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しおりを挟む結婚式を終えた夜、いわゆる初夜を迎えたが、ローレンスはひどく酔っていた。
慣れない酒を祝いだからとたくさん飲まされたからだ。
それでも、ジョスリンを待たせてはいけないと寝室へと向かった。
「奥様はもう少し準備にお時間をいただきます。」
侍女はそう言って、酔っているローレンスに水の入ったコップを渡した。
酔いを醒まそうと、水を2杯飲んだ。
眠気と必死に戦っていた時、ジョスリンが寝室にやってきた。
ジョスリンがローレンスの体をベッドに倒して抱き着いてきたことは覚えている。
次に意識が戻った時は朝になっていた。
ローレンスはあのまま寝てしまったのだと思い、ジョスリンに申し訳なくなった。
しかし、隣で眠っているジョスリンは裸のようだった。
ローレンスが訳が分からずに眉をひそめているとジョスリンが目を覚ました。
「あら。おはよう、ローレンス様。」
「あぁ、おはよう、ジョスリン。その、すまない。初夜だったのに眠ってしまったようだ。」
「覚えていないの?初夜、終えたじゃない。『純潔のしるし』もちゃんとシーツにあるわ。」
ジョスリンは自分の裸体をシーツで隠しながらも、『しるし』がついている部分をローレンスに見せた。
そこには確かに、少し出血したような跡とローレンスが出したのであろうものが乾いた跡があった。
「初夜を終えた?……すまない。本当に記憶になくて。」
「仕方がないわ。あなた、酔ってたもの。あっという間に終えて寝ちゃったしね。」
ローレンスは顔が赤くなるのを感じた。
もちろん、初めての経験なのだが一応の知識はある。
あっという間、というのは、入れてすぐ、あるいは少し動いただけで子種を出したということだ。
男としては恥ずかしい結果だと言える。
「すまなかった。今晩はちゃんと……」
「ごめんなさい。出血して少し痛いから日を開けてもいいかしら?次は、来月の妊娠しやすい時期なんてどうかしら。」
「あ、そうだな。気づかずにすまない。」
「それまではお互いの寝室で休むことにしましょう?私、一人の方が眠りが深いの。」
「わかった。そうしよう。」
ローレンスも人と眠ったことなどないため、結婚するまでジョスリンと一緒に眠れるか心配していた。
昨晩は酒に酔ったこともあって眠れたが、酒に頼らず眠れるかはわからない。
毎日一緒に眠る夫婦もいるらしいが、閨事をするときだけ夫婦の寝室を使う夫婦もいると聞いていた。
僕たちは子作りのときだけ、夫婦の寝室を使うことになりそうだ。
2年間、婚約者だったにもかかわらず打ち解けられていない僕たちは典型的な政略結婚らしい夫婦になるということだろう。
だが、それでいいと思っていた。
こんな自分に嫁いで来てくれただけで、ローレンスは有難いと思っていたのだ。
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