🌟真理の扉

第１章 メトロポリタンミュージアムへ行こう

いざメトロポリタンミュージアムへ 1

彼は、嬉しそうに、「俺は大リーグを観に行きたかったんだ。ミュージカルも観たいな～。｣という話になり…私は兼ねてから念願のニューヨークへ
ついにメトロポリタン美術館へ行くことに成功したのである。 

私は長い人生を歩む中で、襞襟をつけたｵﾗﾝﾀﾞ人から、《絵のﾀｲﾄﾙを変えてほしいと懇願される夢》を見たことを、忘れていた。
しかし…ﾒﾄﾛﾎﾟﾘﾀﾝﾐｭｰｼﾞｱﾑに行きたいという気持ちだけは、私の中に常に潜在していたらしい。
だから私は、彼に｢新婚旅行は、どこへ行きたいか？｣と聞かれたら、迷わず｢ﾒﾄﾛﾎﾟﾘﾀﾝ美術館に行きたい！｣と答えた。私には曖昧だけれど、ぶれることのない意識があったから…。
ついに私は1999年5月26日、子供の頃から行きたいと切望していたﾒﾄﾛﾎﾟﾘﾀﾝﾐｭｰｼﾞｱﾑに足を踏み入れることに成功したのである。
あまりにも、歳月が経ち過ぎていた為、幼い頃見た夢《襞襟をつけたｵﾗﾝﾀﾞ人の記憶》は、ぼんやりとしていたが、私は絵画をこよなく愛する魂であることに間違いはなかった。素晴らしい絵画に出逢うと、うっとりとした、なんともいえない気分に浸れるから…

いざ出陣！ﾒﾄﾛﾎﾟﾘﾀﾝﾐｭｰｼﾞｱﾑへ
その時の私は
まだ知ることはなかった。
私は…人生において、まるでﾐｽﾃﾘｰ小説のような謎を残しながら夢を見ていたことを

そして…その謎は､ある有名な画家が描いた絵を見ることによって、次々と解明されてゆくということを。

画家に仕掛けられていた絵画の謎解きをする度に
私は人生の謎が解けて行く 。

長い長い魂の歴史の中で
画家が抱えていた《魂の無念さ》を知ることになる。
輪廻転生の神秘を体験する。