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第2章 フェルメール作品「眠る女」は本当に眠っているのか?
「眠る女」の謎解き 4
しおりを挟む敢えて昔のタイトルを書くが『頬杖をつく女』の最大のポイントは、眠っているか眠っていないか?その曖昧さ、そこに狙いがあった。
フェルメールは知っていた
《曖昧であることは美しい》
《曖昧を追求した絵は、人々の心に、永遠の美とともに…謎を留めさせる》ということを…
『モナ・リザ』が
これほどまでに世界中の人々の心に
謎を留めてしまったのは何故か?
やはり
表情が
曖昧かつ繊細であったが為ではないか?
『頬杖をつく女』は 曖昧さを追求したばかりではない
様々な心理的作戦を絵の中に仕掛け
それでもあなたがたは
眠っているように見えますか? と
世の人々に
問い掛けをする
作品であった。
私は、先にも書いたが
長い人生の中で夢にて現れた襞襟をつけたオランダ人に懇願されていた内容を忘れてしまっていた。
だから
今を生きる
自分の感性で
眠っているか眠っていないのかを判断していた。
私の結論は…
《眠る女は、眠っていない。》
それを
結論づけたその日
小さなミラクル、を経験した。
謎解きが終わり
やっぱり眠っていない、と思った瞬間
椅子に置かれていた娘のランドセルが
バサッと床に倒れてきた。
生まれ変わった娘は、今の時代を生きる感性でも
正しいタイトルを導き出せた
フェルメールの聖霊が
喜んでくれた
その瞬間を
私は
感じとっていた。
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