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平穏の中に忍びよる影
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大きく息を吐き、驚きの感情をそのまま吐き出す。
「ビックリした」
と呟く。
大人っぽくなっていたし、服装が違うとあんなに雰囲気が違うんだ、と思った。
三年前、緋々来がすぐに編入していった理由は分からない。
何も言わずに去って行ったし、それ以降連絡はなかった。
今になって、わざわざうちの店に依頼をしてきたのは、なんで?
単に、知っていた店を指定しただけ?
車を発進させようとしたら、スマホに連絡が入る。三年前に最後に連絡とった、アカウントから、「よろしく」と一文だ。
「こちらこそ」
とだけ送っておく。これは、プライベートな連絡じゃない。問題ないと思う。
私は車を走らせて、店に帰る。
途中の道で、常盤が誰かと連れ立っている姿を見つけた。見つけるつもりはなかったけれど、視界の端の見えた姿は、馴染みがあって即座に見つけてしまう。細身のスーツに身を包んだシルエットは、今朝出かけて行ったままの姿だ。
横を歩くのは、これまたスタイルのいい女性だった。ライトブラウンのパンツスーツ姿の女性もまた、今朝園への送りで出会ったときの姿だ。
「ビックリした」
と呟く。
大人っぽくなっていたし、服装が違うとあんなに雰囲気が違うんだ、と思った。
三年前、緋々来がすぐに編入していった理由は分からない。
何も言わずに去って行ったし、それ以降連絡はなかった。
今になって、わざわざうちの店に依頼をしてきたのは、なんで?
単に、知っていた店を指定しただけ?
車を発進させようとしたら、スマホに連絡が入る。三年前に最後に連絡とった、アカウントから、「よろしく」と一文だ。
「こちらこそ」
とだけ送っておく。これは、プライベートな連絡じゃない。問題ないと思う。
私は車を走らせて、店に帰る。
途中の道で、常盤が誰かと連れ立っている姿を見つけた。見つけるつもりはなかったけれど、視界の端の見えた姿は、馴染みがあって即座に見つけてしまう。細身のスーツに身を包んだシルエットは、今朝出かけて行ったままの姿だ。
横を歩くのは、これまたスタイルのいい女性だった。ライトブラウンのパンツスーツ姿の女性もまた、今朝園への送りで出会ったときの姿だ。
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