8 / 39
8
しおりを挟む
すったもんだあったが、半泣きの仕立屋は仕事をして帰って行った。
軽く昼食を済ませ、羞恥心について話しませんかと誘った。
「一般的に服で隠れているところを見られると羞恥心を感じます。相手が異性だと恥ずかしさは百倍です。また、見たほうも羞恥心を感じます」
「クロエは僕のペニスを見て恥ずかしかったのか……中年のペニスだから不快に感じたと思っていた」
どーしてそうなるの!まさか若いブツなら喜ぶと思ってないよね!?
それにブツを表す単語も禁止したいけど、羞恥心を理解してもらうためにはブツの事も話さねばならない。
「中年は関係ないし、話し合いたいのは不快感では無く羞恥心の話です。それに『ぺ』で始まるその単語も禁止です。他の言い方をして下さい」
「中年の……えーと、外性器?いや陰茎と陰嚢の方が良いか?」
「却下!」
なぜ陰コンビの方がマシだと思ったのよ。基準を教えて欲しいわ。
「男根?」
「ブー!!」
「ちんぽ?ちんこ?えーっと、ち、ちん、ちんちん?」
頭を振って拒否を表す。ちんシリーズも嫌です!
「イチモツ?」
だーーっ!!どれもダメ!
「もうアレにしましょう!中年のアレ!」
自分で提案しておいてなんだけど、中年のアレってどうよ?……まぁ仕方がない。
「アレか……微妙だな」
ニコラス様が言うなーー!
「とにかくアレを見て恥ずかしかったのです…………やっぱりアレって呼ぶの微妙ですね。アレも却下しますか?」
「くっ、くっ!君が言い出したんだろう?それにしても僕のアレを見ても不快に思わなかったなら良かったよ」
不快では無かったけど……んん?普通不快に思うよね?……私ってやっぱり痴女なのっ!?
羞恥心についての話し合いは、私の痴女疑惑が大きくなっただけで終了した。だって疲れ果てたんだもの……。
図書館に移動して読書を再開したが、本選びは私が担当した。
ニコラス様に任せると偏った内容になってしまうのが目に見えている。
登場人物の気持ちを詳しく読み取れるようになり、達成感を味わいながら会話に花を咲かせていると、あっという間に夕食の時間となってしまった。
ハンナさんの所に行こうとすると、使用人に止められる。
「お二人でお食事するよう指示が出ております。ニコラス様の部屋の隣にご用意しておりますので、そちらでお召し上がりください」
出来るなら今日は使用人たちと大食堂で食べたかった。
アレの話と痴女疑惑から離れたい。
「一緒に食事するなら、食事中の会話について教えてもらえるだろうか?」
嬉しそうなニコラス様を見たら、仕方ないなぁと微笑んでしまう。
これぞ魔性。
「綺麗なお料理ですね。そうだ!食事中はお料理を褒めてみましょう」
「綺麗?食べ物が綺麗とはどういう意味だ?」
えぇー綺麗でしょ。
「このテリーヌなんて、色合いが素晴らしいですよ。ピンクはサーモンで、緑はほうれん草かな?それに断面も野菜がお花みたいで可愛らしいと思いませんか?」
「サーモンの栄養素の中には、体内で作り出せないものがあるから積極的に摂取するといい。普段紫外線を浴びる人間には特におすすめだ。それに鮭の皮には――」
たくさんお話ししてくれるのは嬉しいが、食事の間中この調子だと、さすがに女性が逃げてしまう。
「食材の話もためになりますが、お料理を褒めてみましょう。このソースはどう思いますか?」
「ふむ、黄色いな。黄色いソースだ」
まだ言葉が続くかと待ってみたがこれで終わりのようだ。頭を抱えそうになったが気合で止める。
「お味はどうですか?好き嫌いだけじゃなくて、味にも言及をしてくださいね」
「好きな部類だな。まろやかで少し甘みがある」
よし、会話になって来たぞ。
「では、つなげてみましょうか?もう一度このソースを褒めて下さい。あと最後に相手はどう思うか尋ねるのが重要なポイントです」
「黄色いソースが好きだ。まろやかで甘みがあるからだ。君はどうだ?」
ぎこちないが、三歩は前進した気がする!
「はい。私もこのソースは美味しいと思います。それに私はほうれん草が苦手なのですが、このテリーヌのほうれん草は美味しいです。ニコラス様は苦手なお野菜はございますか?」
「なんでも食べるが、水耕栽培の研究をしていた時に、一か月間レタスしか食べなかった時は医者に叱られた。それ以降、栄養素に興味を持った。君は好きな栄養素はあるか?」
好みの栄養素って……いい感じだったのに……。
「ニコラス様、栄養素も重要ですが、そこは好きな食べ物を聞いてみたらどうでしょう?」
「失敗だったか……会話らしくなっていたと思ったんだがな」
「失敗ではないですが、私は好きな栄養素を瞬時に言えません。でも、好きな食べ物は子供でも言えるので、年齢関係なく会話が続きやすいです」
「良く分かった。やっぱりクロエの説明は分かりやすいな。栄養素ではなく食べ物を尋ねるように心がけよう」
次に出て来た鶏料理については、たいへんスムーズに会話出来た。
なんと、皮のパリパリ具合まで褒めたのだ!素晴らしい!
これなら結婚式でアリー様のご両親が隣に座っても大丈夫だろう。
「料理の話題が尽きたら話し相手のお召し物を褒めてもいいと思います」
結婚式に着て来る服は一張羅だから、褒められて怒る人はいない。
「しかしパンツの話はダメなんだろ?あのパンツは非常に可愛かったのに話題に出せないとは勿体ない。人に推薦すると喜ばれるかもしれないのに」
結婚式の席で侍女の穿いているパンツをお勧めする人物とはお友達になれないです。
「見えている所を褒めるんです!」
ここは一気に下半身の話題について認識を改めてもらおう。いざリベンジ!
「ニコラス様が女性の体を神秘的に思っているのは分かりましたが、卑猥な想像をされる人も多いのです。もちろん男性の体も卑猥な想像の対象になります。だからニコラス様もアレをむやみに人に見せてはいけません。たとえ同性でも!」
「男のアレなど大した違いはないではないか」
あなたのアレは仕立屋が泣くほど違ったんですよ。
私にだって、あなたの持ち物が人並外れて大きいってわかりましたよ。
「同性でも服を着て過ごす場所では隠してください。それに卑猥な妄想を助長させると犯罪に繋がる事もあります。よって下半身の話も特別なお相手としかしてはダメです!」
「クロエは特別だからアレの話をしていいんだな」
特別だと言われてフォークを落としそうになってしまった。でも、ニコラス様の特別は友達という意味だわ。
「この場合の特別なお相手と言うのは愛し愛されている関係です……私たちの関係性とは違いますが、今は会話について学んでいるのでアレの話も可としているだけです」
ニコラス様にとっては話し相手で、姉の侍女だ。
「うむ、分かった。この関係でいる間はアレの話も織り交ぜて会話しよう」
えぇ!?わざわざ入れなくっていいんですってば―!
【マーガレット様、「アレを下さい」が卑猥に聞こえてしまいそうです】
軽く昼食を済ませ、羞恥心について話しませんかと誘った。
「一般的に服で隠れているところを見られると羞恥心を感じます。相手が異性だと恥ずかしさは百倍です。また、見たほうも羞恥心を感じます」
「クロエは僕のペニスを見て恥ずかしかったのか……中年のペニスだから不快に感じたと思っていた」
どーしてそうなるの!まさか若いブツなら喜ぶと思ってないよね!?
それにブツを表す単語も禁止したいけど、羞恥心を理解してもらうためにはブツの事も話さねばならない。
「中年は関係ないし、話し合いたいのは不快感では無く羞恥心の話です。それに『ぺ』で始まるその単語も禁止です。他の言い方をして下さい」
「中年の……えーと、外性器?いや陰茎と陰嚢の方が良いか?」
「却下!」
なぜ陰コンビの方がマシだと思ったのよ。基準を教えて欲しいわ。
「男根?」
「ブー!!」
「ちんぽ?ちんこ?えーっと、ち、ちん、ちんちん?」
頭を振って拒否を表す。ちんシリーズも嫌です!
「イチモツ?」
だーーっ!!どれもダメ!
「もうアレにしましょう!中年のアレ!」
自分で提案しておいてなんだけど、中年のアレってどうよ?……まぁ仕方がない。
「アレか……微妙だな」
ニコラス様が言うなーー!
「とにかくアレを見て恥ずかしかったのです…………やっぱりアレって呼ぶの微妙ですね。アレも却下しますか?」
「くっ、くっ!君が言い出したんだろう?それにしても僕のアレを見ても不快に思わなかったなら良かったよ」
不快では無かったけど……んん?普通不快に思うよね?……私ってやっぱり痴女なのっ!?
羞恥心についての話し合いは、私の痴女疑惑が大きくなっただけで終了した。だって疲れ果てたんだもの……。
図書館に移動して読書を再開したが、本選びは私が担当した。
ニコラス様に任せると偏った内容になってしまうのが目に見えている。
登場人物の気持ちを詳しく読み取れるようになり、達成感を味わいながら会話に花を咲かせていると、あっという間に夕食の時間となってしまった。
ハンナさんの所に行こうとすると、使用人に止められる。
「お二人でお食事するよう指示が出ております。ニコラス様の部屋の隣にご用意しておりますので、そちらでお召し上がりください」
出来るなら今日は使用人たちと大食堂で食べたかった。
アレの話と痴女疑惑から離れたい。
「一緒に食事するなら、食事中の会話について教えてもらえるだろうか?」
嬉しそうなニコラス様を見たら、仕方ないなぁと微笑んでしまう。
これぞ魔性。
「綺麗なお料理ですね。そうだ!食事中はお料理を褒めてみましょう」
「綺麗?食べ物が綺麗とはどういう意味だ?」
えぇー綺麗でしょ。
「このテリーヌなんて、色合いが素晴らしいですよ。ピンクはサーモンで、緑はほうれん草かな?それに断面も野菜がお花みたいで可愛らしいと思いませんか?」
「サーモンの栄養素の中には、体内で作り出せないものがあるから積極的に摂取するといい。普段紫外線を浴びる人間には特におすすめだ。それに鮭の皮には――」
たくさんお話ししてくれるのは嬉しいが、食事の間中この調子だと、さすがに女性が逃げてしまう。
「食材の話もためになりますが、お料理を褒めてみましょう。このソースはどう思いますか?」
「ふむ、黄色いな。黄色いソースだ」
まだ言葉が続くかと待ってみたがこれで終わりのようだ。頭を抱えそうになったが気合で止める。
「お味はどうですか?好き嫌いだけじゃなくて、味にも言及をしてくださいね」
「好きな部類だな。まろやかで少し甘みがある」
よし、会話になって来たぞ。
「では、つなげてみましょうか?もう一度このソースを褒めて下さい。あと最後に相手はどう思うか尋ねるのが重要なポイントです」
「黄色いソースが好きだ。まろやかで甘みがあるからだ。君はどうだ?」
ぎこちないが、三歩は前進した気がする!
「はい。私もこのソースは美味しいと思います。それに私はほうれん草が苦手なのですが、このテリーヌのほうれん草は美味しいです。ニコラス様は苦手なお野菜はございますか?」
「なんでも食べるが、水耕栽培の研究をしていた時に、一か月間レタスしか食べなかった時は医者に叱られた。それ以降、栄養素に興味を持った。君は好きな栄養素はあるか?」
好みの栄養素って……いい感じだったのに……。
「ニコラス様、栄養素も重要ですが、そこは好きな食べ物を聞いてみたらどうでしょう?」
「失敗だったか……会話らしくなっていたと思ったんだがな」
「失敗ではないですが、私は好きな栄養素を瞬時に言えません。でも、好きな食べ物は子供でも言えるので、年齢関係なく会話が続きやすいです」
「良く分かった。やっぱりクロエの説明は分かりやすいな。栄養素ではなく食べ物を尋ねるように心がけよう」
次に出て来た鶏料理については、たいへんスムーズに会話出来た。
なんと、皮のパリパリ具合まで褒めたのだ!素晴らしい!
これなら結婚式でアリー様のご両親が隣に座っても大丈夫だろう。
「料理の話題が尽きたら話し相手のお召し物を褒めてもいいと思います」
結婚式に着て来る服は一張羅だから、褒められて怒る人はいない。
「しかしパンツの話はダメなんだろ?あのパンツは非常に可愛かったのに話題に出せないとは勿体ない。人に推薦すると喜ばれるかもしれないのに」
結婚式の席で侍女の穿いているパンツをお勧めする人物とはお友達になれないです。
「見えている所を褒めるんです!」
ここは一気に下半身の話題について認識を改めてもらおう。いざリベンジ!
「ニコラス様が女性の体を神秘的に思っているのは分かりましたが、卑猥な想像をされる人も多いのです。もちろん男性の体も卑猥な想像の対象になります。だからニコラス様もアレをむやみに人に見せてはいけません。たとえ同性でも!」
「男のアレなど大した違いはないではないか」
あなたのアレは仕立屋が泣くほど違ったんですよ。
私にだって、あなたの持ち物が人並外れて大きいってわかりましたよ。
「同性でも服を着て過ごす場所では隠してください。それに卑猥な妄想を助長させると犯罪に繋がる事もあります。よって下半身の話も特別なお相手としかしてはダメです!」
「クロエは特別だからアレの話をしていいんだな」
特別だと言われてフォークを落としそうになってしまった。でも、ニコラス様の特別は友達という意味だわ。
「この場合の特別なお相手と言うのは愛し愛されている関係です……私たちの関係性とは違いますが、今は会話について学んでいるのでアレの話も可としているだけです」
ニコラス様にとっては話し相手で、姉の侍女だ。
「うむ、分かった。この関係でいる間はアレの話も織り交ぜて会話しよう」
えぇ!?わざわざ入れなくっていいんですってば―!
【マーガレット様、「アレを下さい」が卑猥に聞こえてしまいそうです】
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
天才すぎて追放された薬師令嬢は、番のお薬を作っちゃったようです――運命、上書きしちゃいましょ!
灯息めてら
恋愛
令嬢ミーニェの趣味は魔法薬調合。しかし、その才能に嫉妬した妹に魔法薬が危険だと摘発され、国外追放されてしまう。行き場を失ったミーニェは隣国騎士団長シュレツと出会う。妹の運命の番になることを拒否したいと言う彼に、ミーニェは告げる。――『番』上書きのお薬ですか? 作れますよ?
天才薬師ミーニェは、騎士団長シュレツと番になる薬を用意し、妹との運命を上書きする。シュレツは彼女の才能に惚れ込み、薬師かつ番として、彼女を連れ帰るのだが――待っていたのは波乱万丈、破天荒な日々!?
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる