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石田治部少輔三成
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32: 俊也:16/12/01(木)00:39:15 ID:GZx主 ×
大垣城
城内はいわゆる西軍の将兵で溢れかえっていた。
「此度の戦、このままでは敗ける、と申すか・・・・・・」
島左近の主君 西軍の実質総大将 石田治部少輔三成である。
彡(゚)(゚)「はい」
左近同様、スマートフォンの機能を見せつけられ、すくなくとも恩慈英たちが只者ではないということは理解したようであるが・・・・・・・
「たしかに総大将毛利輝元殿の合力は間に合わぬが、それでも内府家康のそれを上回る兵数を我らは有しておる。
そうやすやすと敗れるとは思えぬ」
34: 名無し:16/12/01(木)00:40:10 ID:zTb ×
スマホ1台あればほんとになんでもできんだな
35: 俊也:16/12/01(木)00:41:49 ID:GZx主 ×
彡(゚)(゚)「ですが、その兵力が十分に機能しないとしたら?」
「内応・・・・・か」
左近がつぶやく。
「金吾だな?」
そう言った頭巾姿の武将は三成の盟友 大谷刑部吉継であった。
彡(゚)(゚)「はい。小早川秀秋様です」
「この刑部も風聞は耳にしておる。実際の戦さ場では彼奴の万一の内応に備えた手勢を用意するつもりでおる。」
彡(゚)(゚)「はい。実際刑部様の手勢は小早川勢を一旦は押し返します。
しかし小早川勢のみならず脇坂、小川、朽木、赤座の4隊も寝返った為、刑部様の部隊は崩壊します・・・・・・」
「なんと・・・・・いずれも太閤様に恩義ある者たちばかり・・・・それが・・・・・」
吉継は絶句した。
36: 俊也:16/12/01(木)00:43:51 ID:GZx主 ×
彡(゚)(゚)「そのほかにも、内応している方はおわします。治部様にお願いしたいのですが、個別に治部様刑部様立会いのもと、
御目通り願いたい方が幾人かいらっしゃいます・・・・・・・」
「う、うむ、申してみよ」
三成も吉継も、恩慈英の話にただただ圧倒されるばかりであった。
38: 俊也:16/12/01(木)00:45:41 ID:GZx主 ×
数時間後・・・・・再び恩慈英と三成、吉継の会談。
彡(゚)(゚)「では改めて。必勝の軍略を献策させていただきます。」
恩慈英は大きな半紙を広げ、そこに両軍の配置を書き出す。
そして事細かに説明を始めた。
彡(゚)(゚)「小早川様も当初は日和見の態度をとり続けます。つまりその間にわが西軍優勢の事実を見せつければ、
こちらの味方となり内府の本陣に突入してくれる可能性が大となります。
これが一つの基本方針となります。
もうひとつ、南宮山の・・・・・」
恩慈英の説明は続いた。
39: ↓名無し:16/12/01(木)00:46:17 ID:yXu ×
小早川はホモ。はっきりわかんだね
40: 俊也:16/12/01(木)00:46:53 ID:GZx主 ×
そして同日夜、石田三成は西軍の主力を率い、大垣城を進発し関ケ原へむかうこととなる。
彡(゚)(゚)「成り行きで西軍の帷幕に加わることになっちまったで・・・・・・」
(´・ω・`)「大丈夫かな?お兄ちゃんの策通りにうまくいくかな・・・・・」
彡(゚)(゚)「わからん。
正直、合戦のキーマンすべてに会えたわけやないし。話せた武将もどれだけワイらのことを信じてくれてるか・・・・・
まあ歴史の波を、どれだけ撥ね退けられるか、やな。
こうしてこの時代に飛ばされてきたのには、なにか意味があるはずや。」
41: 俊也:16/12/01(木)00:48:29 ID:GZx主 ×
一方、三成の本隊。
「とにかくこの一戦、勝たねばならぬ。秀頼公を内府めの専横から護るためにも、
太閤様の恩義に報いるためにも・・・・・・しかし・・・・・」
「殿、ご安心召されよ。先の世を知る恩慈英殿が我らが帷幕に加わりしは正に天の配剤。打てるべき手はすべて打ちました故、必ずや勝てまする。」
「恩慈英なる者、どこまで信じてよいものか・・・・・・」
「あの奇怪なからくり。そして我らしか知らぬはずのわが方の内情を事細かに存じておったことからしても、信じざるを得ますまい。」
「うむ・・・・・・かの者を連れてきたお主を信じるとしよう。」
「この左近は殿の義を信じて戦いまする。安んじてお任せあれ。」
大垣城
城内はいわゆる西軍の将兵で溢れかえっていた。
「此度の戦、このままでは敗ける、と申すか・・・・・・」
島左近の主君 西軍の実質総大将 石田治部少輔三成である。
彡(゚)(゚)「はい」
左近同様、スマートフォンの機能を見せつけられ、すくなくとも恩慈英たちが只者ではないということは理解したようであるが・・・・・・・
「たしかに総大将毛利輝元殿の合力は間に合わぬが、それでも内府家康のそれを上回る兵数を我らは有しておる。
そうやすやすと敗れるとは思えぬ」
34: 名無し:16/12/01(木)00:40:10 ID:zTb ×
スマホ1台あればほんとになんでもできんだな
35: 俊也:16/12/01(木)00:41:49 ID:GZx主 ×
彡(゚)(゚)「ですが、その兵力が十分に機能しないとしたら?」
「内応・・・・・か」
左近がつぶやく。
「金吾だな?」
そう言った頭巾姿の武将は三成の盟友 大谷刑部吉継であった。
彡(゚)(゚)「はい。小早川秀秋様です」
「この刑部も風聞は耳にしておる。実際の戦さ場では彼奴の万一の内応に備えた手勢を用意するつもりでおる。」
彡(゚)(゚)「はい。実際刑部様の手勢は小早川勢を一旦は押し返します。
しかし小早川勢のみならず脇坂、小川、朽木、赤座の4隊も寝返った為、刑部様の部隊は崩壊します・・・・・・」
「なんと・・・・・いずれも太閤様に恩義ある者たちばかり・・・・それが・・・・・」
吉継は絶句した。
36: 俊也:16/12/01(木)00:43:51 ID:GZx主 ×
彡(゚)(゚)「そのほかにも、内応している方はおわします。治部様にお願いしたいのですが、個別に治部様刑部様立会いのもと、
御目通り願いたい方が幾人かいらっしゃいます・・・・・・・」
「う、うむ、申してみよ」
三成も吉継も、恩慈英の話にただただ圧倒されるばかりであった。
38: 俊也:16/12/01(木)00:45:41 ID:GZx主 ×
数時間後・・・・・再び恩慈英と三成、吉継の会談。
彡(゚)(゚)「では改めて。必勝の軍略を献策させていただきます。」
恩慈英は大きな半紙を広げ、そこに両軍の配置を書き出す。
そして事細かに説明を始めた。
彡(゚)(゚)「小早川様も当初は日和見の態度をとり続けます。つまりその間にわが西軍優勢の事実を見せつければ、
こちらの味方となり内府の本陣に突入してくれる可能性が大となります。
これが一つの基本方針となります。
もうひとつ、南宮山の・・・・・」
恩慈英の説明は続いた。
39: ↓名無し:16/12/01(木)00:46:17 ID:yXu ×
小早川はホモ。はっきりわかんだね
40: 俊也:16/12/01(木)00:46:53 ID:GZx主 ×
そして同日夜、石田三成は西軍の主力を率い、大垣城を進発し関ケ原へむかうこととなる。
彡(゚)(゚)「成り行きで西軍の帷幕に加わることになっちまったで・・・・・・」
(´・ω・`)「大丈夫かな?お兄ちゃんの策通りにうまくいくかな・・・・・」
彡(゚)(゚)「わからん。
正直、合戦のキーマンすべてに会えたわけやないし。話せた武将もどれだけワイらのことを信じてくれてるか・・・・・
まあ歴史の波を、どれだけ撥ね退けられるか、やな。
こうしてこの時代に飛ばされてきたのには、なにか意味があるはずや。」
41: 俊也:16/12/01(木)00:48:29 ID:GZx主 ×
一方、三成の本隊。
「とにかくこの一戦、勝たねばならぬ。秀頼公を内府めの専横から護るためにも、
太閤様の恩義に報いるためにも・・・・・・しかし・・・・・」
「殿、ご安心召されよ。先の世を知る恩慈英殿が我らが帷幕に加わりしは正に天の配剤。打てるべき手はすべて打ちました故、必ずや勝てまする。」
「恩慈英なる者、どこまで信じてよいものか・・・・・・」
「あの奇怪なからくり。そして我らしか知らぬはずのわが方の内情を事細かに存じておったことからしても、信じざるを得ますまい。」
「うむ・・・・・・かの者を連れてきたお主を信じるとしよう。」
「この左近は殿の義を信じて戦いまする。安んじてお任せあれ。」
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