同性ですし。なんならお風呂一緒に入ってるじゃないですか」
「いや、それとはまた違った…ね?」って言われたけどよく分からない。
「…ふふ、もう寝ましょうか、明日の朝に帰るんですから、早めに寝ましょう」
と言っても日付が変わってしまったけど、
浴衣を直すのも面倒だったので、電気を消してそのまま眠った。
(…すごく綺麗、こんな事出来るの、今のうちだけだよね)
窓から見える景色を見て、明日香さんが何を考えていたのか、
それは分からなかったけど、疲れもあってか私はすぐに寝てしまった。
「……ねぇ、双葉ちゃん」
深い眠りにつく前に、少しだけ彼女の声が聞こえていた。
それでも体が反応する程でもなく、ほぼ声を聞いているだけの状態。
「明日香に、付き合ってくれてありがとう。…明日香ね、嬉しかった、双葉ちゃんと一緒に思い出作れて、これからバラバラになるけど、それでも、これからも、2人で思い出…………、……つく、」
段々、明日香さんの声が涙ぐんでいく。
(あぁ…駄目だ、双葉ちゃんはこれから色々な出会いがあるのに、明日香が、私なんかが執着してちゃいけない)
(私以上の沢山の友達と出会って、
好きな人と出会って、
結婚して、幸せな時間を過ごして欲しい
私は、思い出の中の1つで良いんだ)
「……でも、」
何かが近付く気配がした。
(どうか、これだけは…許してください)
唇に、同じくらい柔らかい何かが触れた気がした。
ーーー
翌朝。
(昨日のは夢…だったんでしょうか)
それにしてはリアルだった。
(と、というかあれ、目を瞑ってて分かりませんでしたが、俗に言うキ…………)
…………っ
「双葉ちゃんおはよー、早起きだ、ね?」
そう思うと恥ずかしくなってきた。
「…顔赤いけど大丈夫?」
「あっ、いえ!いえいえいえ!!何でもないです、はひッ!!」
…変な声出た。
「え、何気になる!…ていうか早く着替えて!!朝からその格好なんか恥ずかしいから!!」
「っ…は、恥ずかしいのはこっちですよ!!あ、貴方にき……、…す…、される夢見たんですから!!」
お互い目を丸くした。
「え、あ、双葉ちゃん…?!!」
「っ…わ、私今何を…………っ、忘れて下さい!!!」
必死に赤くなる顔を隠した。
私は別に、明日香さんのことをそういう目では見ていないのに………
(でも…悪くなかったとは、言わないでおきましょう)
それもまだ、かなり恥ずかしいから。
ーーー
失恋エンドでも良いですが続きとかを書く場合に配慮します…
個人的にハッピーエンドなお話も好きです!!
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