49 / 93
【中編 三万七千文字くらい】お伽噺の薔薇迷宮 愛とはどんなモノかしら?
愛の形 2
しおりを挟む
(リディアーヌお姉さま……)
ロザリーの胸がトクンと高鳴り、少し焼けた健康的な肌が赤く染まる。リディアーヌの視線が、ロザリーの茶色の髪と瞳に注がれた。
(今日の服装は、大丈夫かしら。お姉さまに、見苦しい子と思われたくない ――)
彼女の不安は実際のところ杞憂でしかない。細かな刺繍の入った茶色地のドレスは、清楚な魅力を引き立てている。
長い髪を高く結い上げ、毛先は縦にカールをつけて肩に緩く下ろしたヘアスタイルも、ロザリーによく似合っていた。
茶色の髪にはリディアーヌほどの華やかさは無かったが、よく手入れされていて美しい。
花開く前のつぼみが持つ初々しさ。それがロザリーの魅力となって溢れていた。
大きく開かれた窓からは五月の風が入り込みカーテンが揺れる。
風は、ふたりの乙女の髪を弄ぶと香りだけを残して消えた。
濃い薔薇の香りが満ちた客間には、栄華を誇る家らしい高級な調度品が並べられている。
しかし、リディアーヌ以上に輝きのあるものなどそこには無かった。
(ああ、お姉さま)
ロザリーの胸が騒ぐ。けれど。ふと気付いて我に返って視線を床に落とす。
毛足の長い絨毯の先にある、リディアーヌの足元。
繊細なレースに控えめに輝く金糸の刺繍が、彼女の美意識の高さを感じさせた。
美しさを愛する心は、精神面にまで及ぶ。彼女は、淑女なのだ。
(お姉さまには、婚約者がいらっしゃるのよ)
リディアーヌには、生まれてた時から決められた結婚相手がいる。そして、結婚の時期は近い。
その方はきっと、彼女に相応しい紳士。優しくて、知的で……そんな男性をロザリーは想像した。
また、その想像が全て外れたとしても、リディアーヌは受け入れるだろう。
彼女は、淑女なのだ。
リディアーヌの美しさは外見だけの底の浅いものではないことを、ロザリーが一番知っている。
ロザリーは彼女の一番の理解者であり、崇拝者であると自覚していた。
だが。貴族女性にとって結婚とは――――
(お姉さまが結婚してしまわれたら、こうして会う機会も減ってしまう)
それはイヤだ、と、いう思いが心の底から湧いてきてロザリーの気持ちを乱した。
リディアーヌの結婚は喜ばしいことだ。祝福すべきだ。なのに、ロザリーは素直に祝福できない自分に気付いてしまった。
「ロザリーさま? どうかしましたか?」
リディアーヌの声が降ってくる。耳に心地よい声が。ロザリーは、慌てて笑顔を作って顔を上げた。
(お姉さまに結婚して欲しくない、なんて。罪深く、意地悪な考えだわ。浅はかで根性悪な子だなんて思われたくない。お姉さまに、嫌われてしまう。大好きな、お姉さまに)
「いいえ、なんでもありませんわ」
ロザリーは笑って見せた。リディアーヌは一瞬だけ不思議そうな顔をして。いつも通りの華やかな笑みを浮かべた。
リディアーヌは軽やかに立ち上がり、ロザリーに向かって手を差しだすと、蕩けさせる声と笑顔と、その存在の全てで誘う。
「ねぇ。踊りましょう。ロザリー」
「……えっ?」
キョトンとするロザリーを見て、リディアーヌは笑った。
「ふふ。わたくしたち、少しは練習をしなければいけないと思うの」
「えっ?……ええ、そうですわね?」
「結婚をしたら社交も本格的なものになるわ。これからは、踊る機会も増えるわよ」
「ええ。そうですわね。お姉さま」
ロザリーは元気よく立ち上がるとリディアーヌの手を取った。
細く優雅な指先が、ロザリーの手を包む。柔らかな温かさが肌を通して伝わってくる。
ロザリーは、それだけで幸せな気分になれた。
「では、お姉さまのお相手。勤めさせていただきますわ!」
満面の笑みで言う彼女に、リディアーヌもまた幸せそうに微笑んだ。
音楽を、と使用人に命じれば、ほどなく古い蓄音機が曲を奏でだす。
ロザリーとリディアーヌは応接室の物が置かれていない小さなスペースのなかで、音楽に合わせてゆっくりと踊り出す。
リディアーヌはロザリーの歩幅に合わせて静かに、確実にステップを踏んでいく。
対してロザリーは、少しぎこちない。それでも、リディアーヌとのダンスは彼女を天国へと連れていってくれた。
「少しの間に上手になったわね、ロザリーさま」
「本当ですか⁉ 嬉しいです! お姉さま!!」
無邪気に喜ぶロザリーの姿に、リディアーヌの心は暖まる。
(ロザリー……私の愛しい人)
彼女は太陽のようにまぶしい笑顔をリディアーヌに向けてくれる。
侯爵令嬢であり社交界の華と呼ばれ、いわくつきの家系であるがゆえに遠巻きにされるリディアーヌに、ただ一人無邪気な笑顔を向けてくれた存在。
それがロザリーだ。
こんな時間が続いてくれたらいいのに、と、リディアーヌは思った。
こんな時間が続いてくれたらいいのに、と、ロザリーは願った。
だが運命は、それを許してはくれないことを二人は知っていた。
ロザリーの胸がトクンと高鳴り、少し焼けた健康的な肌が赤く染まる。リディアーヌの視線が、ロザリーの茶色の髪と瞳に注がれた。
(今日の服装は、大丈夫かしら。お姉さまに、見苦しい子と思われたくない ――)
彼女の不安は実際のところ杞憂でしかない。細かな刺繍の入った茶色地のドレスは、清楚な魅力を引き立てている。
長い髪を高く結い上げ、毛先は縦にカールをつけて肩に緩く下ろしたヘアスタイルも、ロザリーによく似合っていた。
茶色の髪にはリディアーヌほどの華やかさは無かったが、よく手入れされていて美しい。
花開く前のつぼみが持つ初々しさ。それがロザリーの魅力となって溢れていた。
大きく開かれた窓からは五月の風が入り込みカーテンが揺れる。
風は、ふたりの乙女の髪を弄ぶと香りだけを残して消えた。
濃い薔薇の香りが満ちた客間には、栄華を誇る家らしい高級な調度品が並べられている。
しかし、リディアーヌ以上に輝きのあるものなどそこには無かった。
(ああ、お姉さま)
ロザリーの胸が騒ぐ。けれど。ふと気付いて我に返って視線を床に落とす。
毛足の長い絨毯の先にある、リディアーヌの足元。
繊細なレースに控えめに輝く金糸の刺繍が、彼女の美意識の高さを感じさせた。
美しさを愛する心は、精神面にまで及ぶ。彼女は、淑女なのだ。
(お姉さまには、婚約者がいらっしゃるのよ)
リディアーヌには、生まれてた時から決められた結婚相手がいる。そして、結婚の時期は近い。
その方はきっと、彼女に相応しい紳士。優しくて、知的で……そんな男性をロザリーは想像した。
また、その想像が全て外れたとしても、リディアーヌは受け入れるだろう。
彼女は、淑女なのだ。
リディアーヌの美しさは外見だけの底の浅いものではないことを、ロザリーが一番知っている。
ロザリーは彼女の一番の理解者であり、崇拝者であると自覚していた。
だが。貴族女性にとって結婚とは――――
(お姉さまが結婚してしまわれたら、こうして会う機会も減ってしまう)
それはイヤだ、と、いう思いが心の底から湧いてきてロザリーの気持ちを乱した。
リディアーヌの結婚は喜ばしいことだ。祝福すべきだ。なのに、ロザリーは素直に祝福できない自分に気付いてしまった。
「ロザリーさま? どうかしましたか?」
リディアーヌの声が降ってくる。耳に心地よい声が。ロザリーは、慌てて笑顔を作って顔を上げた。
(お姉さまに結婚して欲しくない、なんて。罪深く、意地悪な考えだわ。浅はかで根性悪な子だなんて思われたくない。お姉さまに、嫌われてしまう。大好きな、お姉さまに)
「いいえ、なんでもありませんわ」
ロザリーは笑って見せた。リディアーヌは一瞬だけ不思議そうな顔をして。いつも通りの華やかな笑みを浮かべた。
リディアーヌは軽やかに立ち上がり、ロザリーに向かって手を差しだすと、蕩けさせる声と笑顔と、その存在の全てで誘う。
「ねぇ。踊りましょう。ロザリー」
「……えっ?」
キョトンとするロザリーを見て、リディアーヌは笑った。
「ふふ。わたくしたち、少しは練習をしなければいけないと思うの」
「えっ?……ええ、そうですわね?」
「結婚をしたら社交も本格的なものになるわ。これからは、踊る機会も増えるわよ」
「ええ。そうですわね。お姉さま」
ロザリーは元気よく立ち上がるとリディアーヌの手を取った。
細く優雅な指先が、ロザリーの手を包む。柔らかな温かさが肌を通して伝わってくる。
ロザリーは、それだけで幸せな気分になれた。
「では、お姉さまのお相手。勤めさせていただきますわ!」
満面の笑みで言う彼女に、リディアーヌもまた幸せそうに微笑んだ。
音楽を、と使用人に命じれば、ほどなく古い蓄音機が曲を奏でだす。
ロザリーとリディアーヌは応接室の物が置かれていない小さなスペースのなかで、音楽に合わせてゆっくりと踊り出す。
リディアーヌはロザリーの歩幅に合わせて静かに、確実にステップを踏んでいく。
対してロザリーは、少しぎこちない。それでも、リディアーヌとのダンスは彼女を天国へと連れていってくれた。
「少しの間に上手になったわね、ロザリーさま」
「本当ですか⁉ 嬉しいです! お姉さま!!」
無邪気に喜ぶロザリーの姿に、リディアーヌの心は暖まる。
(ロザリー……私の愛しい人)
彼女は太陽のようにまぶしい笑顔をリディアーヌに向けてくれる。
侯爵令嬢であり社交界の華と呼ばれ、いわくつきの家系であるがゆえに遠巻きにされるリディアーヌに、ただ一人無邪気な笑顔を向けてくれた存在。
それがロザリーだ。
こんな時間が続いてくれたらいいのに、と、リディアーヌは思った。
こんな時間が続いてくれたらいいのに、と、ロザリーは願った。
だが運命は、それを許してはくれないことを二人は知っていた。
15
あなたにおすすめの小説
【長編版】この戦いが終わったら一緒になろうと約束していた勇者は、私の目の前で皇女様との結婚を選んだ
・めぐめぐ・
恋愛
神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。
アウラと交わした結婚の約束は、神聖魔法の使い手である彼女を魔王討伐パーティーに引き入れるためにダグがついた嘘だったのだ。
『お前みたいな、ヤれば魔法を使えなくなる女となんて、誰が結婚するんだよ。神聖魔法を使うことしか取り柄のない役立たずのくせに』
そう書かれた手紙によって捨てらたアウラ。
傷心する彼女に、同じパーティー仲間の盾役マーヴィが、自分の故郷にやってこないかと声をかける。
アウラは心の傷を癒すため、マーヴィとともに彼の故郷へと向かうのだった。
捨てられた主人公がパーティー仲間の盾役と幸せになる、ちょいざまぁありの恋愛ファンタジー長編版。
--注意--
こちらは、以前アップした同タイトル短編作品の長編版です。
一部設定が変更になっていますが、短編版の文章を流用してる部分が多分にあります。
二人の関わりを短編版よりも増しましたので(当社比)、ご興味あれば是非♪
※色々とガバガバです。頭空っぽにしてお読みください。
※力があれば平民が皇帝になれるような世界観です。
偽聖女として私を処刑したこの世界を救おうと思うはずがなくて
奏千歌
恋愛
【とある大陸の話①:月と星の大陸】
※ヒロインがアンハッピーエンドです。
痛めつけられた足がもつれて、前には進まない。
爪を剥がされた足に、力など入るはずもなく、その足取りは重い。
執行官は、苛立たしげに私の首に繋がれた縄を引いた。
だから前のめりに倒れても、後ろ手に拘束されているから、手で庇うこともできずに、処刑台の床板に顔を打ち付けるだけだ。
ドッと、群衆が笑い声を上げ、それが地鳴りのように響いていた。
広場を埋め尽くす、人。
ギラギラとした視線をこちらに向けて、惨たらしく殺される私を待ち望んでいる。
この中には、誰も、私の死を嘆く者はいない。
そして、高みの見物を決め込むかのような、貴族達。
わずかに視線を上に向けると、城のテラスから私を見下ろす王太子。
国王夫妻もいるけど、王太子の隣には、王太子妃となったあの人はいない。
今日は、二人の婚姻の日だったはず。
婚姻の禍を祓う為に、私の処刑が今日になったと聞かされた。
王太子と彼女の最も幸せな日が、私が死ぬ日であり、この大陸に破滅が決定づけられる日だ。
『ごめんなさい』
歓声をあげたはずの群衆の声が掻き消え、誰かの声が聞こえた気がした。
無機質で無感情な斧が無慈悲に振り下ろされ、私の首が落とされた時、大きく地面が揺れた。
【完結】次期聖女として育てられてきましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!
林 真帆
恋愛
マリアは聖女の血を受け継ぐ家系に生まれ、次期聖女として大切に育てられてきた。
マリア自身も、自分が聖女になり、全てを国と民に捧げるものと信じて疑わなかった。
そんなマリアの前に、異父妹のカタリナが突然現れる。
そして、カタリナが現れたことで、マリアの生活は一変する。
どうやら現聖女である母親のエリザベートが、マリアを追い出し、カタリナを次期聖女にしようと企んでいるようで……。
2022.6.22 第一章完結しました。
2022.7.5 第二章完結しました。
第一章は、主人公が理不尽な目に遭い、追放されるまでのお話です。
第二章は、主人公が国を追放された後の生活。まだまだ不幸は続きます。
第三章から徐々に主人公が報われる展開となる予定です。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
【完結】濡れ衣聖女はもう戻らない 〜ホワイトな宮廷ギルドで努力の成果が実りました
冬月光輝
恋愛
代々魔術師の名家であるローエルシュタイン侯爵家は二人の聖女を輩出した。
一人は幼き頃より神童と呼ばれた天才で、史上最年少で聖女の称号を得たエキドナ。
もう一人はエキドナの姉で、妹に遅れをとること五年目にしてようやく聖女になれた努力家、ルシリア。
ルシリアは魔力の量も生まれつき、妹のエキドナの十分の一以下でローエルシュタインの落ちこぼれだと蔑まれていた。
しかし彼女は努力を惜しまず、魔力不足を補う方法をいくつも生み出し、教会から聖女だと認められるに至ったのである。
エキドナは目立ちたがりで、国に一人しかいなかった聖女に姉がなることを良しとしなかった。
そこで、自らの家宝の杖を壊し、その罪を姉になすりつけ、彼女を実家から追放させた。
「無駄な努力」だと勝ち誇った顔のエキドナに嘲り笑われたルシリアは失意のまま隣国へと足を運ぶ。
エキドナは知らなかった。魔物が増えた昨今、彼女の働きだけでは不足だと教会にみなされて、姉が聖女になったことを。
ルシリアは隣国で偶然再会した王太子、アークハルトにその力を認められ、宮廷ギルド入りを勧められ、宮仕えとしての第二の人生を送ることとなる。
※旧タイトル『妹が神童だと呼ばれていた聖女、「無駄な努力」だと言われ追放される〜「努力は才能を凌駕する」と隣国の宮廷ギルドで証明したので、もう戻りません』
(完結)お荷物聖女と言われ追放されましたが、真のお荷物は追放した王太子達だったようです
しまうま弁当
恋愛
伯爵令嬢のアニア・パルシスは婚約者であるバイル王太子に突然婚約破棄を宣言されてしまうのでした。
さらにはアニアの心の拠り所である、聖女の地位まで奪われてしまうのでした。
訳が分からないアニアはバイルに婚約破棄の理由を尋ねましたが、ひどい言葉を浴びせつけられるのでした。
「アニア!お前が聖女だから仕方なく婚約してただけだ。そうでなけりゃ誰がお前みたいな年増女と婚約なんかするか!!」と。
アニアの弁明を一切聞かずに、バイル王太子はアニアをお荷物聖女と決めつけて婚約破棄と追放をさっさと決めてしまうのでした。
挙句の果てにリゼラとのイチャイチャぶりをアニアに見せつけるのでした。
アニアは妹のリゼラに助けを求めましたが、リゼラからはとんでもない言葉が返ってきたのでした。
リゼラこそがアニアの追放を企てた首謀者だったのでした。
アニアはリゼラの自分への悪意を目の当たりにして愕然しますが、リゼラは大喜びでアニアの追放を見送るのでした。
信じていた人達に裏切られたアニアは、絶望して当てもなく宿屋生活を始めるのでした。
そんな時運命を変える人物に再会するのでした。
それはかつて同じクラスで一緒に学んでいた学友のクライン・ユーゲントでした。
一方のバイル王太子達はアニアの追放を喜んでいましたが、すぐにアニアがどれほどの貢献をしていたかを目の当たりにして自分達こそがお荷物であることを思い知らされるのでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
全25話執筆済み 完結しました
【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!
貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる