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御祝 ―おいわい― side クラリス
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しおりを挟む「今度、ぜひ、カフェでお喋りしましょう。私も楽しみです」
ローザ様の呟きは空耳だと結論づけ、私はにこりと笑いかけた。ぱぁと顔を明るく……それこそ咲き誇る薔薇のごとく、華やかな笑顔でローザ様は私の手をぎゅっと握る。
「ええ! ええ! ぜひぜ」
「ローザ嬢、早く帰った方が良いと思うのだが?」
背後からの声にローザ様の言葉はバサリと遮られた。と同時に私の両肩に手が置かれ、軽く後ろへ引き寄せられる。
「あ、ジェスター様……」
振り返ると穏やかな笑みを浮かべたジェスター様の姿があり、ローザ様は一瞬不快そうに顔を歪めたが、すぐに艶然と笑った。
「そうですわね。帰りますわ。シトリン家が我が家に大量の仕事を回しましたから、クラリス様とゆっくりカフェにも行けない状況なんですの。ホント、シトリン家が、ね」
ジェスター様は満面の笑みを返す。
「おや? ベリル家は優秀ですから、あれくらいの仕事は造作もない事かと思ってましたが…………まさかあの程度の仕事量に辟易していると?」
「ご冗談を」
ローザ様は、あれくらい余裕ですわと口に手を当てコロコロ笑った。
「我が家門が優秀すぎて、ジェスター様のお仕事がなくなってしまうかもしれませんわね」
「そうですか。それは願ったり叶ったりだ」
美男美女がキラッキラの微笑みを交わしたまま、目と目を合わせ、軽口を叩き合っている……とても絵になってて、私にとって萌えシチュエーションなんだけど……なんだけど!
私は切に願った。
お願いです。平凡な私を間に挟まないでください。2人が眩しすぎて、私、溶けそうです……
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