【完結】end roll.〜あなたの最期に、俺はいましたか〜

みやの

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第4章

#7

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 一歩、外に出てベランダに手をかけて足をかけようとした時。
 

 ――バサッ……!
 

 なぜか一羽の白い鳥が、ばさっと羽を大きく広げて目の前を横切った。

 その驚きで自分の体が後ろに退いて、そのまま誰かに引っ張られ、ぎゅうっと強く抱きしめられた。

 (あの……白い鳥……)

 鳩のように見えたけれど、もう影も形もなく飛び去っていってしまった。

 アルビノと言われたらそうかもしれない。

 なんでか、……鳥と目が合った気がして、俺は呆けたまま空を見上げていた。

「ごめんっ、ごめん要……ごめんなぁ……っ!何もしてやれなくて、ごめん……っ」

 呆けている俺の耳に届いたのは、友人の啜り泣く声だった。

 抱きしめてくれたのは周藤で、部屋の中で声を上げて泣いているのはカオリさんだと分かった。

 外は明るくて、天気が良い。

 小学生の遊ぶ声が聞こえて、今日は休日なのかと知る。
 
 ふと、あの中庭のベンチに行きたいと思った。

 シマトネリコは元気だろうか。

 俺が見なくともきっと元気だろう。

 その時、自分がいかに酷いことを言っていたか思い知らされて、ふっと力が抜けた。

 周藤が泣きじゃくりながら俺を抱き支え、カオリさんも顔をぐしゃぐしゃにしながら俺を抱きしめに来た。

「ごめんね……ごめんねっ」

 二人は悪くないんだ。悪くないのに。

 謝らせてしまった。

 じわじわと自分の世界が滲むのが分かる。

 辛いものを食べたわけでもないのに、鼻水が出てこようとする。

(……嗚呼、泣いてる)

 俺は声も上げずに、二人の体温を感じながら涙をこぼし続けた。





「ご、めんなさい……っ」





 小さな呟きは二人に届き、一層強く抱きしめてもらえた。

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