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大坂にて

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210: ↓俊也:16/12/08(木)00:32:45 ID:AWp主 ×

彡(゚)(゚)(あ、あきらめんでワイは・・・・・)


いっそ半蔵を一息に狙ってやろうかと思ったとき。


包囲の輪が崩れた。


「伊賀の下忍どもめ!!」


大柄な武者が突進し、左右に敵を斬り倒す



「ム!!??貴様は・・・・・・!!」

彡(゚)(゚)「宇喜多様!!」


「恩慈英殿!!ご無事であったか!!」



宇喜多と馬廻りの猛者たちが、伊賀者と激しく斬り合う。
211: ↓俊也:16/12/08(木)00:35:26 ID:AWp主 ×

「くっ!退けい!!」


半蔵は歯ぎしりしつつ、手下をまとめ遁走した。


彡(゚)(゚)「た、助かりました!!」


(´・ω・`)「宇喜多様もご無事でなによりです!!」

「なんとか首は繋がっておる。貴殿らも大坂を!?」


彡(゚)(゚)「はい。治部様を追って・・・・・」

「大坂に入りさえすれば、総大将安芸中納言様(毛利輝元)らと合力出来る・・・・」


彡(゚)(゚)「ええ、うまくすれば秀頼公を正式に擁立し、

内府を逆賊として成敗する流れに持っていけまする・・・・・・」

一行は険しい山道を、一筋の希望に縋りつつ突き進んだ。
212: 俊也:16/12/08(木)00:49:03 ID:AWp主 ×
4日後 大坂城


彡(゚)(゚)「ついに、辿り着いたで・・・・・」
(´・ω・`)「はえ~すっごいおっきい」

東アジア最大の城塞。



此れに籠ることができれば、徳川の大軍といえども陥落させるのは容易ではない。
それどころか豊臣秀頼が鎮座する巨城を前にしては、豊臣恩顧の東軍大名が寝返ってくれる可能性すらある。



歴史が変わる・・・・・・・その可能性はまだまだ残されている。

「恩慈英殿、先に入城されている治部殿より使いだ。早速爾後の事を談判したき故、二の丸に入られたしとのことだ・・・・・・」
宇喜多の表情も明るかった。




213: 俊也:16/12/08(木)00:49:58 ID:AWp主 ×
ちと短いが、今宵は此処までです。ありがとナス!
214: ↓名無し:16/12/08(木)00:50:11 ID:nBr ×
乙です
215: 名無し:16/12/08(木)00:52:13 ID:h2z ×
スレタイしか見てないけど関ヶ原の前にほぼほぼ天下決まってたんちゃうんか
216: 名無し:16/12/08(木)01:06:11 ID:byW ×
これってただただ大阪の陣に関ヶ原の時の武将が少しいるだけじゃ・・・
217: ↓名無し:16/12/08(木)01:07:55 ID:n7p ×
江戸の陣やぞ
218: ↓名無し:16/12/09(金)00:11:10 ID:Rk5 ×
家康との脱糞対決はよ







219: 名無し:16/12/09(金)00:17:39 ID:zKH主 ×
大坂城 二の丸

一室で三成を待つ一行。



彡(゚)(゚)(おそらくは三成殿もかなり考えておいでだろうが・・・・

まずは城内の兵力、兵糧の把握
そして秀頼公の名で諸侯に発する檄文も検討せなあかんな・・・・・・



情勢が動く前に、先手先手で家康包囲網を作っていくべきや・・・・・・・
秀頼公、ってか淀殿にお会いできれば・・・・・・)
220: 俊也:16/12/09(金)00:23:33 ID:zKH主 ×
襖が動いた。


!!!????


彡(゚)(゚)「ファッ!?あなたは・・・・・・・・」






吉川広家!!??


221: 名無し:16/12/09(金)00:29:04 ID:QVd ×
あっ・・・(察し)


222: ↓俊也:16/12/09(金)00:32:35 ID:zKH主 ×
同時に武装した足軽達が数十人乱入し、恩慈英らを包囲する!

「何の真似だ!?我らをたれと心得るか!!秀頼公の・・・・・」


宇喜多が猛然と抗議するが、武器の類は入城の際預けてしまっている。



「これはこれは、関が原で奮戦なさった宇喜多中納言どのですな・・・・」



広家はどこかサディスティックな笑みを浮かべていた。
223: ↓俊也:16/12/09(金)00:34:21 ID:zKH主 ×
「・・・・・・・われらを内府に売るつもりか」


広家は口元を歪めたまま答えない。

当然、三成の身柄も拘束されているのであろう。
224: ↓名無し:16/12/09(金)00:35:43 ID:5oI ×
恩自演
225: 名無し:16/12/09(金)00:36:28 ID:Buf ×
別に前のシリーズと違って歴史変える必要無いような
226: 俊也:16/12/09(金)00:49:12 ID:zKH主 ×
彡(゚)(゚)「広家殿!あなたはうまく立ち回って内府に取り入ったつもりなのかもしれませんが、

毛利家は大減封の憂き目に遭うのですよ!!」



「・・・・・ほう、だが、取り潰しよりはましだ。
これからの世は、内府家康公に盾突いては生きてはゆけぬ。
わしは毛利本家のためのみに動いておる。輝元様も同じ考えじゃ。
ぬしらはこのまま二条城に移送いたす。治部少、恵瓊らとともにな」
227: 俊也:16/12/09(金)00:58:01 ID:zKH主 ×
・・・・・翌日

宇喜多、恩慈英らは、互いに縄目を受けた状態で、石田三成と再会する。
三成の頬はげっそりと削げ落ち、顔色も青ざめていたが、目の光は失われていなかった。

兵士に促され、裸馬に乗せられそうになったとき

三成の目がくわっと開いた
228: 俊也:16/12/09(金)01:05:34 ID:zKH主 ×
本丸へ向け、三成は渾身の大音声で叫んだ。

「秀頼公に申し上げまする!!!

内府家康がいかに甘言を弄そうとも、どうか御信じになりませぬよう!!

どうかよき天下の総帥となられますよう!!!

家康は敵!家康は敵でござる!!!なにとぞ・・・・・・・」



それ以降は周囲の兵士に羽交い絞めにされ、言葉にならなかった。

230: 俊也:16/12/09(金)01:21:18 ID:zKH主 ×
大坂城 本丸


「かあさま、みつなりがわたしをよんでいます」

豊臣秀頼であった。当年7歳。

「いえやすがてき・・・・・いえやすはあのじいのことですか?」

当惑する秀頼を母親である茶々・・・・・淀君が抱きすくめた。


「おお秀頼どの。そなたはなにも気にすることはないのですよ。城の外でなにが起ころうと
誰が何をしようと・・・・・・・・下のものどもにまかせておけばよいのです。
天下のあるじは太閤様の血を引くそなたであることには変わり有りませぬ。」


母親の腕の中で、それでもこの決して暗愚ではない子供は釈然としない表情を浮かべていた。
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