36 / 47
第六章 つないだ手を離さない
36. 王妃様のサロンにて
しおりを挟む
謎の覆面作家ネイクの正体は、アレス様なのか?
確かにアレス様は詩を書いていて、文芸に興味がおありだった。でも、まさか恋愛小説を書くだなんて。しかもその作品が国内外でベストセラーに?
いや、待て。
ネイクがアレス様と決まったわけじゃない。他人の空似かもしれない。この世には三人、自分と似た人がいるというしな。
俺は書店の店頭に立ち尽くした。
ネイクが去ってしまったので、集まっていた人々は散り散りになった。俺は近くにいた男性の書店員にたずねた。
「あの、先ほどの黒いローブの方はネイクご本人なのでしょうか」
「はい。サインをする様子をご覧になったでしょう?」
男性の書店員が言った。
「ネイク先生に関するご質問はそれ以上、お答えできません。サイン本はまた入荷する予定ですから、今日のところはお引き取りください。そろそろ閉店時刻なので」
「分かりました」
俺は書店をあとにした。
王都の繁華街を歩きながら、気持ちを整理する。
ネイクがアレス様だったとしても、アレス様が俺との再会を望んでいるとは思えない。アレス様にとって俺は消したい過去にすぎないから。
職員宿舎に帰宅した俺は、ネイクが書いた「百年の恋歌」を手に取った。運命のいたずらによって引き裂かれた男女が、数々の困難を乗り越えて結ばれるラブストーリーだ。「愛を貫くためには強くならなければいけない」という台詞が特に印象に残っている。
強さか。
アレス様はアルファだからか、強くあることにとても拘っていた。俺は弱いアレス様も受け止めたいと思っていたのに。
ああ、やっぱりアレス様に会いたい。
伝えたいことがたくさんある。
俺はアレス様とつながっている交音器を握りしめた。しかし、自分から発信する勇気は湧いてこなかった。
◆◆◆
王妃様のサロンが開かれる日がやって来た。
俺は仕立て屋が作ってくれた晴れ着を着て、馬車で宮殿に向かった。そして門兵にジロリと睨まれながら、宮殿に足を踏み入れた。
広々とした回廊に手入れの行き届いた中庭。どこを切り取っても美しい。俺も一応、貴族の子弟だけれども、王族の財力はスケールが違う。
俺は近衛兵の案内によって、王妃様が待つ「琥珀の間」へと向かった。
階段を上って、長い廊下の突き当たりにたどり着いた。扉の色から、ここが「琥珀の間」だと分かった。
近衛兵が扉をノックする。
「楽士のフィーラン・アレクシスをお連れしました」
「お入りなさい」
扉が開いて、俺は室内に招かれた。
部屋の中には数名の男女がいて、くつろいだ表情でドリンクを飲んでいた。
「みなさん、彼は新進気鋭の音楽家フィーラン・アレクシスよ」
「あ、いえ。俺はまだまだ修行の身です」
「謙虚なんだね。せっかく王妃様のお気に入りになったんだからさ。もっと大胆に自分をアピールしてみては?」
そう言っていたずらっぽく笑った男性は、予約が取れないことで有名な画家リヴァルタ氏だった。リヴァルタ氏の隣にいる美女は舞踏家のミレイさん。高名な彫刻家のアスリッド氏もいた。
うわー。
俺、本当に王妃様のサロンに来ちゃったんだ。みんな一流の芸術家じゃないか!
ガチガチに緊張して棒立ちになっている俺を見て、王妃様がやわらかく微笑んだ。本日の王妃様は群青色のドレスをお召しになっている。
「あら。私とフィーラン、お揃いね」
俺のジャケットも群青色だった。
「恐れ多いことでございます!」
「ふふっ。そんなに畏まらないで。堅苦しいことは苦手だと言っているでしょう?」
ジョナス王子が近づいてきた。手には小型の弦楽器を持っている。
「フィーラン・アレクシス。よく来たな」
「ジョナス様。弦楽器を始められたのですか?」
「暇つぶしにな。俺の演奏、聴いてみるか?」
「是非ともお願いいたします」
「仕方ないなあ。少しだけだぞ?」
嬉しそうに微笑むと、ジョナス王子は弦楽器を弾き始めた。
澄んだ音の連なりが軽やかなメロディになって俺の耳に流れ込んだ。ジョナス王子は音楽初心者らしいが、かなり筋がいいのではないか? 何よりもジョナス王子ご自身が楽しんで演奏しておられるのが伝わってくる。
「どうだ。参ったか」
「素晴らしかったです!」
「フィーラン・アレクシスも歌曲を披露しろ」
「かしこまりました。曲目は何にいたしましょうか」
「咲き始めた恋の歌がいいわ」
王妃様がジョナス王子にウインクをする。
「ジョナスは最近、テルネア公国の公女様とお近づきになったのよね」
「茶会で一度会っただけだ」
「あの日からずっと、テルネア公国に関する本を読んでいるじゃない」
「単に興味を持っただけだ! 別に公女様がどうというわけでは……」
甘酸っぱいなあ。
俺は「琥珀の間」に置かれている鍵盤楽器の前に座った。そして前奏を弾いて、恋の歌を歌い始めた。
初恋か。
俺の場合はアレス様だ。初めてキスした時のときめきを思い出して、歌に情感を込める。
ふたり並んで立っているだけで幸せだった。アレス様は俺に恋する喜びを教えてくれた。
初恋は実らないという。
俺の歌声に切なさが滲んだ。しかし、今日のお題は咲き始めた恋の歌である。俺は切なさを拭い去って、明るい高音を響かせた。
ジョナス王子の恋がどうか実りますように。
伸びやかにメロディを歌い上げたところで、俺は演奏を終えた。
「フィーラン・アレクシス! 貴君に死角はないのか? いまのは即興演奏だろう」
「ふだんから思いついたメロディをメモしているんです」
「まあ、そうなの。努力の賜物なのね」
王妃様はサロンに集ったメンバー全員に笑いかけた。
「芸術家のみなさんはまるで白鳥ね。水面下では必死に動いているのに、私たちには華麗な姿しか見せない。私はみなさんを誇りに思います。これからもコクウォル王国の文化振興に尽力いたしますので、どうかのびのびと芸術活動を続けてちょうだい」
みんなから拍手と歓声が湧き起こった。
「芸術家といえば、文芸も忘れてはいけないわね。今日はネイクにも参加してもらう予定なの。そろそろ来る頃じゃないかしら」
「えっ。ネイクが……!?」
俺は驚きのあまり心臓が止まりそうになった。
脈拍が加速していく。耳が熱い。
「どうしたの、フィーラン。お部屋が暑いのかしら?」
「いえ。大丈夫です」
その時、扉がノックされた。
先ほど俺を案内してくれた近衛兵の声が聞こえてきた。
「王妃様。ネイクが到着しました」
「どうぞ。中へお入りなさい」
扉がゆっくりと開いた。
そこには、アレス様が立っていた。
確かにアレス様は詩を書いていて、文芸に興味がおありだった。でも、まさか恋愛小説を書くだなんて。しかもその作品が国内外でベストセラーに?
いや、待て。
ネイクがアレス様と決まったわけじゃない。他人の空似かもしれない。この世には三人、自分と似た人がいるというしな。
俺は書店の店頭に立ち尽くした。
ネイクが去ってしまったので、集まっていた人々は散り散りになった。俺は近くにいた男性の書店員にたずねた。
「あの、先ほどの黒いローブの方はネイクご本人なのでしょうか」
「はい。サインをする様子をご覧になったでしょう?」
男性の書店員が言った。
「ネイク先生に関するご質問はそれ以上、お答えできません。サイン本はまた入荷する予定ですから、今日のところはお引き取りください。そろそろ閉店時刻なので」
「分かりました」
俺は書店をあとにした。
王都の繁華街を歩きながら、気持ちを整理する。
ネイクがアレス様だったとしても、アレス様が俺との再会を望んでいるとは思えない。アレス様にとって俺は消したい過去にすぎないから。
職員宿舎に帰宅した俺は、ネイクが書いた「百年の恋歌」を手に取った。運命のいたずらによって引き裂かれた男女が、数々の困難を乗り越えて結ばれるラブストーリーだ。「愛を貫くためには強くならなければいけない」という台詞が特に印象に残っている。
強さか。
アレス様はアルファだからか、強くあることにとても拘っていた。俺は弱いアレス様も受け止めたいと思っていたのに。
ああ、やっぱりアレス様に会いたい。
伝えたいことがたくさんある。
俺はアレス様とつながっている交音器を握りしめた。しかし、自分から発信する勇気は湧いてこなかった。
◆◆◆
王妃様のサロンが開かれる日がやって来た。
俺は仕立て屋が作ってくれた晴れ着を着て、馬車で宮殿に向かった。そして門兵にジロリと睨まれながら、宮殿に足を踏み入れた。
広々とした回廊に手入れの行き届いた中庭。どこを切り取っても美しい。俺も一応、貴族の子弟だけれども、王族の財力はスケールが違う。
俺は近衛兵の案内によって、王妃様が待つ「琥珀の間」へと向かった。
階段を上って、長い廊下の突き当たりにたどり着いた。扉の色から、ここが「琥珀の間」だと分かった。
近衛兵が扉をノックする。
「楽士のフィーラン・アレクシスをお連れしました」
「お入りなさい」
扉が開いて、俺は室内に招かれた。
部屋の中には数名の男女がいて、くつろいだ表情でドリンクを飲んでいた。
「みなさん、彼は新進気鋭の音楽家フィーラン・アレクシスよ」
「あ、いえ。俺はまだまだ修行の身です」
「謙虚なんだね。せっかく王妃様のお気に入りになったんだからさ。もっと大胆に自分をアピールしてみては?」
そう言っていたずらっぽく笑った男性は、予約が取れないことで有名な画家リヴァルタ氏だった。リヴァルタ氏の隣にいる美女は舞踏家のミレイさん。高名な彫刻家のアスリッド氏もいた。
うわー。
俺、本当に王妃様のサロンに来ちゃったんだ。みんな一流の芸術家じゃないか!
ガチガチに緊張して棒立ちになっている俺を見て、王妃様がやわらかく微笑んだ。本日の王妃様は群青色のドレスをお召しになっている。
「あら。私とフィーラン、お揃いね」
俺のジャケットも群青色だった。
「恐れ多いことでございます!」
「ふふっ。そんなに畏まらないで。堅苦しいことは苦手だと言っているでしょう?」
ジョナス王子が近づいてきた。手には小型の弦楽器を持っている。
「フィーラン・アレクシス。よく来たな」
「ジョナス様。弦楽器を始められたのですか?」
「暇つぶしにな。俺の演奏、聴いてみるか?」
「是非ともお願いいたします」
「仕方ないなあ。少しだけだぞ?」
嬉しそうに微笑むと、ジョナス王子は弦楽器を弾き始めた。
澄んだ音の連なりが軽やかなメロディになって俺の耳に流れ込んだ。ジョナス王子は音楽初心者らしいが、かなり筋がいいのではないか? 何よりもジョナス王子ご自身が楽しんで演奏しておられるのが伝わってくる。
「どうだ。参ったか」
「素晴らしかったです!」
「フィーラン・アレクシスも歌曲を披露しろ」
「かしこまりました。曲目は何にいたしましょうか」
「咲き始めた恋の歌がいいわ」
王妃様がジョナス王子にウインクをする。
「ジョナスは最近、テルネア公国の公女様とお近づきになったのよね」
「茶会で一度会っただけだ」
「あの日からずっと、テルネア公国に関する本を読んでいるじゃない」
「単に興味を持っただけだ! 別に公女様がどうというわけでは……」
甘酸っぱいなあ。
俺は「琥珀の間」に置かれている鍵盤楽器の前に座った。そして前奏を弾いて、恋の歌を歌い始めた。
初恋か。
俺の場合はアレス様だ。初めてキスした時のときめきを思い出して、歌に情感を込める。
ふたり並んで立っているだけで幸せだった。アレス様は俺に恋する喜びを教えてくれた。
初恋は実らないという。
俺の歌声に切なさが滲んだ。しかし、今日のお題は咲き始めた恋の歌である。俺は切なさを拭い去って、明るい高音を響かせた。
ジョナス王子の恋がどうか実りますように。
伸びやかにメロディを歌い上げたところで、俺は演奏を終えた。
「フィーラン・アレクシス! 貴君に死角はないのか? いまのは即興演奏だろう」
「ふだんから思いついたメロディをメモしているんです」
「まあ、そうなの。努力の賜物なのね」
王妃様はサロンに集ったメンバー全員に笑いかけた。
「芸術家のみなさんはまるで白鳥ね。水面下では必死に動いているのに、私たちには華麗な姿しか見せない。私はみなさんを誇りに思います。これからもコクウォル王国の文化振興に尽力いたしますので、どうかのびのびと芸術活動を続けてちょうだい」
みんなから拍手と歓声が湧き起こった。
「芸術家といえば、文芸も忘れてはいけないわね。今日はネイクにも参加してもらう予定なの。そろそろ来る頃じゃないかしら」
「えっ。ネイクが……!?」
俺は驚きのあまり心臓が止まりそうになった。
脈拍が加速していく。耳が熱い。
「どうしたの、フィーラン。お部屋が暑いのかしら?」
「いえ。大丈夫です」
その時、扉がノックされた。
先ほど俺を案内してくれた近衛兵の声が聞こえてきた。
「王妃様。ネイクが到着しました」
「どうぞ。中へお入りなさい」
扉がゆっくりと開いた。
そこには、アレス様が立っていた。
24
あなたにおすすめの小説
夫には好きな相手がいるようです。愛されない僕は針と糸で未来を縫い直します。
伊織
BL
裕福な呉服屋の三男・桐生千尋(きりゅう ちひろ)は、行商人の家の次男・相馬誠一(そうま せいいち)と結婚した。
子どもの頃に憧れていた相手との結婚だったけれど、誠一はほとんど笑わず、冷たい態度ばかり。
ある日、千尋は誠一宛てに届いた女性からの恋文を見つけてしまう。
――自分はただ、家からの援助目当てで選ばれただけなのか?
失望と涙の中で、千尋は気づく。
「誠一に頼らず、自分の力で生きてみたい」
針と糸を手に、幼い頃から得意だった裁縫を活かして、少しずつ自分の居場所を築き始める。
やがて町の人々に必要とされ、笑顔を取り戻していく千尋。
そんな千尋を見て、誠一の心もまた揺れ始めて――。
涙から始まる、すれ違い夫婦の再生と恋の物語。
※本作は明治時代初期~中期をイメージしていますが、BL作品としての物語性を重視し、史実とは異なる設定や表現があります。
※誤字脱字などお気づきの点があるかもしれませんが、温かい目で読んでいただければ嬉しいです。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
回帰したシリルの見る夢は
riiko
BL
公爵令息シリルは幼い頃より王太子の婚約者として、彼と番になる未来を夢見てきた。
しかし王太子は婚約者の自分には冷たい。どうやら彼には恋人がいるのだと知った日、物語は動き出した。
嫉妬に狂い断罪されたシリルは、何故だかきっかけの日に回帰した。そして回帰前には見えなかったことが少しずつ見えてきて、本当に望む夢が何かを徐々に思い出す。
執着をやめた途端、執着される側になったオメガが、次こそ間違えないようにと、可愛くも真面目に奮闘する物語!
執着アルファ×回帰オメガ
本編では明かされなかった、回帰前の出来事は外伝に掲載しております。
性描写が入るシーンは
※マークをタイトルにつけます。
物語お楽しみいただけたら幸いです。
***
2022.12.26「第10回BL小説大賞」で奨励賞をいただきました!
応援してくれた皆様のお陰です。
ご投票いただけた方、お読みくださった方、本当にありがとうございました!!
☆☆☆
2024.3.13 書籍発売&レンタル開始いたしました!!!!
応援してくださった読者さまのお陰でございます。本当にありがとうございます。書籍化にあたり連載時よりも読みやすく書き直しました。お楽しみいただけたら幸いです。
【完結】末っ子オメガ
鉾田 ほこ
BL
「晴にいさま、大好き」
アルファばかりのエリート一家の四人兄弟の末っ子に生まれた 亜季。
思春期の第二性検査を受けるまで、誰もがアルファだと信じて疑っていなかったが、結果は「オメガ」だった。確かに他の息子たちに比べて、身体も小さく、性格もおっとりしていた末っ子オメガ。親戚を含めてアルファばかりで、オメガがいないゆえに扱いがわからない。
だが、はじめは家族の誰一人として末っ子がオメガであることを疎むことなく可愛がっていた。
ある日、転機が訪れる──
末っ子オメガに発情期(ヒート)が訪れ、事故が起こってしまう。それを理由に亜季はひとり家族と離れて暮らすことになった。
そして末っ子は──男娼になって……長男 晴臣と再会する。
すれ違いオメガバース。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか
まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。
そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。
テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。
そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。
大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン
ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。
テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
貧乏子爵のオメガ令息は、王子妃候補になりたくない
こたま
BL
山あいの田舎で、子爵とは名ばかりの殆ど農家な仲良し一家で育ったラリー。男オメガで貧乏子爵。このまま実家で生きていくつもりであったが。王から未婚の貴族オメガにはすべからく王子妃候補の選定のため王宮に集うようお達しが出た。行きたくないしお金も無い。辞退するよう手紙を書いたのに、近くに遠征している騎士団が帰る時、迎えに行って一緒に連れていくと連絡があった。断れないの?高貴なお嬢様にイジメられない?不安だらけのラリーを迎えに来たのは美丈夫な騎士のニールだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる