中学生のボク理論〜明けない夜はない〜

十人 秋夜

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ボクのビコーズ

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 色んなボク理論を語ってきたのだが、そもそもなんでボクはボク理論を書こうと思ったのか。実際のところボクは受験生のため、夏休みとは勝負所。とはいえ、一日中勉強しても集中力はもたないし、昼寝の大好きなボクは疲れるとすぐに寝てしまう。それなら勉強はそこそこに、三年間を振り返ろうと思い、始めてみた。語彙力も、知識も皆無だが、もし、ボクみたいな中学生の話を読んで、笑ってくれたり、新しい発見をしていただけたらなぁなんて思って、今も頭をフル回転させている。
 本題に入るのだが、ちょっと自分でもこの章のネーミングにしっくりきていない。「ボクのビコーズ」としたのだが、まぁボクのテーマのような、モットーのような、薄めなボク理論の一部を紹介したいと思っているだけなのである。ビコーズとは英語の理由の前に置くやつだ。なぜなら、みたいな意味があるのだが、決してボクの話に合っているかどうか定かじゃない。そんなことを踏まえて、読んでほしい。
 一つ目は、なぜちっちゃな春ノ日という名前なのか。以前はマシロという名前で書いていたのだが、この作品を公開しようと思った時に、もう少しいい名前はないものかと考えて、改めてみたのだ。ちっちゃな、とはまだ未熟な学生だという意味と、ボクは背が小さく、クラスの背の順で偉い人(一番先頭)をしているので、二つの意味でちっちゃいボクにぴったりだと思った。春ノ日は、ボクの一番好きな季節が春ということ、桜が好きだということが一つ目の理由だ。もう一つは、今の自分は今ひとつ輝ききれていなくて、深い夜に溺れている。その夜を終わらせるために書いているのだが、何かと良い状態を春が来ると言ったり、日の目を見ると言ったりするので、ちょっとカッコつけたつもりでカタカナのノを入れて、春ノ日にした。まぁまぁ気に入っているし、ボクの身体が百九十とか大きくなっても、ボクが人としてちっちゃいことには変わりはないし、どんなにボクの旬が来ていても、より高みを目指したいと思っているので、しばらくはこの名前のままでいる予定だ。気持ちとしては苗字がちっちゃなで、名前が春ノ日という感じだ。ちっちゃなさん、なんて呼ばれる日が来たら良いなと思う。ペンネームなんて大袈裟だけれど、いつか小説家になれたら、本名で書きたいかなとも思う。本当にどうでも良い話だけれど、ボクの本名は流行りのあて字やカタカナではなく、それこそ百年くらい前にもいたんじゃないかなという感じの名前だ。
 二つ目は、なぜボクが「ボク理論」にたどり着いたか。ボクにはそんなに難しいことを言い表わせる器用さがあるか分からないが、タイトルにするほどなのだから大事なところでもある。始めは二つのタイトルで迷っていた。一つはサブタイトルの「明けない夜はない」か、「のぼらない太陽はない」だった。ボク理論は選択肢にすら入っていなかった。書き始めると、まぁまぁお気に入りだったはずの「明けない夜はない」が、ちょっとズレている気がし始めた。もっと単純でという感じのものはないかなと思った時に、降りて来たのだ。ちょっと言いすぎたが、「ボク理論」ならボクの言いたいことを包んでいる気がしたのだ。だってボクが語っていることの全てはボクの個人的で抽象的で幼く、未熟な意見だからだ。本当にボク理論なのだ。
 三つ目は、なぜ書き始めたのか。何度も夜を終わらせるんだと言っているが、そこではなく、それより前。ボクが小説そのものを書き始めたきっかけだ。結構前のことで、今読み返すと、中途半端だったり、訳がわからなかったり、今よりももっとちっちゃかった春ノ日が見える。ボクは本を読むのが好きで、とりわけ好きな作家がいるわけでもなく気になった本を読んでいた。そこから自分でもびっくりなのだが、なんとなく始めてしまったので、きっかけなんて言っておきながら、書けるタブレットを与えてもらったくらいしか具体的なきっかけがない。小説を書き始めて大きく変わったことは、国語の成績が良くなったことだ。全然ボク理論って感じがしてこないのが残念なのだが、事実なので仕方がない。あと、文字を打つのも早くなった。憧れのブラインドタッチほどではないが、まぁまぁ早くなってきた気がする。作文も怖くなくなった。ここからやっとボク理論に突入する。問題はボクが小説を書き始めたことではなく、何かを始めるだけで、人は変われるのだ。別にインドに行かなくても、日々人は少しずつ変わっている。その変化の中で、と呼べるものはごく一部で、難しいところなのだ。何が難しいのかと言うと、前の話で痛みと辛さについてのボク理論を述べたのだが、成長するためには「筋肉痛」的なものが必要なのだ。ここは自分のさじ加減で、これ以上は危険だというところを見つけなければ通り過ぎてしまい、退に繋がってしまう。だから、ボクは高望みをしないことにした。上を目指せ、あきらめるな、という方をよく聞くが、それは現実的じゃないと思う。ボクは気合いと根性の限界をちょっと前に知ったばかりだから余計に、無理をすることの意味を考えるのだ。無理には二種類あって、幸せになれる無理と幸せになれない無理がある。辛さと痛みの話が混ざってしまいそうで、ボクも混乱しそうだ。だから背の低いボクの場合で考えよう。小さいからと言って毎日竹馬で生活していたら時間もかかるし、怪我をするかもしれない。しかも、ボクの身長は伸びている訳ではないので解決することはない。だったら鏡を買って小さい自分を認める練習をする方がずっと良い。怪我の心配もないし、克服してしまえば永久的に楽になれる。もちろん何があっても大丈夫という訳ではないが、竹馬よりもずっと良いと思う。一番大事なのは、開き直ることとは少し違うということだ。視点を変えるという感じだと思う。ただでさえ人が変わることはそんなに大変なことではなくて、なんの拍子に別人のようになるか分からない。だから、まず視点を変えてみて、次にできるだけの無理をして、筋肉痛を楽しんで、って感じが理想かなと思う。
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