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第10章 神造者とカミツクリ
第269話 テセルに連れられて向かった先は
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テセルが行動を決意したのはいいとして、問題なのはコイツの無駄な行動力だ。
こちらとしてはなるだけ穏便で当たり障りのない展開を模索したところである。
「それで冒険者を雇って、廃虚地域を探らせるのですよね?」
「はあ? 何をほざいているんだ?」
あからさまに不愉快そうにオレを睨み付けるテセルの視線から、オレは不吉な予感が当たりそうな気がしてきた。
「そんなの今までこの支部の連中がやってきて、大した成果を挙げていないやり方と同じだろうが。何の意味もない」
情け容赦ない切り捨て具合だが、ここで一つ気になる事があったな。
「そういえばその廃虚の探索は実際、どれぐらいの効果があったんですか? これまで調べた資料の中に成果を記したものもあるのでしょう?」
「あの廃虚がいろいろな交易でかつては栄えていた都市だという事を示す証拠は見付かっている。しかしそこまでだな」
「都市の名前も分からないというのですか? そんな馬鹿な事が……」
遺物が出ているのに、それぐらいの事が不明と言うのはどうにも不可解だ。
「それについては何者かが意図的に抹消したとしか考えようが無いな」
「そんな事が可能なんですか?」
「知らん。それはこれからこの僕が確認するだけだ」
やっぱり。そうなるのか。
だけどどう考えてもテセルが廃虚に入って、探索するなんて無謀というより一歩間違えば自殺行為だぞ。
初対面の時に追いはぎ連中相手に無様をさらしたテセルの姿が、否応もなくオレの脳裏に浮かび上がってくるよ。
デスクワークは有能なんだから、部屋に引きこもって部下達に任せればいいものを、出しゃばる性格は本当に困ったものだ。
まあこの国では女好きの大神が、美人に手を出すために出しゃばるぐらいだから、それが当たり前なのかもしれないが。
「まさかテセルが自分で直接、廃虚地域に入って活動するとはいいませんよね」
「もちろんお前も一緒に来るんだぞ」
やっぱりそう言うか。
こっちだって荒事は関わり合いになりたくないし、そもそも戦闘を避ける魔法はあっても戦えるような魔法なんて無いんですけど。
不意打ちで身体を押さえ込まれたら、魔法を唱える事も出来ずに捕まってしまうのは、過去に何度も体験してきたことなので、とにかくそういう荒事にはなるだけかかわり合いになりたくありません。
「断っておきますけど、テセルが一人で廃虚に突撃したいのならご自由に。墓碑銘は『愚か者ここに眠る』でいいですね」
かなり容赦なく拒絶してみせたが、テセルは表情一つ変えなかった。
「お前はこの僕が廃虚に巣くっているごろつき連中にどうにかされるのではないかと思っているのかな」
「当たり前でしょうが。今さらテセルが『武術の達人』だとか言ったところで、誰も信じませんよ」
そりゃまあ『能ある鷹は爪を隠す』というわけで、凄い戦闘力があるのにそれを見せていないというのは、もの凄くありがちな展開だけど、いくら何でもテセルがそんな訓練を受けていないのは、ほんの数日の付き合いでもよく分かっている。
だがテセルは今度は小馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
「まあ神造者でないお前が知らないのは当然かもしれないが、僕たちにはあんなゴミ共などどうにでもなる魔法があるのだよ」
「そんな便利なものがあったのなら、なぜ初めて会った時に使わなかったんですか」
仮にテセルが追いはぎ共を蹴散らしていたら、オレも同行はしなかったろうな。
でもそうすると最悪、アンブラール神にあんなことやこんなことをされていたわけで、それを想像するとやっぱり運がよかったと考えるべきか。
「どうせお前の事だから、敵を吹っ飛ばす攻撃魔法とか、その手の安直な解決方法を想像したのだろう」
「していませんよ。そんな便利な魔法が使えるなら、とっくに廃墟の部分も支配しているでしょうからね」
ここ数日で得た情報でも、神造者は神や精霊から身を守ったり、操作したりする魔法には長けているが、人間を含め現実世界の相手に使う魔法は有していない。
そしてテセルの権限でも軍隊を動かすことは出来ないし、それ以外の方策もオレにはちょっと思いつかない。
この世界でも少数ながら[【火球】だとか【電撃】だとかの強力な攻撃魔法の使い手は存在するのだが、これまで聞いたところでは国家の第一人者レベルの術者でも使えるのは一日数回というレベルなので、戦争になったらバンバン魔法が飛び交うということはない。
もちろんそんな魔法の使い手が冒険者に身をやつしているなどということは、常識的にありえないので、冒険者パーティが派手な攻撃魔法を放つなど、元の世界の基準で言えば、街のチンピラがミサイルを持ち出すようなものだろう。
当然、そんな相手を雇い入れるなど不可能だ。
しかしテセルの自信ありげな態度を見ると、何か手があるようにも思えてくる。あんまり頼もしくはないけどね。
「心配せずとも、僕にだって考えはちゃんとある。ここは僕を信じてついてこい」
テセルの部分的な有能さと、ダメ具合の両極端な面を知っているオレとしては、とても信じてついて行くというわけにもいかない。
しかし一度はアンブラール神から命がけで助けてくれた事もある以上、もしもテセルが命を落とすような事になれば、オレが後悔するので放置するわけにもいかないのだ。
「それではいくぞ」
テセルは自信満々にオレを案内する。その雰囲気はテセル ―― というよりは神造者 ―― の切り札的なものを示すように思えた。
それはこの神造者バッド・ディール支部の更に最上階の方向だった。
こちらとしてはなるだけ穏便で当たり障りのない展開を模索したところである。
「それで冒険者を雇って、廃虚地域を探らせるのですよね?」
「はあ? 何をほざいているんだ?」
あからさまに不愉快そうにオレを睨み付けるテセルの視線から、オレは不吉な予感が当たりそうな気がしてきた。
「そんなの今までこの支部の連中がやってきて、大した成果を挙げていないやり方と同じだろうが。何の意味もない」
情け容赦ない切り捨て具合だが、ここで一つ気になる事があったな。
「そういえばその廃虚の探索は実際、どれぐらいの効果があったんですか? これまで調べた資料の中に成果を記したものもあるのでしょう?」
「あの廃虚がいろいろな交易でかつては栄えていた都市だという事を示す証拠は見付かっている。しかしそこまでだな」
「都市の名前も分からないというのですか? そんな馬鹿な事が……」
遺物が出ているのに、それぐらいの事が不明と言うのはどうにも不可解だ。
「それについては何者かが意図的に抹消したとしか考えようが無いな」
「そんな事が可能なんですか?」
「知らん。それはこれからこの僕が確認するだけだ」
やっぱり。そうなるのか。
だけどどう考えてもテセルが廃虚に入って、探索するなんて無謀というより一歩間違えば自殺行為だぞ。
初対面の時に追いはぎ連中相手に無様をさらしたテセルの姿が、否応もなくオレの脳裏に浮かび上がってくるよ。
デスクワークは有能なんだから、部屋に引きこもって部下達に任せればいいものを、出しゃばる性格は本当に困ったものだ。
まあこの国では女好きの大神が、美人に手を出すために出しゃばるぐらいだから、それが当たり前なのかもしれないが。
「まさかテセルが自分で直接、廃虚地域に入って活動するとはいいませんよね」
「もちろんお前も一緒に来るんだぞ」
やっぱりそう言うか。
こっちだって荒事は関わり合いになりたくないし、そもそも戦闘を避ける魔法はあっても戦えるような魔法なんて無いんですけど。
不意打ちで身体を押さえ込まれたら、魔法を唱える事も出来ずに捕まってしまうのは、過去に何度も体験してきたことなので、とにかくそういう荒事にはなるだけかかわり合いになりたくありません。
「断っておきますけど、テセルが一人で廃虚に突撃したいのならご自由に。墓碑銘は『愚か者ここに眠る』でいいですね」
かなり容赦なく拒絶してみせたが、テセルは表情一つ変えなかった。
「お前はこの僕が廃虚に巣くっているごろつき連中にどうにかされるのではないかと思っているのかな」
「当たり前でしょうが。今さらテセルが『武術の達人』だとか言ったところで、誰も信じませんよ」
そりゃまあ『能ある鷹は爪を隠す』というわけで、凄い戦闘力があるのにそれを見せていないというのは、もの凄くありがちな展開だけど、いくら何でもテセルがそんな訓練を受けていないのは、ほんの数日の付き合いでもよく分かっている。
だがテセルは今度は小馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
「まあ神造者でないお前が知らないのは当然かもしれないが、僕たちにはあんなゴミ共などどうにでもなる魔法があるのだよ」
「そんな便利なものがあったのなら、なぜ初めて会った時に使わなかったんですか」
仮にテセルが追いはぎ共を蹴散らしていたら、オレも同行はしなかったろうな。
でもそうすると最悪、アンブラール神にあんなことやこんなことをされていたわけで、それを想像するとやっぱり運がよかったと考えるべきか。
「どうせお前の事だから、敵を吹っ飛ばす攻撃魔法とか、その手の安直な解決方法を想像したのだろう」
「していませんよ。そんな便利な魔法が使えるなら、とっくに廃墟の部分も支配しているでしょうからね」
ここ数日で得た情報でも、神造者は神や精霊から身を守ったり、操作したりする魔法には長けているが、人間を含め現実世界の相手に使う魔法は有していない。
そしてテセルの権限でも軍隊を動かすことは出来ないし、それ以外の方策もオレにはちょっと思いつかない。
この世界でも少数ながら[【火球】だとか【電撃】だとかの強力な攻撃魔法の使い手は存在するのだが、これまで聞いたところでは国家の第一人者レベルの術者でも使えるのは一日数回というレベルなので、戦争になったらバンバン魔法が飛び交うということはない。
もちろんそんな魔法の使い手が冒険者に身をやつしているなどということは、常識的にありえないので、冒険者パーティが派手な攻撃魔法を放つなど、元の世界の基準で言えば、街のチンピラがミサイルを持ち出すようなものだろう。
当然、そんな相手を雇い入れるなど不可能だ。
しかしテセルの自信ありげな態度を見ると、何か手があるようにも思えてくる。あんまり頼もしくはないけどね。
「心配せずとも、僕にだって考えはちゃんとある。ここは僕を信じてついてこい」
テセルの部分的な有能さと、ダメ具合の両極端な面を知っているオレとしては、とても信じてついて行くというわけにもいかない。
しかし一度はアンブラール神から命がけで助けてくれた事もある以上、もしもテセルが命を落とすような事になれば、オレが後悔するので放置するわけにもいかないのだ。
「それではいくぞ」
テセルは自信満々にオレを案内する。その雰囲気はテセル ―― というよりは神造者 ―― の切り札的なものを示すように思えた。
それはこの神造者バッド・ディール支部の更に最上階の方向だった。
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