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第1章
DAY7(#23)
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文月さんの車だろうか。
軽自動車の助手席を案内された。
荷物を後部座席に置いてもらい、文月さんが運転席へ、俺は助手席へと座ることになった。
「じゃあ、行きますね」
「え、住所とか……」
「カルテにあったんでナビに入れてあります」
「はあ、左様で……」
優秀な人はやることが先回りしているなぁと妙に感心する。
俺はシートベルトを締めて、文月さんの運転に身を任せた。
少し走り出して暇になった俺は、なんとなく口を開く。
「そう言えば、佐々木先生の甥っ子で研修医さんなんですね。知りませんでした」
さっき与えられた情報を早速、本人に言えば文月さんは少し横目で俺を見た。
「……すみません。不安定な方に、学生なんですって言うのは控えてるんです。余計、不安になるでしょう?」
文月さんの言葉に、まあそうかも、と思う。
もし入院初期の頃の俺が聞いていたら、「学生に任せる程度なら家に帰せ」と暴れていたかもしれない。
「まあでも、文月さんのおかげで家に帰れます。ありがとうございました」
今回は素直に頭を下げてお礼を言えた。
今、俺の頭の中は康祐さんに会えるという嬉しさでいっぱいだったからだ。
きっといつも通りだったらこんな小っ恥ずかしいこと言えていないだろう。
康祐さんに会えるというのはもちろん、比喩……ではあるが。
「……いえ。俺は何もしてません」
「でも、佐々木先生が言ってましたよ?俺の頑張ってたところを必死に書きまくってくれたって」
なんか少し話を盛って言ってしまった気はするが、ニュアンスは間違えていないはずだ。
そう言うと、文月さんは運転に集中しつつも「……仕事なので」とだけ言った。
(それを言われちゃあ、そうですね、で終わるんだよなぁ……)
会話を続けたい理由も特になかった俺は、いつの間にか目を瞑って、意識を手放していた。
*
「……すみさん、美澄さん」
「……ん」
遠くから呼ばれる声に、ゆっくりと目を開ける。
すると、目の前には端正な顔立ちの文月さんが俺の顔を覗き込んでいた。
「おわっ」
驚きの声を上げると、「家に着きましたよ」と言われ「へ⁉︎」と窓の外を見る。
(あ、アパート……)
康祐さんと過ごしてきた2LDKのアパートが目の前にあった。
(帰ってきたんだ……)
心のどこかが浮遊しているような感覚と、ほんの少しの重たさを感じる。
「これ、荷物です。上まで運びましょうか?」
文月さんの言葉に「あ、いえ」と返し、自分で手に持った。
そして、文月さんを見る。
「もしよければ、上がっていきませんか?お礼も兼ねて、お茶くらい出せます」
茶菓子はないけど、なんて笑って言うと、意表を突かれたような顔をした文月さんは口を開いた。
「え、あぁ……では、少し……?」
「ぷはっ、なんで疑問形?」
それがなんでか面白くて、俺は吹き出す。
文月さんには康祐さんが契約していた駐車場を案内して、エレベーターの前で彼を待った。
本当は周藤が来やすいように、康祐さんが亡くなった後も契約料を払っていた駐車場だったけど、まさかカウンセラーがそこへ停めることになるとは。
人生とは何が起こるか分からないな、と思いながらエレベーターに乗り込み、自室へと歩いた。
大人しく後ろをついてくる文月さんが病院とは違ってなんだか面白く見える。
(そう言えば白衣を脱いだんだ……)
黒いハイネックの上にモスグリーンのブルゾンを羽織って、黒いスキニーを履いた文月さんは俺なんかよりもオシャレで、ほんの少し見続けてしまった。
部屋の前につき、久しぶりにキーチェーンから鍵を選んで、差し込む。
ガチャリ、とドアノブをひねって開ければ嗅ぎ慣れた懐かしい香りに包まれ、胸がズキズキと痛んだ。
……と、同時に、何処か安堵している自分がいた。
「どうぞ。そこのソファへ」
靴を脱いだ文月さんに来客用のスリッパを貸し、少し埃っぽい気がする部屋の換気のため窓を開けて、キッチンへとパタパタと歩いて行く。
すると、チーンっと小さな鐘の音が聞こえ、バッと顔をあげる。
(あ……)
文月さんは、俺が勝手に作った康祐さんの写真に向かって手を合わせてくれていた。
(……俺、真っ先に康祐さんに挨拶しようと思ってたのに……)
先に客をもてなそうとしてた自分にほんの少し愕然とした。
文月さんはふとこちらを見る。
「すみません、勝手に。でも、窓も開けてるし、線香を焚いてもいいですか?」
そんなことを言ってもらえるとは思わず、俺はなぜか嬉しくって声が少し上擦った。
「っえ、あ、ど、どうぞ……!」
「ありがとうございます」
淡々と表情を変えない彼は、手慣れた様子で蝋燭に火をつけ線香を香炉に刺した。
俺も湯を沸かしている間に慌てて文月さんの隣に行き、せっかくつけてくれた蝋燭の火が消える前に、香炉灰に線香を刺し、手を合わせた。
(ただいま、康祐さん。……『普通』に戻って来てしまったよ)
少し自嘲気味に笑って、心の中で呟いているとお湯の沸く音が聞こえ、立ち上がる。
文月さんは俺が立ち上がったのと同じタイミングで立ち上がり、ソファに腰掛け部屋を見渡している。
「はい、コーヒーです」
湯気の立ったマグカップと、シュガースティックとミルクを渡した。
自分は、白湯にして文月さんの隣に腰掛ける。
久しぶりに座るソファは、やはり自分の尻によく馴染み、やっと帰ってきた実感がする。
「……線香、ありがとうございます」
俺の呟きに文月さんはコーヒーに対して「いただきます」と言いつつ、ブラックのまま啜り「いいえ」とだけ呟いた。
文月さんを見ていると「何か?」と不思議そうな顔をされる。
俺は、首を傾げて文月さんに話しかけた。
「文月さんは、佐々木先生みたいな先生になりたいんですか?」
そう聞くと、文月さんはわずかに体を固まらせ、「いや……」と呟く。
「……ああなりたいわけでは、ないですね」
言いづらそうに、しかし、確実な否定であることに俺は面白くて笑ってしまう。
「まあ文月さんが佐々木先生みたいにしている想像つかないもんなぁ」
ソファの上で体育座りをしながらそう言うと、文月さんは「はあ……」と呟く。
「じゃあ、俺みたいな人を助けたくて?」
そう聞き直せば、文月さんはマグカップを片手に少しこちらを見た。
普段が白衣と黒バインダーだから、なんだかラフな服装の文月さんと対面するのは不思議な感じがした。
文月さんは俺からコーヒーカップへ視線を移して、コーヒーの水面に反射し揺れる自分の顔を見つめながら言った。
「俺は……精神科医にはならないと思います」
「え?」
思わぬセリフに、俺は目を丸くする。
文月さんは続けた。
「前に美澄さんに聞かれた時も言ったと思います。カウンセラーになった理由」
(ああ、確か……)
「浅はかで、傲慢だったから……?」
俺の言葉に、文月さんはほんの少しだけ微笑んで「はい」と頷いた。
「だから、今回の初期臨床で終わりにしようと思ってます」
(ここまで来たのに?勿体無いような……)
俺は、文月さんを見つめる。
文月さんは、マグカップをテーブルに置いて体ごとこちらに向けて、真正面から言った。
「……向いていない若造が、何度も貴方を傷つけたと思います。……すみませんでした」
「え……」
頭を下げる彼の顔は俺からは見えない。
でもなんでか、いつもよりも彼が小さく見えた。
そんなことない、と言ってやれる技量が俺にあれば、良かったな。
軽自動車の助手席を案内された。
荷物を後部座席に置いてもらい、文月さんが運転席へ、俺は助手席へと座ることになった。
「じゃあ、行きますね」
「え、住所とか……」
「カルテにあったんでナビに入れてあります」
「はあ、左様で……」
優秀な人はやることが先回りしているなぁと妙に感心する。
俺はシートベルトを締めて、文月さんの運転に身を任せた。
少し走り出して暇になった俺は、なんとなく口を開く。
「そう言えば、佐々木先生の甥っ子で研修医さんなんですね。知りませんでした」
さっき与えられた情報を早速、本人に言えば文月さんは少し横目で俺を見た。
「……すみません。不安定な方に、学生なんですって言うのは控えてるんです。余計、不安になるでしょう?」
文月さんの言葉に、まあそうかも、と思う。
もし入院初期の頃の俺が聞いていたら、「学生に任せる程度なら家に帰せ」と暴れていたかもしれない。
「まあでも、文月さんのおかげで家に帰れます。ありがとうございました」
今回は素直に頭を下げてお礼を言えた。
今、俺の頭の中は康祐さんに会えるという嬉しさでいっぱいだったからだ。
きっといつも通りだったらこんな小っ恥ずかしいこと言えていないだろう。
康祐さんに会えるというのはもちろん、比喩……ではあるが。
「……いえ。俺は何もしてません」
「でも、佐々木先生が言ってましたよ?俺の頑張ってたところを必死に書きまくってくれたって」
なんか少し話を盛って言ってしまった気はするが、ニュアンスは間違えていないはずだ。
そう言うと、文月さんは運転に集中しつつも「……仕事なので」とだけ言った。
(それを言われちゃあ、そうですね、で終わるんだよなぁ……)
会話を続けたい理由も特になかった俺は、いつの間にか目を瞑って、意識を手放していた。
*
「……すみさん、美澄さん」
「……ん」
遠くから呼ばれる声に、ゆっくりと目を開ける。
すると、目の前には端正な顔立ちの文月さんが俺の顔を覗き込んでいた。
「おわっ」
驚きの声を上げると、「家に着きましたよ」と言われ「へ⁉︎」と窓の外を見る。
(あ、アパート……)
康祐さんと過ごしてきた2LDKのアパートが目の前にあった。
(帰ってきたんだ……)
心のどこかが浮遊しているような感覚と、ほんの少しの重たさを感じる。
「これ、荷物です。上まで運びましょうか?」
文月さんの言葉に「あ、いえ」と返し、自分で手に持った。
そして、文月さんを見る。
「もしよければ、上がっていきませんか?お礼も兼ねて、お茶くらい出せます」
茶菓子はないけど、なんて笑って言うと、意表を突かれたような顔をした文月さんは口を開いた。
「え、あぁ……では、少し……?」
「ぷはっ、なんで疑問形?」
それがなんでか面白くて、俺は吹き出す。
文月さんには康祐さんが契約していた駐車場を案内して、エレベーターの前で彼を待った。
本当は周藤が来やすいように、康祐さんが亡くなった後も契約料を払っていた駐車場だったけど、まさかカウンセラーがそこへ停めることになるとは。
人生とは何が起こるか分からないな、と思いながらエレベーターに乗り込み、自室へと歩いた。
大人しく後ろをついてくる文月さんが病院とは違ってなんだか面白く見える。
(そう言えば白衣を脱いだんだ……)
黒いハイネックの上にモスグリーンのブルゾンを羽織って、黒いスキニーを履いた文月さんは俺なんかよりもオシャレで、ほんの少し見続けてしまった。
部屋の前につき、久しぶりにキーチェーンから鍵を選んで、差し込む。
ガチャリ、とドアノブをひねって開ければ嗅ぎ慣れた懐かしい香りに包まれ、胸がズキズキと痛んだ。
……と、同時に、何処か安堵している自分がいた。
「どうぞ。そこのソファへ」
靴を脱いだ文月さんに来客用のスリッパを貸し、少し埃っぽい気がする部屋の換気のため窓を開けて、キッチンへとパタパタと歩いて行く。
すると、チーンっと小さな鐘の音が聞こえ、バッと顔をあげる。
(あ……)
文月さんは、俺が勝手に作った康祐さんの写真に向かって手を合わせてくれていた。
(……俺、真っ先に康祐さんに挨拶しようと思ってたのに……)
先に客をもてなそうとしてた自分にほんの少し愕然とした。
文月さんはふとこちらを見る。
「すみません、勝手に。でも、窓も開けてるし、線香を焚いてもいいですか?」
そんなことを言ってもらえるとは思わず、俺はなぜか嬉しくって声が少し上擦った。
「っえ、あ、ど、どうぞ……!」
「ありがとうございます」
淡々と表情を変えない彼は、手慣れた様子で蝋燭に火をつけ線香を香炉に刺した。
俺も湯を沸かしている間に慌てて文月さんの隣に行き、せっかくつけてくれた蝋燭の火が消える前に、香炉灰に線香を刺し、手を合わせた。
(ただいま、康祐さん。……『普通』に戻って来てしまったよ)
少し自嘲気味に笑って、心の中で呟いているとお湯の沸く音が聞こえ、立ち上がる。
文月さんは俺が立ち上がったのと同じタイミングで立ち上がり、ソファに腰掛け部屋を見渡している。
「はい、コーヒーです」
湯気の立ったマグカップと、シュガースティックとミルクを渡した。
自分は、白湯にして文月さんの隣に腰掛ける。
久しぶりに座るソファは、やはり自分の尻によく馴染み、やっと帰ってきた実感がする。
「……線香、ありがとうございます」
俺の呟きに文月さんはコーヒーに対して「いただきます」と言いつつ、ブラックのまま啜り「いいえ」とだけ呟いた。
文月さんを見ていると「何か?」と不思議そうな顔をされる。
俺は、首を傾げて文月さんに話しかけた。
「文月さんは、佐々木先生みたいな先生になりたいんですか?」
そう聞くと、文月さんはわずかに体を固まらせ、「いや……」と呟く。
「……ああなりたいわけでは、ないですね」
言いづらそうに、しかし、確実な否定であることに俺は面白くて笑ってしまう。
「まあ文月さんが佐々木先生みたいにしている想像つかないもんなぁ」
ソファの上で体育座りをしながらそう言うと、文月さんは「はあ……」と呟く。
「じゃあ、俺みたいな人を助けたくて?」
そう聞き直せば、文月さんはマグカップを片手に少しこちらを見た。
普段が白衣と黒バインダーだから、なんだかラフな服装の文月さんと対面するのは不思議な感じがした。
文月さんは俺からコーヒーカップへ視線を移して、コーヒーの水面に反射し揺れる自分の顔を見つめながら言った。
「俺は……精神科医にはならないと思います」
「え?」
思わぬセリフに、俺は目を丸くする。
文月さんは続けた。
「前に美澄さんに聞かれた時も言ったと思います。カウンセラーになった理由」
(ああ、確か……)
「浅はかで、傲慢だったから……?」
俺の言葉に、文月さんはほんの少しだけ微笑んで「はい」と頷いた。
「だから、今回の初期臨床で終わりにしようと思ってます」
(ここまで来たのに?勿体無いような……)
俺は、文月さんを見つめる。
文月さんは、マグカップをテーブルに置いて体ごとこちらに向けて、真正面から言った。
「……向いていない若造が、何度も貴方を傷つけたと思います。……すみませんでした」
「え……」
頭を下げる彼の顔は俺からは見えない。
でもなんでか、いつもよりも彼が小さく見えた。
そんなことない、と言ってやれる技量が俺にあれば、良かったな。
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