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あれからすぐ、カークの転移魔法で俺の寝室へと移動した。
やや乱暴にベッドに転がされた後、漸く拘束を解かれてホッとする。
言いがかりにも等しい状況からの攻め立てが終了したのかと思ったのも束の間。
「私は怒っているのですよ。これだけ毎日貴方に愛を注いでいる私を蔑ろにして、あっさり他の男に触れさせているのですから。そんな貴方には罰を与えなければなりません」
正面からカークの立派過ぎる屹立を穿たれ、あまりの衝撃に目の前がチカチカした。
一瞬意識が遠退きかけたところをカークの魔法で難なく現実に引き戻され、咬み付くようなキスを仕掛けられたと思ったら吐息さえ漏らす隙もないほど口腔内を蹂躙され、混ざり合った二人分の唾液を飲まされながら、激しく腰を打ち付けられる。
こうなれば俺のチンケな理性が吹き飛ぶのも時間の問題だ。
ねっとりと舌を絡ませ、淫具のせいで少しだけ大きく膨らんだ乳首を指で弾かれながら後孔を犯され、俺の好きなポイントばかりを攻められればもう快感に狂うしか道は残されていない。
「あぁ…ッ…!そこッ、すきぃ……。もっといっぱい擦って…ッ…!奥ももっと激しくして…ぇ……!」
「お仕置きだと言ってるのに気持ちよくなっておねだりするなんて、本当にいやらしい人ですね……。そんな貴方にはもっと趣向を凝らしたシチュエーションを用意して差し上げますよ。楽しみにしていて下さい。
とはいっても今は私のモノだけで満足していただかなくてはならないのですがね」
カークのデカマラが俺のいいところを隈無く刺激する度、心と身体の両方が得も云われぬ幸福感に包まれる。
まるでヤバいクスリのようだ。
「んんッ……、気持ちいい…ッ…、も、イクぅ…、中だけでイッちゃう……!あぁぁ……ッ……!」
俺はこの感覚を絶対に離したくなくて、すがり付くようにカークに向かって腕を伸ばすと、精を放つことなく絶頂に達した。
俺の内部がカークを逃すまいとするように激しく収縮する。
カークは少しだけ切なげに目を眇めると、俺の最奥へ己の欲望の証を注ぎ込んだ。
カークは酷い男だと思う。
普段俺を優しく抱くことなどないくせに、ここぞという時には蕩けるような甘い時間を与えてくれたりもする。
そんなカークのやり方に慣らされた俺の身体は、もうカーク無しじゃいられなくなりそうで。……最近ちょっとだけ怖い。
転生する際、最初に出会った相手が良くも悪くも運命の相手だと神様に教えられ、その直後に出会ったのがカーク。
『俺の都合通りになる世界』と聞いて運命の相手が可愛い女の子だと信じて疑ってなかった俺は絶望した。
更に普段の丁寧な口調とは真逆ともいえる鬼畜ぶりに、最初は絶対に無理だと思っていたのに、神の加護という名の破廉恥スキルのおかげで嫌がるどころか悦んじゃってる始末。
──挙げ句の果てに最近俺はカーク相手に特別な感情すら抱きかけているのだ。
カークが俺に同じ気持ちを返してくれるとは限らないのに。
こんなのちっとも『俺の都合通りになる世界』じゃないじゃん。スッゲー理不尽。
ああ、これ以上何も考えたくないな、なんて思っていると。
まるで脳が全てを拒否するかのように強い眠気がやってくる。
俺は全身の力を抜くと、それに抗うことなく意識を手放した。
眠りについた俺の髪を誰かがそっと撫でている。
「愛してますよ。神が与えた運命の人。ずっと側にいてくださいね……。私がこの世界に飽きるまで」
微かに聞こえた呟きは、すぐに俺の記憶から消え去った。
やや乱暴にベッドに転がされた後、漸く拘束を解かれてホッとする。
言いがかりにも等しい状況からの攻め立てが終了したのかと思ったのも束の間。
「私は怒っているのですよ。これだけ毎日貴方に愛を注いでいる私を蔑ろにして、あっさり他の男に触れさせているのですから。そんな貴方には罰を与えなければなりません」
正面からカークの立派過ぎる屹立を穿たれ、あまりの衝撃に目の前がチカチカした。
一瞬意識が遠退きかけたところをカークの魔法で難なく現実に引き戻され、咬み付くようなキスを仕掛けられたと思ったら吐息さえ漏らす隙もないほど口腔内を蹂躙され、混ざり合った二人分の唾液を飲まされながら、激しく腰を打ち付けられる。
こうなれば俺のチンケな理性が吹き飛ぶのも時間の問題だ。
ねっとりと舌を絡ませ、淫具のせいで少しだけ大きく膨らんだ乳首を指で弾かれながら後孔を犯され、俺の好きなポイントばかりを攻められればもう快感に狂うしか道は残されていない。
「あぁ…ッ…!そこッ、すきぃ……。もっといっぱい擦って…ッ…!奥ももっと激しくして…ぇ……!」
「お仕置きだと言ってるのに気持ちよくなっておねだりするなんて、本当にいやらしい人ですね……。そんな貴方にはもっと趣向を凝らしたシチュエーションを用意して差し上げますよ。楽しみにしていて下さい。
とはいっても今は私のモノだけで満足していただかなくてはならないのですがね」
カークのデカマラが俺のいいところを隈無く刺激する度、心と身体の両方が得も云われぬ幸福感に包まれる。
まるでヤバいクスリのようだ。
「んんッ……、気持ちいい…ッ…、も、イクぅ…、中だけでイッちゃう……!あぁぁ……ッ……!」
俺はこの感覚を絶対に離したくなくて、すがり付くようにカークに向かって腕を伸ばすと、精を放つことなく絶頂に達した。
俺の内部がカークを逃すまいとするように激しく収縮する。
カークは少しだけ切なげに目を眇めると、俺の最奥へ己の欲望の証を注ぎ込んだ。
カークは酷い男だと思う。
普段俺を優しく抱くことなどないくせに、ここぞという時には蕩けるような甘い時間を与えてくれたりもする。
そんなカークのやり方に慣らされた俺の身体は、もうカーク無しじゃいられなくなりそうで。……最近ちょっとだけ怖い。
転生する際、最初に出会った相手が良くも悪くも運命の相手だと神様に教えられ、その直後に出会ったのがカーク。
『俺の都合通りになる世界』と聞いて運命の相手が可愛い女の子だと信じて疑ってなかった俺は絶望した。
更に普段の丁寧な口調とは真逆ともいえる鬼畜ぶりに、最初は絶対に無理だと思っていたのに、神の加護という名の破廉恥スキルのおかげで嫌がるどころか悦んじゃってる始末。
──挙げ句の果てに最近俺はカーク相手に特別な感情すら抱きかけているのだ。
カークが俺に同じ気持ちを返してくれるとは限らないのに。
こんなのちっとも『俺の都合通りになる世界』じゃないじゃん。スッゲー理不尽。
ああ、これ以上何も考えたくないな、なんて思っていると。
まるで脳が全てを拒否するかのように強い眠気がやってくる。
俺は全身の力を抜くと、それに抗うことなく意識を手放した。
眠りについた俺の髪を誰かがそっと撫でている。
「愛してますよ。神が与えた運命の人。ずっと側にいてくださいね……。私がこの世界に飽きるまで」
微かに聞こえた呟きは、すぐに俺の記憶から消え去った。
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