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第17章 海と大地の狭間に
第719話 どうにかまとまってから別れの後で
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仮に何年も研究した上で、大精霊を人間の都合に合わせて使役できない事がもしもハッキリとしたなら、そして地盤沈下を止める有効な手段が見つからないとしたら、オレならどうするだろうか?
やけくそになって大精霊に地殻変動を起こさせるだろうか。
それとも全部、無かったことにするか。
たぶんいまこの場で答えを出せと言われても、オレにはとても答えなど出せないだろう。
そうするとエレリアにも答えなどないのか。
いや。ひょっとしたらオレになど及びもつかないような凄い解決策を見いだしてくれるかもしれないし、もしかすると戦慄するような恐るべき事を口にするかもしれない。
「あなた様のような偉大な女傑に対し、こんな事を口にするなど、本音を言えば恥ずかしい限りなのですが……」
「いえ。とにかくエレリアさんが何をお考えなのか言ってくれませんか?」
「分かりました……」
どこか諦めた様子で、エレリアは小さくため息をつく。
少なくともエレリアなりにオレを分析はしているはずで、こちらが犠牲を出すことを望んでいない事は分かっているだろう。
そうするとやっぱり多大な犠牲を出してでも、地盤沈下を食い止める覚悟があるのか。
もちろんオレとしてはその場合は止めたいのだけど、何か対案があるのかと言われたら、もう地道に何年、いや場合によっては何十年でもかけて埋め立てを続け、堤防を更に設けるというぐらいしか思い浮かばない。
それでエレリア達はもちろんの事、双子神の教団が簡単に納得してくれるのなら、そもそも『双子の兄妹を結婚させて、神の力を強化する』なんて斜め上の対策に長年取り組んでいるはずがない。
ここでエレリアは覚悟を込めた様子で、横にいるオレを静かに見つめる。
「もしも神の奇跡や大精霊でうまくいかないのならば、何十年、いえ、何世代をかけてでも海を埋め立て、堤防を更に作るべき。そう思っているのです」
「ええ?! 本当にそう考えているのですか?」
まさか何十年どころか、世代を超えて地道にコツコツやるつもりだったとは。オレの予想を逆方向に超えていた話だった。
そしてガレリアもまた横から口を挟んでくる。
「もちろんだとも。もしもすぐに問題が解決出来ないのならば、それ以外にはないと思っていたさ」
ううむ。ガレリアの場合、いまエレリアから聞いたばかりの事でも、そんな風に言いそうな気がするぞ。
まあ調子のいい男ではあるが、それでも妹を助けるためには喜んで全力を尽くすだろうから、エレリアの唱えた事を実行するために身を粉にして働くのは間違い無い。
「大陸に名を馳せるあなたのような偉大な女傑にとってみれば、私が今言った事は取るに足らない微力なもののやることとお笑いかもしれません」
「そんな事はありませんよ! むしろ心から支持させてもらいますから!」
オレは全力で叫びつつ、エレリアの手を取る。
「本当に同意していただけるのですか?」
「当然ですよ。是非とも教団に戻ってから、それを皆に訴えて下さい」
今回、見つけた杖を証拠にして『失われた聖地』を見つけたと唱えれば、エレリア達の言葉に耳を傾けてくれる人間は必ずいるはずだ。
これは決して希望的観測ではなく、短い期間ながら干拓地を回ってそこの人たちに触れてきた経験によるものだ。
少なからぬ人たちが将来には不安を抱き、また双子神の教団の行動にも不満を持っている事のは間違い無いからな。
「ふうむ。干拓地の事は私には分からんが、忌まわしい近親婚を止めるのならば、我がアンティリウス神もお喜びになられるはずだ」
ヴェガも論点はかなり違うが、一応は賛意を示してくれてはいるようだ。
そしてしばしの後、オレ達は埋もれた寺院から地上へと戻った。
「それではここで皆さんとはお別れです」
この地下に埋もれた亡霊達を解放して、スキリオス達が安心してこの世を去れるようにしなければならないからな。
オレが大地の精霊に頼めば、そう時間はかかるまい。
亡霊がわき出てきても、オレひとりならどうにでもなるだろう。
「うう……出来ればずっと恋人のままでいたかった……この旅を続けていたかった」
「未練ですよ。兄さん。これ以上はアルタシャ様のご迷惑になりますから」
エレリアがテレパシーではなく敢えて口にしたのは、オレに聞かせるためだろうな。
「いろいろとお導きいただきありがとうございました」
ヴェガも深々と頭を下げる。オレは別に大した事を言った覚えはないけど、まあ『殆どが男性』という司法官の中で彼女が頑張り続けるのは祈っておこう。
もちろんガレリア・エレリア達の言葉が今の双子神の教団にどこまで影響を与えられるか、オレには分からない。
うまくいってくれればよいのだが、世の中はそんなに甘くはない。
最悪の場合、相手にもされないどころか、教団から排撃を受け、罪人にされてしまう可能性すらある。
少なくとも彼らに反発し、非難する声は多数わき上がることだろう。
そしてそんな事は二人ともとっくに承知しているはずだ――部外者のオレよりも間違い無く教団の現状を知り尽くしているのだから。
その上でこの双子は互いに支え合い、笑顔で苦難の道を歩むことを選んだのだ。
ならばオレに出来る事など今さら何も無い。ただ信じるだけだ。
そんなわけで短いながらいろいろと忘れがたい旅を経た友人達と別れ、オレはしばらく大地の精霊を使って『忌まわしの都』を掘り返し続けたのだった。
お宝ではなく亡霊を探して、大昔に地面に埋もれた都市をあさる人間なんて、世界広しと言えど、たぶんオレ以外にはいないだろう。
その後、干拓地では長年の因習を超えて、双子神の教団を立て直し、また干拓地の沈下を食い止めるために激しい宗教的対立が起きた。
この対立に勝利した双子は教団の戒律も改め双子の司祭の婚姻も禁じられ、そしてずっと未来において、教団を再建した英雄として、そして戒律を破り婚姻した双子の司祭を罰する神の使いとしてガレリア・エレリアの名前が語り継がれる事となる。
そしてかの双子は自分達の探索行を手助けした対象として、とある女神の女傑の名を唱えていた事から、本人の意志とは無関係にその名声はまた勝手に高まるのだった。
【後書き】
これで干拓地と双子の話は完結です。
これまでお付き合い下さりありがとうございます。
やけくそになって大精霊に地殻変動を起こさせるだろうか。
それとも全部、無かったことにするか。
たぶんいまこの場で答えを出せと言われても、オレにはとても答えなど出せないだろう。
そうするとエレリアにも答えなどないのか。
いや。ひょっとしたらオレになど及びもつかないような凄い解決策を見いだしてくれるかもしれないし、もしかすると戦慄するような恐るべき事を口にするかもしれない。
「あなた様のような偉大な女傑に対し、こんな事を口にするなど、本音を言えば恥ずかしい限りなのですが……」
「いえ。とにかくエレリアさんが何をお考えなのか言ってくれませんか?」
「分かりました……」
どこか諦めた様子で、エレリアは小さくため息をつく。
少なくともエレリアなりにオレを分析はしているはずで、こちらが犠牲を出すことを望んでいない事は分かっているだろう。
そうするとやっぱり多大な犠牲を出してでも、地盤沈下を食い止める覚悟があるのか。
もちろんオレとしてはその場合は止めたいのだけど、何か対案があるのかと言われたら、もう地道に何年、いや場合によっては何十年でもかけて埋め立てを続け、堤防を更に設けるというぐらいしか思い浮かばない。
それでエレリア達はもちろんの事、双子神の教団が簡単に納得してくれるのなら、そもそも『双子の兄妹を結婚させて、神の力を強化する』なんて斜め上の対策に長年取り組んでいるはずがない。
ここでエレリアは覚悟を込めた様子で、横にいるオレを静かに見つめる。
「もしも神の奇跡や大精霊でうまくいかないのならば、何十年、いえ、何世代をかけてでも海を埋め立て、堤防を更に作るべき。そう思っているのです」
「ええ?! 本当にそう考えているのですか?」
まさか何十年どころか、世代を超えて地道にコツコツやるつもりだったとは。オレの予想を逆方向に超えていた話だった。
そしてガレリアもまた横から口を挟んでくる。
「もちろんだとも。もしもすぐに問題が解決出来ないのならば、それ以外にはないと思っていたさ」
ううむ。ガレリアの場合、いまエレリアから聞いたばかりの事でも、そんな風に言いそうな気がするぞ。
まあ調子のいい男ではあるが、それでも妹を助けるためには喜んで全力を尽くすだろうから、エレリアの唱えた事を実行するために身を粉にして働くのは間違い無い。
「大陸に名を馳せるあなたのような偉大な女傑にとってみれば、私が今言った事は取るに足らない微力なもののやることとお笑いかもしれません」
「そんな事はありませんよ! むしろ心から支持させてもらいますから!」
オレは全力で叫びつつ、エレリアの手を取る。
「本当に同意していただけるのですか?」
「当然ですよ。是非とも教団に戻ってから、それを皆に訴えて下さい」
今回、見つけた杖を証拠にして『失われた聖地』を見つけたと唱えれば、エレリア達の言葉に耳を傾けてくれる人間は必ずいるはずだ。
これは決して希望的観測ではなく、短い期間ながら干拓地を回ってそこの人たちに触れてきた経験によるものだ。
少なからぬ人たちが将来には不安を抱き、また双子神の教団の行動にも不満を持っている事のは間違い無いからな。
「ふうむ。干拓地の事は私には分からんが、忌まわしい近親婚を止めるのならば、我がアンティリウス神もお喜びになられるはずだ」
ヴェガも論点はかなり違うが、一応は賛意を示してくれてはいるようだ。
そしてしばしの後、オレ達は埋もれた寺院から地上へと戻った。
「それではここで皆さんとはお別れです」
この地下に埋もれた亡霊達を解放して、スキリオス達が安心してこの世を去れるようにしなければならないからな。
オレが大地の精霊に頼めば、そう時間はかかるまい。
亡霊がわき出てきても、オレひとりならどうにでもなるだろう。
「うう……出来ればずっと恋人のままでいたかった……この旅を続けていたかった」
「未練ですよ。兄さん。これ以上はアルタシャ様のご迷惑になりますから」
エレリアがテレパシーではなく敢えて口にしたのは、オレに聞かせるためだろうな。
「いろいろとお導きいただきありがとうございました」
ヴェガも深々と頭を下げる。オレは別に大した事を言った覚えはないけど、まあ『殆どが男性』という司法官の中で彼女が頑張り続けるのは祈っておこう。
もちろんガレリア・エレリア達の言葉が今の双子神の教団にどこまで影響を与えられるか、オレには分からない。
うまくいってくれればよいのだが、世の中はそんなに甘くはない。
最悪の場合、相手にもされないどころか、教団から排撃を受け、罪人にされてしまう可能性すらある。
少なくとも彼らに反発し、非難する声は多数わき上がることだろう。
そしてそんな事は二人ともとっくに承知しているはずだ――部外者のオレよりも間違い無く教団の現状を知り尽くしているのだから。
その上でこの双子は互いに支え合い、笑顔で苦難の道を歩むことを選んだのだ。
ならばオレに出来る事など今さら何も無い。ただ信じるだけだ。
そんなわけで短いながらいろいろと忘れがたい旅を経た友人達と別れ、オレはしばらく大地の精霊を使って『忌まわしの都』を掘り返し続けたのだった。
お宝ではなく亡霊を探して、大昔に地面に埋もれた都市をあさる人間なんて、世界広しと言えど、たぶんオレ以外にはいないだろう。
その後、干拓地では長年の因習を超えて、双子神の教団を立て直し、また干拓地の沈下を食い止めるために激しい宗教的対立が起きた。
この対立に勝利した双子は教団の戒律も改め双子の司祭の婚姻も禁じられ、そしてずっと未来において、教団を再建した英雄として、そして戒律を破り婚姻した双子の司祭を罰する神の使いとしてガレリア・エレリアの名前が語り継がれる事となる。
そしてかの双子は自分達の探索行を手助けした対象として、とある女神の女傑の名を唱えていた事から、本人の意志とは無関係にその名声はまた勝手に高まるのだった。
【後書き】
これで干拓地と双子の話は完結です。
これまでお付き合い下さりありがとうございます。
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