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贖罪
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「申し訳ありません」
あの七宝たちが張った結界によって自分の一部分が毒され気を失っていた間に死んでいた。
私が折れなければ、きっとまだ生きていた。こんなもの振り回すよりももっと彼に合う武器を使っていれば生存率は高かった。
「次は、どうか選ばないでください。もう私は、十分です」
聞こえていなかったのに彼は崩れた祠から私を出した。
酷く扱いにくい刀だったのに懸命に使ってくれた。
これ以上望むことは何もない。
折れたそれを手に取ってゆっくりと瞼を閉じる。
そして、世界を巻き戻す。
それが私にできる贖罪だ。
あの七宝たちが張った結界によって自分の一部分が毒され気を失っていた間に死んでいた。
私が折れなければ、きっとまだ生きていた。こんなもの振り回すよりももっと彼に合う武器を使っていれば生存率は高かった。
「次は、どうか選ばないでください。もう私は、十分です」
聞こえていなかったのに彼は崩れた祠から私を出した。
酷く扱いにくい刀だったのに懸命に使ってくれた。
これ以上望むことは何もない。
折れたそれを手に取ってゆっくりと瞼を閉じる。
そして、世界を巻き戻す。
それが私にできる贖罪だ。
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