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火花
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50: 名無し:16/12/01(木)01:01:26 ID:ojI ×
さあ今度は歴史は変わるのか
51: 名無し:16/12/01(木)01:30:08 ID:Trp ×
結局小早川頼みの戦略で草
56: ↓俊也:16/12/01(木)23:53:00 ID:GZx主 ×
15日未明 西軍は関ヶ原へと到着。順次展開を開始する。
三成は笹尾山に本陣を構え、諸将もそれぞれの配置へと布陣する
その陣容は笹尾山から南に延びて天満山にいたり、中山道をはさんで松尾山に結び、さらに東に回って南宮山方面へと展開する。
桃配山方面から進出してくるであろう徳川家康の東軍を半包囲する、いわゆる鶴翼の陣である。
その総兵力は8万にも達した。
57: ↓俊也:16/12/01(木)23:53:48 ID:GZx主 ×
一方東軍は・・・・・
西軍が大垣を進発した動きに呼応し、中山道を西に進んだ。
関ヶ原に至るころには斥候の報告で西軍のおおよその動きを把握し、行軍を停止して陣地展開を開始した。
家康は桃配山に本陣を定める。
決戦の時は、刻一刻と迫っていた。
58: 俊也:16/12/01(木)23:56:14 ID:GZx主 ×
15日 早朝 桃配山
「三成は鶴翼の陣ですな・・・兵数を恃んだというところでありましょうか」
本多正純の言葉に、内大臣徳川家康は微笑みつつ頷く。
「ふむ・・・・・その兵数がすべて治部の思い通りに動けば、我らは負けるであろうがの」
「ですが、その内実は・・・・・・・」
「左様、鶴の翼はすでに折れて居る。」
「我らの優位は動きませぬな。天下へ向け、ご運が開ける日となりましょう。」
「だが油断はならぬ。戦とは思う様にいかぬものよ。」
東軍の前には濃霧が立ち込めていた。
59: 俊也:16/12/01(木)23:58:29 ID:GZx主 ×
午前7時 視界が開けぬ中、東軍徳川隊先鋒の井伊直政が視察と称し、数十騎を率いて最前線に進出。
そのまま西軍めがけて突撃を開始した
60: 俊也:16/12/02(金)00:04:17 ID:sr8主 ×
「井伊隊が抜け駆け・・・・・!?」
「おのれ先手の我らを差し置いて!!」
先鋒一番手の福島正則の側近たちが色めき立つ。
「こちらも遅れを取るな!鉄砲隊!!前方の敵方へ撃ちかけよ!」
正則の号令一下、麾下の鉄砲足軽800人余が一斉射撃を開始する。
(とはいえ福島正則自身は、あえて抜け駆けしてでも徳川本隊が主導して動かなければならない事情を
一応は理解してもいたのだが)
その銃声をきっかけに、各戦線で本格的に戦闘が開始された。
61: 俊也:16/12/02(金)00:07:16 ID:sr8主 ×
笹尾山の三成の本隊には、大将首を狙う黒田長政、細川忠興らの諸隊が殺到した。
「敵、一万以上がわが陣へ向け寄せてきます!!」
物見の報告に、三成は表情と身体をこわばらせた。
62: 俊也:16/12/02(金)00:10:18 ID:sr8主 ×
「鉄砲隊前へ!撃ちかけよ!」
島左近が号令する。
木柵、空堀で動きが止まった東軍将兵へ、三成隊の一斉射撃が浴びせられる。
バタバタと倒れる東軍兵士たち、しかし東軍はひるむことなく押し寄せてくる。
「大筒をもてい!・・・・・はなて!!」
左近の指示に、数門の大砲が咆哮する。
「ぐあああああああああああ!?」
大坂城から三成が運び出させた、いわば秘密兵器。
いわゆる散弾を用いたそれは、突入してきた東軍に甚大な損害を与えた。
63: 俊也:16/12/02(金)00:11:22 ID:sr8主 ×
「ぐぬうう・・・小癪な、一旦退いて立てなおせい!!」
黒田長政は歯ぎしりしつつもそう命じた。
東軍 福島正則VS西軍 宇喜多秀家
「一気に突き崩せ!総寄せじゃ!!」
猛将宇喜多が吠える。
麾下の明石掃部らの指揮のもと、鉄砲隊、槍隊、騎馬隊が巧妙に連携し、福島隊を引き寄せたうえで叩き、押し戻した上で突き崩した。
初動は押し気味だった福島隊は、宇喜多勢の猛反撃に大きく後退する羽目になる。
「ええい情けなし!儂に続け!!怖気るものは斬り捨てるぞ!!」
福島正則は怒り、自ら前線に繰り出し将兵を叱咤し反攻を命ずる。
かくて宇喜多対福島の戦線は一進一退を繰り返すこととなる。
64: 俊也:16/12/02(金)00:13:44 ID:sr8主 ×
一方黒田隊である。
「岩手山の麓から回り込む。治部の横腹を突くのじゃ!!」
選りすぐった一隊で、三成隊の側面から射撃を加えるべく、黒田隊は小丘を登った。
笹尾山本陣
彡(゚)(゚)「そろそろ来る頃や。黒田隊の射撃で、三成隊は左近殿が負傷するなど大きなダメージを受ける」
(´・ω・`)「で、でも・・・・・・・・」
彡(゚)(゚)「せや!すでに手は打ってあるで!」
65: 俊也:16/12/02(金)00:15:41 ID:sr8主 ×
黒田隊は驚愕した
「敵じゃ!!横槍が・・・・・・!」
「なに!?どこの紋だ!?」
「丸に十文字!!」
「うったくっど!!(叩くぞ!!)島津の戦ぶりを見せてやれい!!」
島津義弘であった。
精強をもって鳴る島津兵1500人の側面攻撃に、黒田隊は大混乱に陥った。
66: ↓名無し:16/12/02(金)00:17:21 ID:3ez ×
なにこれ新作?
南慈英SS?
67: 俊也:16/12/02(金)00:19:49 ID:sr8主 ×
彡(゚)(゚)(よかったで・・・・義弘殿が動いてくれて・・・・・・昨夜三成殿がワイのアドバイス通り辞を低くして頼み込んだのが功を奏した!)
彡(゚)(゚)(あなた方島津はこのまま戦闘に参加せねば、合戦終盤に敵中に孤立することになります。その時の凄まじい敵中突破は後世語り草にはなりますが、
甥の豊久殿はじめ多くの犠牲を払うこととなります。いずれ語り継がれる武勇を示すなら、合戦の重要な局面でお示しくださいませ・・・・・
・・・ワイからはそう伝えたんや)
島津隊の凄まじい突撃に、黒田隊は瞬く間に横腹を食い破られつつあった。
68: 俊也:16/12/02(金)00:23:10 ID:sr8主 ×
「よし!この機を逃すな!我らも吶喊するぞ!」
島左近が長槍を握り、左右の将士らを叱咤する。おおっと吠える左近隊将士達。
左近隊は黒田隊、細川隊の間に猛然と突入した。
「かかれえ!!かかれえ!!」
島津、島左近の両隊に分断されかけた黒田、細川隊は大きく算を乱し、じりじりと後退し始めた。
69: 俊也:16/12/02(金)00:26:26 ID:sr8主 ×
桃配山 東軍本陣。
「お味方の右翼が崩れつつありまする!」
使番の報告に家康は爪を噛んだ。
「古田、織田、金森、生駒の四隊を後詰に送れい!」
後方の予備兵力4隊が動き、東軍右翼に生じかけた間隙を修復する。
攻勢終末点に達しかけた島津、島の両部隊は、東軍を射撃等で牽制しつつ一旦後退した。
70: 俊也:16/12/02(金)00:31:37 ID:sr8主 ×
「島津勢をあのように用いるとは、治部らしからぬ妙手よのう。」
家康の言葉に、汗を拭いながら本多正純が答える。
「島左近の策でしょうか・・・・・いずれにせよ切れ者の軍師がおるようですな・・・・・」
「これは急がねばならぬかもしれんの。松尾山に向け狼煙をあげい!」
霧はすっかり晴れ、午前10時になろうとしていた。
さあ今度は歴史は変わるのか
51: 名無し:16/12/01(木)01:30:08 ID:Trp ×
結局小早川頼みの戦略で草
56: ↓俊也:16/12/01(木)23:53:00 ID:GZx主 ×
15日未明 西軍は関ヶ原へと到着。順次展開を開始する。
三成は笹尾山に本陣を構え、諸将もそれぞれの配置へと布陣する
その陣容は笹尾山から南に延びて天満山にいたり、中山道をはさんで松尾山に結び、さらに東に回って南宮山方面へと展開する。
桃配山方面から進出してくるであろう徳川家康の東軍を半包囲する、いわゆる鶴翼の陣である。
その総兵力は8万にも達した。
57: ↓俊也:16/12/01(木)23:53:48 ID:GZx主 ×
一方東軍は・・・・・
西軍が大垣を進発した動きに呼応し、中山道を西に進んだ。
関ヶ原に至るころには斥候の報告で西軍のおおよその動きを把握し、行軍を停止して陣地展開を開始した。
家康は桃配山に本陣を定める。
決戦の時は、刻一刻と迫っていた。
58: 俊也:16/12/01(木)23:56:14 ID:GZx主 ×
15日 早朝 桃配山
「三成は鶴翼の陣ですな・・・兵数を恃んだというところでありましょうか」
本多正純の言葉に、内大臣徳川家康は微笑みつつ頷く。
「ふむ・・・・・その兵数がすべて治部の思い通りに動けば、我らは負けるであろうがの」
「ですが、その内実は・・・・・・・」
「左様、鶴の翼はすでに折れて居る。」
「我らの優位は動きませぬな。天下へ向け、ご運が開ける日となりましょう。」
「だが油断はならぬ。戦とは思う様にいかぬものよ。」
東軍の前には濃霧が立ち込めていた。
59: 俊也:16/12/01(木)23:58:29 ID:GZx主 ×
午前7時 視界が開けぬ中、東軍徳川隊先鋒の井伊直政が視察と称し、数十騎を率いて最前線に進出。
そのまま西軍めがけて突撃を開始した
60: 俊也:16/12/02(金)00:04:17 ID:sr8主 ×
「井伊隊が抜け駆け・・・・・!?」
「おのれ先手の我らを差し置いて!!」
先鋒一番手の福島正則の側近たちが色めき立つ。
「こちらも遅れを取るな!鉄砲隊!!前方の敵方へ撃ちかけよ!」
正則の号令一下、麾下の鉄砲足軽800人余が一斉射撃を開始する。
(とはいえ福島正則自身は、あえて抜け駆けしてでも徳川本隊が主導して動かなければならない事情を
一応は理解してもいたのだが)
その銃声をきっかけに、各戦線で本格的に戦闘が開始された。
61: 俊也:16/12/02(金)00:07:16 ID:sr8主 ×
笹尾山の三成の本隊には、大将首を狙う黒田長政、細川忠興らの諸隊が殺到した。
「敵、一万以上がわが陣へ向け寄せてきます!!」
物見の報告に、三成は表情と身体をこわばらせた。
62: 俊也:16/12/02(金)00:10:18 ID:sr8主 ×
「鉄砲隊前へ!撃ちかけよ!」
島左近が号令する。
木柵、空堀で動きが止まった東軍将兵へ、三成隊の一斉射撃が浴びせられる。
バタバタと倒れる東軍兵士たち、しかし東軍はひるむことなく押し寄せてくる。
「大筒をもてい!・・・・・はなて!!」
左近の指示に、数門の大砲が咆哮する。
「ぐあああああああああああ!?」
大坂城から三成が運び出させた、いわば秘密兵器。
いわゆる散弾を用いたそれは、突入してきた東軍に甚大な損害を与えた。
63: 俊也:16/12/02(金)00:11:22 ID:sr8主 ×
「ぐぬうう・・・小癪な、一旦退いて立てなおせい!!」
黒田長政は歯ぎしりしつつもそう命じた。
東軍 福島正則VS西軍 宇喜多秀家
「一気に突き崩せ!総寄せじゃ!!」
猛将宇喜多が吠える。
麾下の明石掃部らの指揮のもと、鉄砲隊、槍隊、騎馬隊が巧妙に連携し、福島隊を引き寄せたうえで叩き、押し戻した上で突き崩した。
初動は押し気味だった福島隊は、宇喜多勢の猛反撃に大きく後退する羽目になる。
「ええい情けなし!儂に続け!!怖気るものは斬り捨てるぞ!!」
福島正則は怒り、自ら前線に繰り出し将兵を叱咤し反攻を命ずる。
かくて宇喜多対福島の戦線は一進一退を繰り返すこととなる。
64: 俊也:16/12/02(金)00:13:44 ID:sr8主 ×
一方黒田隊である。
「岩手山の麓から回り込む。治部の横腹を突くのじゃ!!」
選りすぐった一隊で、三成隊の側面から射撃を加えるべく、黒田隊は小丘を登った。
笹尾山本陣
彡(゚)(゚)「そろそろ来る頃や。黒田隊の射撃で、三成隊は左近殿が負傷するなど大きなダメージを受ける」
(´・ω・`)「で、でも・・・・・・・・」
彡(゚)(゚)「せや!すでに手は打ってあるで!」
65: 俊也:16/12/02(金)00:15:41 ID:sr8主 ×
黒田隊は驚愕した
「敵じゃ!!横槍が・・・・・・!」
「なに!?どこの紋だ!?」
「丸に十文字!!」
「うったくっど!!(叩くぞ!!)島津の戦ぶりを見せてやれい!!」
島津義弘であった。
精強をもって鳴る島津兵1500人の側面攻撃に、黒田隊は大混乱に陥った。
66: ↓名無し:16/12/02(金)00:17:21 ID:3ez ×
なにこれ新作?
南慈英SS?
67: 俊也:16/12/02(金)00:19:49 ID:sr8主 ×
彡(゚)(゚)(よかったで・・・・義弘殿が動いてくれて・・・・・・昨夜三成殿がワイのアドバイス通り辞を低くして頼み込んだのが功を奏した!)
彡(゚)(゚)(あなた方島津はこのまま戦闘に参加せねば、合戦終盤に敵中に孤立することになります。その時の凄まじい敵中突破は後世語り草にはなりますが、
甥の豊久殿はじめ多くの犠牲を払うこととなります。いずれ語り継がれる武勇を示すなら、合戦の重要な局面でお示しくださいませ・・・・・
・・・ワイからはそう伝えたんや)
島津隊の凄まじい突撃に、黒田隊は瞬く間に横腹を食い破られつつあった。
68: 俊也:16/12/02(金)00:23:10 ID:sr8主 ×
「よし!この機を逃すな!我らも吶喊するぞ!」
島左近が長槍を握り、左右の将士らを叱咤する。おおっと吠える左近隊将士達。
左近隊は黒田隊、細川隊の間に猛然と突入した。
「かかれえ!!かかれえ!!」
島津、島左近の両隊に分断されかけた黒田、細川隊は大きく算を乱し、じりじりと後退し始めた。
69: 俊也:16/12/02(金)00:26:26 ID:sr8主 ×
桃配山 東軍本陣。
「お味方の右翼が崩れつつありまする!」
使番の報告に家康は爪を噛んだ。
「古田、織田、金森、生駒の四隊を後詰に送れい!」
後方の予備兵力4隊が動き、東軍右翼に生じかけた間隙を修復する。
攻勢終末点に達しかけた島津、島の両部隊は、東軍を射撃等で牽制しつつ一旦後退した。
70: 俊也:16/12/02(金)00:31:37 ID:sr8主 ×
「島津勢をあのように用いるとは、治部らしからぬ妙手よのう。」
家康の言葉に、汗を拭いながら本多正純が答える。
「島左近の策でしょうか・・・・・いずれにせよ切れ者の軍師がおるようですな・・・・・」
「これは急がねばならぬかもしれんの。松尾山に向け狼煙をあげい!」
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